私のヒーロー   作:おいーも

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気月千歳の現在④

 

 

 

 

 

side気月千歳

 

 

 

「……アンタと酒飲むの久しぶりだな。」

 

「っていうかヒーローがお酒飲んでいいの?怒られない?」

 

「今日はオフだからいいんだよ。それにちょっとのアルコールで照準がブレるほど腑抜けちゃいないさ。」

 

 

……そういうものかしら?一応流水ちゃんには言っておきましょうかね。

 

誘ったの私だけどね!

 

 

ってことで今日はオフの筒美さんを引き連れて居酒屋へ。結構穴場で……美味しくて良く通ってる。

 

部下も連れてきたことあるし……すっかり常連さんね。

 

雑談も酒も料理も程々に、

 

「……あんたも大変だったな。」

 

筒美さんがやや神妙な面持ちで私に話しかけてきた。

 

 

「え?」

 

「どうせウチの社長が色々手ェ回してたんだろ。」

 

「手?」

 

「異能解放軍。知らないとは言わせない。」

 

「……。」

 

「ま、咎めるつもりは無いよ。私も前科者だしね。」

 

 

カラカラと快活に笑う筒美さん。まぁ……そういう意味では似た者同士なのかしら。

 

 

「ま、お互い社長に救われて今シャバで息できてる訳だ。……まぁあんたは服役してないわけだけども。」

 

「何が言いたいの?自首しろってこと?」

 

「いんや?そんなことしたら私が社長にドヤされちまう。」

 

 

話が読めないわね?

 

「……そういう奴は結構いるってことだ。この社会には。」

 

「……」

 

「罪を償っている者。償ってない者。罪を重ねる者。なんだっている。ただ社会はそういう人の受け皿を最低限しか準備できない。」

 

「……そうね。やっぱり理由はどうであれそういう人達への風当たりは厳しいわ。」

 

やってることやってる訳だしね。そういう意味では風当たりが強いのは正常。

 

 

「ま、それをどうにか出来ちまうのが社長なんだけどな!」

 

「お酒結構進んでるわね?大丈夫?」

 

「……私もあんたも社長に救われた身だ。どういう形であれ。そういう意味で大変だったなって話さ。深い意味はないよ。」

 

……なるほどねぇ。

 

 

「…………ふーん?筒美さんなりに心配してくれてたんだ?」

 

「当然だろう。酒飲み仲間が辛気臭い顔してたら酒も不味くなる。」

 

「筒美さんらしいわね。」

 

「今日はベロベロになるまで帰さないからね!」

 

 

筒美さんが私のペースなんていざ知らず、ガンガンお酒を注文する。

 

 

「上等!明日休みだからいくらでも付き合ってあげるわ!」

 

「はははは!いいねぇ!そういうの待ってたよ!!」

 

どんどんハイペースにお酒がすすんでいく。

 

 

「これ美味しいわよ。食べてみて?」

 

「ん!ほんとだね。こっちはどうだい?」

 

どんどん……

 

「そっちも美味しいわ。注文しましょ。」

 

「あははは!」

 

「うふふふ♪」

 

ハイペースに……

 

 

ガヤガヤ……

 

「〜!」

 

「〜♪」

 

「「〜〜!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズキン……

 

 

 

 

「……痛ったぁ……」

 

頭痛い……飲みすぎた?

 

 

……あれ?朝?私……何が……コレ何処のベッド……

 

 

 

 

 

 

 

むにぃ……

 

「ん……」

 

「…………え?」

 

 

 

 

 

 

 

「…………おはよう。」

 

 

「…………え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………え??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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