MISSION LOG
ウタハからメタルギアMk-IVを受け取ったスネーク。
オタコンはMk-IVと引き換えに彼女からエンジニア部の顧問になることを頼まれ、それを受け入れた。
スネークとオタコンは、モモイとミドリを連れて廃墟へ向かう......
ミドリ「先生来ないね...そろそろ時間でしょ?」
モモイ「またユウカに捕まったかな?」
モモイとミドリはミレニアムの正門前で、スネークを待っていた。そろそろ時刻は夕方、寮住まいでない生徒はぽつぽつと帰り初めていた。
モモイ「ミドリ、お菓子持ってない?」
ミドリ「えぇー⋯⋯もう食べるの?勿体ないよ。」
モモイ「『腹が減っては戦ができぬ』って言うじゃん?」
ミドリ「お姉ちゃんにしては頭よさそうなこと言うじゃん。」
モモイ「今何て?」
スネーク「⋯待たせたな、2人とも。助っ人を連れてきた。」
スネークが2人の元へ駆け寄った。
ミドリ「……先生?雰囲気変わった?スーツがちょっと変わったような……」
スネーク「ちょっとな。最大限の備えだ。」
スネークはスーツの下にボディアーマーを着込んでいた。
モモイ「意外と本気だね⋯ 」
ミドリ「別人レベルに顔つきが変わってるような……」
モモイ「⋯待って、助っ人?ここに来るってことは、もしかして武闘派な感じかな。」
かすかなホイールの駆動音が聞こえる。
3人の足元には、オタコンの繰るMk4がいた。
モモイ「⋯⋯ロボットぉ!?」
スネーク「ただのロボットじゃない。なあ、オタコン。」
本体左側面には従来通りのディスプレイが、右側面にはマニピュレーターがあるが、右側だけすこし肩幅が広がっている。そこに新機能が詰まっているためだ。
スネークが呼びかけると、本体側面のパネルが展開してホログラムが投影された。
ウタハによる基礎設計アップデートの一環である。
スネーク「やっぱりホログラムってのは慣れない。」
オタコン『いつものモニターにも対応してるけど、僕はこっちがいいな。新しい技術なんだ、使ってみたいだろ?』
スネーク「⋯⋯それもそうか。前みたいに同じ目線で話ができるのはいいな。」
ミドリ「ど、どちら様??」
スネーク「俺の同僚、ハル・エメリッヒだ。オタコンと呼んでやれ。喜ぶぞ。」
モモイ「オタコン?」
オタコン『僕は
モモイ「ゲームは好き?」
オタコン『もちろん。スネーk⋯デイビッドから話は聞いてるよ。』
モモイ「ジャンルは?」
オタコン『ロボット系の格闘ゲームかな。あとはRPGだね。』
モモイ「分かる!最近のも昔のもいいよね!」
興奮するモモイをミドリが宥める。
ミドリ「お姉ちゃん、楽しそうだけどそろそろ行かなきゃ。門限過ぎると面倒でしょ。」
モモイ「うぐ⋯⋯じゃ、行こっか。」
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ミレニアム郊外 廃墟
スネーク達は廃墟に到着した。スネークとオタコンは物陰に隠れながら、偵察をしている。
オタコン『結構な数のオートマタが居るんだね。』
スネーク「
オタコン『不良やスケバンも見つけたのを運用してるようだし、カイザーなんかのPMCも導入を検討中らしい。ここに流れ着いていても不思議じゃないよ。』
スネーク「⋯⋯どこもかしこもヤモリだらけなんざ、物騒なもんだ。」
スネークがため息混じりにこぼす。
スネーク「モモイ、頭を出すな。偵察は俺たちがしてる。」
モモイがコンテナの陰から顔を覗かせ、辺りを見回す
モモイ「そう?私がここについて色々知ってるし。」
モモイ「G.Bibleのことも事前に色々聞いたからね。」
スネークがオタコンと顔(とカメラ)を見合わせる。
ミドリ「お姉ちゃん、説明まだだったでしょ。」
モモイ「あー⋯そうだった。G.Bibleの位置は『普通の地図には載ってない場所』にあるってことしか分かってないんだ。」
スネーク「どうして?」
モモイ「まず、ヴェリタスのヒマリ部長いわく、廃墟は『キヴォトスから消えて忘れ去られたものが集まる、時代の下水道みたいなものかもしれない』⋯って。」
モモイ「いつもRPGの賢者みたいな『私は何でも知ってますよ』って感じのヒマリ部長が『かもしれない』って言葉を使ってた。」
ミドリ「それぐらい、ここは未知の世界みたいで⋯」
オタコン『時代の下水道⋯か。ここは相当警備が厳重だったんだね。一部とはいえ警備の撤収があって助かったよ。』
ミドリ「でも、最後に反応があったのはここで間違いないそうです。」
スネーク「それならよかった。存在すら怪しかったら探す以前の問題だ。」
ミドリ「⋯⋯お姉ちゃん、『廃墟にG Bibleがある』って言った理由って⋯⋯まさかそれだけ!?」
モモイ「そうだよ?」
スネーク「⋯⋯。」
スネークが呆れる。
オタコン「G.Bibleのことはさっき聞いたし、そろそろ移動しようか。」
スネークとオタコンは移動中に『G.Bible』のことを聞いていた。
スネーク「確か、昔のゲームクリエイターが遺した『最高のゲームを作れる秘密の方法』が入ったモノだったか?」
モモイが力強く頷く。
モモイ「そう!そうだよ!」
ミドリ「さっきも思ったけど、それってゲームクリエイター学校の広告だったりしない?」
モモイ「違うよ!『
モモイがスマホで『G.Bible』の座標を確認する。
モモイ「アレがあれば、最高のゲーム『
モモイが誰かの視線に気付く。
オートマタだ。
オタコン『(⋯⋯!モモイ!)』
モモイ「あっ⋯⋯」
スネーク「こうなるのか⋯」
スネークはSOCOMを構え、オートマタの腕を狙い撃った。
オートマタ『■■■■■■■■!?』
オタコン『二人とも、このまま突っ切るよ!』
モモイ「うぇえ!?このまま突っ切るの?」
スネーク「⋯⋯注意して行動してくれ。」
モモイ「あー⋯⋯うん。」
ミドリ「お姉ちゃん、
モモイ「う⋯⋯」
ミドリが顔を近づけ、モモイに圧を掛ける。
直後。
スネーク「全員、耳と目を覆え!!」
スネークが閃光弾を構え、全員に呼びかける。
その数秒後、辺りが音と光に包まれた。
オートマタがフラフラとよろめき、銃を手放す。
そしてスネークがオートマタを蹴り倒し、モモイとミドリ、オタコンが後に続く。
スネークが周辺のオートマタを、一気に武装解除した。
ミドリ「す、すごい⋯⋯先生って何者⋯?」
スネーク「⋯⋯。」
モモイ「何か言ってよ!!」
オタコン『この話は⋯⋯後にしようか。うん。』
4人は地図に示された座標を目指し、オートマタを倒しながら進んでいった。
スネーク「⋯⋯何体いるんだ、このロボットは。」
オタコン『ここにいる限り無尽蔵に⋯⋯かもね。』
モモイ「というか、先生の弾薬も無尽蔵じゃない?気のせい?」
スネーク「俺が巻いてるのは無限バンダナだからな。」
ミドリ「⋯?つまりどういう?」
スネーク「つまり弾薬が無限だ。」
モモイ「そんなゲームみたいな⋯?」
スネーク「⋯冗談だ。ただ弾を多く持ってるだけだ。」
モモイ「⋯どこに入ってるの?」
スネーク「⋯⋯⋯。」