「ピチュー! いけ! 電光石火!」
「楽しそうじゃん」
「私の今回の報酬はイーブイという事で」
「なんや、って事は自分のはピチューか? なんや世界の終わりみたいな顔するやん、憂太くん」
「俺も構え! 俺のが可愛いだろ!」
わちゃわちゃした結果、スーの帰還時に憲紀はイーブイ、直哉はイーブイとメタモン以外のどれか一体、五条は残りのポケモンを貰える事となった。
ということで、五条は今だけ生徒達にモッテモテ(ポケモン狙い)になったのだった。
「ご結婚おめでとうございまーす♪ おらポケモン寄越せよ」
「アルセウス誤魔化すための偽装結婚だし、並行世界の話だろ」
「いつかやると思ってました。ポケモンください」
「なーなーみー! どういう意味だよ」
あわあわとしているスーに、家入は遠慮なく問う。
「夜の夫婦生活はしてたわけ?」
「アルセウスの事があるからね。ちゃんと愛し合ってるふりはしないと。それに、悟だって性欲処理はあるし……相手が私なんかで申し訳ないと思うけど」
「夏油はそれでいいの? 五条の事好き?」
「私は……悟を好きになる資格はないよ。グッピーくんが悟のご両親に大怪我させてるんだ」
「そっか……。五条に後遺症があるって聞いたけど、どんな?」
「人間の事が好きになって、従ったり守ったりしたくなって、戦うのも好きになる。五条家当主が、問題だろ? そのせいで、毎日仕事たくさん任されても断れないんだと思うんだ」
「素晴らしいな! ポケモン化はこっちではできないのか?」
「特に問題がある後遺症とは思えませんが。ちょうど良いのでは?」
「(コクコク)」
「どういう意味だよ!」
学長と七海と伊地知。怒る五条。
家入は大変だな、とスーを気遣う。
「五条の方はどうなんだ?」
「悟は、いつも私の事を気遣ってくれるけど……本心では、嫌だと思うよ。当人が物凄く優しいからそうは見えないだけで」
「そうかぁ? やることやってんだろ?」
「やってるけど」
「ちょっと硝子、並行世界の自分と親友のベッド事情なんて知りたくないんですけど!?」
そんなわけで、根掘り葉掘り聞いた結果。
「クソじゃん」
「あー、まあ、秘匿死刑になる所を政略結婚だし、そんなもんじゃねぇの?」
「……ここでは傑、ちゃんと訓練してもらうから」
「良いのかい?」
「当たり前だろ。っていうか戦闘技能覚えさせると困るからって戦闘中に目隠しさせるアホがいるかよ。おかしいだろ。あーそれと。メタモンに、家族への手紙届けさせろよ。奪還に来られても面倒だ」「悟」
スーは、五条の優しさに微笑んだ。
「ありがとう、悟」
「別に。ってか、傑、大丈夫かよ。暴れない?」
「こっちの私は暴れるのかい?」
「そー。まあ、好きかってされるようなタマじゃないか……」
そんなわけで、更に数日後。
五条悟(ポケモン)が現れた。
「傑。別の場所いたから心配した」
「ごめんね、悟」
2人は深くキスをする。
尚ここ、応接間で普通に他に人がいる。
五条(ポケモン)は傑の体をベタベタ触り出して、裾から手を突っ込んで肌に触れ出したあたりからストップを掛けられた。
「2人きりの時にしろ」
夜蛾、当然の叱責である。だが、五条(ポケモン)は想像の上を行った。
「空いてる部屋ある?」
「事情説明が先だろう……。悟。スーを連れていけ」
「スー、こっちこよっか」
「あ? 傑は俺のだろ、お前は触れんな。鏡也、なにやってた」
その言葉に、傑の胸元からモンスターボールが転がってきてメタモンが出てくる。
「メタモン、ちゃんとまもってた」
「誰も傑とやってないな?」
「すぐる、人間ぎゅーしてない」
「よし」
「ゲロゲロ。まじで夫婦なんじゃん」
交渉の結果、やはり傑は別室へと移動する事となり、事情聴取へ。
なにせ、聞いたのは傑視点だけである。
五条(ポケモン)は、視線を落とした。
「あー、非術師も見える龍、グッピーくんが暴れて、街が燃やされてさ。それは甚爾が中心になって討伐したんだけど」
「禪院甚爾か」
「そー。それで、グッピーを倒すのに協力してくれた子が、自分のせいだって出頭して、話してくれて。秘匿死刑になったんだけど、ポケモン達がすげー怒って、俺もそんときにポケモンにされて、でも傑がアルセウスに願ってポケモンから戻してくれて、傑が投降して、で、上は傑を乱暴なしで徹底的に折って従わせる計画を練った」
わかっていたがブラックである。だが、状況が状況なので仕方のない気もする。
「悟のご両親も被害を受けたと言っていたが」
「被害受けなかった奴なんていねーだろ」
「それほどか……」
御三家すらも壊滅的な被害を受けたという事だろう。想像を絶するにあまりある。
「俺はさ。反対だったんだ。傑は悪気があったわけじゃないし、事態の収拾に手を貸してくれた。俺も庇ってくれた。ポケモンにお願いすればぶっ潰せる呪術界に、逆に頭を地面に擦り付けてきた。アルセウスのせいにもグッピーくんのせいにもしなかった。すげーよ、傑。それなのに、その傑に色々縛り結ばせんの、カッコ悪いし」
「やってる事がやってる事だからな……。簡単にどうすれば良かったなど言えないが、そういう見方もあるにはあるな」
「俺を受け入れる為の練習? させられてんの可哀想だし、男とエッチするのなんてごめんだし、俺、可哀想なのには抜けないし、今度は俺が大丈夫だよって言って、守ってやる予定だったんだ。ちゃんと傑を守る根回しもして、でも、元服してあの時ぶりに傑と顔を合わせて……俺、頭が真っ白になって、傑にひでぇこと、いっぱい言っちゃってた。俺、クズなんだよ」
「悟……。ご両親が傷つけられ、お前も傷つけられたんだ。そうなるのも仕方ない」
「そんなに可愛かった? 夏油」
夜蛾と家入は全く違う事をいう。
「傷つけられてきた可愛い婚約者の幸せと、すげーエロ可愛い婚約者とのエッチ……迷いなく婚約者の幸せを選べる奴だけが俺に石を投げろ……!!」
五条(ポケモン)をお菓子やボールペンという石の雨が襲った。それはそう。
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マシュマロ
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