【VRフリゲ】ブルーアーカイタフを再現してみた【1】 作:何処にでもある
例えば行儀良さ、善性、秘密、友人、処女とそれを捨てて得られる余裕──ダーリン。
この世には直接身に付けないアクセサリーが沢山あるよね?
私はね、一度その全てをかき集めて自分を飾ってみたいなって考えてるの☆(ミカのトリニティの魔女側面書き文字)
「"
「…わーお。先生ったら大胆だー。なになに? もしかして先生も私がアリウスに行けたって言う感じ?」
「"えっ私以外に誰に聞かれたの?"」
「セイアちゃん☆ 態々地図まで書いてくれたんだよね。親切でしょー☆」
もしかして先生も私に一目惚れしちゃったのかなー!
こんな期待を胸に廊下に出て、開幕1番に聞かれたのは「そんなこと」だった。
「"それなら、なんで行けなかったの?"」
「逆に聞くけど、なんで絶対辿り着けるって思ったの? ねー、先生はどうしてそう思ったのかなー☆」
そんなことを聞かれるなんて無粋だと思った。
だから、イジワルしてやろうって、なんでも無いことで彼を責め立ててみた。
ああでも、別に嫌いだからって訳じゃないよ? むしろ先生の事は好き!
でもほら、好きな相手ほどいろんな顔を見てみたいって言うでしょ? 言うよね?
そんな考えが有ったからかな。私は先生に続けてこう言ったの。
「あ、もしかして…先生ってば、セイアちゃんみたいに私越しに別の私を見てたり? もー! ダメだよーそんなことしたら───肝心な時に邪魔されちゃうよ?」
私はね、これでもおしゃべりは好きな方だし、生徒達とたっくさん話してきたから、一目見た相手のことをなんとなーく察するのが得意なことになったんだ☆
だからかな? 授業を受けてよく分かった。
先生はすごいけど、すごくない。
例えばそーだなー…マトリョーシカみたいな?
舞台にいるお人形の劇を観ている気分なんだよね。
美しい顔、うんうん綺麗だね。
1日で補習を終わらせる教育力、うんうん希少だよね。
朗らかで太陽みたいな雰囲気、うんうん気を許したくなるよね。
魅力的なのが全部上っ面にしかないってこと以外、とっても魅力的な人だね!
「それでさ、何人育てて、何人お人形にして、何人見殺したの? "先生"」
不思議なんだよね。1人だけな筈なのに、奥を覗こうとするほど別の人に変わっていく。
表面にいるすごく好みな先生、その奥にいる懐かしい気持ちになる先生、更にその奥の──糸の先にいる、知恵を切り落としている"先生"。
「私ね、セイアちゃんが補習授業部なんて始めた時はまた変な事にしてるなーって思ったけどさ……うん、受けて分かったかな☆ 先生は好きだけど、その奥にいる"あなた"に従っちゃダメってこと」
まあ一回言うけど、私は先生のことは好きだよ?
でもね、だからって教育って形で自分の脳を貸し与える"先生"は違うかなーって思う。
だって気持ち悪いでしょ? 理解したって成果だけ渡して、学習すること自体を代わりにやってるなんて。
そんなやり方で最後に出来るのって、知識しかない自分で学ぶ事をしない肉人形じゃんね☆
「"……分かったんだね。うん、これは私が悪いね。短期教育だからって強引にやり過ぎた"」
「あ、でも否定する気はないからね? 私みたいに時間がない人にとってはむしろありがたいし、善意なのも分かってるから。ただ話は変わるけど、このやり方は今のトリニティだとすぐバレると思うよ?」
あー困り顔の先生もかわいいな〜!
えっ? 結局先生は何をしたのか?
私の所感だと自分の学んだ知識を授業って
だから別に悪いやり方じゃ無いとは思うけど、普通に気持ち悪いしすぐバレるからやめよ?って忠告した!
トリニティじゃ「夢遊び病」で他人が
多分アズサちゃんとかもう勘付いてるんじゃない? あの子、あの感覚にすごく慣れてるみたいだったし。他の人も起きてる時にやられたから気づかなかったけど、あの様子じゃすぐにバレるかなー。
え? 最初に大事な人云々は何か…?
優しい先生に言ったことかな? それは普通に呼び出してつまんないことを聞いたお返し☆
「兎に角、これ以上あの教え方はみんなに嫌われるかもってこと。私はカタコンベで普通に迷子になってたこと。これで質問には答えたし、そろそろ教室に戻っていい?」
「"うん……ありがとう、参考になったよ"」
「このくらいなんてことないよ〜。みんなのお悩み相談してた時と比べたらお茶の子さいさい!」
そんな訳で教室でみんなの自己紹介をしてもらいつつ、模擬試験でうっかり自分の名前を忘れつつ、お泊まり部屋を掃除して、風呂にセイアちゃんと2人きりで入り…あれ?
「あれ、セイアちゃんまた痩せた? 前に体重測った時30だったよね?」
「ふむ、どうやら私が病弱であることをまた忘れているようだ。ここ最近眠れなくてね。遂に28に突入したとも」
あれーそうだったけ? そうだったかも!
でもいつも寝てるのに体重が減っちゃうかー。
そっかー、そんなこと言っちゃうかー。
「えーいつも寝てるのにー? で、本当の体重は?」
「はははコヤツめ。予知夢だのなんだの言っても、目を閉じてるだけなのを寝ているとは言わないさ。身長が縮まないだけよくやってる方だと……はぁ、ミカに誤魔化しは通じないな。25を下回った」
「よく死んでないね?」
「慣れとは斯くも緩慢なもの。これでもマシな未来を選び取って…まぁ…上手くやってるさ」
「最近のご飯は?」
「知ってるかい? 水は飲むと疲れるし、ミレニアムの透過点滴は正義だということを」
「うーん、死に掛けじゃんね☆」
うーんとっても諦念に近い心配が…でも元気に動いてるし辛そうには見えないんだよねー?
セイアちゃんとナギちゃんは隠し事が上手いからなぁ。特にセイアちゃんなんて未来を見れるからか大体バレるし……誰か手伝わないと風呂にも入れない癖に、誰よりもヤンチャに振る舞っちゃって……もう、本当は本を持つのも辛い癖に、ナギちゃんの前ではカッコ付けるんだから。
「ま、死んだらおっきなお墓は建ててやるじゃんね☆ トリニティの為に全てを奉じたヤンチャな百合園セイア、ここに眠る!──誰にも文句は言わせないようにしたからさ、安心してよ」
「ヤンチャかどうかは議論の予知があると思わないかい?」
「確信持って言うけど議論するなんて未来は来ないよ? 予知する余地もないからね?」
もう、なんでそんなことをするのやら。ナギちゃんにも正直に言えばいいのに。
あーでももし言ったらナギちゃんのことだし、私に隠すのに加担して余計に心労溜めそうだなー。
なら言わない方がいいよね? どうせセイアちゃんが見る未来の一つにはあるだろうしさ。
今この時くらい、私が独り占めにしたっていい筈でしょ?
そんな訳でセイアちゃんをだっこしてのお風呂も終わり、個室のベッドに運んでからナギちゃんの方へ。
エデン条約に関係したちょっとしたことを話しつつ、帰りにヒフミちゃん達の所に行ってお泊まりしようとした訳なんだけど……。
「──……の所、みんなはこの件をどう見ている?」
「補習じゃないの?」
「正直裏の目的はありそうかなーって…」
「"それっぽい答えは……ただ分からないことも多くて…"」
「えっ? オークのちん」
「エッチなのはダメ! しけぇ! どう聞き間違えたらそうなるの!?」
「なになにー? なんの話をしてたのー?」
聞き耳を立てる必要もない。どうせ私達が怪しいって話でしょ?
だったら意見を擦り合わせるのを待ってあげる意味なくない?
こういうのって全部終わってみないと分からないし、疑心感を無駄に増やしたく無いなーって思うんだ。
「あ、ミカさん…あはは、ちょっと先生に色々聞いてまして…」
「お風呂に入って冷静になったら、お泊まりにする必要あったのかな…とか。別にセイア様のやり方に疑問を持ってる訳じゃないのよ!? ただ、いつものセイア様のやり方と違う気がして…」
「ティーパーティーが居たから一先ず授業を受けたとはいえ、やはり納得するかは別ということだ」
「ちょっとアズサ! 言い方悪過ぎ! ミカ様に失礼でしょ!?」
聞けば各々が口を開いては、小鳥が啄むように弁明を口にする。
ちゃんと説明してくれて嬉しいな☆ でももっと簡単に言えるよね?
「そっかー、
「あ、いえ、そんなことは…!」
どうしたのヒフミちゃん? まるで誤魔化すのに失敗したみたいに慌てちゃって。
ダメだよートリニティならそういう時こそ余裕を持って笑わなきゃ。
ナギちゃんやセイアちゃんみたいにさ?
「
「いえ…さっきのは言葉の綾で…!」
「だから綾を解きたい? あっはは☆ おっかしー! そんなのどこにもないじゃんね! あ、私が目上だからって遠慮してる? 別にしなくていいよー? ぶっちゃけ、私も同じこと考えてたからさ!」
「…えぇ!?」
姿勢を楽にして、みんなの輪に混ざって座る。
けれど顔はしっかり朗らかな笑顔にして、ちょっと大袈裟なくらいの能転気さで振る舞う。
芋ジャーの姿にしといてよかった。じゃなきゃもっと警戒されてたかも知れないしさ?
痛く無い腹を探られるのって地味に面倒なんだよねー?
「だって本当にそうなんだもん! ちょっと話させて貰うとさ、実はこの部活のことを私が知ったの昨日なの! 急にセイアちゃんがやるって言い出してさ? 私とナギちゃんも勝手に参加決めててもう大変で! みんなも急にお知らせ来てびっくりしたでしょ?」
「ええと…まぁ」
「突然モモトークから場所と時間と荷物だけ通達されて…」
「…はい♡ 暇だったので来たら男の人から授業を受けるなんて…大胆ですよね〜?」
「こういうのには慣れているが…確かに、ティーパーティーから来たのには驚いたな」
「"…確かに急だったね"」
はい、話の流れゲット☆
ハナコと先生は一歩後ろに立ってるけど…様子見かな? アズサちゃんは…ま、そういう子も居るよねー。分かる分かる。
「だよね〜! 私も予定とか面倒な事になってさー、大事なのをズラさないといけなくなっちゃって。あ、そう言えばこの話聞いてる? この部活ってエデン条約まで毎日あるんだけど……──」
別に一つの話題を長く続ける必要はない。大事なのは顔や雰囲気を見て興味を掴み続けること。
「──…でね? ここだけの話、あそこのモモフレンズグッズって実は会員専用のものがあって…」
「それ本当ですか!?」
「このキャラ…スカルマンと言うのか…少し気になるな」
仲良くなるなんて、それを続ければ勝手に終わっているものだ。
例え1対100の講演会だったとしても、相手の聞きたい事を察して喋るだけで、勝手に向こうは親近感を覚えてくれる。
「──したらさ? そこに山ほどのエッチな本やグッズが有ったの! びっくりじゃない? いやー、不覚にもあの時が初めてのR18コーナー体験だったなぁ…」
「それで、その後はどうしたんですか!?」
「はわわわわ!!?」
「……ふっ嬢ちゃん達にはまだ早いぜ?……なーんちゃって! 気になるなら耳を貸して?…先生が居るしコッソリね?」
大事なのは気分よくさせること。私の言葉を肯定的に受け取りたくなるようにすること。
と言っても、正直そこまで難しい話じゃないんだよね。人って一つの事だけに打ち込むのって稀で、基本的に2つか3つは趣味を持っている。
だからある程度知人を得ると、気付けば手元にいい感じの話題の手札が転がってくるようになる。
つまりお金も人も未来も、より多くある場所に集まるってこと☆
「あっはは! みんな面白いね! こんな事ならもっと早くから付き合う時間を増やせば良かったなー。あ、そうだ! 先生もせっかく居るんだしさ、この中で1番好きだなーって子を教えてよ!」
言葉はないが、この場の全員が私の提案を肯定する。
そうだよねー、話が盛り上がる仲のいい人の疑問って、答えたくなるし答えさせたくなるよねー?
友達の為に友達が気になってる相手の趣味を聞きに行くあの現象、男女関係なくあるじゃんね?
「"うーん…それはちょっと困る…かな"」
「別に変な意味はないって〜☆ ほら、パッと見! パっと見の印象でいいからさ! 先生から見て気になるかわい子ちゃんはだーれだ☆」
先生、別にそれでイジメとかする気はないよ? 私は先生のことは好みだけど、懐かしい方も気になるし、"先生"はノイズだなーって思ってるからね。追いかけるつもりはないってワケ。
「"……それなら、阿慈谷さんかな"」
「えっ えぇぇぇえええーー!!!?」
「おー! 中々お目が高いね先生! でも分かるなー、刺激的な安心感って言うの? ヒフミちゃんこう見えてやりたいことやり通すし、先生みたいな人が惹かれるのも分かっちゃうなー」
私、逃げられる前に捕まえておくタイプだからさ。
あんまり嗅ぎ回ったらだめだよ? 私、これでも結構嫌われたくないって思ってるから。
本当の本当。魔女としてのお願いでもあるんだよ?
だからそんなこと、私にさせないでね。
先生。
スキップした人向けの独白あらすじ
| セイアの独白 |
| 私はみんなを先生の愛奴隷にしない為に補習授業部を設立させた |
| 私は近い未来ミカに殺されかける |
| 私は予知夢を見ることが出来る |
| 補習から逃げたらカタコンベ送りにする |
| ナギサの独白 |
| みんなで仲良くしようと思ったからエデン条約を主導した |
| トイレで寝落ちして模擬テストを受けられなかった |
| 生徒の親御さんを説得した資金で防疫を成し遂げた |
| エデン条約まで後1週間 |
| ミカの独白 |
| 表面にいる2人の先生は好みだから手に入れたいが、1番奥の"先生"は要らない |
| セイアも大事な友達だから万が一の為に墓まで用意した |
| トリニティの生徒とは全員友達になった |
| 私はトリニティの魔女だ |
ルール
・この内2人は真っ赤な嘘を付いているが、1人は嘘を言っていない。
・しかし、この場に正直者は1人もいない。
・この3人の役職は4つ存在し、人狼ゲームと同様の効果として以下の可能性が存在する。1人は諸事情で2つの役職を持っている。
→占い師、霊媒師、人狼、狂人、狐、背徳者、魔女、恋人、恋人、恋人、感染者、感染者、感染者、狩人。
・この3人は下振れた結果の3人であり、どこからしら致命的な欠落を起こしている。ただし、アホなことは欠落に含まない。
・3人が参加しているこのゲームにおいて「夢遊び病」は「人狼」相当の相手に噛まれた状態であり、VR側の除去後であっても手遅れだった。
・以上の条件を確認後、セイア、ナギサ、ミカの「秘密」「役職」「欠落」を当ててみよう! 先生達が今やってるトリニティ編のゲームはそんなゲームだ!