「しょーがねーだろ! 傑の事泣かせても脅しても欲しいと思ったんだよ! 自分でもびっくりだよ、すげー必死に傑の事脅迫して手籠にしてたんだよ!」
「クズ」
「悟……」
「僕はそんな事しないからね!? 幸せを選んでやれよ、好きならさぁ!」
「俺だって! 俺だって、傑を解放した未来を考えたよ。友達になって、仲良くして……一緒に遊んだり、呪霊祓ったりさ」
「なんでそれを選ばなかったんだよ」
「そこに傑の事いつでもどこでも抱いて良い券や毎日手料理サービスはないじゃねーか……!」
「当たり前だろ! というかないよ! そんな券はないの! 総監部がOK出したとしてもダメだろ、人として駄目だろ!」
「総監部人間じゃないじゃん、クズじゃん、そんで俺もクズじゃん……!」
「なっさけな……!!」
そこで五条はハッとした。
「お前! こっちの傑には手出ししてないよな!? 傑は無事なのか!?」
「寝込み襲ったらぶん殴られた……。で、俺の傑にさっさと逢いに行けって。今は留守番してる」
「当たり前だろ。というか浮気はやめろよ、まじで。スーが可哀想だろ」
その言葉に、五条は安堵しつつも忠告をした。
「総監部に折られてない、ちゃんと鍛えて術式も磨いた傑とか最高じゃん……。俺の傑は俺の傑で好きだけど」
「ふざけんなよ、ブン殴るぞ」
そこで家入が待ったをかけた。
「ちょっと待て。スーは悟がスーのこと愛してないって言ってたぞ」
「えっ」
「仕方なく性欲処理にしてるって」
「えっ」
「ちゃんと愛してるって言ったか?」
「言えねーだろ、そんな図々しい……」
戸惑い、しょぼんとした様子で言う。そうじゃないだろ。
「言えよ。ポケモン利権と亭主関白な可愛い嫁さん手に入れたんだろ。それに見合うだけの愛はくれてやれよ。待て、ポケモン利権も総監部に総取りされてる?」
「まじ? そこまで駄目なのお前?」
スーのポケモンの配布の権利を握れば、かなりの利権になるはずだった。
「いや、流石にねーよ。ただ、ポケモン進化は総監部の許可が必要。グッピーくんの事件があったからな」
「攻略本があれば事故は防げるだろ」
「そーそー。僕まで泥を塗られるから、ちゃんと権力取り返してきてよね。君もスーの分も」
「でも俺は」
「いらないなら僕が取っちゃおっかなー。今の扱いだと傑があまりにも可哀想だし、君よりは良い生活させられる自信あるし」
「いる! 傑はめっちゃいる! 俺、傑がいないと三日と持たないし!」
「じゃあ頑張れよ。とりあえず、愛してるって言ってこい」
そんなわけで、五条(ポケモン)を見送るのだった。
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