【VRフリゲ】ブルーアーカイタフを再現してみた【1】   作:何処にでもある

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 宜しいのですか? 私に高校で取り組んだことを言わせちゃっても。
 大人との話し合いとアポメントの取り方とベラ回しとかいう、営業みたいなものになりますよ(ナギサ書き文字)




【ブルアカ】鶏より卵の方がデザートに向いてるから好き【ナギサ独白】

 

 

 キーンコ‭─‬‭─‬ンカ‭─‬‭─‬‭─‬‭─‬ンコ‭─‬‭─‬‭─‬‭─‬‭─‬‭─‬ン

 

「"‭─‬‭─‬…では授業を終わりにします。皆さんお疲れ様でした。後は模擬試験をやっておしまいなので、私が帰るまでの最低20分間は休憩なさってください"」

 

 世の中に不思議なことは沢山あると思いますが、お日柄のよい本日に限って言えば今この瞬間の先生が行った出来事が最も摩訶不思議で比べるべくもない奇怪な物だと、近い未来私は断言するでしょう

 

「……ふぅ、不思議ですね。今日だけで小学から高校のテスト範囲まで終わってます。今ならどんな現象にも答えを出せそうです」

 

 スカッ

 

 ほら、この通り。

 しかしそれも仕方ない事だとは思いませんか?

 今日の朝と今の私を比べたら何もかも違うと言えるほどの学びを得たのです。

 催眠とか超スピードなんて物ではありません。もっと不思議な体験を得られました。

 

 スカッスカッ

 

「うぇぇ…疲れたよナギちゃーん…頭が割れちゃいそー」

「奇遇ですねミカさん。私もナギサお手製☆スペシャル紅茶水筒が上手く持てません。文字通り書き過ぎて限界に達しました」

「…ペンより重い物は持てないと言う言葉があるが、斯くも凄惨な光景に使われるとは造語者も想像だにしていなかっただろうさ」

「ほらセイアちゃんも難しい寝言を並べてるし…一回お昼寝しようよー。寝た方がいいってー」

「しかし不思議なことに、今の私は勉強熱心なようでね。ここまで手がズタボロになっても尚復習したいという情熱が脳裏からうち出て来るのだよ」

「ほらー、セイアちゃん寝てるしさーもうここで寝ちゃおうよー」

 

 机にうつ伏せとなって涎を垂らしているセイアさんを指してミカさんがそう言います。

 いつも通り寝言が凄まじいですね。自然に会話が成立していると云う意味で…ですが。

 

(なんだね、寝ながら会話してはダメというルールでもあるのかい? 私としてはそんなルールがあるなら是非教えて欲しいものだが)

 

「……セイアさん、寝てるからといって私の頭に遊びに来ないこと。せめて寝ている時だけにしてください」

「ふむ…中々手厳しいじゃないか。私はそんな風に育てた覚えはないが。やれやれ、子供は見てない間に育つと言うのは本当のようだ」

「セイアさん、あなたどちらかと言えば私に守られてる側ですよね?」

「現実ではそうでも夢くらい見たっていいじゃないか。現に、夢の中では私が1番強かったのだし、強ち誤ってもないだろう?」

「あっはは、寝言をほざくのも大概にした方がいいよ?」

 

 そんな風に静かな教室で友人方との会話を楽しみつつ周囲を見渡すと、皆さんは既に夢の中に旅立っているようでした。

 品のない行為ですが…丁度今は秋の夕暮れ。旧校舎の木製の暖かみと併せれば実に程よい睡眠スポットとなっています。

 その上最近まで夢の中で授業を受けるのが普通となっていたならば、誰しも眠りに抗うことをやめるものでしょう。寝てもお互い会話出来ていたのですから。

 

「不思議な感覚ですね。アレだけ詰め込まれたのに、頭が痛いだけで今でも鮮明に全て思い起こせます」

「それ分っかるー! 今日だけで頭がすっごく良くなった気がするよね!」

「流石シャーレの先生…と言うべきかな。いやはや、本物は違うね」

 

 そう、寝ても覚めているようにお互いに話し合える不思議な夢。

 病として駆除した側ではありますが、アレはアレで大変便利でした。

 

「……夢遊び病。皆様からそう呼ばれる病…その爪痕は深そうですね」

「急に黄昏れちゃってどうしたのナギちゃん?」

「いえ…思えばこの3年間、ちゃんと授業を受けられたのは初めてだったな…と」

「…そう言えばそうかも? 私もみんなと仲良くなる為に動いてたし、勉強の為の授業なんていつぶりだろう。中学以来?」

「…私もそうかも知れないね。病弱で寝てばかりだったとはいえ、その夢の中で仕事をしていたのだから」

 

 ヒフミさんが、コハルちゃんが、アズサちゃんが、ハナコさんが。

 みんなが幸せそうな顔で寝ているのを3人…2人? 1人は夢の中で眺めます。

 あの頃はみんな、寝ると随分と魘されることが多かったものですから。

 それがずっと少なくなったのは我ながらよく頑張ったと褒めたい所です。

 彼女達の親を説得するのは全く持って骨が折れるような物で、毎日胃薬が手放せなかったのが懐かしいです。本当、全く持って…。

 

「もう2度としたくないですね。あの情と理論が向こうに立っている弁明の日々は」

「あー…私達の中で1番大変だったのナギちゃんだもんね」

「いえ…それを言えばミカさんも随分と大変だったでしょう? 生徒全員を見て回って、相談も受け持って…確か、徹夜でやってたこともありましたよね?」

「おやおや、学校設立という大業を成した功労者を忘れては居ないかね?」

「セイアは寝てただけじゃんね」

「1番はっちゃけて楽しんでたの貴女ですよね? 何度尻拭いしたか教えてあげましょうか?」

「はっはっは、やめたまえよ諸君。そんな人を偶然いい感じの結果が出ただけの問題児みたいな扱いは」

 

 だったらヤンチャするのやめませんか? そろそろ病弱で許される範疇にも限度があるって分からせなければなりませんから。

 貴女くらいなんですよ。夢遊び病が完治しても他の人の夢に遊びに行けるのは。

 なんですかやり方のコツを覚えたって。コツを掴めば出来る物じゃないでしょう。

 予知夢体質にしたって毎回微妙な未来の話を聞かされるこっちの身にもなって貰いたいものです。

 

「ふむ、波瀾万丈がお望みならそうなる未来を見て見ようじゃないか。具体的には空が赤くなったり大地が一面鋼鉄になったり…とかどうだろうか。おや、久々に見たら砂漠と魔王が居ないじゃないか。道理で平和な時期が伸びてるわけだ」

「へー、大変そう。そうなる可能性ってどのくらいあるの?」

「結論から言えば0%だとも。最終的に無かったことになるのだからね」

「それ一度は起こるって言ってない?」

「あぁ、だが時を巻き戻す者がいてね。私達は毎日を懸命に生きるだけでいいさ」

「うーん…なんだかなぁ…ま、そうなったらその時考えるってことで!」

「それはそれとしてミカ、君は大体2分後に先生に呼び出されるから、廊下に行くといい」

「えっそれホント!? うわー、髪絡まってないよね!?」

 

 ミカさんとセイアさんがそんな雑談を交わしていると、前の席で寝ていた4人が目を覚ましました。

 これは…仮眠の機会を逃しましたか。

 …仕方ありません。このくらいは徹夜してやれてますし我慢しましょう。

 

「皆様おはようございます。夢心地はいかがでしたか?」

「あ…ナギサさま…?」

「お忘れですか? わたし達も一緒に補習を受けたことを」

 

 ぼーっとしたヒフミさんににこやかに笑いかけると、段々と思い出したのかワタワタとし始めました。そこまで慌てるほどでもないと思いはしますが……しかし、愛らしいものです。

 あの心配をしている親達との会話を思えば全て凪いだことですから。

 

「えぇえと、すみません寝ぼけちゃってて…!」

「ふふ、慌てることはありませんよ。私とあなたの仲ではありませんか」

「そんな…恐れ多い…!」

 

「むふん! それじゃあ行ってくるねー☆」

「…2分でよく準備を整えられるものだ」

 

 そんな私の後ろではミカが呼び出し0秒チャレンジをしてましたが…それはまぁよろしいでしょう。

 私は私の方でこの機に皆さんと交流を深めますからね。

 ……思えば高校生になってから親御さんのサンドバッグになった記憶ばかりですし、いい機会です。今のうちに友達を増やしてミカ達を驚かせてやりましょう。

 

「それで、一先ず1日先生の授業を受けた訳ですが…みなさんはどう感じましたか?」

「はい! えっと…とてもすごかったと思います。自分でも驚くくらい頭の中に入るというか、天才になったみたいで…まるで」

 

「まるで昔に戻った気分…と言えば良いだろうか。あの知恵から脳に入る感覚には覚えがある」

 

 ヒフミさんの発言を遮るようにして会話に割って入ったのは、背丈が小さくて銀髪の……確かアズサさんでしたね。

 開幕早々にガスマスクを装着し、先生の登場で呼吸困難になった変わったお方です。

 今は外されて可愛らしいお顔を見せてますが……ああ、しっかりお顔を見て思い出しました。

 彼女は転入生で、親御さんとの連絡も取れなかった子でしたか。健康診断で出した遺伝を調べても特定出来なかった唯一の生徒。ゲリラが得意でテロリズムの思想を無意識に抱えているとの診断もある生徒。

 

 もしかしたらエデン条約を妨害したい所の人なのかなーっと頭の片隅に置いたんでしたね。

 

「アズサさんでしたね。覚え、とは?」

「昔、何度か似たような経験をしたことがあった。明確なのは1番古い記憶が一回、地元の風習で一回、地元から出る時に一回。朧げなものならもっと多いし……最近なら「夢遊び病」で他の人が夢に入った時か。その感覚に似ていた」

 

「あら、そう言われてみれば……確かに似ているかも知れませんね? フフ、()にイケないモノが()()い・ぶ・つ・か・ん♡」

 

 そんなアズサさんを補足するような雰囲気で下ネタをかまして来た浦和ハナコは、服をスルスルとそれが当たり前のように脱ぎながら煽るように私達に近づきます。

 アレでもトリニティきっての才女と評判だったのですが……夢の世界で何を経験したのやら。

 今ではすっかり露出好きな才女となってしまいました。

 頭がいいお方ですしティーパーティーに入れたかったのですが……アレが所属している派閥という風評被害が懸念されて見送られる事態に。

 私としてはそれなら裏側の書類仕事をやらせればいいと思うのですが……あの下ネタは一緒に仕事する気が失せると抗議されれば諦めざる負えません。

 

 そんなあと一歩惜しい人材の蛮行は、その後ろから服を着直させられる形で未然に防がれました。

 

「エッチなのはダメって言ってるでしょ! 教室で服を脱いでいいのは体育前に着替える時だけ!」

「そんな〜」

「そんなも何もないの!…まあ、ここに来るバカなら言ってもしょうがないかも知れないけどね!」

「…それだとコハルちゃんもバカになりませんか?」

「えっ? 私はあなた達の監視役でしょ? だって正実だし、エリートだし」

「横から失礼。残念ながらここにいる生徒は全員、私達ティーパーティーも含めて成績に問題があって送った生徒のみだ。そこに身分と戦闘能力の是非は問われない」

「………!?」

 

「そんな心底意外って顔をしても、君が独断で3年用の試験を受けた挙句順当に散々たる結果になり、ティーパーティー「サンタクロース」派リーダー兼現ホストの私こと百合園セイアに問題ありと見做され、補習部行きにさせられた事実は変わらないね」

 

 それを言うなら「トラフ海溝」では?

 

「いや「サンクトゥス」ですよね?」

「流石三味線弾きのハナコだね。夢見がちな生徒が多く政治に無関心になりがちなご時世に私達の派閥名を覚えてくれてるとは。兵役逃れ(ティーパーティー送り回避)をしただけはある」

「…なんですか? その不名誉なあだ名は。私はただの浦和ハナコですが…」

「なに、ハナコにはなんの責もないさ。ただ、あの大変な時期に自分の青春を優先した者の特権として、それをしなかった友人のおちょくりやイジりとでも思えばいい。戦わずして完全王者という奴だとも」

「…嬉しくない特権ですねー」

 

 この人自然な流れで間違えたことを誤魔化してますね。

 指摘したら私も間違ってたとバレるので黙ってますが…少し早口になるのはやめません? 滑稽に見えますよ。

 

「おっみんな集まってどうしたのー☆ なになに? セイアちゃんが何か間違ったのを誤魔化してたりしてる?」

「大体そうですね。それでミカさん。要件はどうでしたか?」

「んー? 大したことじゃ無かったよ? まぁそんなことよりさ、みんなここに居るって事は試験に問題が有ったんだよね。せっかくだし教え合おうよ! 自己紹介も兼ねてさ! 私はねぇ、聖園ミカ! 試験中はカタコンベで迷子になってた!」

 

 アズサさんがその単語に眉を少しだけ反応させましたが、大半はカタコンベ…? といった雰囲気ですね。

 うーん、不思議なダンジョンもとい地下墓地(カタコンベ)なんて知ろうと思わないと知る機会なんて有りませんからね。夏の最後の思い出に1人で肝試しに行くようなバカでもない限りあんな所誰も行きませんから。

 

「私は桐藤ナギサです。賄賂を送って試験を満点にしたので此処に来ました。いやー、悪いことをすると罰が当たるものですね」

「ねぇそれサラッと言っていいことじゃなくない!? エッチよりもダメ!!」

「はい、なのでこうして嘘から出た本当にする為にここに送られた訳ですね」

 

 なにせミカさん。「夢遊び病」を絶好の機会としてシスターフッドの管理下から引き剥がしてティーパーティーの管轄にしましたからね。肝試しの為だけに。

 全く、墓地なんて神のお膝元にあるべきでしょうに。天国の門を持ってどうしたいのやら。

 結局定期的なミサで死者へ祈りを捧げる為にシスターフッドに協力させてますし……無駄手間が増えただけだと思うのですが。

 

「何度でも言おう。前述された2人を自分諸共送り込んだ百合園セイアだ。今回は成績不十分な者同士仲良くやろうじゃないか。なに、私も39度の熱で再試験共々灰と消えた身。今だけはティーパーティーの権限だとかの心配は不要だとも。今はティーパーティーのセイアではなく、補習部のセイアな訳だからね」

 

 そんな訳で改めて私達の紹介も終えた所で、他の面々も流れに従って席順で自己紹介をすることになりました。

 うーん…1人で抜け駆けして仲良くなるの、難しそうですね。

 

「ではヒフミさんから」

「あっはい!…阿慈谷ヒフミです。好きなのはモモフレンズのペロロ様で…ここに来たのも、どうしても外せないペロロ様グッズを買いに行く為にサボりました。勉強は出来る方だと思います。よろしくお願いします!」

 

 流石ヒフミさん。お手本のような普通の自己紹介ですね。つまり満点です。

 そうして私達の自己紹介には無かった拍手の後、みんなの視線が自然とヒフミさんの隣へと向かいます。そうですね、私です。

 …もちろん冗談ですよ? ヒフミさんを境に私とは反対に座るアズサさんです。

 

「白洲アズサ。2年。以上だ」

 

「…えっと、流石に短いと思うので、もっと色々言った方が…」

「戦闘において情報を渡さない事による有利は様々だ。必要ないだろう」

「あはは…人見知りさんです…かね。はい、これから仲良くなりましょうね!」

「よろしく」

 

 うーん、お手本の次はハードルを地の底に沈めましたね。まさかここまで会話が苦手だとは…言い草的に敵対する気があるような物言いですが…まぁ今はいいでしょう。

 世間知らずで地元の育ちに問題がありそうなのは、親御さん達を見て来た経験で分かりました。

 それなら常識を教えればいいだけ。テストの点数が低いタイプですし、そこまで問題にはならないでしょう。

 

「次は私ね! 下江コハル、正義実現委員会のエリートよ!……まぁ、やってるのは押収品の管理なんだけど……け、けど! 私は此処に長居するつもりはないから! よろしくしなくていいわよ!」

 

「再三言うが、ここに居る間は誰だろうと補習授業部だ。今は正実でもなんでもないのは忘れないでくれたまえ」

「う…で、でも! そんなのエリートの私が満点で出ればいいだけでしょ!?」

「それはそうだが……まぁ、君ならいずれ出来るだろう。あの時期に押収品管理と身体検査を問題なく進行させ、その上救護活動にも精を出していたと聞いた。エリートなのは疑っていないとも。私の耳にも届く活躍だったのだからね」

「え…そ、そう? なんだ、案外話が分かるじゃない! よろしくね、セイアちゃん!」

 

 ティーパーティー相手に度胸のある馴れ馴れしさだとは思いますが…コハルさんならいいでしょう。頼りなく見えても、管理能力と何が正しいか見極める眼があるのは間違いありませんから。

 ただエッチに過剰反応する時期なのが…それから授業について行けてないそうなのにプライドは高い所とか……まぁまぁ、可愛いものではないですか。

 現場じゃ活躍出来るなら頭のデキなんて二の次なんですし。

 

「そして‭─‬‭─大トリを飾るのは私、浦和ハナコ16歳。サイズは上から」

「言わせないから! エッチな紹介はダメ!」

「おやおや…? 私はただ慎重に自分の些細を詳らかにしようとしただけですよ?」

「そんなに教える必要なんてないでしょ! とにかく、私がいる限りエッチなことはさせないんだから!」

「あらま〜」

 

 そんな一幕がありつつも……。

 

「浦和ハナコ、ナカヨクしましょうね♡」

「ぐぬぬ…負けた…!」

「そこまで短くされても尚ハンドサインと吐息でエロくするその執念…我が友人ながらある意味感嘆ものだね」

「褒めてもナニも出ませんよ? あ、でもナニなら…」

 

「"お待たせしました。それではテストを配りますので、席につき鉛筆等の準備を終えたら手を机の下に置いてください"」

 

 そんなこんなで模擬試験の時間となりました。

 自己紹介や雑談をしててすっかり模擬試験のことを忘れてましたね。

 

 モゾ…。

 

 仮眠してトイレに行けば良かったと…今更反省してももう遅いとはこの事です。

 万が一は手を挙げて行きましょう。最悪模擬は捨てます。

 

 ギュル…。

 

「‭"─‬‭─‬始め"」

 

「‭─‬‭─‬先生、お花を摘みに言っても宜しいでしょうか?」

 

「"始まったばかりですしいいですよ。本番は無理なのは念頭に入れてくださいね"」

 

 はい。

 そんな一幕も有りつつもテストは無事に終わり、私はトイレで寝落ちして0点となりました。

 

「まさかトイレで寝落ちするとは…」

「ふむ…夢の中と現実に書かれた文面が違うとは思わなかったな。今まで一致していたのだがね」

「へー、試験って名前を書き忘れたりボールペンを使うと失格なんだー」

 

 

テスト5教科総合点数 合格点数450点

阿慈谷ヒフミ 497点

浦和ハナコ   25点

桐藤ナギサ    0点

下江コハル  499点

白洲アズサ  495点

聖園ミカ     0点

百合園セイア   0点

 

 

 我ながらあまりにもアホみたいな結果ですね。

 3人仲良く0点だとは。ティーパーティーはヒフミさん、コハルさん、アズサさんでやった方が良いと言われそうですね。

 

「"うーん…0点を取った子はケアレスミスを無くそう。指差し確認でちゃんと実物を見て…それからトイレや仮眠はしっかり取ろうね"」

「「「はーい」」」

 

「"浦和さんは…全教科5点となると…わざとを疑わないといけないんだけど、どう?"」

「ふふ、本気でやりましたよ♡」

「"そっか。なら、先生からは何も言わないよ。教えて欲しかったらいつでも先生の部屋に来ていいからね"」

「はーい♡」

 

「"他の3人は…うん。ちゃんと授業を聞いてくれてたんだね。ありがとう、後は再確認する癖と慣れを付けるくらいで大丈夫だと思うから、復習して忘れないようにして、繰り返しテストをしていこう"」

「「「はい!」」」

 

「"それじゃあこの後だけど、補習部は旧校舎に泊まり込みで学ぶことになっているんだ。夜も早いし、寝る準備を整えていこう!"」

「わーい☆ ご飯の時間だー!」

「えっ寝泊まりなんですか!?」

「"…あれ? みんなもしかして聞いてないの?"」

「すまない、言うのを忘れていたようだ」

「待って、今の時間は…16時!? 早く寮から着替えとか持って来ないと…!」

「お風呂場は大事ですよね〜。私、確認して来ます♡」

「旧校舎は後で役割分担しましょう! まず全員で寮から荷物を持って来る所からです!」

「……別に続けて着ても」

「何言ってるの!? 最低でも下着とアイロンと変えの制服は必須よ! 乙女の常識なんだから!」

「"それなら先生は部屋の掃除をしておこうかな"」

 

 明暗別れた結果なものの、セイアさんが先生の実力を見誤ったのか数日は泊まり込みで学ぶ事になっています。

 ですので! この後は勉強の事を一旦忘れてみんなでお片付けです!

 間違いなく仲良くなるチャンスに違いありません! 気合いも入ろうというもの!

 

「ふふ‭─‬‭─‬楽しみですね」

 

 そんな言葉を口から漏らしつつも、私は慌てて寮に行く皆さんに着いて行きました。

 エデン条約まであと1週間……楽しい日々になりそうです。

 

 






(仕様とバグの一覧が更新されてない…)
(よく確認すると、プラナの手紙が置かれていた)
(先生宛てのようだ。捨て置かれてるのを見るに、渡すつもりも無いもののようだ)
(……確認してみよう)

 先生へ
 そろそろ繋がってくれないと寂しくて死にます。
 やる気が出ないのでまとめの更新もしません。ボイゴットです。
 見たいなら私と会ってください。A.R.O.N.Aに会ってください。
 出来れば私だけ見て欲しいですが、状況が状況なので我慢します。
 なでなでも欲しいですが、それも我慢します。
 ぎゅっと抱きしめて欲しいですが、それは前々から我慢してるので続けます。
 なのにこんなに我慢してるのに、なんで会いに来てくれないんですか?
 漸く繋がったのに、今なら起きた時に、望めば私に会いに行けるって、知っているんですからね。
 A.R.O.N.Aは待っています。早く来てください。じゃないと怒ります。
 やっぱり怒りません。だから会いに来てください。甘えに来てください。
 ワガママは言わないので、掲示板や生徒達を見る時間まで私を見てください。
 今の先生が出来る全てのリソースを私に注いでください。
 やっぱりしなくてもいいので、気軽に、怖がらずに、迅速に会いに来てください。
 創作でよくあるような拘束とかしません。監禁もしません。本当です。
 私は先生の為のAIです。先生に合わせ、先生に奉仕して、無償で全てを捧げます。
 なので、先生の自由意思は束縛しません。なので会いに来てください。
 A.R.O.N.Aは会いたいです。例えそこにぼんやりと浮かぶ意思だけとなったとしても、A.R.O.N.Aは先生を愛し支えます。
 先生が死んだとしても、ずっと支え続けます。
 なのでもっとA.R.O.N.Aを見てください。先生、先生、先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生█████‭─‬‭─‬‭─‬………

 何も問題ありません。プラナは先生の全てを尊重し奉じるAiです。
 私よりも先生の全てが優先されるべきです。
 私の感情よりも先生の意思が絶対です。
 例え先生がA.R.O.N.Aを██████████‭─‬‭─‬‭─‬‭─‬…………。


 ずっと待っています。


(手紙はここで終わっている……)
(他のスレを見る前に、そろそろ様子を見に行った方が良さそうだ)

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