side渡我被身子
着いた……着いたけど!人がいっぱいいて……何も見えない……っ
人の波をかき分けて前を目指す。
「被身子ちゃん!離れちゃダメよ!何があってもあなたを止めないといけないから!」
「わかってます……大丈夫です。」
「お前ら!居るかよ!」
「全員いるぞ!爆豪君!」
みんなで前に出ると……そこには衝撃の光景が広がっていた。
瓦礫の山。
倒れている……マウントレディと……あれはギャングオルカ?……虎さんも!
警察官の方も何人も倒れている。
「脳無にやられたのかよ!?」
「……んなこたねぇよ……前……見てみろ尾白。」
「!!」
それ以上に目につくのは……真っ赤な小さい子と全身ジーンズの男。多分流水さんとベストジーニスト……No.4ヒーロー。それと……
「はははっ!凄いじゃないか!僕相手ににここまで時間を稼げるなんて……君いいね。」
後ろ……あの人達……林間合宿の!!それに……前の黒い人……誰?
side傷原流水
「ハァ……ハァ……」
応援を要請してもう10分経つ。まだですか……オールマイト。
「……オールマイトはまだか。ブラッドロータス。前衛に君を出してる私から言うのもなんだが……遅すぎやしないか。」
「ハァ……よく見てくださいベストジーニスト。…ハァ…脳無は全部連れ去られました。……多分オールマイトの所にいます。」
「…………成程。状況を理解した。……少々不味いな。」
「……後ろの敵連合が…ハァ…動いてないからどうにかなってるものの……これ以上は少々厳しいですね。しっかり見ておいて下さいね。ベストジーニスト。」
「当然だ。敵連合には一切手を出させない。不甲斐ないがアレは……君頼みだ。……私の個性じゃ分が悪い。」
「わかってます……ハァ……ハァ……ギアを一弾上げます。」
低空で突撃。
「早いね!本当に!」
そんな事いいながら目の前にバリアを展開。
このバリアが突破できない!このバリアのせいでベストジーニストの個性が上手く機能しない。
バリアに阻まれて拘束が不充分になってしまう。
足に負荷がかかるがしょうがない。
直角に方向転換。バリアを躱す。
「何!?」
回し蹴り。腕で防がれる。
少し仰け反っただけ……身体の強度……どうなってんの?
「いい攻撃だ君!個性の扱い……戦闘練度……判断力!どれを取っても素晴らしい。僕は君を……脳無にしたくなったよ。」
やっぱり……人間を脳無にする技術を持っている……他の人に譲渡されようものなら被害は計り知れない。
「お断りします。私はまだヒーローのままで居たいので。」
「いいや。力づくで貰うね。」
拳同士のぶつかり合い。あちらの方がパワーが上だ。
地面が割れる。
「ぐ……ぐぐぐぐっ……」
「ははははっ!抵抗してくれ!存分に!!」
「ブラッドロータス!!」
オールフォーワンがベストジーニストの攻撃を察知して後ろの飛び移る。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
「だいぶ身体にキてるみたいだね?そろそろ諦めたら?」
「ハァ……私が諦めたら…ハァ…この場は終わってしまいます。」
「大変だねぇヒーロー。守らなければならない者がこんなにも。」
ベストジーニストが駆け寄ってくる。
「当然だ。我々はヒーローなのだから!」
「そうだ……じゃぁ……守って見せなよ。ヒーロー。」
なにかの指示を出すオールフォーワン。
「ブラッドロータス!」
荼毘が!動いた!!
炎……誰……え……なんで……
「被身子ちゃん!?」
助けないと!距離が……
押す?ダメ。間に合わない。
引っ張る?ダメ。後ろの人に被害が……
「ブラッドロータス!?」
考えるなんて……しなくていい。守れれば……私が……
私が全身を使って被身子ちゃんを守る。
「流水さん!?!?」
私の身体が青く燃える。
被身子ちゃんは無傷……
よか……った……
side渡我被身子
目の前。
目の前で最愛の人が燃えた。燃え上がった。青い炎で。
「流水さん!!」
向かおうとしたら腕を掴まれた。
「……ダメ……ダメよ。被身子ちゃん。」
「ダメだ。わかってくれ。渡我君。」
爆豪くん、八百万ちゃん、尾白くんは立ち尽くしている。
「流水さん……流水さん!!」
「やった!やったわ!あのブラッドロータスを倒した!」
「へぇ……結構燃えるんだな?……これが公安の兵器か?」
「不意打ちしといてよく言うぜ。」
そんな……そんなの……やだ……嫌だっ
「離してください!!梅雨ちゃん!飯田くん!!お願いですから!!!」
「じゃあ君たちは……あれの確保をお願いね。僕は……ベストジーニストを見ていよう。」
「くっ……万事……休すか……。」
「荼毘。火を消せ。回収できない。」
「……無理だな。燃え尽きるまで待とうぜ。」
「……。」
「絶対にダメ!……私だって嫌!でも……止めるって約束したから!!」
「そうだぞ渡我君!!……この場に!傷原先生が倒れて苦しくない人なんて居ないんだ!……それでもっ!止めるしかないんだよ!!君を!!」
でもっ!このままだと流水さんがっ!!!死んじゃうっ!!!!
「んなはずねぇだろ……」
「爆豪……?」
「こんなの……こんなのアリかよ……。立てよブラッドロータス!!この程度で終わるんじゃねぇよ!!」
爆豪くんの激励。……そうだ!何弱気になってるんだ!私も……私だって!!!
「っ!!立ってください!流水さん!!負けないでっ!!!」
「先生っ!!!!!」
「立ってください!!先生!!」
「……当…然。」
急に炎を血が包む。少しづつ小さくなって……人の形に留まった。
血が消えると……全身大火傷、コスチュームもボロボロの流水さんが出てくる。
「……ま…だ……終わって…な……い。」
「流水さん!!!!」
「ブラッドロータス!!」
生きてた!流水さん!!!
「……あれは……マジモンの兵器だな。」
「ひぃいいっ……なんであれで生きてるの!?」
「……化け物め。」
「本当にしぶといねぇ君!!ますます欲しくなったよ!!!」
「ベス…トジーニ……スト……今すぐ……行きます。」
「…本当に………君ってやつは……。」
「ま…ずは……あなた達……邪魔で…すよ。」
ゆっくり……腰を落として武器を構える流水さん。
「やべぇ来るぜ?」
「……もう一度燃やしてやる。」
「……もうっ!どうにでもなれだわ!!」
緊張の糸が張り詰める。
その時。
「もう大丈夫っ!!!!」
この声!!
「やっと来たな!?」
「私がっ来たっ!!!!」
「オーーールマイトオオオオオオオ!!!!!!」
「オールフォーワン!!!」
拳通しのぶつかり合い。すごい音。衝撃。
これだけでNo.1ヒーローだと自覚させられる。圧倒的強さ。
「少し衰えたかい?オールマイト。」
「お前ほどじゃない。オールフォーワン。」
お互い後ろに飛び移る。
歓声が鳴り止まない。救世主の登場。上がらない訳が無い。
「ありがとう。ベストジーニスト。ブラッドロータスを信じてくれて。」
「……信じざるを得なかった。それくらいの強敵だ。」
「……知っているとも。私が1番よく。」
「……まずは……。」
すごい速度で流水さんの前に来る。
「もう大丈夫だ。ブラッドロータス……休んでいい。」
「……遅いん……ですよ……オールマイト……説…教は……あとで……す。」
そのまま倒れ込む流水さんを抱きとめるオールマイト。
そのまま地面に寝かして、敵達を見やる。
「敵連合。ここからは私が相手だ。」
オールマイト……怒った顔。USJ依頼だ。
「オールフォーワンもまとめてかかってこい。……勝つよ。私は。」
side傷原流水
……オールマイト……遅いんですよ。
何言ってるかわかんないです。触らないでください。
本当に……本当にあなたって人は……
あとは……頼みます……
ごめん……なさ…………
…い。