私のヒーロー   作:おいーも

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相談。

 

 

 

 

 

 

 

side傷原流水

 

 

 

ぐぎゅるるる……

 

 

お腹空いた!

 

今日は用事があって少しだけ遠出。まぁ用事と言っても白体教本殿に遊びに行くだけなんだけど。

 

白ちゃん元気かなぁ。……の前にお腹すいたんだよ私は。

 

 

あれぇ?朝ごはん早かったかなぁ?……そういえば被身子ちゃんが文化祭の打ち合わせとかで少し早く出たんだっけ。それに合わせて朝ごはん食べたからちょっと早かったんだ。納得。

 

 

「……まだ……時間に余裕はあるね。」

 

美味しい匂いを探そう。こういう時の私の鼻は強いんだ。

 

 

 

 

 

「何名様ですか?」

 

「1人です。」

 

「それではこちらの席へどうぞ。」

 

「はい。」

 

 

多いなぁ……お客さん。空いてる席もここしかないや。

 

これはいいお店に入った気がする。美味しそうな匂いでお腹の虫が鳴き出しそう。

 

メニュー……うーんどれも美味しそう。いいねぇ……ハンバーグ……ステーキ……オムライスいいかも!オムライスいいじゃん!オムライスにしよ。

 

「すみませーん。」

 

「はーい。」

 

 

 

 

 

「こちらオムライスでございます。」

 

「ありがとうございます。」

 

「それではごゆっくりどうぞ。」

 

おぉ……デミグラスソース……いい匂い!

 

「いただきます!」

 

卵ふわふわ……お!ケチャップライス!私オムライスはケチャップ派だから助かる。デミグラスも美味しいけどね。いただきまーす。

 

もぐもぐ……。美味い!ちゃんとケチャップに火入れて酸味飛ばしてるのがナイス!ケチャップライスに変な味付けもなくてデミグラスソースとしっかり絡んで美味しい。卵ふわふわ〜火入れ完璧じゃん。デミグラスソースのキノコ美味しい。マッシュルームが1番キノコで美味しい。異論は認める。ケチャップライスの具材は鶏肉とグリンピース。どっちも好きだから最高だね。

 

 

これはスプーンが止まりませんわ!美味しい美味しい!

 

 

「お客様。申し訳ありません。」

 

店員さん?どうしたんだろう。

 

「んも?……ごくん。はい?どうしました?」

 

「別のお客様をこちらの席に案内してもよろしいですか?」

 

「……相席ですか?いいですよ。」

 

「ご協力ありがとうございます。それではごゆっくり。」

 

 

相席か〜……そういえば被身子ちゃんが相席OKしたら爆豪くん達だったらみたいな話聞いたなぁ。そんな相席で知人がくるなんてどんな確率だよって思ったけどあるもんだね。

 

感じ悪そうだったらすぐ食べてお店出ちゃお。もったいないけどね。

 

 

「こちらへどうぞ。」

 

「はい。ありがとうございます。」

 

女の人?

 

「今日混んでるねぇ。」

 

「まぁ平日ではあるからな。我らとしては珍しいだろう。」

 

「でも相席じゃあんまり話せそうにないね。」

 

「しょうがないわ。また別の……機会……に……え?」

 

……なんか聞いたことある声ですね?

 

「あ!」

 

「む!」

 

「……?」

 

「もぐもぐ…………んっ!?」

 

 

 

「「「えーーっ!?」」」

 

「んーーーっ!?」

 

「どうしたの?」

 

プッシーキャッツの皆さん!?よりによってなんで!!??

 

 

 

 

 

 

 

 

「改めまして……私送崎 信乃(そうざき しの)です。」

 

「私は土川 流子(つちかわ りゅうこ)。」

 

「我は茶虎 柔(ちゃとら やわら)だ。先日は助かった。」

 

「あちき知床 知子(しれとこ ともこ)。よろしくね?」

 

「傷原流水です。………」

 

 

休止中のタイミングのヒーローと出会うの相当難しいですよね。……どうすればいいんですかね?

 

「マンd……送崎さん。私とはいえ……相席してよかったんですか?あんまり……周りに話せない内容だとは思うんですけど。」

 

「うーん。まぁ今回は別に相談ってよりかはみんなでまた会わない?って感じだったからお話とかは何も無いよ。」

 

「そう……ですか?」

 

さっき話とか何とか言ってた気が……気をつかわれましたかね?

 

「そうそう。傷原ちゃんは気にしすぎよ。まぁ……まだ答えは出てないんだけどね?」

 

「ごめん……本当に。みんなの足引っ張っちゃって。」

 

「そう落ち込むな。……我らがもっと気を張っていれば済んだ話よ。」

 

「……その件は私にも責任がありますからね。申し訳ありません。」

 

「え?傷原ちゃんも?」

 

「……相澤先生……イレイザーヘッドに言われてた協力者ってこの子なの。」

 

「え!?そうだったの!?こんなちっちゃい子が!?」

 

ちっちゃい……?

 

「……これでも24です。」

 

「「「若ァ。」」」

 

 

「それは違いませんか?」

 

「そうだとしても林間合宿で襲われた時、敵は傷原を見るだけで逃げた者も居るほどだ。……相当そちらの世界では名が知られてるんだろう。それ以上に……知床を救う時も獅子奮迅の活躍を見せてくれた。本当にありがたい。」

 

「そんなすごい子が……ありがとう。あちきを救う為に頑張ってくれて。」

 

「いえ。ご挨拶が出来ずに申し訳ありません。しようと思った時には既に休止発表されていて……タイミングが掴めず……。」

 

「大丈夫だよ!それよりもオムライス冷めちゃうけど大丈夫?」

 

「あっ……すみません。いただきます。」

 

 

もぐもぐ……。

 

視線を感じる。……なんだ?

 

 

なんでみなさん揃ってニコニコしてるんですか?なんか少し恥ずかしくなってきました。

 

 

 

「はぁ〜癒されるわ。可愛い子がご飯美味しく食べてるの見るの幸せ。」

 

「ん!?」

 

「わかる。最近の洸汰もよく笑顔見せてくれるようになって……本当に可愛いの。」

 

「ハムスターみを感じるな。」

 

「美味しそうに食べるねぇ。美味しい?」

 

「…………もぐもぐ…………ごくん。……オイシイデス。」

 

やっぱ皆さん私を見る目がお母さんすぎますね?

 

 

 

 

 

 

「……皆さんは復帰なさるんですか?」

 

食後のパフェ。美味しい。

 

「……そうだね。何れしたいとは思うけど……。」

 

「あちきをどうするかって事だよね……。どうしようね?」

 

「我としては見捨てたくない。同じ志を持ってチームを組んだのだ。」

 

「でも個性がないとヒーローとしての活躍が難しいよ……。」

 

「「「……。」」」

 

 

 

「……。そこまで気負わなくていいんじゃないですか?」

 

パフェ終わり!美味しかった。

 

「「「「え?」」」」

 

紙ナプキンで口元を拭く。

 

 

「世間はあなた達が思ってる以上に待ってくれますよ。皆さんの復帰を願ってる人も中にはいると思いますけど。期待に応えたいなら……しっかり考えてしっかり本音でぶつかって。それで出た結論が、知床さんのヒーロー復帰なのか。ヒーロー卒業なのか。……どうありたいか。どうしたいか。これを機にしっかり考えて見るのもいいかもですね。」

 

私は席を立つ。

 

「皆さんの分も払っておきますよ。」

 

「えっ!?それは悪いよ!」

 

「そう思うのだったら……みなさんでいっぱい悩んでください。私も皆さんの復帰を願う1人ですから。ゆっくり話し合ってくださいね。焦る必要は無いですよ。」

 

「…………すまない。何度も恩に着る。」

 

「ありがとう。傷原ちゃん。」

 

そのまま会計に。

 

 

 

「お客様の会計は……」

 

「あっ相席の人達ツレだったので一緒に払います。お釣りはあげてください。」

 

「えっ?あっはい。」

 

万札ズドン。

 

「えっ!?あのっ!?お客様!?」

 

「それでは。美味しかったです。また来ます。」

 

「あのっ!多いです!多すぎます!お客様!?」

 

「皆さんから貰った分も入ってるので。」

 

 

そのまま店を出ていく。

 

お店の窓からプッシーキャッツの皆さんが驚いてこちらを見ているのが分かる。手を振っておいた。頑張ってくださいね。そういうことでしか応援出来ないので。いっぱい食べていっぱい考えてください。

 

 

「少しだけ迷惑だったかな……。」

 

ちょっとだけ反省。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラッ!

 

「白ちゃん!久しぶ……り……ありゃ?」

 

知らない人の靴がある。誰のだろう。

 

廊下の襖から1人の仮面が顔を見せる。

 

「あっ……傷原様。」

 

「左腕ちゃん?どうしたの?」

 

「申し訳ありません。教祖様の弟様がお見えになってまして……。」

 

「弟?居たんだ。」

 

「……あまり顔を合わせたくないもので。」

 

ふーん?訳ありだね。

 

そういえば右腕ちゃんも左腕ちゃんも軒並み男嫌いだな。弟くんが理由な訳じゃないよねぇ?まさか。

 

 

「じゃあ待ってればいいかな?」

 

「……ですが……。」

 

「姉さん!だから何度言えばわかるんだ!僕の事業に協力してくれっ!!」

 

「何度言えばわかるのですか。そのような怪しい事業には協力できません。」

 

…………喧嘩してるね。相当。

 

「何があったのさ。」

 

 

「弟様が夏頃から何やらおかしな集団と関わりはじめまして……既に教祖様は絶縁済みなので気にしては居られなかったのですが、今になって途中経過が不透明すぎる事業に手を貸せと……流石に怪しすぎるとの事で何度も断っているんです。」

 

おかしな集団?変な事業?

 

「ふーん……馬鹿なんだね。その弟さん。白ちゃんめちゃくちゃ頭いいのに。」

 

「ええ。全く。」

 

「弟さんはどこかの社長なの?」

 

「いえ。家族経営されてる会社……ホワイトホールディングスの次期社長ですね。」

 

「ホワイトホールディングス?世界的にも有名なホテルの会社じゃん。白ちゃんそんな所のご令嬢だったの!?」

 

「はい。ご存知なかったのですか?」

 

「だって絶縁してるんでしょ?もう関係ないことなのに興味ないよ。」

 

「……教祖様はそういう所を気に入られたのですね。」

 

「もういい!僕の言うことが聞けない姉さんなんて居なくなればいいんだ!!」

 

ドタドタ。

 

少し身長が高めできっちりしたスーツを着込んだ青年が廊下を歩いてくる。

 

「……む?」

 

目が合う。

 

「……なんすか?」

 

「貴様。身体は貧相だが顔は綺麗だな。俺の第9夫人にならんか?」

 

ヴァーーッ!!

 

こういうタイプかよ!!!そりゃ無理だ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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