私のヒーロー   作:おいーも

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実技試験

 

 

 

 

 

 

 

 

side傷原流水

 

「暑っつ〜……」

 

 

夏。もうカンカン照りの夏。

 

まだ朝なのに……

 

 

やってられません本当に。

 

 

今日は警察の人と打ち合わせして……公安に行って打ち合わせした犯罪者の顔写真と照らし合わせて……今度は神野でパトロール……。ぐえー……死んでしまう。

 

 

 

これは……被身子吸いをせねばならぬ。被身子ニウムが足りない。欠乏症です。

 

……昨日の夜も吸ったんだけどなぁ?……倍返し(意味深)されたけど。

 

 

私はいつになったら勝てるんだろうか。

 

 

prrrr…

 

あれ?根津校長?……連絡先は交換したけど……電話かけてくるの珍しい……

 

 

「はい。傷原です。」

 

「やあ!おはよう傷原ちゃん!」

 

「どうかされました?私今から警察さんと打ち合わせが……」

 

「ちょっと急ぎの用事なんだよね!雄英に来れないかい?」

 

なんか焦ってるみたい。大丈夫かな?

 

「急ぎ?……わかりました。ちょっと調整してみます。」

 

 

警察の方に連絡をしたら午後からでもいいと言われたのでありがたく午後からにさせてもらう。

 

パトロール出来なくなっちゃったけどしょうがないよね。

 

何事?今日は期末試験のはずだけど……。リカバリーガールでも対処できない怪我人が出た?……そんなことは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……で?急いで来たんですけど…コレ……なんですか?」

 

ミッドナイト先生……セメントス先生……13号先生……イレイザーヘッド先生……エクトプラズム先生……etc.....

 

色んな先生に囲まれて……土下座しているオールマイト(トゥルーフォーム)が居た。

 

 

「あっ!ブラッドロータス先生!ごめんなさい急に呼び出しちゃって……。」

 

「いや。いいですよミッドナイト先生。……コレは?」

 

オールマイトを指さす。

 

「出勤中にマッスルフォーム使いすぎて…今日試験なのに、A組かB組のどちらかの実技試験に出られなくなっちゃったんです。」

 

 

セメントス先生が呆れてる。珍しい。

 

確か今日は実技試験もあって、敵の活動が活発化してるからより実践的な試験をするらしい。

 

それで先生と生徒で1on2をするらしいんだけど…B組が午前中、A組が午後にするって話だったっけ?……私呼ばれてなかったから曖昧にしか知らないんだけど。

 

 

「…………。それで?」

 

オールマイトがビクッと震える。

 

 

「しかも休憩もせねばならんと来た。……だからB組の試験には出れんと。……合理性に欠ける。」

 

「……へぇ?」

 

休憩……ねぇ?

 

「……なので傷原ちゃんには申し訳ないけど、オールマイトの代わりとしてB組の試験に出て欲しいのさ!」

 

 

「…………。」

 

「た……頼む傷原くん。……この通りだ。」

 

 

「…………あ」

 

私が声を出そうとした時、

 

「私からもお願いするわ。ブラッドロータス先生……。」

 

ミッドナイト先生……それ以外にも何人も先生が頭を下げてる……そんなにされたら……

 

 

 

「…………あと何分ですか?」

 

やるしかないじゃんね?

 

 

「……一旦軽く準備するんでルールだけ教えてください。」

 

「いいのかい?傷原ちゃん!」

 

「はい。多分ここでモヤモヤしても始まらないので。B組の子に失礼です。」

 

 

 

「すまない……傷原k」

 

「貴方に発言権はありません。最低限今休んでおきなさい。……説教は後です。」

 

「…………ハイ。」

 

 

 

私は仮眠室を出る。

 

オールマイト……本当に……

 

 

「ブラッドロータス先生。今回の試験なんですけど……」

 

「ミッドナイト先生!……あれ?あのおっさんは良いんですか?」

 

「私を含めほかの先生は用意が終わってるので。ルール説明の為に……と。多分今オールマイト先生は詰められてる最中じゃないですかね?」

 

「あー……ありがとうございます。」

 

「それでルールなんですけど……」

 

私はミッドナイト先生と試験会場に行きながら手早く準備を整える。……本当はシャワー浴びたかったけどそんな時間なさそうだしね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……と言うことで期末試験は我々教師との鬼ごっこだ!」

 

 

「「「えええええええ!?!?」」」

 

 

そりゃそうなるよね〜……試験内容知らされてないもんね〜…

 

 

指定されたエリア無いから脱出できたら勝ち。あとは教師に手錠をつけれたら勝ち。

 

制限時間内に脱出できなかったら生徒の負け。

 

分かりやすいよね。しかもハンデ有りだ。私達教師陣には体重と同じ重さの重りを付ける。……スピードの制限だね。

 

無いとお話にならない人も多数いるからしょうがないけどね?

 

 

 

「すみませんブラド先生。質問いいですか?」

 

 

確か円場くん。常識人……らしい。あまり関わりはないけど。

 

 

「いいぞ。円場。どうした。」

 

「……傷原先生も出るんですか?」

 

お?私?……たしかに戦ってるところは一部のB組の子しか知らないなぁ。

 

 

「はい!精一杯やらせていただくのでよろしくお願いしますね?」

 

 

「……だそうだ。」

 

「は……はい!わかりました!」

 

みんなほっこりしてるみたい。……何人かの生徒を除いて。

 

 

……爆豪くんボコボコショーを見てた人達だね。もちろん知ってるよね。

 

さーて……私の相手は誰かな?

 

 

 

 

 

 

組み分けが終わる。

 

私の相手は……物間くんと宍戸くん。

 

元々組み分けは決まってたらしいけど……戦ってもいいよって事かな?……できるならどうぞ。

 

まぁ……どうなる事ですかね?

 

 

「よろしくね。物間くん。宍戸くん。」

 

「はい。先生。よろしくお願いします。」

 

「先生!よろしくお願いしますぞ!」

 

 

物間くんA組が関わらないと本当にいい子だね。……見えるだけだけど。

 

宍戸くんだいぶ圧あるなぁ……これで身体もっと大きくなるんでしょ?だからと言って…………戦えるなんて思わないでね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

配置につく。結構重いね。コレ。

 

でもまぁ……

 

「全然対応できない範囲じゃないね?」

 

 

『START!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side????

 

 

フィールドは草木生い茂る森。出口はわかりやすいからまずはそこに走るのが先決か。

 

「さて。始まったね宍戸。とりあえず出口に向かって走ろう。」

 

「そうでありますな。傷原先生……どんな動きをしてくるのでしょうか……。」

 

「……分からないけど……索敵は頼んだよ。」

 

宍戸は個性の都合鼻と耳が優れる。使わない手は無いだろう。

 

「任せてください。」

 

 

ヒュンッ

 

 

「……とりあえず作戦はこうだ。逃げれるなら逃げ切る。これに尽きる。」

 

「当然ですな。相手はあの体格であれ、プロヒーロー。ハンデがあったとしても勝てるかは怪しいですな。」

 

同じ意見だ。これなら連携もバッチリだな。

 

 

ヒュンッ

 

 

「……だが戦わなくちゃならなくなった時は…。」

 

「私の出番ですな。物間氏は全力で逃げてもらうのですな。」

 

「よし。一旦それで行こう。」

 

 

ヒュンッヒュンッ

 

「……風切り音が……」

 

「風切り音?……」

 

「それに……」

 

 

ヒュンヒュンッ!!

 

 

「血の匂い!」

 

「血!?」

 

 

ヒュン!!!ガサッ!!

 

 

「あはっ2人ともみーっけ!!」

 

「「傷原先生!!!??」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「物間氏……申し訳ありません。」

 

「いやいいよ。……僕だって何が起こったか分からなかった。」

 

油断していたつもりはなかった。

 

むしろ宍戸に警戒を頼んでいた。

 

もし何かあれば僕が触れて個性を使えば……とか多分……

 

どうにかなると思っていた。

 

傷原先生は……保健室の先生だから…13号先生と同様、戦闘経験が薄いものだと思っていた。

 

接敵した瞬間に僕が拘束されて、逃げれないと悟り助けに入った宍戸も数分の戦闘の上拘束。僕たちは何も出来ずに実技試験が終わってしまった。

 

 

「ごめんなさい。怪我は無い?」

 

当の本人……傷原先生はこちらを心配している。

 

「いえ。大丈夫です。」

 

「見事に完敗でした。お見事ですな。先生。」

 

 

「ううん?私の奇襲が成功しただけだから落ち込まないで?視界悪いもんね。あのフィールド。」

 

 

フォローしてくれてるみたいだが……僕たちが落ち混んでるのはそれだけじゃなく……B組で実技試験を突破できなかったのが僕たちだけだったということも大きい。

 

その後用事があったのかそそくさとその場を離れた傷原先生。

 

 

 

僕は……本当に……

 

 

 

 

 

 

「……そりゃ……傷原先生だし。」

 

「ね。」

 

「事前情報なしじゃわかんないよねぇ。」

 

「……ははっ……3人とも僕たちを慰めに来てくれたのかい?」

 

「面目ない。合わせる顔もありません。」

 

 

拳藤、柳、小大……3人は早々にクリアしてリカバリーガールとともにカメラで見ていたらしい。

 

 

「……傷原先生……A組の爆豪とタイマンしてたの見たんだけど……。」

 

「なにそれ?僕知らないけど。」

 

「職場体験の最終日だからね。学校にいる人が少なかったから……。」

 

「そうなのですか……結果はどうだったんですかな?」

 

「もう爆豪がボコボコ。……一回も触れることが出来ずにね。」

 

「え?……爆豪が?」

 

 

体育祭。僕を完膚なきまでに負かした男。爆豪勝己。トーナメントでも圧倒的な強さを見せて1位になった。……悔しいけど実力は本物だ。

 

その爆豪が……何も出来ずに?

 

 

「そんな……馬鹿な……」

 

「爆豪氏といえば……体育祭で優勝なさったあの方ですかな?……その方が何も出来ずとは……。」

 

 

「私たちこの目で見たから……事実としか……。」

 

「ん。凄かった。」

 

「……私たちが言ってれば良かったね。傷原先生のこと。」

 

それは違う。僕たちが甘かったんだ。

 

「いや。そんなことは無いよ。先手を取られてそのまま拘束されて負けました。……すごくいい勉強になったよ。」

 

「そうでありますな。まだまだ私たちは学べるのです。物間氏!一緒に頑張りましょうな!」

 

「ああ宍戸。次やったら絶対に負けないように……強くなるぞ。」

 

「もちろんですな!」

 

 

一応勉強は赤点は無かったものの、林間合宿で少しだけ痛い目を見るがそれはあとの話。

 

傷原先生か……負けられない人が1人増えたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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