side傷原被身子
今日は……まぁあんまり公にできない仕事をしてます。まぁ言うと誘拐犯の確保ですね。相手には人質がいます。
本来なら突入もめんどくさいんですけど……今日は違うんです!なぜなら……
「……。」
「……どうしたの?ヘリアンサス。」
「いいえ?」
流水さんと一緒♡♡♡♡♡
幸せ!流水さんと一緒ならどこだって天国です!
「…………16人。」
『……ホントよくわかるっすね?夜目が効くわけじゃ無いんすよね?』
「長年の勘。」
『それが毎度毎度当たってるから怖いんすよねぇ……』
トランシーバー……厳密に言うと耳につけてるイヤホンから聞こえる声は公安委員長ホークスさん。今回の依頼主。
私達は今誘拐犯が居る倉庫の天井の窓から中を見下ろしてる。
倉庫の中は意図的に電気が消えてる。多分突入後の捜査を遅くするため。あっちは暗視ゴーグルをつけてるって。良く見えますよねホント。
「……全員殺していいのよね?」
『はいっす。彼ら流石にやりすぎなんで何しても大丈夫です。それに全員身分らしい身分もないのでどうとでもできます。』
「了解。」
『一応個性は……』
「大丈夫。対処する時間ないから。」
『はぁ。命だけはお願いしますね?』
対処する暇がない。普通に聞いたら意味わかんないですよね。
……まぁこれから何言ってるかわかるんですけど。
「私がヘマしても被身子ちゃんいるし。助けてくれるよ。ね?」
「当たり前です!ホントならふたりで行きたいくらいです!」
『それはダメっす。万が一失敗した時は報告してくれないと次の手を打てないっす。』
「わかってますよぉ……」
私は待機組です。……フクザツ。
「じゃあ行ってくるわね?」
流水さんが右手の鞘からレイピアを抜く。
「はーい。晩御飯はハンバーグですよ。」
「被身子ちゃんのハンバーグ大好き!すぐ帰ってくるわね?」
ふわっと宙を舞い、地面に落ちる流水さん。
落下地点にいるふたりに襲いかかる。
『……ひとつ。ふたつ。』
「……」
早い。もうふたり。血しぶきすらあげさせない。個性で止めてる。
『みっつ。……よっつ。いつつ。』
レイピアで心臓を1突き。流水さんからしたら簡単な仕事……らしいです。
それにしても……
『ここのつ。……とお。』
あと3人。暗闇も相まって相手も人数が減ってることに気がついてない。暗視ゴーグル何のために付けてるんですかね。
『……ひとつ……ふたつ……みっつ…………』
「なんだテメ……」
『むっつ。終わりです。』
『…………え?』
「終わったみたいです。こちらからも大丈夫そうですよ。」
『えっと……はいっす。突撃〜!』
……綺麗ですよねぇ……流水さん。相手に何もさせずに一撃一殺。最高にかっこいいです!痺れます!
流水さんがスルスルと天井に登ってきた。
「ただいま。」
「おかえりなさい流水さん♡惚れ直しちゃいました♡」
「……ま。これくらいなら余裕ね。……武器レイピアにしてよかったわ。やりやすい。」
「……本来なら肋骨の隙間を突かないといけないんですけどね??」
「余裕でしょ。慣れたものよ。」
「〜ッ!!」
カッコよすぎる!!!
私の隣に座ってレイピアの手入れを始める流水さん。
この手入れをしないと人の油で錆びるんだとか……私もよく武器の手入れをしてます。流水さんの横で。
「……。」
「……ふふ。」
この時間が好きです。ふたりで寄り添いあって、空を見上げながらの静かな時間。本当に幸せ。
下ではガタガタ言ってるので……もしかしたら誘拐された子は保護できたんですかね?
「……流水さん。私にもレイピア教えてくれません?」
「いいけど……どうしたの?」
「私も流水さんみたいな仕事できるようになりたいです。」
「……そっか。じゃあ人体は知ってるだろうから、手に馴染む武器を色々見繕ってみようか?」
「はい♪流水さん大好きです♡」
「もう。私もよ?」
『おふたりさーん。イチャイチャするのはいいので降りてきてくださいっす〜。もう終わりました〜。』
「「ちっ。」」
邪魔が入った。
「「……あはははは!」」
『今なら舌打ち聞かなかった事にしてあげるっすよ?』
「はいはい。降りるから。」
今日の私のお仕事。天国。
「帰りましょ?流水さん♪」
「ええ。被身子ちゃん♡」
流水さん……もう完全にオフになっちゃった……