BlueArchive SOLID   作:haaru

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MISSON LOG

無事に魑魅一座を退けたシズコ・フィーナ・雷電。「活人剣」の信条をもとに一座を武装解除させていった彼だが、あちら側にはイズナが付いていた。
彼女の目的を探ることを目的に加えながら、三人は桜花祭での新しい試みのために奔走する。



魑魅一座・路上流

 

 

「魑魅一座はどういう集団なんだ?それなりに統率も取れていたし、ただの不良とは思えない。」

 

「そこなんです。前はもっとゲリラらしかったというか、質のひっくい不良の集まりでした。」

 

 

「こんなに組織的に動いてるのは、つい最近からデス。」

 

「なら新しい試みか......それを告知したのはいつだ?」

「だいたい一ヶ月半前です。」

 

「妨害が始まったのは?」

「二ヶ月前です。...でもその時は公表してません。」

 

 

「そんなに気に入らないことか...?」

 

 

 

 

「そういうことなんだろう。困ったもんだ。」

 

雷電が振り返ると、猫の姿をした男がいた。

 

 

「会長!」

 

「商店街の会長さんデス!」

フィーナが耳打ちした。

 

「有難い。...私、こういうものです。」

 

「ほお?シャーレの先生か、発表を見たよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

 

思い出したように、雷電は名刺を差し出した。

会長のニャン天丸は

 

「今、例の試みの話をしていまして。」

 

「アレか......アイツらの気に食わない所といえば、やっぱりその花(・)火(・)だったかが原因だろうな。」

 

 

「花火ですか?」

 

またしても何も知らない雷電。

 

 

 

「聞いてないのか?あー、説明してやってくれ。」

 

「承知しました!」

 

 

雷電はテーブルに置かれた装置の前に案内された。

映写機のような形をしている、『MILLENIUM』の機械だ。

 

「今回のためにミレニアムに外注した、ホログラムで花火を再現する装置なんです。」

 

「......それが原因で妨害を?」

 

「みたいデス...」

 

「私はただ『百夜ノ春ノ桜花祭』を、これまで以上に素敵なものにしたくって...なのに...」

 

 

「これはあくまで推測だ。色々理由はあるだろうが、気に食わんからって邪魔する方が問題だろう。」

 

 

「どこかに助けを求められないか?」

 

「助けだって?」

 

「うーん、それなら...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、魑魅一座は複数に分かれてアジトへ向かっていた。

 

その中には、雑木林をかき分けて進む部隊が。

 

 

「ここから暗いぞ、ライト点けるからついて来い!」

 

「「了解!」」

 

 

そこから外れていく者が一人。

 

他の一座たちが十分に離れたことを確認すると、慣れた手つきで銃を持ち替えて服を脱ぎ捨て、黒いスーツに着替えた。どうやら、インカムから通信しているらしい。

 

「ムッシュ、例の銀髪がいました。」

 

 

「...はい、あの男はヘイローで生徒を識別できるとのことでしたので。...ええ。はい。」

 

「あの男についてのレポートもお送りしました。こちらのアルファ小隊は資材を回収して帰投すると。」

 

「はい、引き続き偵察を行います。では。」

 

 

「接続良好、これより移動を開始します。ブラヴォー小隊、オペレーターの指示に従って移動を開始。」

 

白い上着の少女は脱ぎ捨てた衣装を回収し、サプレッサー付きのハンドガンを構えて足早に立ち去ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが陰陽部の?」

 

「はい。うぅ...ここに来るだけで胃がキリキリして......」

 

「そんなにか?酷いようなら俺が行こうと思うんだが

「いえ!お祭り実行委員会の委員長として、そして直接の被害者として、行かないわけにはいきませんので!...うっ」

 

「...ここの部長、そんなに酷いのか?」

 

 

 

陰陽部とは、百鬼夜行において建(・)前(・)上(・)の生徒会として扱われる部活である。その部長は、同じく生徒会長の立ち位置にあたる。

 

が、その建(・)前(・)に問題があった。生徒会扱いは主に外交上でのことであり、実際は正式な生徒会でないため権限がないのだ。

 

そして組織としては腰が重い。とにかく重い。シズコが『動く頃には事が終わってる』『官僚制』と揶揄するほど。

 

そんな部活だが、今は策もないので行くだけ行ってみよう、ということで訪れていた。

 

 

「先生ってすごい権限を持ってるんですよね?」

 

「まあな、でも俺が持つには重すぎる物だ。そもそも俺がどれくらい介入していいのか───」

 

 

「あのヘラヘラしてる部長め...今度は顎で使ってやる番...ふふふ...!!」

「シズコ?」

 

 

 

「あっ、はっ!?」

 

 

「......」

 

彼女はそのまま彼を掴み、陰陽部の部室まで引っ張っていった。

 

 

 

そのまま和室に案内され、誰かがいる様子が伺えた。

 

「ようこそ先生。待ってた。」

 

 

確かにその少女、和楽(わらく)チセは『待ってた』と言った。

 

「『待ってた』?」

 

「私たちが来ることを知ってたの?」

 

「うん、部長が言ってた。」

 

 

 

二人来る 可愛い大人と タヌキさん

 

 

「ハイクか?」

「ここで?というかタヌキってどういうこと!?」

 

「...可愛いって??」

「そこは置いといてくださいよ!...肝心の部長はどこ?」

 

「部長は、えっと...」

 

 

「?」

 

「飼うなら黒猫...いや、ペットロボットもアリかもって。」

 

「そんなこと聞いてない!しかもロボットも視野に入ってるのは何なの!!」

「最近、拾ったみたい。」

 

「......部長は?」

 

チセは何か考えているような、しかし変わらずのほほんとした表情で上を向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで一句。

 

 

 

 

 

今日はもう 下校しました また明日

 

 

 

 

 

「......嘘だろ?」

 

「本当だよ、『それじゃお先に〜』って。」

「まだお昼でしょ?どうして?」

 

「...どうしてだと思う?」

「何でこっちに聞くのよ!?もう...」

 

「俺たちが何で来るかは聞いてるか?説明すると長くなるが、」

 

 

「知ってる。桜花祭を邪魔する人たちがいる件でしょ?」

 

「部長が言ってたよ、助けてあげることはできないけど代わりに『修行部に行けば何とかなるはず』って。」

 

陰陽部部長、天地ニヤは全て予測し、提案を残して早々に帰っていた。

 

 

「...修行部...」

 

雷電は修行部のことを調べたのを、思い出した。確かニュースの小さな記事で、不良を退治したことで取り上げられていた。

その時の写真で、そして今朝の来たばかりのタイミングで見かけていたのを思い出した。

 

 

「あそこからも来たの、クレーム。街がうるさいって。」

「そこで部長が『一つでダメなら、二つを合わせればいいんんじゃない?』って。」

 

「...厄介払いじゃない?」

「シズコ。」

 

「あ...で、修行部も困ってるの?」

「とにかく、まずは行こう。チセもありがとうな。」

 

「後で部長が帰ってきたら連絡してくれる?」

 

「うん、分かった。いってらっしゃ〜い。」

 

 

 

 

 

そして修行部の元に向かう途中、オタコンから通信が入った。

 

「シズコ、少し通話しても?」

 

「全然大丈夫ですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

SEND 140.12

 

『ああ、体内通信が生きてて良かったよ。』

 

「どうかしたか、オタコン?」

 

『それがね...高速道路でそっちに向かってたんだけど、途中のサービスエリアを美食研究会が爆破したらしくて...交通規制が掛かっちゃったんだ。』

『今、ヘリに乗り換えて向かってるから、もう少し待ってて。』

 

 

「ああ。今の状況報告をしても?」

 

『そうだった。シズコたちは何て?』

 

「魑魅一座とかいうのに、祭りを妨害されそうな所だ。あちこち行ったが、今は修行部に向かってる。」

 

 

『そんなに進んでたか、ありがとう。今度何か埋め合わせをするよ。』

「なら、休みをもらっても?」

 

「それは無理かな...」

 

「にしても、サービスエリアやレストエリアなんて、あまり良いものを置いてるイメージは無いな、なのにどうして美食研は?」

 

『うーん、それがそうでもないらしい。』

『キヴォトスは基本的にどこでもSAが充実してて、飲食店も多く入ってる。僕もさっき別のとこで寄ったけど、結構良かったよ。』

 

「文化の違いか。」

 

『こういう違いだけなら嬉しいんだけどね...』

 

 

 

通信終了。

 

 

「...先生、本当に通話してました?」

 

「?」

 

「口も動かなければ何かしらの端末を出す様子もありませんし...どうなってるんですか?」

 

 

「...詳しくはエメリッヒに聞くといい。ヤツはその分野に詳しいからな。」

 

「へぇー...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





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