私のヒーロー   作:おいーも

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とあるパトロール

 

 

 

 

 

side傷原流水

 

「……。」

 

 

 

パトロール中。1週間くらいで神野、保須と色々回ったが敵連合のしっぽも掴めない。オールフォーワンはどこに逃がしたんだろうか。

 

監視カメラにも映らない。黒霧のせいか?そもそも敵連合の人間はあれが全員か?……いやきっと他にも構成員が居る。もしくは増える気がする。……厄介だ。

 

 

そもそもオールフォーワンが捕まったのはいいとして、アレが刑務所から何もせずにただ静観してるだけなわけが無い。面談があるんだっけ?……私行かないけどね。ナガンさんに会わないといけない。いい情報が引き出せるといいけど。望み薄だな。

 

ブローカー叩いた方がいいか?敵連合に肩入れしてるブローカーは誰だ。そもそも出資してる馬鹿はどこのどいつだ。ここの根っこを叩ければ敵連合は動かざるを得ない。……ここを洗ってみるか。

 

 

 

ぐぅ〜……

 

 

 

「……お昼まだだった。お腹空いた〜!!」

 

 

ちなみに今日被身子ちゃんは寮に遊びに行っている。夕方に私が迎えに行くからって皆と遊んでるらしい。とてもいい事です。

 

この辺ってそういえば……

 

 

 

あるじゃんマスターのカフェ!Cafe wide variety!!

 

なんて好都合。ここでかるーくご飯済ませちゃお!

 

 

 

 

「こんちはー。マスター居る?」

 

「あっ傷原さん!」

 

 

あれ?この子は……副店長の空落 桜子(そらおち さくらこ)ちゃんだっけ?たしか……小さいけど羽が生えてる子。家が結構大きめなんだけど大きい羽を持ってる妹だけ贔屓されて、ほぼ家庭内では無視。1人着いてきてくれた侍女と一緒に同棲生活してる子。同い年くらいだっけ?別の意味の個性差別だよね。

 

この子もマスター程とはいかないけど上手いんだよねぇ。飲み物系はマスターのが美味いけど他のサイドメニューに関して言うとこの子の方が美味しい。……なんの差があるんだ……。

 

 

「桜子ちゃん!マスターは?」

 

「すみません。店長今風邪ひいちゃってて……。」

 

「風邪!?大丈夫!?」

 

あの無頼漢でも風邪引くんだなぁ……ウイルス強し。

 

「はい。昨日くらいから休んでますけどそろそろ復帰出来るみたいですよ。」

 

「ひぇー…良かったね?……お大事にって言っておいて。」

 

「店長も喜びます。」

 

「じゃあ今日は桜子ちゃんの作る美味しいものでお腹いっぱいにしよ!」

 

「ふふふっ腕を振るいますね?」

 

「楽しみにしてる!」

 

「はーい。好きなところ座っていいですよ。」

 

 

……どこ座ろうかなぁ〜。窓際が……良さそうだけど。

 

2階上がってみる……?……誰かいるかも。

 

 

 

 

……人少ないね。2階は。

 

 

 

……あれ?あの後ろ姿……。

 

 

 

「お久しぶりですね?ジェントル・クリミナル。ラブラバ。」

 

ジェントル・クリミナル。ラブラバ。ある動画サイトで義賊行為……という名の犯罪行為を繰り返す有名敵。やってることは小さいものだけど年月が凄い。6年。色んな場所を点々としながら動画を削除、投稿しながら過ごしてる2人組動画配信者。

 

「ブボッ……きっ……君は!?なんでいるのだブラッドロータス!」

 

「……何?今度こそ私達は捕まえに来たの?」

 

 

ラブラバはこちらに悪態をつきながらもハンカチでジェントルの顔を拭いてる。

 

「いえ?お腹すいたのでご飯食べに来ました。」

 

「…………偶然がすぎるな。」

 

「偶然?ここは私が出資してるお店ですよ?顔を見せるのは当然では。」

 

「………金持ってるアピールはいいわよ。」

 

「あなたたちもお金もってるでしょう。この店で食事できるくらいには。」

 

「悔しいがこのカフェは我々でも通える数少ない外食先だ。……出てくるものも美味しい。」

 

「そうでしょうね。敵でも入れていいと言ってますし。」

 

「……それは法律的にいいのか?」

 

なんであんたたちが心配してるんだ。

 

「あなたが心配しますか?私は誰が来ても知らぬ存ぜぬで通せと言ってるだけです。何かあったらあなた達の不備では?」

 

「ジェントル。この人こんなんばっかだからあんまり気にしちゃダメよ?せっかく使ってもいいって言ってくれてるのだから……存分に利用しましょ?」

 

「……それもそうか。君と数少ない外食の機会だ。楽しまなくてはな。」

 

「ジェントル……」

 

「ラブラバ……」

 

二人の世界に定期的に入るの会話が遅くなるのでやめてもらいたいんですけど。

 

 

「仲が良さそうで何よりですね。」

 

「……ジェントルはあげないわよ。」

 

「いらないです。彼女できたので。」

 

 

「ふーん………………あんたが彼女ォ!?!?」

 

「君そっちの気だったのかい!?」

 

 

なんですか。私がそんな仕事一本の喪女に見えますか?

 

「……まぁ……どちらかといえば女の子の方が好きですが……それを見抜かれたんですかね?(物理的に)猛アタックされまして。」

 

「しかも君の方が陥落したのか!?……理解が及ばん。」

 

「……意外と乙女なのね?」

 

「悪いですか?今ならあなたたちが人目もはばからずイチャイチャしてるのもある程度わかるってもんです。」

 

「相当堕ちてるわね。」

 

「いやはや……君でもそうなるんだねぇ。」

 

……なりましたねぇ……。

 

「彼女の事聞かせなさいよ!あなたみたいな鉄人を堕とした女気になってきたわ。」

 

「そうだ。近くに席に座りたまえ。他の人は居ないのだからな。」

 

「…………まぁいいですけど。」

 

 

 

私がなぜ2人を捕まえないのか……と言うと、労力が割に合わないのである。

 

ジェントルはなんだかんだ6年もこういう行為をしている為、戦闘能力が並のヒーロー以上に強い。それにラブラバの個性も相まって普通に厄介。

 

ラブラバは凄腕のハッカー。痕跡をミリも残さないので結果この2人の動向が不明だ。非常に厄介。

 

なので私は放置している。別に私に害があるわけでもなし。害があったところでこの人達は殺しをしないので人的被害もあまり無し。結果興味なし。……雄英高校に突撃してくるなら話は別だけどね。

 

してきそうなんだよなぁこの人たち。オールマイト居なくなったし……実際相当強いから……。

 

釘……刺しとくか。

 

 

 

 

「へぇ……それでそれで?そこからどうなったの?」

 

「ご馳走様でした。」

 

「食べるの早くない!?」

 

「あなたたちが遅いんですよ。私これでもパトロール中なのであんまりゆっくりできないんです。」

 

「パトロール中に敵見逃してるけど。」

 

「捕まえて欲しいんですか?」

 

「そんなこと言ってないわ。」

 

面倒くさ。

 

「…………そういえば私雄英高校の先生になったんですよね。」

 

「「…………え!?」」

 

「件の子も雄英にいます。……あなた達が何しようか知ったことじゃないですけど……喧嘩売る相手は考えた方がいいですよ?」

 

「「…………。」」

 

「それでは。私はこれで。」

 

 

スっと立ち去る。さーて釘も刺したしこれでなにかしてくるようならしーらない!

 

 

 

お金払ってまたパトロールの続きだ。

 

……途中でベストジーニストの事務所に寄ってエンデヴァーと同じお話して……時間いっぱいになりそう。今日も成果0!……慣れたもんだけどね。

 

 

個性消失弾。敵連合。オールフォーワンの動向。

 

考えないといけないことが山ほどありますね……。

 

頭が痛い。……ま。どうにかなるとは思いますけどね。

 

どうにかしないといけないので。

 

目先の問題は個性消失弾ですけど……色々聞いて回ってるとうっすら形が見えてきたんですよね。

 

まだ研究段階で完成はしてない……とか効果は10分~15分とか。誰が作ってるかはまではわかんないですけど。

 

ここまで情報があるなら確実に存在してますよねぇ……。

 

しかもそれを研究してるやつもいると来た。

 

……材料が分かれば早いんですけど。流通ルートを探れる。

 

……10分~15分って事は1回以上使ったってことですよね……?どこかに薬莢でも落ちてたら多少楽なんですけど……。

 

そもそも薬莢があるタイプの弾なんですかね?オートマチック拳銃とも限らないですし……個性消失弾用の拳銃の可能性もあります。

 

……ブローカー漁るのが1番良さそうか?……物理的に聞き出すのもやぶさかじゃない……か。

 

 

 

 

 

 

 

 

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