ゲーム開発部はついに『TSC2』を完成させ、プライスへの受付が完了したゲーム開発部だったが、そこにC&Cが襲撃を仕掛ける。
襲撃を主導したネルは「アリスの強さを確かめたい」と
言い放ち、今…タイマンの勝負が始まろうとしている。
「お前たちは逃げろ。プライスの結果はもうすぐ出る。」
「えっ……待って、それって!?」
スネークの発言の旨を察したモモイが、行かせまいと彼を引き止める。
「耐えるだけならどうにかなるだろう。」
「先生……ここでそんな行動を取ったら、死亡フラグが立ってしまいます…」
「アリスちゃんの言う通りです、先生。危なすぎます。」
「今回の作戦を許可したのは俺とオタコンだ。責任は俺たちにある。」
実際、ネルの猛攻を耐え凌ぐのは至難の業だろう。そんなことをするのなら、2階から目薬をさす方がよほど簡単といえる程に。
「先生。ここはアリスに任せて下さい。」
「それは……アリス、僕らにもう少し考えさせて。」
「……折衷案を出そう。ここで二手に別れるのは?」
「一方に俺、もう一方にオタコンが着く。」
それでも納得がいかないらしい。ユズも加わって反対する。
代案が出るわけでもなしに議論は再開し、立ち止まったままの無防備な状態が続いた。
「…へぇ。仲間割れか?余裕そうじゃねぇか。」
「!後ろ!?」
「遅せぇよ、"エメリッヒ"先生。」
「ちょっと待っ!?」
メタルギアmk4が廊下の隅に投げ飛ばされる。
「それから、"デイビッド"先生。」
「もっかい言うけどよ、アスナを撃ったことは覚えてるな?」
「……ああ。」
「アスナを撃てて、そのうえ弾が当たるならよ、あたしにも当たるよな?」
「…俺と戦おうと?」
「そうだ。話が早くて助かった。」
「でもこれは、落とし前つけろとか、復讐に来たとかじゃねえからな。あくまで個人的に、あたしが、戦いてぇだけだ。いいな?」
「さっきも聞いた。」
「でもよー…?」
「デイブ先生があたしのこと『チビ』呼ばわりしたのはちょーっと癪だな。」
「そこまで言ってない。」
「細けぇことはいい。そこのチビの後、あたしと勝負だ。銃は選ばせてやる。」
「くっ…」
アリスたちを逃がせない。
このままでは巻き込んでしまう。
「……俺だけじゃ、ダメなのか。」
「あーー…そんな顔されても…さ…」
「分かった、チビとアンタだけでいい。あとは逃げるなりなんなりしろ。それでいいか?」
「…オタコン、作戦変更だ。モモイ達を連れて逃げろ。」
「…了解。気をつけて。」
「勿論だ。」
そこへアスナ達が追いついた。
見物といった所だろうか。
…アリスはスネークの知る限りでも、相当な肉体強度を持つ
しかし、彼の神秘による防御や超人的な力を持たない、強いて言うなら小・中口径弾の数発を耐える程度の身体では持たないことはネルにもわかるはず。
それなのに、銃を取り、取らせて勝負をつけようとするのは何故なのか。
「じゃ、行くぜ!!」
ネルが駆け出し、アリスはそれを察知して横に回避した。『光の剣』はネルの愛銃である二丁の
ネルは耐久力に加えてミレニアム最強レベルの技量を持ち併せるため、アリスは圧倒的に不利だ。できても防戦一方になるだろう。
「ゴミは掃除しなきゃなぁ!!」
ネルの猛攻はアリスの足を止め、防御を固めることを促した。
スネークは彼女に『チビ』という旨の事を返していたが、それはつまり機敏に動ける機動力の高さを持っていることでもある。
また、その小柄な体型は被弾しにくく、攻撃が当たっても弾かれる。
「くっ…アリス、状況を打開します!」
「できるもんならやってみろ!」
アリスは
ネルは飛び退き、すぐさまグレネードを蹴り飛ばした。
「ぅあっ!?」
壁で跳ね返り、アリスが盾代わりにしている『光の剣』の横へ飛んできたグレネードは炸裂する。
アリスが足を挫き、彼女の
「緊急回避ッ!」
ネルの追撃をローリングで躱し、起き上がってからスライディングで移動して距離を詰めるアリス。
『光の剣』を拾い上げ、銃身で鍔迫り合いに差し掛かる。
が、ネルは彼女を踏み台に宙返り、背中に9×19mm弾を打ち込んだ。
しかしアリスも立ち上がる。
「!?」
ネルを1発だけ、殴打した。
「やってくれんじゃぁねーかぁ!チビ!!」
たとえ200キロ以上の打撃が加わろうと、状況はあまり変わらなかった。
それどころか彼女の闘争心にアクセルを掛けたようだ。
攻撃の速度は増し、四方八方からアリスを目掛けて弾が飛ぶ。
「アスナ、ネルを止められないか?」
「うーん……無理!ああなったリーダーは、もう誰にも止められないもん!」
「…………」
「あ、先生。
たとえアスナでも、喧嘩を始めたネルを止めることは不可能だという。
アリスは直接の攻撃が不可能だと悟ったのか、構えを変えた。そして、
「先生!後退してください!」
「アリスちゃん、自爆でもする気でしょうか?」
「先生をさがらせたのはそれか。」
アリスの行動を読もうと勘ぐるアカネとカリン。
「!?待てアリス、お前何を───」
ネルは気付いたらしい。
「おい!てめぇ何しようと…」
『光の剣』の銃口が床に刺さり、トリガーが引かれようとしている。
今回は
(ドッガァァァァァッ!!)
床全体に強い衝撃が加わり、たった1発の弾薬によって範囲攻撃がされた。
アスナ達は距離を取り、スネークは伏せていたことで難を逃れたが、ネルは吹っ飛ばされたようだった。
「アリス!」
「「アリスちゃん!!」」
「アリス!!」
「モモイ!?」
逃がしたはずのモモイ達が戻ってきた。
「オタコン…!?」
「…ごめん。」
「……後でにしよう。今はアリスを。お前はネルを確認してくれ───」
「確認なんていらねぇよ?」
「「!?」」
「あたしはピンピンしてるよ。そこでのびてるチビとは違ぇからな。」
「アリス!」
「アリス、アリス聞こえるかい?僕だ!」
オタコンがアリスの元に駆け寄る。スネークはすかさずオタコンとネルの間に立ち塞がった。
「ネル、ここからは俺が。アリスは限界だ。」
「もちろんだ。」
ネルがスネークの元に近付き、胸をトントンと叩きながら続ける。
「正々堂々やり合って倒れたヤツに、追い討ちみてぇな真似するかよ。…で?」
「3分くれ。準備がしたい。」
「いいけどよ、あたしが回復しちまうぞ?」
「アリスの治療の方が大事だ。俺はいい。」
「…気に入った。アンタ、
「そう言ってもらえて光栄だ。」
オタコンはモモイとミドリ、ユズに指示してアリスを運ばせた。
『光の剣』に関しては持ちきれなかったが、ネルがC&Cの部室までアスナ達に運ばせた。
「…これで完全に
「おうよ。ゴングみたいなのは……お、丁度いいのが。」
アリスの落とした手榴弾が転がっていた。複数持っていたらしい。
ピンが引き抜かれ、ネル側の廊下の突き当たりへ投げられ…
何事もなく、爆発した。
言い忘れてたのですが、明けましておめでとうございます。
ここしばらく、5周年ではっちゃけたり個人的な勉強をしておりました。