side印照才子
「……ふむ。」
悩みますね。誰にしましょうか。
「才子ちゃん?まだ悩んでるの?」
「冬美様……はい。少し決めあぐねておりまして。」
「ふふふ。わかるよ?インターンに連れていく子選ぶの大変だよね。」
そうなのです。実は私、流水様より次のチームアップのタイミングでインターンの打診がありまして……生徒を3人連れて行くことになりました。
ただ……流水様曰く、「その生徒も自分で決めてみる?」との事だったので……今悩んでいるということです。
「ヒーロー科はどの学校にするかは決めた?」
「えと……一応雄英にしようかと。1番近いですし、何より生徒の質がいいので。」
「仕事だもんね。きちんとした人達連れていきたいよね。」
「はい。私がカバー出来る範囲内での失敗ならいいのですが……命を落とすレベルの重症になると私ではカバーしきれません。それであればなるべくレベルの高い学校から選ぶのがいいかと思いまして……」
「真面目だねぇ?」
「当然です。私のミスでブラッドロータス様の顔に泥を塗るわけにはいきません。しっかりと期待に沿った働きをしなくては……」
「そっか♪」
こういう時は……やはり3年生から選ぶのが……いや?しかしもう3年生は受験等で忙しいのでは……?であれば2年生……1年生も豊作だと聞きますし1年生でも……いや、それであれば経験値の高い2年生の方が……
机に頭を載せる。
「……難しいです。」
「じゃあさ。サイコロで決めようよサイコロ!」
「……え??」
「迷った時は、神頼み〜って!」
冬美様が両手を合わせて祈るポーズを取る。
「いや!そんなふざけている場合では……!」
「ふふ。気負いすぎだよ。才子ちゃん。」
「気負いすぎ……?」
「うん。だって未来に何があるか100%わかんないわけでしょ?だったら、全力で準備するのも、時には神様にお願いするのもどっちも正しいと思うよ!」
……なるほど。
「私だってさ、少し前まで流水ちゃんの事務所で働くなんて夢にも思わなかったし!才子ちゃんだってそうでしょ?」
「……え……ええ。」
本来は踏み台にしようとしておりましたしね。恩知らずな私でした。
「だから少しくらい肩の力を抜いてもいいんじゃないかな?流水ちゃんだったら何とかしてくれる感じしない?」
「…………はい。そうですね。」
そうと決まれば……とパソコンを開く。
「?」
カタカタとエクセル内に関数と生徒の名前を記入していく。
「な……何してるの??」
「はい。サイコロでいいと仰られたので、エクセルの中に1、2年生全員の名前を入れてランダムに決めようかなと。」
「……へ??覚えてるの?」
「はい。何度も資料を見たので。」
「…………凄いねぇ??」
「普通ですよ。流水様なら一瞬です。」
「あの人は外れ値だから……」
それから数分後……
「それではいきますね。」
「うん!誰になるんだろうね?」
「天任せですね?」
カチ……
「……おぉ。この3人?」
「そうみたいですね。こちらの方は兎も角……この子は本当に持ってますね。」
「あはは!知ってる子が居てよかったじゃん。」
「ふふ。喜ぶ顔が目に浮かびます。」
さて。それではこちらも色々準備をせねばなりませんね。まずは雄英高校に連絡を……