side渡我被身子
今日は先日あった中間テストの結果発表。
勉強は怠ってませんでしたし……手応えもしっかりありました。
悪い点数じゃなかったらいいんですが……
勉強を見てくれてる流水さんに恥をかかせる訳には行きません。
……結果は…
1 八百万百
2 飯田天哉
3 爆豪勝己
4 渡我被身子
5 緑谷出久
6 轟焦凍
7 蛙水梅雨
8 耳郎響香
9 尾白猿夫
10 峰田実
11 障子目蔵
12 口田甲司
13 麗日お茶子
14 常闇踏陰
15 切島鋭児郎
16 葉隠透
17 瀬呂範太
18 青山優雅
19 芦戸三奈
20 上鳴電気
……4位ですか…。悪くは無いんじゃないですかね?
爆豪くんが3位なのは驚きです。センス人間怖い。
八百万ちゃん……すごいなぁ1位!……私も1位とったら流水さんに褒めてもらえるかも。次は……1位目指してみましょうか。
「すごいじゃん!ヤオモモ!1位!!!」
「いえいえ。まだまだ精進あるのみですわ。」
「コージョーシンってやつだね……。」
「私も負けてられないですね。」
「渡我さんも充分上位ではありませんか。」
「1位取ったら流水さんにいっぱい褒めて貰えるかもしれないからね?」
「愛だね……愛だよ。」
「ふふっ。では期末試験は勝負ですね。」
「負けないからね。」
「ええ。こちらも。」
もっと勉強頑張らないと。
後ろから芦戸ちゃんが抱きついてくる。
「いいじゃん2人とも天上人〜!私なんて2位だし。下から数えて。」
「わっ……まぁまだ中間テストだし…期末巻き返せるんじゃない?……多分。」
「多分って言ったーー!!なんでこの子は運動もできて勉強も出来るんだ!神様のインチキーー!!!」
「流水さんに勉強みてもらってますから……。」
「雄英高校卒業生は強いね……。」
「ずーるーいー!!」
「はは……流水さんしかも首席卒業なので滅茶苦茶頭いいんですよね。」
「「「首席!?」」」
「知りませんでしたわ……。」
「あれ?言ってませんでしたっけ?……勉強の教え方もすごく上手くて……なんて言うかお陰様であんまり勉強に躓かないんですよね。」
「ひぇ〜……愛の力……。」
「麗日。これは愛じゃなくない?」
「私も傷原先生に教えてもらいたい!!貸してほしい!!!」
「ダメです。私だけのものなので。」
「爆豪には貸してるじゃん!!!」
「は?爆豪何してんの?そういうのが趣味?」
「なわけねぇだろゴラ!ざけんな!!」
「芦戸さん……あまり大声で語弊のあることを言うと……。」
「あっ……ごめんね渡我……。」
「俺にも謝れや黒目!!!」
「うーん……頼んだらやってくれそうなんですけど……今はなんというか……お仕事が大変そうで。」
「仕事?……たしかに最近保健室にあんまりいないね?」
「はい。なにか頼まれてるみたいなんですけど……ちょっと……」
「ちょっと?」
「うーん……」
「ひぐっ……私は無力なんだぁ……凶悪犯の顔忘れちゃうくらい馬鹿なんだぁ……」
「そんな事ないですよ?大丈夫です。流水さんは偉いですよ〜。」
件の賢い流水さんは何処へやら。最近は雄英に行かない日は帰ってきたらずっとこれ。私が膝枕しながら腰に抱きつかれてる。
役得ですね。こんなに甘えてくる流水さん中々無いですよ。
最近供給過多で心が持ちません。
「うぅ……何も無せず……何も見つけれず……こんなにも無能だなんて……。」
よほど仕事が行き詰まってるのでしょうか……日に日にメンタルが落ち込んでる流水さんを見るのは少々心が痛いです。
「流水さんは私を助けてくれたから無能なんかじゃないです。私からしたら神様みたいな存在ですから。」
「神様やだー!被身子ちゃんに気軽に会えないじゃん!!」
「もう!……言葉の綾ですよ。私はあなた付き合えて幸せなんです。」
本当にこの人は……
「ふへ…………スーーーーーッ」
「ちょっ!!私さっき帰ってきたんですから汗臭いですよ!!!やめてくだ……力強い!」
「スーーーーーーーーーーーッ」
「せめて息吐いて!呼吸してください!」
「スーッ……ハァ……メンタル落ち込んでる時は被身子吸いに限るね。脳がキマる。」
「私を変な薬物かなにかだと思ってませんか?……メンタルケアできるならいいですけど……。」
「被身子ちゃんの匂い好きなんだァ……へへ。」
へにゃぁと顔を綻ばせ、顔を太ももにグリグリ。
「……。流水さん。お風呂行きましょう。一緒に。」
「お風呂?いいよ。一緒に入ろ。」
「はい。今すぐ。」
「?」
「いいお湯でしたね。すごく。」
「……。そーですね。被身子ちゃんのえっち!」
「その顔すごくいいです。写真撮らせてもらっても?」
「だーめ!!今からご飯!!」
「はーい♪」
side傷原流水
とある日、校長室にて
「林間合宿に私も着いていくことになった?」
「うん!そうさ!だいぶ落ち着いてるとはいえ、渡我ちゃんの吸血衝動はやはり怖い。万全を期すってやつさ!!」
「いやまぁ……被身子ちゃんと一緒に居れるなら全然いいですけど。……戦力強化も兼ねて……ですか。」
「それもあるね!何があるか分からない。戦力はあるに越したことはないよ!!一応ほかのヒーローも合流するから、戦力が分散することはないと思うよ!」
「……わかりました。公安にも連絡を取ります。」
「そうしてくれるとありがたい。それともうひとつ……」
「なんでしょうか。」
「わかりました。では。そのように。」
「ありがとう!じゃあ。もう出て行っていいよ!」
「はい。失礼しました。」
パパに連絡入れないとね〜。
ワンコール……私の事好きすぎでしょ。
「パパ。私雄英の林間合宿に行くことになったから、その期間パトロール出来ないかも。」
『うん。わかった。そういうふうに調整しておくよ。……神野の巡回も少しづつだけど情報を集めてる最中だ。これも……流水のおかげだな。』
「……何もしてないよ。警察の皆さんが頑張ってるだけ。」
『そうかな?流水が荼毘を見かけなかったらこんな事にはなってなかった。きっかけが大事だよ。』
「……そうかな?そうかも。ありがとう。パパ。」
『うん。パパは何時でも流水の味方だからね!』
「ふふっ…何それ。ありがとう。じゃあね。」
ピッ
……林間合宿……
それともうひとつ。頑張らないとね。
私は少し軽い足取りで保健室に戻った。
「拳藤さん。はい。これで大丈夫ね。」
「ありがとうございます。先生。」
今日はB組のヒーロー基礎学があったらしく、B組の子が何人か保健室の顔を出す。
「調子はどうですか?」
「……あまり。いいとは言えないです。」
「聞いても?」
「はい。職場体験の時から……A組の八百万と比べられる事が増えて。ちょっと……。」
たしかに。同じ委員長で……どっちも綺麗な子で。職場体験も同じ場所で。比べられるよね。
差を感じちゃってると思う。……そんなこと無いと思うけどね?この子にはこの子の良さが、八百万さんには八百万さんの良さがあるから。
「……別に気しないでいいですよ。あなたはあなたでしょう?」
「でも……」
「あなたに出来ないことを八百万さんが出来る。それの何がダメなんですか?あなたはあなたの出来ることをすればいいんです。」
「そう……でしょうか。」
「B組はあなたじゃないとまとめられませんよ。自信を持っていいんです。」
「……はい!」
「ね?皆さん?」
「「「はい!!!」」」
「……え?」
「拳藤!ジメジメしてんな!?」
「帰ってくるのが遅かったから心配したノコ。」
「拳藤じゃなかったら誰がA組コンプレックスおばけの物間止めるんだよ。」
「コンプレックスおばけ!?僕そんな風に思われてるの!?」
「……みんな……ふふっ。保健室でうるさくしたらダメだよ。教室に帰ろ!」
「「「はーい!」」」
やっぱこうじゃないとね。
「先生。ありがとうございました。」
「なんの事かしら?傷の手当?」
「もう。……それでは。失礼しました。」
「「「失礼しました!」」」
何人かの生徒に手を振られたので振り返してやる。
可愛いもんね。私。
……生徒間の問題は大変ですねぇ…
オールマイト。あなたは……緑谷出久を。
立派なヒーローに育てれていますか?