side白灘珠世
「んしょ……んしょ……!」
「教祖様?何をお作りになられてるのです?」
私が台所で作業中、えーちゃんが話しかけてきた。
「そろそろハロウィンでしょ?お菓子作っておなきゃ!」
そう。白体教は毎年ハロウィンパーティを行っている。子供がいっぱい来るからそれ用のお菓子は用意しないと……
ちなみに市販品もあるけど、私の手作りもあります。
「今からですか……!?あと二週間ありますが……!?」
「そうだよ?今年は……参加人数が多いからね!ちゃんと色々作れるように今のうちに試しておかないと!」
それに今年は白体教のハロウィンパーティ記念すべき10回目。いつもより大きめな会場を予約した。なので参加者もそれなりに多いはず!
「そうですか。何かお手伝いできることがあれば言ってくださいね?」
「大丈夫だよ!ちーちゃんとえーちゃんには試食いっぱいしてもらうから!」
「うふふ。それなら得意です♪」
いっぱい食べるもんね!
「あーあ。流水ちゃん招待したいなぁ〜……」
「毎年言ってますね?」
「当たり前じゃーん!」
白体教のみのパーティなので、部外者は呼べない。ちゃんとそういうメリハリはある。…………まぁ資金援助してくれてた時もあったから、完全に部外者とは言えないけど。
なんなら私を救ってくれたのが流水ちゃんだから部外者なんて言わせないけど。
「何作っているんです?」
「和菓子!流水ちゃんにレシピと作り方教えてもらったんだ!日持ちする焼き菓子をいくつかね!」
「へぇ〜♪流水様直伝であれば味は保証されておりますね♪」
「うん!ちーちゃんは?」
「千棘は今絶賛お仕事中ですよ。なんでも被身子様からの頼まれモノだとか。」
「そっかぁ〜♪」
私たちの生活に、流水ちゃん達が何気なく居るとなんか嬉しい。
お友達以前に私の救世主で、私のヒーロー……流水ちゃん。そして旦那さんの被身子ちゃん。どっちも大好きで、よく遊びに来てくれるから……
「……嬉しいね。」
「はい♪」
「ずっと仲良しでいたいね!」
「はい♪」
まぁ……私の最優先はちーちゃんとえーちゃんだけどね?ごめんね流水ちゃん?
「ねー。えーちゃん。餡子どっちがいいと思う?」
「つぶです。」
「ちーちゃんはこしあんが好きじゃん。」
「つぶあんしか有り得ません。」
「えー?でも私が作ったのなら?」
「どちらでも最高です♪」
「じゃあどっちも作ってみよ。」
ちーちゃんとえーちゃんのふたりは食の好みが合わない。
カレーも甘口辛口で合わないし、オムライスもケチャップとデミグラスで合わないし、おでんも柚子胡椒とからしで合わない。
「ふたりとも好みが合わないよねぇホント。料理するこっちの身にもなって欲しいよ。」
「女の好みは一緒ですけれどね?」
「……恥ずかし。」
ホント……そういうのサラって言えるの尊敬するよ。
私こういうのよわよわすぎる……
『私のヒーロー』のR18のみ版に手を出して見ようと思います。
投稿が出来次第こちらの方でご報告が出来ればと思います。