【VRフリゲ】ブルーアーカイタフを再現してみた【1】   作:何処にでもある

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 たまに未来の夢を見るが…それならテストの答えくらい見せてほしいものだ(セイア書き文字)




【ブルアカ】古今和歌集を見てると賢くなった気分になれる【セイア独白】

 

 

 世の中、白馬の王子とお姫様の物語が人気なのは古今東西変わらない事だが、こと私に至ってはそんな夢は持ち合わせていない自負が有った。

 

「エロスの泉に溺れた〜〜〜い☆ 白馬の王子様とくんずほぐれつしたいじゃんね〜〜〜☆」

 

 そういうのはこう、女として終わりに片足どころか腰まで浸かっているミカの役割だ。

 私はこんな男子高校生レベルに性欲に正直なこともなく、ティーパーティーにお団子に芋ジャージ姿で練り歩く事もしない至って普通のトリニティ生徒だ。

 

「セイアちゃん、寝言は寝てから言った方がいいよ?」

「さっきまで寝言言ってた人が言うと一味違いますね。せめて羽を繕って来てはどうですか?」

「え〜? いいじゃ〜ん。どうせ男の子もこの学校に居ないんだし〜誰も来る訳ないって〜。ここティーパーティーの部屋だよ? 勝手に入ったら〜死刑☆」

「典型的な権力を腐らせる圧政者」

 

 そう、今こうして下手な漫才をしている2人よりずっと普通な生徒である。

 強いて言うならトリニティ最高権力者であるティーパーティーに所属しているくらいか。

 しかしそんなものだからどうしたで終わる話。焼きそばパンをミカに買いに行かせられない権力なぞ、たかが知れてると言うものだ。

 

「私もティーパーティーのホストってこと忘れてない? これでもパ…ピ…プ…ペ…ポトフ派代表だよ?」

「ミカ、自分の所属を間違えるとはどうかと。パテフ派ですよ」

 

 2人とも不正解。正しくはパラソル派だ。

 

「「それはない」」

 

 なんだとお?

 

 (※全員不正解。正しくは「パテル分派」)

 

 ……まあ良いだろう。どうあれ話の本題を思えば大した違いは無いだろう。

 パラソルを差してポトフを食べるパテフさんは置いておくとして、私の夢の話である。

 

「そんなだからテストで0点取るんですよ」

「あっはは、全教科合わせて3点なのを権力で満点にしたナギサちゃんが言っても滑稽だね!」

「喧嘩売ってるなら買いますよ、セイアさんがね」

 

 喧嘩のお使いは頼んでないよナギサ。初めてのお使いでお菓子を買う子供みたいな真似はやめたまえ。

 さて、ことの発端はほんの数日前のこと。ミカが唐突に冒険しに行ってくるじゃんね☆と言ってしばらく帰ってこなかった間のことだ。

 

「あ、普通に始めるんだ」

「ミカ、紅茶を入れてください。代わりに私は冷凍庫からお菓子を取りますので」

「いいけどさー、ロールケーキ以外も載せてよ? ナギちゃん」

「私はカルフォニアロールはロールケーキと認める派なので拒否します」

「ナギちゃん大丈夫? 寛容すぎてロールケーキがゲシュタルト崩壊してるけど」

 

 そろそろ捜索部隊を出すかとシマエナガをモフモフしていた昼頃のこと、私は昼の陽気に敗北して小舟を漕いでしまってね。

 夕方まで優雅な時間を過ごしていた時に見た夢のことだった。なんと私がなんやかんやあってミカに殺され掛ける景色を見てね。

 

「夢ってそっちの夢か〜。中々意外性を含ませてくるじゃんね」

「夢あるあるですよね」

「ナギちゃん、それって将来と睡眠の夢違いのこと? それとも私が殺しに来る夢のこと?」

「ふふ、後者です」

「君を‭─‬‭─‬殴るね☆」

 

 そういうところだぞ。

 さて、ナギサの回避とミカの殴りの攻防は置いておくとしてだ。

 そんな夢を見た訳なんだが、これがまた随分とリアルなものでね。

 今までもリアルな夢を見たのは何回か有った訳なのだが、今回は痛みも感じて一味違った訳だ。

 

「へー、それがどんな風に王子様に繋がるの?」

「ここから助け来る以外あると思いますか? ミカさん」

「今私のこと読解力皆無のズボラ女って言った?」

「いえ、読解力皆無のズボラゴリラ芋ジャージお団子女と思いました」

「‭─‬‭─‬歯ぁ食いしばれ☆」

 

 双方、そういうところだぞ。

 まあナギサの想像通り助けは来た訳なのだが、それは救護騎士団団長だったので省略するとして…。

 問題はこの後、白馬の王子もといシャーレの先生が来てから流れが変わってね。

 

「‭─‬‭─‬K・O。つーかまえーた☆」

「やりますねミカ。まさかあそこで腹を掴むとは思いませんでした」

「もう、煽らないでよナギちゃーん☆‭─‬‭─‬今の私はいつでもナギちゃんの腹をくすぐることが出来るんだからさ」

「ふふふ…一つ賭けをしましょう。此処からセイアちゃんがあっと驚く事を言ったら私を解放する。どうですか?」

「いいよ! 驚かなかったら10分ね☆」

 

 ミカもナギサも私も全員恋人奴隷にされて煽るだけ煽った末に放置された末に3人で業の深いレズセをするという、頭に海綿体が詰まったのかと思うような展開になってね。

 

「‭─‬‭─‬ヱ?」

「…わーお☆」

 

 さすがにそんな未来は乙女的に無しだろう?

 だから回避するにはどうすれば良いか考えた結果、一つの夢を見た訳だ。

 

「セイアちゃん、面白そうだから一回この場でその未来目指してみない?」

「却下です! 私はそこまで深い関係は要りません!」

「じゃあどこまでならいいの? 私一緒にお風呂や寝るくらい全然いいけど?」

「…………何を言っても角が立つ質問ってありますよね? 今がそうなので答えません。揶揄うのもこれ以上は禁止です」

「ナギちゃんったら照れ屋さーん☆」

 

 今度のテストで3人とも、実力で赤点を回避する。

 それが今回課されたミッションだ。

 

「キツくない?」

「無理だと思いますよ?」

 

 という訳で補習授業部を作り、他の成績不振の生徒も強制入部させた。

 勿論私達も兼任させてあるとも。なに? エデン条約を結ぶので忙しい? 部下に投げればいいだろう、いつも通りにね。

 

「ムリじゃない?」

「今回の条約は私達のわがままなので任せるのは…」

「地味にセイアちゃんと私巻き込むのやめてくれない?」

「同意したからには連帯責任です」

 

 問題ない。どうせゲヘナのことだ、いざ結ぼうとする瞬間に自分丸ごとミサイルを撃つくらいはするだろう。そうしたら全部ご破産だ。

 無駄に骨を折ってないで勉強に励もうじゃないか。

 

「ええ…まあ、事情は理解しました。しかし勉強をするとしてどう対策するのですか? 授業なんて隙間時間に映像流して終わりですよね?」

「アレいいよね! 聞くとよく寝れるから寝る前に掛けてるよ!」

 

 なに、容易な話だ。

 

 件の私達を性奴隷か恋愛奴隷に調教しがちな先生にお招き頂いたとも。

 逃げようとしたらカタコンベ送りの刑に処すのでそのつもりでいたまえ。

 

「「‭─‬‭─‬え?」」

 

 

 

 さて、その後2人の悲鳴が響きつつも部活開始の日となった訳だ。

 具体的には2人に話した翌日になった訳なのだが……これはまた。

 私が入れておいてなんだが、第一印象は随分と個性豊かなものだと驚いたものだ。

 

「‭─‬‭─‬ほら、曝け出しましたよ♡」

 

 最初に眼を引いたのは、白昼堂々全裸になっているピンク色の長髪の…恵体の少女。

 その名も浦和ハナコ。

 

「!!!?!?!? エッチなのはダメェ! しけぇ!」

 

 次に目を向けたのは、大声で死刑勧告を告げる…これまたピンク髪であるものの、ツインテでサイズの大きい…黒を基調とした服を着た正義実現委員会の小さな少女。

 その名も下江コハル。

 

「……シュコー。シュコー」

 

 その傍らでガスマスクを装着して席に座っている銀髪の少女。大人しくしているだけ1番マシだろうか。

 その名は白洲アズサ。

 

「すみません! 遅れ……あっはは」

「あ、ヒフミさんも来てたんですね」

「こ…こんにちは、ナギサ様!……どうしてこんな所に?」

「なにって……普通にテストの成績が悪かったので放り込まれました」

「いつも学年一位を取っているナギサ様が!?」

 

 そうして私達より後に入ってきた、ペロログッズを身に纏った普通の女の子が阿慈谷ヒフミ。

 ナギサの友人にしてよく金の無心に来る少女だ。

 

「"…うん、みんな揃ってるね"」

 

 そんな騒がしい教室の前扉。その音に騒がしかった教室が一斉に静まり返った。

 

「"こんにちは。本日からみなさんに授業をすることになる顧問の「先生」です。僕の授業が普段と違うやり方で慣れなかったりするかも知れませんが、将来的にはいつでも気軽に質問しに来れるような関係を作りたいと思っています。みなさん、宜しくお願いしますね"」

 

 そう言って目の前に広がる学級崩壊もかくやな光景を全てスルーし、頭を下げたのは女の子の夢を詰めたような容姿の()()()()()‭─‬‭─‬私が招いた先生である。

 

「ど…」

 

「"ん? えっと…聖園さんだね。どうしたの?"」

 

ド級に好みな男の人が来ちゃったじゃんねぇぇええ!?

存在自体がエッチ! 死刑!

あらぁ…まぁ…負けてられませんね

ヒュー…ヒュー…

一回ペロログッズになりませんか? 絶対合うと思います!

お茶会に来ませんか? 今なら私が付いて来ますよ

 

「"ええと…取り敢えず白洲さん、呼吸困難になってるからガスマスクは外そうね。

 浦和さんも、服はちゃんと着なきゃ。浦和さんが風邪を引いたら先生が悲しいからさ。

 下江さん、あんまり死刑って言っちゃダメだよ。その言葉、とっても重いものだからさ。

 阿慈谷さんのペロログッズは気になるけど、なるってどういうことか教えて欲しいな。

 桐藤さん。お誘いは嬉しいけど君は君だけのものだ。会ったばかりの人に簡単に渡したら怖い事になるよ。

 聖園さん、褒めてくれてありがとう。これから宜しくね"」

 

 金髪青目で童顔で、背が高くて丁寧な物腰で笑顔を見るだけでこっちまで嬉しくなり、なんかもうこの人の奴隷ならこっちから頼んで成りたくなるような完璧過ぎる男の先生。

 

「…さて、お手並み拝見と行こうか」

 

「"あはは…僕も頑張って百合園さんの期待に応えるよ。よろしくね"」

 

「……ああ、これからよろしく頼むよ。()()

 

 正に夢に見た通りの、釣った私達に絶対に餌を与えない先生が、やって来たのだった。

 

 






 仕様No.11
 ソロモード
 別名正規版モード。オン部屋と違って1人で攻略しなければならないが、その代わりに先生アバターがリアル基準だったり、オリ生徒で原作開始時高校三年固定でプレイ可能。
 他にもオンと違ってガチャキャラとの交流がし易いなど様々な利点がある。
 ストーリー面でも先生が1人である分扱いが丁寧になるようだ。少なくともリスポンは絶対しないようにバリアが展開されるようになる。
 今回はこれまでと違い、ある「先生」のソロモードを追う事になる。

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