side渡我被身子
今日は病院でお泊まりです!
流水さんが一応怪我は治ってるんですけど、1日だけ入院するとの事で……リカバリーガールが気を利かせてお泊まりさせてくれました。
学校の行事以外でお泊まりしたこと無いのいのでちょっとだけ楽しみです。
1度家に帰ってお風呂とご飯を済ませていざ病院。
廊下でベストジーニストさんとすれ違ったので挨拶だけしておく。
なんかちょっぴりやつれてましたね……?何かあったんでしょうか。
流水さんの火傷は思ったほど酷くないらしく、傷跡も残らないらしい。なんでも燃えたのはエスコルチア……血の鎧がある程度熱を防いでいたらしく、ダメージは甚大だったけど後遺症が残る程では無かった……と流水さんとリカバリーガールが言ってました。
まぁ……血ですからね。焼き切れる方が凄いって言うか……あの炎の人そう考えるととても強いんですね。……林間合宿で対面した時に、相手がこちらを殺すつもりが無くて良かったです。
夜も少しづつ更けてきてもうそろそろ消灯時間。
リカバリーガールに挨拶をしに行って病室に戻る。
帰る時に病院用のビーチベッドみたいなものと掛け布団を借りました。一緒に寝るつもりだったんですけど……さすがに許可されませんでした。残念。
そういえば……この病院で色々許可を出せるリカバリーガールってすごいんですね?……すごい人だとは思ってましたけど、いざ考えてみるとすごい事が多すぎて麻痺していたかもしれません。
……私の周りにはすごい人がいっぱい居すぎて……周りの評価が少し厳しくなっているのかもしれません。ちょっとだけ反省……ですかね?……彼の評価も……いや。無いですね。
……緑谷君。また腕をバキバキにしてましたね。今回は敵から洸汰くん……でしたっけ?マンダレイさんの連れ子の。彼を救うためだったらしいです。色んな人から感謝されてました。
彼の理想が、皆に黙って単独行動した結果が。運良くいい方に転がった……だけです。
……皮肉屋ですかね?人には感謝されているので……いい事したんですかね?私としては……幼い子を夜森の中で一人ぼっちにさせてるマンダレイも、1人単独行動を取りに行った緑谷出久もどちらもあまりいい印象は持てません。
ヒーローの敷地内でしたから……そういう事にはならない……と言う安心……慢心もあったでしょうが。
「…ハァ………嫌な性格ですよね。ほんとに。」
独り言。誰にも聞かれてないから喋れるんですけど。
ふと思い直してみると……緑谷出久の血だらけ怪我だらけは全然胸がときめきませんね。何ででしょう。私の好みどストライクなはずなんですが……
……あっそういえば林間合宿で流水さん居たんでしたね!あまり話さなかったんですけど……敵が来た時用に色々監視してたらしいです。3日間隠れ続けてたって事?プッシーキャッツの皆さんからも?…………すごいなぁあの人。なんでも出来るんですね。
感謝しておかないと。まだ何も言えてないです。
「流水さん!林間合宿居たんですよね。皆さんを助けてくれてありがとうございます。」
私が簡易ベッドと布団を用意しながら流水さんに話しかける。
「えっ!?……あっ……そう……ね。」
?……何か……ありましたか?
「……どうしました?」
「…………なんでも…ないわ。大丈夫。」
俯いてる流水さん。……絶対何かある。
……でも
「……そんなに思い詰めてる流水さん……初めてですね。」
「……え?」
「だって……辛かったり苦しかったりする時はいつも私に甘えてたじゃないですか。」
「……そ……それは……」
流水さんは口を噤む。
「……私。何かしましたか?」
「被身子ちゃんは何もしてない!」
「……。」
「私……私が悪いの……。」
今にも泣きそうな流水さん。この顔も……初めて見る。
「…………話してもらっても?」
「…………私。あなたを見捨てたの。」
?……そんな事ありましたっけ?
「……見捨てた?……神野の時は守ってもらいましたけど……」
「ううん。……林間合宿の時。」
「………………すみません。心当たりが……」
「……マンダレイから呼び出しがあって……合流してから、緑谷くんが1人で行動してるって知って……助けに行こうとしたの。」
「……はい。」
「でも……すぐに爆豪くんが来て……被身子ちゃんがヤバいって言われた。轟くんと障子くんが居る。飯田くんにも向かってもらったけど……それでもマズいかもしれないって。」
「爆豪くん?……爆豪くんが伝えてくれたんですね。……そうか。ガスが舞ってたんでしたっけ。」
「…………私は……悩んだ。被身子ちゃんを助けに行きたい。怪我の手当もしてあげたい。……でもそれよりも……1人で居る緑谷くんの方に行ってしまった。爆豪くんにそっちを任せて。」
「そう………ですか。」
だから会えなかったんですね。納得です。
「先生としての判断を……優先してしまった。恋人である貴方を見捨ててしまった。……もし何かあったら……想像してしまった。私の中で……被身子ちゃんが想像以上に大きい存在だったのを自覚してしまった…………傷付いて欲しくない。戦って欲しくない。毎日家にいて欲しい。私の目の届くところに居て欲しい。……私だけのものにしたい。…………そんな嫌な感情が……止められなくなって……もう…………どうしたらいいか…………わかんないの。……初めてなの…………これが恋なの?…………わかんないよ……。……多分ずっと前からあったの。でも……押し殺してたの私は大人だからって……ワガママだって。もう…………止められないの。助けて……」
泣きそうな顔で答える流水さん……
ゾクゾクゾクッ
「………………。」
流水さん……私の事……そんなに大切に……監禁したいって!思ってくれたんだ!!
傷付いた甲斐があった!!私の事!!そんなに好きに!!
っっっっっっっっ!!!!あぁあああああああっ!!!幸せっ!!!!もう無理っ!結婚!指輪っ!!子作り!!流水さん流水さん流水さん流水さん!!!絶対に幸せな家庭を築きましょうね!!私と!はぁあああああん!背筋が……全身が震える……嫌な感情……?甘味。至高の味……私だって……もう……
「……ごめんなざい。被身子ちゃん。私……恋人失格だわ。」
私は流水さんの手を握る。
「そんな事ないですよ?」
「…………。」
「私……実はすごーーーーく重い女なんです。」
「…………え?」
「流水さんの為になるならなんだってしたいし、流水さんのために傷付きたいし、流水さんのことならなんだって知りたいし、私の身体隅々まで全部ぜーーーーんぶ流水さんのものだって思ってます。髪の毛1本さえも……ね?……。」
「……被身子ちゃん……」
「依存です。あなたに。依存してます。私は。あなたがいない生活なんてもう考えられないんです。……その上で……私はあなたの為に怪我するだけで……傷付くだけで……何かある度に心の奥底からなんとも言えない感情が湧き出てきます。……幸せなんです。私。あなたのために身を犠牲にしてる時が。1番。」
「い……ぞん……」
「大好きです。愛してます。離したくないです。毎日毎日朝起きる度にあなたに恋をしてます。それと同じくらい……私はあなたの傷が欲しい。あなたに傷付けて欲しい。心じゃないですよ?物理的に。身体に。刻みつけて欲しい。あなたの証を。所有物だって思って欲しい!私を!!」
「証…………」
「私……もっと求めてもいいですか?……貴方を私だけのものにしたい。……これってワガママですか?愛ですか?……それとも……共依存……ですか?」
「………………。」
「……流水さん。私は後者だったら嬉しいです。」
「……ありがとう……被身子ちゃん。……私おかしくなってるのかな……」
流水さんは顔を上げる。顔を真っ赤にして。慈しむように。
「私今凄く嬉しい。……被身子ちゃんにそんなに思って貰えた事が……私の気持ちは何も間違えてなかったんだって思えた事が……すごく……すごく……すごく嬉しい。…………幸せ。」
本当に愛おしい人。私の全て。
「……流水さん……。おかしくないですよ。『普通』です。」
どちらからでもなく抱きしめ合う。
「好きです。流水さん。愛してます。あなたの全部……私が貰います。所有物です。誰にもあげません。私の……私だけの……。」
「……あはっ……好き。被身子ちゃん。愛してる。心から。私の全身で愛してる。もう離さない。絶対に誰にもあげない。もう……止められない。こんな感情……知ってよかった。本当に……幸せ。」
「はい。はい。全部あなたの物ですよ?手も。太ももも。目も。唇も……勿論ココも。」
流水さんの下腹部をスーッと撫であげる。
「被身子ちゃっ……んっ」
熟れた果実を口に含む。甘く。官能的な味。いつも以上に……奥底で繋がっている気がした。
「……ぷは……ふふふっ……続きは……帰ってから……ね?流水さん?」
「……はぃ……」
顔を真っ赤にして……目に涙を溜めて……もう……本当に
「かぁいい。……いっぱい寝てくださいね?明日……帰れるように。」
「…………はい。」
我慢ですよ?我慢。
沢山愛してあげますから。