MISSION LOG
アビドスでの事件を解決したスネークとオタコン、アロナは、シャーレでの通常業務を再開した。
そして、アビドスに次いで二校目の援助要請が3人の元に届く。
ゲームハードを投げられて
スネークはベッドの上で目を覚ました。
殺風景な部屋には最低限の家具に加えてソファや掃除機、アビドスの生徒たちの写真と様々な種類のダンボールが置かれている。
「……起きろ、朝だ。」
シッテムの箱を充電ケーブルから外し、オタコンとアロナを起こす。
『……んー…、まだ疲れてるんですー…。』
『君はAIだし、まだまだ若いでしょ…おはよう、スネーク。』
スネークは少し微笑み、モニターを指で叩いてアロナを起こした。
「いい加減起きろ。いちごミルクがお預けになるぞ?」
『…うぇ!?ま、待ってください!起きますからぁ!』
「オタコン、アロナを頼んだ。俺は朝食にする。」
『了解。こっちもご飯にするよ。』
台所へ向かったスネークは、スープの缶詰を開け、温め始める。そしてバターロールの袋を開け、生徒に差し入れで貰ったコンビニサラダを食べた。
「そっちもすっかりキヴォトスの食文化に染まったな。」
『うん。まさかデータ体だけになってもお腹がすいて、食事ができるとは思わなかったけど…。』
『私はいちごミルクが布教できて嬉しいですよ!』
『はいはい。』
『でも、仕事中の糖分補給にも丁度いいもんね。学生の頃に出会えたらな…』
スネークはスープを飲み干し、シッテムの箱を置いて洗面所へ向かう。
スネーク「……」
髭剃りだ。30代後半の頃ならともかく、若い頃の姿に髭は似合わない。せっかく
清潔感がある方が、キヴォトスではモテるそうだ。
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防弾チョッキの上にスーツを着たスネークは、置いていたシッテムの箱を手に取り、懐へ仕舞う。
「今日はミレニアムに行く日だったな。直行でいいか?」
『大丈夫です!業務はミレニアムの事務室に転送してあるので、向こうでもできますよ。』
「助かる。」
『それに、今日はエンジニア部に依頼してた僕のボディの受け取り日でもあるからね。楽しみだよ。』
「じゃ、行くぞ。そろそろ出ないと遅れる。」
スネークは最寄りの駅に向かった。
家から出張の時はいつも電車を使う。これは、シャーレ車を持ってきても停められる所がないため。一番近い駐車場も、さすがはD.U.。料金が高いのだ。
そのうえ、D.U.〜ミレニアム間は治安がいい。拳より先に銃弾が出てくるキヴォトスの中でも比較的安心だ。
少女が銃を持つのを見て、気分がいいとは言えない。が、受け入れるほか無かった。
それでも、忌避感はいつまでも無くならない。
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駅。モバイル定期券を改札に通し、階段を上がる。
階段も随分楽になった。若いと何かと便利なものだ。
ホームでは、ときたま生徒に挨拶される。生徒といっても、連邦生徒会の生徒、ミレニアムの生徒、その他様々な学校の生徒だ。
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「あっ、先生!」
ミレニアムまで歩く道中、ユウカに会った。
「もう、この前の出張の時は書類の振り分け大変だったんですから!ちゃんと仕事してくださいよ!?」
スネーク「悪かった。けど君を頼りにしてる。」
ユウカ「……心配してただけじゃないんですよ。」
ユウカ満更でもなさそうな、赤みを帯びた顔をして、歩調を速めたと思ったらすぐに去ってしまった。
チョロい。
「…年頃の
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「ここがミレニアムか。タイムズスクエアみたいだ。」
『いや、それ以上だよ。天国みたいだ...最新技術の塊が闊歩してるぞ...』
オタコンは中央広場を歩き回る多種多様なロボット達やセキュリティを見て、目を輝かせている。
『さすがミレニアムですね。技術はキヴォトスでもトップクラスですよ。』
『早くエンジニア部に行きたいよ...スネーク、急いでくれ。』
「図太さは変わらないな。」
「でも待て、せっかく約束の時間まで余裕があるんだ。ここの生徒の様子も見させてくれ。」
スネークはオタコンを宥め、ミレニアムを見て回ることにした。
「オタコン、念の為聞くが、援助要請のことは忘れてないよな?」
『...忘れてないよ?』
「……ならいい。」
スネークは何も言わないことにした。
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スネークは校舎の反対側までぐるっと回ると、別の広場まで来た。
道中にはドローンやジェットパックなんかの発明品の実験をする生徒が数人程度居たが、ここには誰もいない。
スネークはコーヒーでも買おうと、自販機に近寄る。
その時。
「うわぁぁーーん!!ミドリのバカーーー!!」
「お姉ちゃん!!プラステだけは投げないでぇぇぇぇぇ!!」
生徒2人ほどの大声が聞こえる。が、スネークは割り切る。
「...銃声がない喧嘩なだけマシか。」
コーヒー缶のプルタブに指を掛ける。
『...!?スネーク、後ろ!!!』
オタコンが画面に近づき、顔がドアップに映る。
『すぅ......むにゃ!?』
ガコォン!!!
『スネーク?スネーク!! スネェーーーーーーーク!!!!』
『あわわわわわ......』
スネークは後頭部にプラステが衝突し、時間差で崩れ落ちるように倒れた。さながら銃のマガジンを投げ当てられたような状態だ。
缶コーヒーを持っていた手は、だらんと地面に垂れ、動く気配がない。
「まずいよ......お姉ちゃん......」
「......とりあえず、こっちに運ぼっか。ダンボール用意して。」
文体は先駆者様リスペクトです