BlueArchive SOLID   作:Roon

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MISSION LOG

ゲーム開発部たちは再び廃墟に向かい、以前接触した謎のコンピューターとの問答の末に無事『G.Bible』のデータを入手。
ミレニアムに戻った一同は、ヴェリタスにデータの解析を依頼した。




『鏡』

 

ヴェリタス 部室

 

 

 

ハレ「データの解析が終わったよ。」

 

 

スネーク「結果は…何か分かったか?」

 

 

 

ミドリ「ドキドキ…」

 

 

アリス「ドキドキ…」

 

ミドリとアリスは顔を強ばらせながらそわそわしている。

 

 

ハレは口を開いた。

 

 

ハレ「知っての通り私たち『ヴェリタス』は、キヴォトス最高のハッカー集団だと自覚してる。」

 

 

ハレ「システムやデータの復旧、ウイルス退治とかとかとか……数え切れないほど解決してきた。」

 

 

 

ハレ「その上で、単刀直入に言うね。」

 

 

ユズ「………。」

 

ハレ「モモイ、あなたのゲームのセーブデータを復旧させるのは無理。」

 

 

モモイ「うああああああ!?もうおしまいだぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 

オタコン「そっちじゃないよ!」

 

オタコンはメタルギアmk4の側部モニターとマニピュレーターをパタパタさせる。

 

 

スネーク「…それで、『G.Bible』は?」

 

ミドリ「パスワードはどうなったのさ!?」

 

 

 

コタマ「それについてはマキが作業中ですね、あっちにいます。」

 

ミドリ「マキちゃんが?」

 

 

マキ「あ、おはよう、ミド!」

 

ミドリ「マキちゃんもおはよう……で、パスワードは?」

 

 

マキ「それなんだけど…待って待って。モモ?大丈夫?」

 

 

モモイ「うぅぅぅぅ…私のセーブデータがぁ…」

 

 

 

スネーク「…気にしないでくれというのもなんだが、問題はない。」

 

マキ「そうかな…?まあ、本題に入るよ。」

 

 

マキ「分析の結果からも、あれは絶対に『G.Bible』で間違いない。」

 

 

ミドリ「やっぱり!」

 

オタコン「僕も少し手伝わせてもらったけど、ファイル形式や作成・転送日時を照合したら…ビンゴだ。」

 

 

マキ「エメリッヒ先生もありがとね!」

 

オタコン「僕も早く結果が知りたかったんだ。それと…」

 

 

マキ「あのファイルは、過去一回しか転送されてない。つまり、分かるね?」

 

 

スネーク・ミドリ「「あれは、オリジナルの『G.Bible』…?」」

 

 

オタコン「そうなる。ただ───」

 

マキ「ここは私から。パスワードの方は、まだ解析できてないの。」

 

 

モモイ「えぇ!?結局見られないの?」

 

マキ「言わないでよ!あたしはあくまでクラッカー!ギリギリ専門外なの!」

 

 

オタコン「僕含め、微妙に分野が違ってくるんだ……」

 

スネーク「お前や他の二人でもダメなのか?

 

 

オタコンがうなだれつつ返事を返す。

 

オタコン「あいにく……まさか国防総省(ペンタゴン)のセキュリティよりも頑丈だなんてね………。」

 

 

スネーク「クソ……他の方法は?」

 

 

マキ「…ないことはないよ。」

 

苦い顔をしたマキが提案する。

 

 

 

モモイ「あるの!?」

 

マキ「それが、あるツールを使ってパスワード以外のファイルをコピーする…っていう手段なんだけど。」

 

 

マキ「そのためには『Optimus Mirror System』、通称『鏡』っていうツールが必要なんだ。」

 

 

オタコン「そうか、そうすれば…」

 

 

 

ミドリ「それで、その『鏡』ってどこにあるの?それさえあればG.Bibleが見られるんだよね?」

 

マキ「あー…それならヒマリ先輩が()()()()よ。」

 

 

オタコン「そうか!それならヒマ───えっ?」

 

モモイ「今、過去形だった?」

 

 

マキ「………そう。今は持ってない。生徒会(セミナー)に押収されちゃったの、もうっ!!」

 

マキ「この間、ユウカが急に押し入ってきたと思ったら───」

 

 

 

 

 

(数週間前)

 

ユウカ「失礼するわよ!」

 

セミナー生徒「「「「失礼します」」」」ゾロゾロ

 

 

マキ「わっ、えっ!?ちょっと何?」

 

 

ユウカ「前々からタイミングを伺ってたの。不法な用途の機器の所持は厳禁。使用なんて、もってのほか。」

 

ユウカ「セミナーが預かるわよ。」

 

 

コタマ「そんな!?」

 

ハレ「そ、そんな没収なんて…」

 

 

ユウカ「いい?これは立派なお・う・しゅ・うよ!!公正な判断に基づいて決めたこと。」

 

 

ユウカ「そっちの機器、全部持っていっちゃって。ああ、そっちは箱に入れて丁寧に運んで。」

 

モブ「はいっ!」ゴソゴソ

 

 

モブ「これ…指向性のマイクか何か?これも押収っと。」

 

 

コタマ「あ゛ーーーーーっ!?!?」

 

 

モブ「これエナドリの空き缶…これくらい捨ててくださいよ…」ゴソゴソ

 

ユウカ「これでここはOKね。次はヒマリ先輩のところよ。あの人も本っ当に好き勝手して…」ブツブツ

 

 

 

 

 

マキ「…って感じで。」

 

コタマ「私の盗聴器……」

 

 

スネーク「……盗聴器については異論なしだな。…で、『鏡』は生徒会(セミナー)か。」

 

オタコン「というかこの件、チヒロは?」

 

 

ハレ「細かい所までは知らないと思う。でもそれも時間の問題。」

 

ハレ「エナドリ抜きにされちゃうよ〜…」

 

 

オタコンはハレのデスクの上に広がる空き缶の山から、そっと目を逸らした。

 

空き缶は全て、エナジードリンク。ざっと15~16本、乱雑に積まれている。

 

 

 

オタコン「…君はエナドリを抜いた方がいいよ。」

 

ハレ「無理。」

 

 

オタコン「………」

 

 

 

スネーク「…話を戻すぞ。」

 

ミドリ「ねえ、『鏡』ってそんなに危険な物だったの?」

 

 

ハレ「そんなことはないよ。暗号化されたシステムを開くのに最適化されたツールってだけ。」

 

ハレ「ただ……」

 

 

ミドリ「ただ?」

 

ハレ「『鏡』は世界に一つしかない、私たちの部長が直々に制作したものだから、再現することは本人以外に不可能。」

 

 

オタコン「部長…ヒマリ?まだ会ったことはないけど、名前は知ってるよ。」

 

 

アリス「…ヒマリ?どなたですか?」

 

ミドリ「ああ、アリスちゃんはまだ知らないよね。ヴェリタスの部長さんだよ。」

 

 

ミドリ「ちょっと身体が不自由でね、車椅子に乗ってるから、見かけたらすぐ分かると思う………最近見ないけど。」

 

 

コタマ「それに、車椅子含め全身ほとんど白なので…分かりやすいですね。」

 

 

モモイが思い出したように会話に割り込む。

 

モモイ「それで、結局没収された理由って?」

 

 

コタマ「?私が先生方のメールを確認しようとしただけですよ?」

 

 

 

スネーク「……」

 

オタコン「……」

 

モモイ「……本気で言ってる?」

 

 

マキ「とにかく!部長にバレる前に『鏡』を取り返さないと怒られちゃうの!!!」

 

マキの表情には段々と焦りが見えてきている。

 

 

ハレ「それじゃ……要点をまとめるね。」

 

 

 

ハレ「私は『鏡』を取り返す必要がある。」

 

ハレ「あなたたちはG.Bibleの中身を見るために、『鏡』が要る。そうでしょ?」

 

 

スネーク「……」

 

 

ミドリ「……交渉ってこと?」

 

 

モモイ「乗った!!!」

 

マキ「さすがモモ!話が早い!」

 

 

アリス「…レイド仲間は多い方がいいですね。行きましょう!」

 

モモイ「『旅は道連れ』ってね。」

 

 

 

後ろで黙っていたスネークが、ようやく口を開く。

 

スネーク「…話は聞いていたが……」

 

 

スネーク「お前ら、生徒会(セミナー)を襲撃する気か?」

 

 

ミドリ「やっぱり……!」

 

スネークは椅子から立ち上がり、オタコンはそれを追う。

 

首に掛けたシャーレのネームプレートをよく見えるように持ち、全員の方を向いて話を始めた。

 

 

スネーク「あいにく俺は教育者、指導者の立場だ。」

 

 

スネーク「()()()の襲撃には協力できない。」

 

スネーク「俺個人としても、それは推奨しない。」

 

 

 

部室に数秒の沈黙が流れた。

 

 

モモイ「そんなぁ!?」

 

 

マキ「まぁ……そっか。」

 

 

 

スネーク「ただ、一つ。」

 

ミドリ「?」

 

 

 

 

スネーク「…『攻撃しない』、…これを守るなら、俺は最大限協力する。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





いつもいつも、投稿が遅くなってしまいます。

週一回投稿とは言いつつも、結構まばらになりそうです。


内容の方も、今後はオリジナルが強くなります。

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