side傷原被身子
「それでですね?その時お茶子ちゃんったら……」
「あはは!そんなのあったんだ??」
今日はふたりでパトロール。珍しいですけど……週に何度あるか分からない日なので楽しいです。
リフレッシュ……職場でも流水さんを独占できる(していないとは言ってない)ので、この日は積極的にパトロールをしてます。
「「……」」
お互い雑談しながら辺りの警戒を解かない。
とは言ったものの……流水さんのいる地域で基本的に犯罪は起きないです。起きたとしても事故くらい。
流水さんのエリアの犯罪検挙率が高すぎて……万引きとか窃盗とか、刑務所に入って生活しなきゃならないほど困窮してるとかじゃない限りなかなか起きないのも事実です。
流水さん到着も早いですし。パトロールの回数も多いですし。
「き!」
ガシャン!
「それでですね?」
「ず!」
ガシャン!
「「……ん?」」
誰でしょう?…………あれは……
「はぁっ!!」
ガシャン!!
「「……うわぁ……」」
「らぁっっっ!!!!!」
私と流水さんがとりあえず距離を取る。
するとその間を白い影が通り過ぎて行った。その白い影は少ししたらガシャガシャと地面を少し滑って止まる。
どんな勢いで突っ込んできたんですかね??
「……何してるんすか。ミルコさん。」
「はっはぁ!!傷原!久しぶりだな!!」
「私も傷原です。ミルコさん。」
「そうだったな!すまねぇ!」
突っ込んできたのはミルコさん。先の大戦で、流水さんの映像を見たらしく時々こうやって突っかかってくることがある。
こんなのでもビルボードチャートの1桁にいるんですから……凄いですよねぇ。
腕2本と足片方義肢になってるのによく動けますねぇ本当に。
「見つけたら突撃してくるのやめてください。」
「つーかよ?そんな白くてなげぇ髪ブンブンしながら歩いてたら誰でもわかるだろ。」
「ミルコさんも白いでしょ。」
「そーゆーことじゃねぇよ!目立つって言ってんだ!私にして見りゃ遊びに誘われてるようなもんだぜ??」
「はぁ……」
この人の遊びは文字通りの遊びじゃないですよね??
「ミルコさん。何しに来られたんですか?」
「おうおうそうそう!飯行かねぇか!?」
「飯ですか……今パトロール中なんですよね。後でいいです?」
…………ふぅん?了承するんですね?
「いいぜ!ヘリアンサスも来いよ!」
「いいですか?」
「たりめぇだろ!お前嫁取られたからって機嫌悪くなるの良くねぇぜ?顔に出すのもな!」
「じゃあ嫁取るのやめてください。」
「おもれぇからヤダ!」
「……」
この人は……本当に……!
なんで私も気に入られたかよく分かってないんですけど……何かしましたかね?何もしてないはずなんですけどねぇ?
「はいはい。パトロール終わらせちゃうよ。」
「はーい。」
「ははは!じゃあ待ってるぜ?」
「……今日休みなんですか?」
「私は自分のしたいようにすんだよ!」
とミルコさんは走り去って行きました。
「「……どこ行くの?」」
あの人自由人すぎてよく分からないんですよね。台風みたいです。
パトロールを終えると事務所前で待ってたミルコさんと一緒にご飯を。
ミルコさんとのお喋りは楽しいですけど……ことある事に流水さんに喧嘩をふっかけるのやめた方がいいですよ?
………………治んないんでしょうね。