MISSION LOG
ウタハからメタルギアMk-IVを受け取ったスネーク。
オタコンはMk-IVと引き換えに彼女からエンジニア部の顧問になることを頼まれ、それを受け入れた。
スネークとオタコンは、モモイとミドリを連れて廃墟へ向かう......
「先生来ないね...そろそろ時間でしょ?」
「またユウカに捕まったかな?」
モモイとミドリはミレニアムの正門前で、スネークを待っていた。そろそろ時刻は夕方、寮住まいでない生徒はぽつぽつと帰り初めていた。
「ミドリ、お菓子持ってない?」
ミドリ「えぇー⋯⋯もう食べるの?勿体ないよ。」
「『腹が減っては戦ができぬ』って言うじゃん?」
「お姉ちゃんにしては頭よさそうなこと言うじゃん。」
「今、何て?」
「⋯待たせたな。助っ人を連れてきた。」
スネークは二人の元へ駆け寄った。
「……先生?雰囲気変わった?スーツがちょっと変わったような……」
「最大限の備えだ。君らを守る。」
スネークはスーツの下にボディアーマーを着込んでいた。
「意外と本気だね⋯ 」
「別人レベルに顔つきが変わってるような……」
「⋯待って、助っ人?ここに来るってことは、もしかして武闘派な感じかな。」
かすかなホイールの駆動音が聞こえる。
3人の足元には、オタコンの繰るMkIVがいた。
「⋯⋯ロボットぉ!?」
「ただのロボットじゃない。…オタコン。」
スネークが呼びかけると、本体側面のパネルが上向きに展開してホログラムが投影された。
ウタハによる基礎設計アップデートの一環である。
「やっぱりホログラムってのは慣れない。」
『いつものモニターにも対応してるけど、僕はこっちがいいな。新しい技術なんだ、使ってみたいだろ?』
「⋯⋯それもそうか。前みたいに、同じ目線で話ができるのはいいな。」
「ど、どちら様…で…?」
「俺の同僚、ハル・エメリッヒだ。オタコンと呼んでやれ。喜ぶぞ。」
「オタコン?」
『僕は
「ゲームは好き?」
『もちろん。スネーク⋯…いや、デイビッドから話は聞いてるよ。』
「ジャンルは?」
『ロボット系のアクションかな。あとはRPGだね。』
「分かる!最近のも昔のもいいよね!」
興奮するモモイをミドリが宥める。
「お姉ちゃん、楽しそうだけどそろそろ行かなきゃ。門限過ぎると面倒でしょ。」
「うぐ⋯⋯じゃ、行こっか。」
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ミレニアム郊外 廃墟
スネーク達は廃墟に到着した。スネークとオタコンは物陰に隠れながら、偵察をしている。
『結構な数のオートマタが居るみたいだ。』
「
『…不良やスケバンも見つけたのを運用してるようだし、カイザーなんかのPMCも導入を検討中らしい。ここに流れ着いていても不思議じゃないよ。』
「⋯⋯どこもかしこもヤモリだらけなんざ、物騒なもんだ。」
スネークがため息混じりにこぼす。
「モモイ、頭を出すな。偵察は俺たちがしてる。」
モモイがコンテナの陰から顔を覗かせ、辺りを見回す。
「そう?私がここについて色々知ってるし。」
「G.Bibleのことも事前に色々聞いたからね。」
スネークがオタコンと顔(とカメラ)を見合わせる。
「お姉ちゃん、説明まだだったでしょ。」
「あー⋯そうだった。G.Bibleの位置は『普通の地図には載ってない場所』にあるってことしか分かってないんだ。」
「載ってない?」
「まず、ヴェリタスのヒマリ部長いわく、廃墟は『キヴォトスから消えて忘れ去られたものが集まる、時代の下水道みたいなものかもしれない』⋯って。」
「いつもRPGの賢者みたいな『私は何でも知ってますよ』って感じのヒマリ部長が『かもしれない』って言葉を使ってた。」
「それぐらい、ここは未知の世界みたいで⋯」
『時代の下水道⋯か。ここは相当警備が厳重だったんだね。一部とはいえ警備の撤収があって助かったよ。』
「でも、最後に反応があったのはここで間違いないそうです。」
「それならよかった。存在すら怪しかったら探す以前の問題だ。」
「⋯⋯お姉ちゃん、『廃墟にG.Bibleがある』って言った理由って⋯⋯まさかそれだけ!?」
「そうだよ?」
『えぇ……?』
「⋯⋯。」
スネークが呆れる。
「G.Bibleのことはさっき聞いたし、そろそろ移動しようか。」
スネークとオタコンは移動中に『G.Bible』のことを聞いていた。
「確か……昔のゲームクリエイターが遺した『最高のゲームを作れる秘密の方法』が入ったモノだったか?」
モモイが力強く頷く。
「そう!そうだよ!」
「さっきも思ったけど、それってゲームクリエイター学校の広告だったりしない?」
「よくある詐欺か。」
「違うよ!『
モモイがスマホで『G.Bible』らしき座標を確認する。
「アレがあれば、最高のゲーム『
モモイが誰かの視線に気付く。
オートマタだ。
『(⋯⋯!モモイ!)』
「あっ⋯⋯」
「こうなるのか⋯」
スネークはSOCOMを抜き、オートマタの腕を狙い撃った。
『■■■■■■■■!?』
『二人とも、このまま突っ切るよ!』
「うぇえ!?このまま突っ切るの?」
「⋯⋯注意して行動してくれ。」
「あー⋯⋯うん。」
「お姉ちゃん、
「う⋯⋯」
ミドリが顔を近づけ、モモイに圧を掛ける。
直後。
「全員、耳と目を覆え!!」
スネークが閃光弾を構え、全員に呼びかける。
その数秒後、辺りが音と光に包まれた。
オートマタがフラフラとよろめき、銃を手放す。
そしてスネークがオートマタを蹴り倒し、モモイとミドリ、オタコンが後に続く。
スネークが周辺のオートマタを、一気に武装解除した。
「す、すごい⋯⋯先生って何者⋯?」
「⋯⋯。」
「何か言ってよ!!」
『この話は⋯⋯後にしようか。うん。』
四人は地図に示された座標を目指し、オートマタを倒しながら進んでいった。
「⋯⋯何体いるんだ、このロボットは。」
『ここにいる限り無尽蔵に⋯⋯かもね。』
「というか、先生の弾薬も無尽蔵じゃない?気のせい?」
「無限バンダナだからな。」
「⋯?つまりどういう?」
「弾薬が無限だ。」
「そんなゲームみたいな⋯?」
「⋯冗談だ。持ち合わせには余裕がある。」
「どこに入ってるの?」
「⋯⋯⋯。」