私のヒーロー   作:おいーも

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嫌悪と危険

 

 

 

 

 

side渡我被身子

 

 

「ん?」

 

「どうしたの渡我?なんかあった?」

 

「……流水さんが口説かれた気がする。」

 

「……何それ。」

 

 

 

 

 

 

side傷原流水

 

 

 

「おやめ下さい。白灘睦月様。彼女は教祖様の大切なご友人。これ以上の狼藉はたとえ教祖様の弟君でも許しません。」

 

「あん?……止九ノ院か。貴様……誰に口答えしている。まったく……虫の身体など見るだけで悪寒が走る。目の前から失せろ。」

 

「そういう訳にはいきません。この方は既に婚約済み。あなたの入る余地はありません。」

 

「婚約?解除すればよかろう。僕との結婚の方が幸せだぞ?貴様もそう思うだろう。僕はホワイトホールディングスの次期社長。顔もいい。金なら山ほどある。実際妻が8人もいる訳だからな。どうだ?」

 

「う……」

 

「う?」

 

「ヴァアアアアッ!!!キモイ!エグイ!無理!!!」

 

発狂。Madness!

 

「なんだと貴様!!」

 

「マジ無理ほんと無理死んでも無理生きる価値ない存在してて楽しいの?息吸うだけ無駄二酸化炭素排出してて世間様に恥ずかしいと思わないんですかもうなんでもいいので植物にでもなって酸素排出できるよう努力してください無理ィイイイイイ!!」

 

「貴様ッ!!この僕に何を……!」

 

……ちょっと落ち着いたかも。

 

「……フーッ……。ホワイトホールディングスだかなんだか知りませんけど、次期社長ってそんな偉いですか?」

 

「なっ!?貴様バカなのか!?偉いに決まってるだろう!」

 

「親の会社の?次期社長が?偉いんですか?それって親の七光りじゃないですかね?」

 

「プッ。」

 

左腕ちゃん。笑っちゃダメよ。

 

「くっ!!だが俺はあの有名な士傑高校出身で……!」

 

「普通科ですけどね。ちなみに大学は出ておられません。」

 

「へぇ……私の相手は雄英のヒーロー科ですね。」

 

「ぐぐぐっ!」

 

「そもそも妻が8人も居ますって、1人の人間じゃ満足できない性欲猿ですって言ってるようなもんですよ?私の身体目当てなんですか?そういうの世間一般でロリコンって言うんですよ?」

 

「夫人の中には既婚者から奪ったものもいますね。2人くらいでしょうか。」

 

「浮気ってことですか?サイテー。金だけ払えばいいやみたいな感じですかね?」

 

「貴様アアアアアアアッ!!」

 

 

動いた。

 

玄関を飛び出て一応距離をとる。

 

 

「逃げるなッ!!」

 

「……なにか触れることが個性のトリガーなんですかね?じゃあ日常生活で個性を使おうとしたので犯罪ですね。拘束します。」

 

「!?個性……!?」

 

 

「くっ!!ふざけるなッ!俺が口説いたら全部の女は媚びへつらった!頭を下げた!股を開いたッ!!貴様はなんなんだ!なぜ俺の魅力が分からんのだ!!!」

 

「…………魅力ゥ?私の旦那様の方が100倍……いや0に何掛けても0ですね。」

 

「貴様アアアアアッ!!」

 

「睦月。」

 

あ、白ちゃん。あと右腕ちゃんも。

 

 

「教祖様。」

 

「…………姉さん。そうだ!こいつをどうにかしろよ!俺に対して……。」

 

「帰って。」

 

「…………は?」

 

「帰りなさい。」

 

「な……んで……。」

 

「私だけではなく……私の最愛の友人に対して無礼を働いたその態度。決して許しておけません。二度と敷居を跨げると思わないでください。」

 

「ま……まってよ!考え直す!考え直すから!!どうにか……」

 

「ダメです。さようなら。」

 

無情。さすが白ちゃん。かっこいい。

 

「……そんな……。」

 

弟くんは膝から崩れ落ちる。

 

「……すみませんそちらの御二方。このゴミを放り出して置いてください。」

 

「「えーっ触りたくないです。」」

 

近くにいた2人は明確な拒否。……仲良いなぁ。

 

「……困りましたね。」

 

「私が行ってくるよ。」

 

「えっ!流水ちゃん?ダメよ。お客様にそんなこと……」

 

「いいよ。嫌なんでしょ?大丈夫だから。」

 

 

……一応こいつ触れることが個性発動のトリガーなら、触れないように持っていこう。何かあったらいけない。

 

弟くんを血で拘束。そのまま持ち上げて石階段を降りて1番出口に近い木に括り付ける。

 

 

「貴様ッ!!離せっ!今ならまだ許してやるッ!」

 

「嫌です。消えてください。その言葉も君の姉さんにしっかり伝えとくからね〜。」

 

「なっ!待てっ!!貴様っ!!!!」

 

私はその場を去る。

 

……キモ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side???

 

「……遅ぇな。」

 

「……何をしてるんだ。約束の時間は過ぎたぞ。」

 

「知ってるところから金借りようって話だろ?それだけなのにこんなにかかるかね。」

 

「…………難航してるのか?」

 

「……少し見に行くか。母さんとマグネとスピナーは待機。俺と荼毘とコンプレスで行く。」

 

「はーい。気を付けてね?」

 

「俺待機かよ〜……死柄木。気ィ付けろよ。」

 

「うん。わかってる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side傷原流水

 

 

 

「弟いるなんて知らなかったよ。」

 

「何もされなかった?ごめんね?」

 

「大丈夫。何もされてないよ!」

 

「またそんな事を……教主様。傷原様を口説いてました。」

 

ちょっ!?左腕ちゃん!?

 

「…………絶対殺す。」

 

白ちゃんがいつになく力強く立ち上がる。

 

「ちょっ!?待って待って!犯罪者になるのだけは絶対ダメ!!」

 

「許さない!本当に許さない!!私の体が日光で焼かれたとしても今すぐ殺す!!!」

 

「今日曇り気味だから外でれるのはわかるけど!!やめよう!良くない!!」

 

止まらねぇ!なんでこんな時にパワー系になるんだこの子!

 

……なんかミッドナイト先生とも同じような感じだったな私!

 

 

「教祖様。」

 

「右腕ちゃん!止めてくれるの!?」

 

 

「お召し物が汚れてしまいます故……こちらを。」

 

右腕ちゃんは動きやすそうな服を用意する。

 

「ありがとう。」

 

「ちっがあああああう!!ちょっと待ってよ!白ちゃん止めろっつってんの!」

 

 

「教祖様。」

 

「左腕ちゃん!」

 

やっぱり信じられるのは左腕ちゃんだけ……

 

 

「獲物はこちらに。」

 

左腕ちゃんは刀を1本差し出す。

 

 

「違う違う違うッ!!!なんで!?なんでみんなノリ気なの!?」

 

「ダメよ糸重。それは流水ちゃんから貰った大切なものなんだから……あんなゴミの血で汚れちゃもったいないわ。」

 

「申し訳ありません。」

 

「いや嬉しいけどね!?嬉しいけどもさ!!ダメダメ!人を殺そうとしてる人を私見過ごせないからッ!」

 

誰か助けてえええッ!

 

ピンポーン……

 

「!」

 

「…………インターホン?誰?」

 

「予定は無いです。」

 

弟くんか?いやでもまだ拘束されてるはずだけど……。

 

「…………なんか嫌な予感するね。私が出てこようか?」

 

「いえ。私g……」

 

入口から轟音とともに青い炎が迫ってくる。

 

「皆!私の後ろにッ!!」

 

咄嗟に血で壁を作る。

 

 

「……燃えてねぇのか。残念だ。」

 

「火力低かったんじゃねぇのか?手ぇ抜いたか?」

 

「ごちゃごちゃうるさい。金目のものだけ奪ってとっととズラかるぞ。」

 

「あーい。」

 

 

この声……

 

血の壁を解除。

 

「敵連合ッ!!!!死柄木弔!」

 

それに荼毘とコンプレス!なんでここに!!

 

「あっ!?なんでアイツがいんだよ!」

 

「アイツ……俺の炎で燃えなかったヤツ……ブラッドロータスだったか?」

 

「……チッ…めんどくせぇ奴がいる……逃げるぞ。」

 

「しょうがねぇなぁ。アンコシャスは回収したし……了解だ!」

 

「……決着はまた今度だ。ブラッドロータス。」

 

逃げた!

 

逃げ足が早い!

 

「火がッ……。」

 

「流水ちゃん!私たちは大丈夫!消火くらいなら出来るわ!」

 

「……わかった。アイツらを追う!!みんな無茶しないでね!!」

 

 

 

私は火を突っ切って外に出る。少し雨が降ってる。足跡が流されないうちに探す。

 

……見つけた。こっち!……山か……厄介だな!

 

隠れる場所が豊富で逃げられやすい。

 

 

スマホを取り出す。ここから近い人は……

 

ピッ

 

『はい。こちらベs』

 

「……もしもし!?ジーニスト!?ブラッドロータスです!簡潔にいいます!場所は白体教本殿!敵連合出現。逃亡中。以下3名。死柄木弔。Mr.コンプレス。荼毘。応援を要請します!」

 

『わかった!直ちに向かう!』

 

ピッ

 

一旦これでいい。通報も消火も任せる。

 

何処だ!何処に逃げた!

 

 

追いかけて数分。

 

 

 

足跡が途切れた。

 

って事は……後ろ!

 

私は飛び上がる。青い炎が下通過する。

 

 

「チッ……頭が回るな……。」

 

荼毘……いると思った。

 

「伊達に敵掃除やってないので。……途中で二手に分かれたけど……足跡は2種類。歩幅的に多分コンプレスでも居るんでしょう?」

 

「……バレてるか。厄介すぎるな本当に。」

 

コンプレスも木の影から出てくる。

 

「それに……応援のヒーローと警察呼ばれたらアウトだ。逃げに徹するかね。」

 

 

コンプレスがガラス玉をこちらに放り投げる。

 

一応警戒。エスコル……

 

「さようなら。ブラッドロータス。」

 

コンプレスが指を鳴らすと私の頭上に車が出現。

 

「!?」

 

私の視界が暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

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