【VRフリゲ】ブルーアーカイタフを再現してみた【1】 作:何処にでもある
手の内がバレたあ! 積極的妨害に切り替えだ〜〜っGO──ッ!!(ベアトリーチェ書き文字)
「"最後に、この中に怪人がいます"」
ティーパーティから突如として招かれて開かれた補習授業部で、先生が授業を終えた後に言った言葉は、そんな突拍子もないものでした。
「"突然のことで驚いたと思う。私も出来ればこんなことは言いたくはなかったけど……みんなの為には必要みたいだから。一先ずは遊び半分でもいいから聞いて欲しいな"」
始まったのは、人狼と呼ばれるゲームに似たルール説明。
なんと思えばいいか…現実味のないお話が始まりました。
「"この中には既に「2人」の怪人がいる。怪人は毎晩誰か1人を仲間にする。怪人の仲間になったが最後、怪人は君達の皮を被って次に襲える瞬間まで潜伏する"」
黒板がタンタンと音を鳴らして、板書が進みます。
先生が言ったことが簡潔に並び立ち、成績以外で私達が招かれたもう一つの理由が語られいきます。
「"──つまり、君達は誰かに認知されることもなく死んでしまう"」
補習授業部のルール
1、常に3人以上で動くこと。1人になった時、君の命が明日まで続く保証はない。
2、怪人が誰かを仲間にするところを見たら、迷わず銀の銃弾を使用すること。
「"だけど対処法はある。潜伏している時は生徒と変わりない耐久と見た目を持つけど、誰かを仲間にする瞬間……吸血鬼が血を吸うように牙を立てた時だけは、今みんなに配った特殊な銀の弾丸でやっつけられるんだ"」
3、怪人が仲間を増やすのは捕食や性行為と同義であり、その瞬間だけは本性を露わにする。眼を紅くして、牙が尖り、血の匂いがする。そして、背後やロッカーやゴミ箱、死角となる至る所から君達を狙う。
4、例え親しく思える相手でも、騙されている可能性を捨てないこと。怪人は成り代わった相手の記憶を好きに引き出せるから、合言葉や記憶の照らし合わせに意味はない。
「"眉唾や冗談だと思うかもしれないけど、先生はこの怪人をやっつける為にここに来た。生徒の犠牲は出したくない。だからどうか……協力して欲しい"」
5、白州アズサは既に怪人であり、この中の誰かを既に怪人にしている。
最後まで見た生徒の反応は其々でした。
ハナコさんは即座に銃に銀の弾丸を入れたマガジンを装填しアズサちゃんに向け、その直後にアズサちゃんを中心に煙幕が広がり、赤い2点の光が…赤い目が残光を残して教室を巡って。
(銀だ…装填が手間! 普通に鎮圧して捕える!)
ハナコさん以外の…私を含む全員が、お互いの姿が見えない中で争うことになりました。
「この…!」
「撃ちます!」
「キャ! やめて!」
「あらら〜?」
「フッ流れ弾一発で死ねるね」
「……!」
室内戦、配布された銃弾は三発だけ。それなら撃つにしても先に弱らせてから撃った方がいい。
私はそう判断を下してから噛まれないように身代わりのペロロ様を投げて…投げた直後に…展開する前に背後からの不意打ちで倒れました。
「イッッタ!?」
「なにこの鳥!?」
「ごめーんナギちゃん誤射しちゃった☆」
「いえ、私はこっちですが…」
「ごめん誰だか分かんないけど本当にごめんね!」
「私と対応違くないですか?」
「だってぇ…」
どうやらミカ様に撃たれたようで…そりゃあ痛い訳です。
ペロロ様のバッグを背負ってなければ気絶していたかも知れません。
そんな風に赤い目に向けて…恐らくアズサちゃんへの発砲が続いて。
煙が晴れた頃、私達は拘束されたアズサちゃんを囲んで銃を向けていました。
「突如暴れたということはつまりそういうこと…で、宜しいですね?」
「……ああ。先生の言葉は本当だ。だから最後にやるべきことをやった」
ナギサ様が私達の代表となってアズサちゃんに話かけます。
挙句のことで拘束してしまいましたが…正直、今でも目の前の出来事が嘘や夢じゃないかと疑わずにはいられません。
「やるべきこと、とは?」
「教える義理はない」
「では、あなたは本当に先生の言う怪人で間違いないと?」
「…一つ訂正を。私は怪人ではくアリウスの生徒だ。例えこの忠誠が弄られたものと自覚してようと、やるべきことは変わらない」
アズサちゃんはそう言うと……驚く事に、眼が紅くなって牙が鋭く変化しました。
「恐れ、諦めろ。これはトリニティに対する正統な復讐だ」
血の匂いが次第に強くなるのが、目の前にいる存在が人ではないと思わせます。
しかしそれを長く露わにすることはなく、アズサちゃんはすぐに元の姿へと戻りました。
「しかし、バレたからといって態々死にに行くつもりはない。黒板の説明が全てなら、この姿である限りその嫌な感じがする銀の弾丸とやらも意味がないのだろう? なら、私は今後この姿で居させて貰う。牢屋でもなんでも、好きにすればいい」
そう言ってアズサちゃんはダンマリを決め込み、彼女は先生が乗ってきた特殊な収容車両へと監禁されることになりました。
「……これでもう安心…よね?」
「それは違いますよ、コハルさん。先生は2人と言っている以上、確実にもう1人いる筈です」
「あらら〜? それってつまり…」
「"この場にいるのは百合園さんが集めた成績不振な生徒だけど、同時に白州さんが「噛んだ」可能性のある生徒でもあるんだ"」
早々に教室から出て避難していた先生が収容を終えて、護衛代わりに着いて行ったミカ様とセイア様と一緒に入ってきて、ハナコさんの言葉の続きを言います。
「"みんなお疲れ様。これから共同生活を送るから、これを機に仲良くなってくれると嬉しいけど……みんな、それは難しそうだね"」
「当たり前じゃんねぇ? アレでアズサちゃんっぽく振る舞ってるだけでしょ? 死んだらあんな風に私のフリした怪物になるなんて…きゃーこわーい!」
「例え7人…いや、6人中5人が正常だとしても、1人が自分を襲う怪物だと知ればね。人は疑いを持たぬ訳にはいかないだろうさ」
残念そうに先生が言って、それからミカ様が怖がってるフリをしながら先生に抱きついて……どこかこの教室の雰囲気が悪くなるような、腐るような感覚を覚えました。
「"そろそろ疑問に思いそうなことを答えよっか。
どうやって怪人を知ったのか?
百合園さんが情報提供したから。
後1人は誰か?
それは百合園さんにも私にも分からない。
全員閉じ込めればいいんじゃないか?
出来ない事情が幾つかあるけど、どれも答えられない。
先生は怪人か?
怪人ならこうして助けには来ないんじゃないかな。
白州さんはどうなるか?
銀の弾丸は怪人なら半日くらい気絶させる効果しかない。
だから殺さずに収容してるし、望めばいつでも会えるよ。
そもそも怪人はなんなのか?
誰かが作った都合のいい支配装置かな。アズサが言ってたアリウスはそれで支配されたんだ──他には?"」
誰もが沈黙して、その場は終わりました。
その後は気まずい空気の中旧校舎のお泊まり室で、自然とお互いが距離を取って座ります。
私も情報の整理が付かなくて、もやもやとしたまま口を閉ざします。
(この中の1人が怪人……授業を受けた後だからか頭が痛い…一旦ノートに書いて整理しよう)
モモフレンズのキャラノート。
沢山のミニペロロ様がプリントされたノートを取り出して整理します。
授業を受けて余白の少ないページを埋めて、現状を書き出しました。
そして──頭をブラマに行く時のモノに切り替えた。
(怪人…先生が言ったことをまとめると人を乗っ取る吸血鬼みたいなモノ。兎に角見つけ出さないといけない相手)
そうしてアズサと先生の言葉を思い出せば、幾つか気になることを言っていた。
忠誠、復讐、アリウス……人狼ゲームはモモフレンズ版をやって私も知っているが、これはそこまで単純な話には思えない。向こうもそれなりの事情というものがあるのだろう。
(だけど…それで犠牲が出たのなら、私も容赦する訳にはいかない。じゃないとやられるのは……私の方だ)
一線を踏み越えたのはアチラの方だ。
対してコチラの対抗手段は特別性の銀の弾丸が三発だけ。それも気絶させるだけのやつ。
其々の銃の規格に合わせた物だから他人から借りたり盗む意味はないだろう。
出来れば弾倉3つは欲しかったが…特別なだけあって作るのは至難の業なのだろう。
(となると…私から見て怪しいのは…)
これが人狼なら処刑と会議があるのだが、先生はそのようなルールを提示しなかった。
余りにも手ぬるい。それでは私達が全滅する。
だって、相手は気が緩んだ時を待つだけでいいのだから。
(ミカ 理由:誤射の件。 ハナコ 理由:他と比べて装填が早かった。…と)
容疑者を書き出す。
ミカさんは言わずもがな。ハナコさんは白に見られる為に動いた可能性があったからだ。
なにより、あの場で即座に先生の言葉を信じるのは……余りにも過信のし過ぎだ。
当てても気絶させるだけなんて心許ない効果なのに…どんなふうに…。
(…思考やめ。怪しいが先行して理由を後付けしようとしてる。落ち着こう)
半日の気絶なら使えば一発で安全になる。未検証なのは痛いが、だからといって使う訳にもいかない。
例え捕食形態でも普通の銃弾なら耐えていたのだ。とっておきなのは間違いない。
それを躊躇なく使える判断力が有っただけかも知れないのだ。決めつけは良くないだろう。
(…でも、まだ効果を教えてもらってないのに使う判断をしたのは違和感を覚えた。視野に入れるのはあり得るけど…あ、違和感を覚えた理由がわかった。手間だからだ)
これからの集団行動でこの2人には注意する。今はそれでいいはずだが。
今は…先ずは貰った弾丸をすぐに使えるようにしよう。
(…これでよし。マガジンのある銃は弾丸を裸で貰ってもすぐに使えたりしない。空のマガジンに入れて装填するか、銃を少し分解して直接装填しないといけない。だから違和感を覚えたんだ)
なのにハナコさんはすぐに装填できた。
初めから…貰った直後から先生の意図を察してないと出来ない事だ。
普通空っぽの弾倉を持ってるのは珍しい。キヴォトスでは大抵、空になったのはポイ捨てするか道端のゴミ箱に入れる。
だから普通は持ってないのだ。嵩張るし、役に立たないから。
(マガジンの中身を抜く音もなかったし、初めから空っぽの弾倉を持ってた筈。なら…)
仮にハナコさんの頭が悪かったなら、全部偶然で済まされる。
だが仮にハナコさんの頭が良かったなら。
(本物か怪人か、なら……怪人であると考えた方が自然だよね)
だって情報量が違うし、アズサちゃんは銀の弾丸に嫌な感覚を持っていた。
それなら、既にバレてる方を先んじて攻撃する姿勢を見せて白と思わせる。
そんな思考を挙句にやってもおかしくはないだろう。
(本当に賢いなら集団に紛れるのを徹底しそうだけど……咄嗟の判断が連続する戦闘で大事なのは賢さじゃなくて直感だし…うん、警戒しよう)
ハナコさんは察するのが上手くて賢い人なのは雰囲気やセイア様のおちょくりで分かった。
だから──私はノートにミカ様は特に要注意と書いてから閉じた。
(これは念のため…指の動きから予測できる人は偶に居る。もし怪人が私への警戒度を下げるかも知れないなら、痕跡から徹底して騙さないと…意識も切り替え切り替え)
ノートを仕舞いながら周囲を観察する。
コハルちゃんは体育座りで怯えていて、ハナコさんは呑気そうな顔で私達を見ている。
ミカ様も呑気そうな顔で…寝てる!? あ、セイア様もナギサ様も寝てる!
「え、セイア様、何やってるんですか!?」
「心外だな、夜は寝ずの番が必要だから先に寝ただけさ。最も、私は寝てないのだがね」
「ああ…なるほど…」
そう言われれば納得出来ました。
確かにこうなった以上、常に見張る人は必要でしょう。
流石はティーパーティ! 自ら夜の番を買ってくれるとは…流石です!
「それと、そろそろ晩御飯かお風呂の時間だろう。丁度3:3で分かられるし、ここは私に任せて3人はリフレッシュしてはどうかな?」
「そうですね! それならお言葉に甘えて…」
「あらら〜? 1人だけ起きてるのに人払いをするなんて、ちょ〜っと怪しくはないですかぁ?」
会話の途中でハナコさんがそう言って割り込みます。
言われてみれば確かにその通りの言葉です。
そうやって納得するように相槌を打っていると、コハルちゃんがそろりそろりとコチラに近付いて来ました。
「……どういうことなの? さっきからかいじん? がどうこう言って…私にも分かるように言いなさいよ!」
「あはは…つまりですねコハルちゃん。もしセイア様がさっきのアズサちゃんみたいだったらミカ様とナギサ様が危ないって、ハナコさんが言ってるんです」
「えぇ、今1人で動くのは…そういう風に見られるかもと思いまして」
「あ、そっか…だったら私もここに居るわ! これでも正実のエリートだし、見張ったりするのは得意なんだから!」
「おや、もしや私に銃を撃てる力があるとでも? 勿論あるとも」
伊達に押収品の管理や門を任されてないのよ!
コハルちゃんはそんな頼もしいことを言ってくれましたが…そうなると私とハナコさんの2人きりになると分かってるのでしょうか。
「そうなると私とハナコさんが…いえ、そうですね。先生は3人以上と言ってましたが、お互い警戒すれば大丈夫だと思います!」
なので……いっそのこと、今。
今を試金石にすることにしました。
「行きましょう、ハナコさん。私が先頭を歩くので、お互い距離を取って歩きましょう。どっちがそうでも、それなら噛まれるまでに撃てる筈です」
「…はい。分かりました」
お互い弾丸を込めた銃を手に持って……私はグレーテルを率いるヘンゼルになった気分になりつつも、この日ばかりは、トリニティの廊下がやけに長くて。
血の匂いが、私を振り向かせました。
「──ッ!?」
そこで私が見たのは…
(セイアさんの方に─ハナコさんではなく─やられ───いや、あの位置なら!)
ヘンゼルは帰り道が分かるようにパンを千切って道導にした。
私がヘンゼルと同じ立場なら──ペロロ様バルーン人形を派手に撒く。
「ペロロ様ッ!」
コハルちゃんとハナコさんの真下にあったペロロ様バルーンが巨大化して2人を引き離します。
私とハナコさんは自然と言葉もなく息を合わせたように銃を構え…これで片方がやられても、もう片方が鎮圧できる!
「──先に言っておくけど、アンタ達手榴弾の範囲内だから」
銃弾が二つ僅かな時間差で放たれて、代わりにペロロ様人形に手榴弾が放たれ──。
「くっ!」
「イヤ!」
聖別され、神の加護を受けた神聖な手榴弾。
かの者の敵を討ち、味方を癒すそれに歯を食いしばって耐えて──。
「先ずは1人だね」
「…えっ?」
確実に当たった筈。なのになんでと考え…遅れてセイア様のことを思い出しました。
(ああ、確かに順番からするとセイア様の方が先ですよね)
なんて、最後に考えたのはそんなこと。
聖なる光の、一瞬の視界不良の中を掻い潜って私の首に辿り着いたセイア様は私に血を吸い……いや、血を与えられ、私自身が、全ての価値観が血と家族に置き換わるのを何処か他人事のように受け止めて……。
「"……うん。やっぱり怪人になっただけじゃ死亡扱いにはならないね。そして、怪人の仲間を増やすにもクールタイムがある。見たところ個人差含めて1人増やしたら23〜25時間は休みってところかな。そして成ったばかりでも10分程度クールタイムがある"」
「あはは…もう終わりなのに、随分と呑気なんですね?」
「"今回はダメだったけど、だからって次も失敗していい訳じゃ無いからね……まぁ、初手が下江さんだとどう工夫しても無理そうだけど───再挑戦だ"」
「"最後に、学級裁判を始めます"」
バグNo.21
シナリオ生成AI
リアル側とブルアカ世界を繋げた張本人。アセットにいた最初の刺客。
と言っても最後の一押しになっただけであり、過失割合で言えばブルアカ側の特定4名が99%悪い。怪異は招かれないと入れないとはよく言ったものである。
色々あって色彩の影響で無名の司祭みたいになっていたが、>>1やコユキ>>1が暇を作っては解析と修正をしたおかげで