どんどん癖が出てきている気がします。破れ綴じです。
今年もよろしくお願いします(´・ω・`)
「誰かと思えば、小手先メイドと迷惑トカゲ」
「あら、脳筋兵士と例のトカゲではないですか」
「あ、槍女とコスプレ女……ねえ待って、今ボクのことトカゲって言った?」
うーわ。
また始まってら。
「ボクはボクのアシェルに会いに来たんだけど……何なのキミたち」
「は? 『ボクの』? トカゲ風情が私のアシェルに何を言っているの?」
「はて? ご主人様は誰のものでもないはずですが……」
こわいこわいこわい。
せめて店の真ん前でやらないでくれよ客がビビッて逃げちまうよ。
せっかく今日唯一の客が引いたのに。カルに茶でも淹れて一服しようと思ったのに。なんならあの三人セットじゃなきゃいつも通り声かけて「こっち来て一緒に休憩しねえ?」って言えたのに。
よりにもよってなんであの三人が、しかも同時に集まってんだよ。受付から出るに出れねえじゃねえか。
アイツら最近、顔合わせるたびにバチバチ火花散らしてるが……ここ俺の職場だぞ? 店壊されたらカルが泣くし、大家のロエマにも大打撃だし、俺の寝床もなくなるんだが。
その上、議題はいつだって『誰が一番強いか』に収束するし。仲が良いのは嬉しいが、方向性が物騒すぎるだろ。街中でやる会話じゃねえよ。
「──ねえ、レミ。この前も言ったけど、あなたの攻撃は軽すぎるのよ」
「……」
……えっ、そのまま入ってくるのか。で、そのまま会話再開するのか。
三人同時に仲良く店に入る余裕があるならそのまま用件だけ済ませようって気にならねえのか。
その机と椅子はちょっとした待ち時間用に置かれてるんだが。三人とも何の違和感も持たずにそのまま座りやがって。
ていうか、茶飲み話で出していいトーンじゃねえぞ。機嫌が悪いのか、それともお前らの間じゃそれが通常運転なのか知らねえが、聞いてるこっちの胃が痛くなるじゃねえか。
「前に模擬戦した時も思ったけど、私の体に傷一つつけられなかったし。速いのは認めるけど……結局は『軽い』の。それじゃ敵を倒すには至らないわ」
……こわー。
俺と一緒に仲良く兵舎の周りをぐるぐる走ってた頃のルシアはどこ行ったんだろうな。今の俺が全身武装しても丸裸のルシアにだって勝てそうな未来が見えねえぞ。一瞬の隙も見せずに制圧されそうだ。
俺も鍛えてたらあれぐらい強くなれたのかな。
無理か。そりゃそうか。
それに模擬戦だと。そういやこの前普通に取っ組み合ってたなあ。
どこにも刃が刺さらねえから万策尽きたレミが仕方なくナイフをルシアの口の中突っ込んだんだっけ。ルシアの口からバラバラに噛み砕かれたナイフが出てきた時は思わず冷や汗かいちまったよ。アイツに噛みつきでもされたら骨ごといかれそうだ。
頼もしくはあるが……俺の相棒はどこまで強くなってんだか。
「小細工なんて、圧倒的な力の前には無意味なの。アシェルと共にエリザベト様を守るなら──必要なのは『個』の強さってこと」
「それなら私も十分条件に当てはまるはずですが」
「毒とか罠とかを使う必要は無いわ。面倒だもの」
「……ご主人様の前で余計なことを」
うーん、迷いがねえ。
実際、ルシアの戦闘は力で正面から敵を叩き潰す感じのが多いからなあ。執事長の俺然り、門番のレミを退けた時然り。尋常じゃなく防御が硬いから敵の攻撃を気にしなくていいってのもあるし、多少の抵抗は真っ向から圧し潰せるからシンプルに強いんだよなあ。
本人の気質的もまどろっこしい戦い方は性に合わねえだろうし。そのままぶつかってぶっ倒せるなら絡め手を使う必要性は分からないままだろう。むしろそういう性格だから、そういう戦い方になっていったのかもしれねえが。
あとやっぱりお前の中じゃ、「ルシアと一緒にエリザベトを守る」ってのが俺の役目ってことで確定してんだな。俺隠居してんのに。
で、会話の流れで今知ったけど、レミは毒とか罠とか使うこともあると。
うん、暗殺向きで良いと思う。俺は見たこと無いけど、レミらしい戦い方じゃねえか? むしろそういうこともできるんだな。
いや良くねえわ。何やってんだテメエ。
「つまりね。アシェルの隣に相応しいのは、私のような──強く、気高く、美しい戦士よ。あなたのような、影に潜む殺し屋じゃないわ」
自分で美しいって言っちゃったよ。
美人だよ。美人だけど。
レミやノエリスも美人だぞ。
そういう話じゃねえか。悪い。
「……そうですか。ルシア様は、ご自身の肉体に相変わらず大層な自信をお持ちのようで」
「ええ。この体こそが、最強の武器であり、最強の盾よ」
「皮肉も通じないのですか、このポンコツは……」
……空気がすげえことになってるが、今俺が首突っ込んでも何にもならねえよな。
にしても、レミもレミで大人しいな。
話聞く限りコイツもルシアに負け続きらしいし、自分より強いヤツの言うことを真っ向から否定できねえんだろうが。
ちょっと意外。珍しいもん見れた気がする。次二人でいる時はアイツの反応に警戒しつつちょっと小突いてみるか。
「要は私が一番強い──だから、私が一番近くにいるべきなの。違う?」
ま、それはそうとしてレミが完全に平伏して同意するって訳でもなさそうだが。
涼しい顔で茶を啜ってやがるし。ルシアがそれに腹を立てる様子もなさそうだけど。
つまり、このどっちかが折れてこの会話お終いって雰囲気にはならなさそうって訳で……。
「アシェルは私の相棒なの。誰にも渡さないし、誰にも傷つけさせない。そのためなら、私は何だって貫いてやるわ。槍捌きには自信があるもの」
頼もしい通り越して怖えよ。
お前の「自信ある」は「王国全土探しても代わりがいねえ」ってぐらいなんだよ。
大丈夫か? エリザベトを守るためなら仕方ねえが……もし俺が暴漢に襲われたりしたら、嬉々として相手を殺しにかかったりしねえか? 俺のせいでお前に殺しをさせるのは嫌だぞ?
あ、ウインクしてきた。
何のつもりだお前。一応返してやるか。
「あっほら……! アシェルも分かってくれてるみたい……! やっぱり私たち相棒だもの……!」
「多少力が強いくらいで得意げに……ご主人様に色目まで使って……」
「へえ……キミがこの国で一番強いんだ……ふうん……」
……茶が冷めちまうな。
早く終わってくれねえかな、この誰が一番強いか合戦。
*
「一番強い。一番強い……ねー」
……おい、待て。何やってるノエリス。
いや、まあ立ち上がるだけならいいぜ。椅子の上に立つ行儀の悪さも、まあ百歩譲って見過ごせるさ。お前はずっと森の中で一人だったし、そんな常識だとかも忘れちまってそうだからな。
いやでも、ただの会話で──なんで浮きあがる必要があるんだよ。椅子どころか机の上までふわっと飛び乗りやがって。店の中で飛ぶな、埃が舞うだろ。
ていうか、頭ぶつけるぞ、ここそんな天井高くねえんだか……ああもう言わんこっちゃない。
「……何よ、ノエリス。頭なんかぶつけて。アシェルに見られてたわよ」
「う、うるさいな、もう……いてて」
ええ……締まらねえの。大丈夫か? コブできてねえか?
伝説の魔女だってのにどうしてこうちょっとドジが入ってるんだお前は。俺と一緒に森の中で暮らしてた時はそんなんじゃなかっただろ。あれか? 知り合いが一気に増えて素が出ることも増えたのか?
「いやさ──キミ、本当に馬鹿だねって思って。魔法をなんだと思ってるのかなー?」
……ああいや、そんな急にマジな顔になっても。もうさっきの姿は忘れられねえって。
ニンゲンなんて虫ケラ同然、踏み潰す価値もないって思ってるような目したって、お前がドジっ娘魔女なことは周りにバレてんだから。そこまで本気でルシアのことを見下してもなんか説得力がねえぞ。
……ああ、そういうことか。
机の上に上ったのはルシアを見下したかったからか。お前一番最年長の癖に感性がネルと一緒かネル未満じゃねえか。
「いいかい? ボクの魔法は──理屈を暴力で捻じ伏せる力なんだよ。キミの筋肉なんて、ボクの前じゃ無意味なんだ」
言い切りやがった。
いや、言ってることは恐ろしいが、さっき頭抱えてたヤツが言ってもな……まあ、実力があるのは知ってるから、下手なこと言えねえけど。
「そんな、何を根拠に……っ」
「キミがいくら硬くても、地面を這いずり回るだけの人間だろ? ボクが空を飛べば、キミの槍なんて届きやしないんだよー」
……あっ。
そういやそうじゃねえか。
ノエリスはウィスプなり、あのでっかいトカゲなりに変身すれば空だって飛べる。単純な物理に特化したルシアなら、空飛ぶ相手にはどうやっても対処できねえ。
槍を投げたところで、届く距離には限界があるし、魔法で撃ち落とされたら終わりだ。そもそも槍ってそういう風に使う武器でもねえし。
で、ノエリスは上空から一方的攻撃してれば、ルシアは手も足も出ねえってことになる。
何でも貫くとは言ったが……例え実際に貫けるとしても、届かなきゃそもそも意味がねえもんな。
「上空から炎の息で焼き払えば終わりだし、岩を降らせれば潰れるだけ。他にも攻撃魔法は沢山覚えてるし、キミがいくら硬くても──地形ごと吹き飛ばせば関係ないよね?」
「ぐっ……それは……!」
……こわー。
サラッと言いやがって。地形ごと吹き飛ばすってお前、この店も、この街も、全部まとめて消し飛ばす気か?
冗談に聞こえねえのが一番怖えんだよ。実際にコイツは、かつて邪教の拠点を壊滅させたって前科があるし。地図から消すほど暴れまわってんだから、間違いなくとんでもない広さの範囲攻撃が使えるのは確定なんだろうな。
「それに、ボクとアシェルは『主人』と『眷属』っていうキミたちよりずっと濃い付き合いがあるんだ。三百年かけてアシェルを探してたようなものだからね。キミたちとはアシェルにかけた時間の格が違うんだよー」
ちょっとその言い方は語弊があるんじゃねえかな。
確かにお前に取っちゃ今が人生で一番楽しい期間だろうよ。最近は適当なとこに結界張って野宿しつつ、昼間は人間世界の娯楽を謳歌してるらしいじゃねえか。金も魔法があればすぐ稼げるって言ってたし、それについては文句言わねえよ。
でも、だからって俺に会えたから三百年の人生に価値があったってのはちょっと大げさじゃないか? 実際お前が俺を探してたのって、王子のアシュレムの居場所を探ろうとしてた期間だけだろ。要するに「お前らじゃ理解できない深い絆がある」ってマウント取りたいだけじゃねえか。
……そういや、俺を見つけた時、『あの女の追跡魔法の通りだ!』って言ってたよな。多分あの女ってのはソラナのことなんだろうけど……ソラナは俺に『追跡用の呪い』かけてんだよな。
あの言い分からすると……ノエリスも似たようなもの開発して俺に魔法かけてたってことなのか? そう考えれば確かにコイツの執念は桁違いなのかも……。
あ、ウインクしてきた。
全然できてないぞお前。返してやるけど……。
「……!」
おい嬉しそうにするな。バレるだろ!
「えっと──だからさ! 弱いヤツはボクのアシェルに相応しくないんだよ。眷属を守れるのは、圧倒的な魔力で全てを灰にできるボクだけなんだよ」
全部灰にしてどうすんだよ。
俺の周りから何もかも無くして、焼け野原に俺とノエリスだけ残るってのか? そんな殺風景な場所で暮らすのは御免だぞ。
いやまあ、コイツの中じゃ、眷属の意見なんて主人の意向に比べれば二の次なんだろうな。むしろ「ボクが守ってあげるから感謝してよね」って言いたげな。
「……それをご主人様が望んでいるとは思えませんが」
「うるさいよ。ボクはキミの『ご主人様』の『主人』なんだから、アシェルに尽くすならボクの言うことも聞くべきじゃない?」
「まさか。貴女のように強欲な方に興味はありませんので」
お、今度はレミが口を挟んできた。ずっと黙って聞いてたと思ったら、ノエリスの「主人」発言が気に入らなかったか。
まあ、レミにとっちゃ「ご主人様」は俺一人だもんな。その俺の上に立とうとするヤツなんて、許せる訳がねえか。
……俺はいつでも飛び出せるように準備だけしとくか。行きたくねえけど。
*
「ノエリス様。先ほどから黙って聞いていれば……魔法、魔法と。いささか自信過剰が過ぎるのでは?」
……レミの殺気だけはいつ感じてもゾクゾクするんだよな。
個人的にはしっかり仲間として見てるつもりなんだが……やっぱりまだ殺された時のトラウマが抜けきってねえのかも。アイツが明確な敵意を見せた時は相手が誰であれ、『嫌な予感』がまた発動しそうな感覚に襲われちまう。
……いやでもなんか、普段の殺気とは根本的に違う気がするな。
ルシアに向けた時、相手を威圧する時のものとは違う……もっと底冷えするような感じの……あふれ出そうな感情を無理やり押し込めてるみたいな……。
あれ? レミってこんな殺気出すことあったか? 「ご主人様の主人」発言がそこまで気に障ったのか? ちょっと俺の膝が見たことない震え方してるんだが。
「……自信? そんな、事実だよ。現にこの槍女はボクを殺せないし、ボクの魔法は最強なんだから」
「最強、ですか。確かに威力は凄まじいでしょう。ですが──」
なんでお前はこう、ただカップを置いただけのはずなのにそんなに殺気立ってんだ。
いつでも動ける、いつでも殺せる態勢になってねえか? ガルトンの屋敷に侵入したあの負債者相手にした時と同じ構えだぞ。怖えよ。
「発動にも着弾にも時間がかかりすぎる。その隙があれば、私は貴女の急所を十回は衝けます」
「なっ……! ボクの魔法が遅いだって!? 一瞬、一瞬だよ! 瞬きする間に消し炭にできるんだから!」
「その瞬き一つが、命取りだと言っているのです。戦いにおいて、一秒は永遠に等しい。貴女のような大雑把な戦い方では、真の強者には届きませんよ」
……そうかな。
俺、ノエリスの魔法がそんな時間かかるって印象なかったんだけど。
確かに魔法が発動してから相手にとんでいくまでに若干の時間はあるだろうけど……その一瞬で?
……いやでも、レミならそれができるのか。確かに、魔法が脅威なら、魔法が発動するかそもそも当たる前に殺せばいい。暗殺者らしい、合理的で冷徹な判断だな。
実際、あの模擬戦の時もそうだった。ルシアの口の中にナイフを突っ込んだあの速度。あれをノエリス相手にやったら……防御の魔法を展開する前に終わっちまうかもしれねえ。魔女だろうがデカいトカゲだろうが、攻撃を当てられなきゃ魔法はただのお飾りだし、いくらでかくても急所を狙われれば後はただ死ぬだけ。ルシアみたいなそもそも攻撃が通らねえ外れ値の例外を除けば……だが。
だからこそ、レミには──ノエリスがあんまり脅威に見えてねえってことか。
「そもそも、貴女が襲来したあの夜だって。ご主人様が土下座して場を収めようとしなければそのまま殺してしまってもよかったのです」
「……! この、ただの、ニンゲン風情が……!」
煽るなあ。ノエリスの顔が引きつってるぞ。
ていうか、ノエリスが俺を見つけ出したあの夜って、結構危なかったのか。
あのまま俺が何もしなけりゃ普通にノエリス殺されてたかもしれねえと。
へえ。よかった、恥も外見も忍んで土下座して。
「それに、力任せで品がない。周囲への被害も考慮せず、ただ破壊するだけ……それではご主人様の平穏を守れません」
「……っ!」
ああ、それは俺も思う。
ノエリスの魔法って派手すぎるっていうか、物理的な被害が出やすいんだよな。敵を倒すのはいいが、巻き添えで街ごと吹っ飛ばされたらたまったもんじゃねえ。しかも、壊れたものを直したり、怪我を癒したりする魔法……なんてものとは無縁らしいし。
レミの言う通り、俺が求めてるのは「平穏」であって「焦土」じゃねえんだ。敵を排除するのはいいが、その過程で俺の生活基盤まで破壊されたら本末転倒だろ。人間の価値観で生きてないノエリスにはピンと来てなさそうだけど。
「ご主人様に仕えるには、ただ強いだけではいけません。日常を乱さず、敵を排除するスマートさが必要です。それが分からないようでは、メイド失格ですね」
「……メイド失格? ボク、メイドじゃないんだけど?」
「ええ、そうでしょうね。貴女のような大雑把な方には務まりませんから」
……こわー。
火に油を注ぎやがったようちのメイド。ノエリスのプライドを、これでもかってくらい刺激してやがる。相手側の「メイドじゃない」って反論を、「メイドも務まらない無能」って解釈で切り返すとか、とんでもねえ性格してんなお前。
……レミの性格がヤバイのは今に始まったことじゃなかったな。
俺が悪かった。
あ、ウインクしてきた。
へえ、綺麗だな。とりあえず返しとこ。
「フフ……」
そんなあからさまに「私は上機嫌です」みたいな顔されても。
お前ってそういうことするタイプだったんだ。ちょっとお茶目なとこあるよな。
「要するに──ご主人様の影となり、誰にも気づかれず、誰にも悟られず、ご主人様の平穏を脅かす者を全て排除する。それこそが、究極の奉仕であり、それができるのは私だけなのです」
俺は思うんだが──奉仕って言葉はこんなに血生臭く聞こえねえと思うんだよ。
要するに俺専用かつ俺の認知しない殺し屋になるってことだろ。俺の知らないところで、俺に近づくヤツを勝手に排除して、俺が気づかないうちに死体の山を築くつもりか? それで「平穏」って言われても、俺はちょっとご遠慮願いたいんだが。
……既に何人か殺されてる可能性も無くは無いな。
ちょっと後で問いただしておこう。
*
「だから私のアシェルは、私と対等な関係で──」
「アシェルはボクの眷属だって何回言えば──」
「ご主人様を支えられるのは私だけだと──」
……まあ、あんな感じで一触即発の関係になってるアイツらだが、実際に誰かが動くことはねえんだろうな。
ここの力関係は綺麗な三すくみになってる。
ルシアは暗殺に特化したレミの攻撃を通さねえが、空を飛べるノエリスとは相性が悪い。
ノエリスはルシアを一方的に攻撃できるが、レミに攻撃を当てられないし避けられない。
レミは発動前にノエリスを叩けるが、ルシアに通用する攻撃手段を持ち合わせていない。
ルシアがレミを叩けば、残ったノエリスの独り勝ちになる。
ノエリスがルシアを叩けば、残ったレミの独り勝ちになる。
レミがノエリスを叩けば、残ったルシアの独り勝ちになる。
結果として、誰も先に行動を起こすことはできねえと。よくできた関係性だな……。
「アシェルさん、アシェルさん……はい、あーん……♡」
ん?
ああ、そういやソラナも来てたんだった。あーん。
「なあ、ソラナはあっち行かなくていいのか? お前も強いだろ?」
「……あの三人は、呪い殺す前に、わ、私のこと殺せそうなので……無理かな……って」
「へえ、なんか意外だな。てっきりお前もあの三人と同じぐらい強いと思ってたんだが」
「あっでも……! きょ、距離があって、位置さえ分かるなら、全員簡単ですよ……!」
「……こわー」
感想やご意見をお待ちしていますのでよろしければ……(´・ω・`)
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文章練習でまたいくつか後日談を書こうと思うのですが、需要ありますか?
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