BlueArchive SOLID   作:haaru

4 / 36

MISSION LOG

誘拐同然にゲーム開発部へ連れてこられたスネーク。
この部は廃部の危機にあると協力を仰がれ、それを乗り越えるための条件を伝えられる。

しかし、彼はエンジニア部へ急がなくてはならない。


メタルギアmk-IV

 

 

 

スネークはユウカの説教に巻き込まれ、エンジニア部との約束にさらに遅れる事態となった。

 

 

モモイ・ミドリと夕方に集合する約束をし、スネークはエンジニア部の部室に向かった。

 

 

 

ここでスネークは無線を掛ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────────

 

 

 

 

 

 

エンジニア部 部室

 

 

 

「すまない、遅れた。」

 

スネークは息を切らしつつも、エンジニア部へ滑り込んだ。

 

 

 

「随分遅れたね、先生。何かあったのかい?」

 

 

「ユウカに捕まってな。」

 

 

「ああ…なるほどね、それならしょうがない。」

 

 

一息置いてから、ウタハが喋り出した。

 

「肝心のロボットの方だけど、最高の仕上がりだ。」

 

 

赤子のように抱えられて、机上に座ったMk-IV。

 

 

「先生の送ってきた設計図に則るなら、この子の名前は『メタルギアMk-IV』かな?」

 

『ああ、何だか懐かしいよ……』

 

 

 

Mk-IIの紺、IIIの橙に続いて、薄灰のMk-IV。

 

 

 

「じゃあ、早速機能の紹介に移ろうか。先生の言っていた通り、多機能すぎない実用的なものにしたよ。」

 

 

『その前に、僕のデータを移してもいいかな?』

 

「……あなたが、もう一人の先生?確かデータ体だったね。」

 

「ああ、そうだ。IV(こいつ)が身体になる。」

 

スネークがシッテムの箱を取り出し、オタコンのデータを送る準備を始める。

 

USBケーブルを介して、空っぽのMk-IVにデータが流れていく。

 

 

「ソフトウェアの類はヴェリタスのハレに組んでもらったんだ。彼女は凄腕だよ。」

 

「ヴェリタス……ハッカーの部活だったか。」

「ホワイトハッカーだね。そこの所、ちょっとうるさいから気をつけて。」

 

「……そうしよう。」

 

 

 

 

 

DOWNLOADING……

 

 

 

COMPLETE

 

 

 

 

 

送信が終わった途端、Mk-IVの首が据わる。

そして、畳まれたモニターが開きながら、映像が映る。

 

 

 

 

 

 

METAL GEAR MK-IV ONLINE

 

PILOT LINK ESTABLISHED

 

CONSCIOUSNESS TRANSFER COMPLETE

 

OS:OTACON ACTIVE

 

 

 

 

オタコンの顔が映る。

彼の服装は『箱』の時と変わらず、また14年の時とほとんど同じようなセーターを着て、デスクに向かっている。

その机上にカメラがある構図だ。

 

 

 

 

 

『...起動成功!やったね。』

 

 

「あなたがエメリッヒ先生だね。よろしく。」

 

 

『よろしく。それで、機能だけど...』

 

 

 

「うん。基本的な物は、まず今動かしてるマニピュレーター。6kg程度までなら持ち歩けるだろう。」

 

 

オタコンは腕(マニピュレーター)に電気を流し始めた。

 

 

『おぉ。』

 

 

「大体の機能は設計図の通りだけど、部品の小型化で余裕が生まれてね、ハードポイントを増設したよ。」

「小銃やジェットエンジン、大型アームなんかも付けられる。」

 

「エンジニア部で採用してるロボットアームだ。」

 

 

ウタハに促され、右側のハードポイントにアームを取り付けた。新たに増設された後部の支えを頼りに動かす。

 

まるで彼の肉体であるように、滑らかに、機械とは思えない動きをした。

 

 

手渡されたスパナを握り、ボルトを掴み、野球ボールを投げた。

 

 

 

「凄いアームだ。これもここの?」

 

「使いこなせてるね。問題ないだろう。」

 

 

オタコンはアームのマニピュレーターで、サムズアップをした。

 

 

 

 

スネーク「これで『金が要らない』?本気か?」

 

彼らは、この完成度でウタハが開発費用を請求しないことを疑問だった。

 

ウタハが雷ちゃんに寄りかかり、オタコン目線を合わせて話しかける。

 

 

「エメリッヒ先生だったね。提案、というかお願いがあるんだけど…」

 

『?』

 

 

「あなたにはエンジニア部の顧問になってほしいんだ。」

 

『え?』

「そんなに急にか?」

 

 

「いや、この間依頼を受けた時から目をつけてたんだ。あの設計。機構。あなたはロボット工学に相当精通しているんじゃ?」

 

「私たちが思いつかなかった、そして私たちの設計では行けない領域まで、あなたの技術があれば行けると思ったんだ。」

 

「是非、お願いしたい。」

 

 

 

 

 

オタコンが戸惑う。無理もない、急に大きな責任の伴う事をお願いされたらこうもなる。

 

 

『…………スネークが良ければ、僕はここの顧問になりたい。』

 

 

 

 

 

言い返すように、スネークがものすごく真剣な声色で話し出す。

 

「オタコン。お前の事はお前が決めろ。俺が口を出すことじゃない。」

 

 

『......そうだったね。こんな事、前にも聞いたっけ......』

 

『...ウタハ。君のそのお願い、引き受けるよ。』

 

 

「本当かい!?」

 

 

「ありがとう...エメリッヒ先生。いや、教授?博士か。」

 

『そんなにかしこまらなくていいのに。オタコンでいいよ。』

 

 

「オタコン?」

『もっとも僕らしい呼び方だ。先生、よりも。』

 

 

「……今回は本当に助かった。ありがとう、ウタハ。」

 

「いいんだ。これからも私たちを頼ってくれ。」

 

 

『僕はね───あっ、ごめん。このあたりは今度にしよう。この後用事があるんだった。』

 

 

 

 

スネークが時間を見てから早歩きで出ていくので、オタコンは慌てて追いかけた。

 

 

「.........。」

 

 

「...何だか素敵だな。あの二人。」

 

 

 

 

 





どうしてもウタハを出したかったんです。どうしても。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。