とりあえず、これを最後にこのお話は完全完結とします。
後で内容を更新するかもしれません。
参考程度にどうぞ(´・ω・`)
【アシェル】
・概要
本作の主人公。女装俺っ子元王子受付嬢。
スラムで生まれた後、ボス率いる「眠らずの狼」に拾われ盗賊としての人生をスタートし、紆余曲折を経て逮捕、処刑された。以降の経歴については本編の通り、長くなるのでここでは省略。再就職には困らなさそうな職歴になった。
最終的には幸せな暮らしの平民の立場に落ち着いた。十一の人生の中でも特に自由度と安全性が高かったカルの工房住まいの受付嬢となった現状に満足しているらしい。
なんか所々悪ぶってるが、「自分が気に入らない」なんて理由で人助けしたりする。気に入る気に入らないの基準が他人の幸福依存なあたり、そもそも悪人に向いていない。
自己肯定感が薄いせいで鈍感。本編でも薄々その片鱗は見せていたが、後日談のおかげで見事終身名誉クソボケの地位を獲得した。敬語が苦手。
自分は結果的にいい友人に恵まれたと思い込んでいるあたりどこか楽観的。そのうち本当に友情だけで構成されているのは何人いるのか。
・人間関係
→ルシア
自分でも相棒だと思っており、対等な立場を要求する彼女のスタンスに満更でもない。
→タリエ
健気な後輩だと信じているが、自分が思考回路を歪めてやしないかと危惧している。
→ソラナ
心配してた期間が長いせいか過保護というか甘いというか危機感が足りないというか。
→ベラ
飲み友。「許した」と何度も言ったんだからいい加減もう少し気安い関係になりたい。
→リアン
可愛い弟。彼とはバレク家の共同経営を約束したが、正直自分に必要性を感じていない。
→マドリー
あくまで元婚約者。火傷は自分のせいなので、どうにか責任を取って良い婿を探したい。
→レミ
正直怖いが、いつまでも怖がっていてはいけない。殺された経験はもうほぼ忘れている。
→カル
同居人で親友。彼との暮らしを選んだあたり、相当受付嬢人生が心に響いたと見える。
→ロエマ
年上のお姉さんという存在と今まで無縁であり、耐性が無いためよく照れてしまう。隙。
→ネル
可愛い妹。リアンやエリザベトなど、同年代の友人を沢山作って幸せに生きてほしい。
→ノエリス
正直チョロいと思っている。老衰で死んだ後は二人で迷いの森に帰ろうと計画している。
→エリザベト
頑張ってる妹。女王になれるまでは手を尽くすつもりだし、できることはしてあげたい。
・備考
行動力高めで書いていたつもりなので、ちゃんとした理屈をつけてやらないと勝手に次々推察しだしてすぐさま行動に移そうとす傾向がある。作者は酷く苦しめられた。
特に、成り代わりバレを連載後半まで温存するため、「打ち明けづらい」、「嘘をつかざるを得ない」状況を作るよう意識していた(遠方、遭難、立場上の問題、性別の変化など。なお、それでも彼は隙さえあれば打ち明けようとしていたが)。
地の文が分析的かつ俯瞰的な初期から、連載が進むにつれて口語的な砕けた悪態に変化していったが、これは他の人間や外の世界と触れ合うことで、貧しい盗賊から徐々に情緒が成長していったことによるもの。決して作者の迷走の証ではない。ないったらない。
そのため最初から読み直そうとすると結構読みにくくてビビる。
【ルシア】
・概要
アシェルの仲間その1。物理脳筋ポンコツ近衛兵。
見習い兵士として登場し、アシェル死亡後、破竹の勢いで功績を積みまくり正規兵士へと昇格。執事長アシェルを捕獲し、その後ガルトン邸への突入作戦を成功させ兵士長へ。偶然遭遇したベラと協力し、近衛兵の立候補まで漕ぎ着け、シェラの手がかりを追ってタリエを尋問していた最中にようやくアシェルと再会できた。
ちょっとドライ。最序盤から宣言していた「王女を守る兵士になる」という夢を明確に叶えており、しれっと王女様本人とも仲良くなっている。武器や装備の扱いに問題があったり、思えば当初から脳筋要素が垣間見えていた。合わない金具を力づくで填めていたりしたのかもしれない。
基本的には真面目で正義感が強い騎士道精神の塊だが、アシェルに関することとなるとどうにもブレーキが壊れがち。具体的に言うと、法を飛び越えるかどうかの境にアシェルがいる。
相棒という言葉を免罪符に、パーソナルスペースを無視して密着したり、人の生活に平気で踏み込んだりする距離感の危うさを見せつけている。相棒はそこまで便利な立場ではない。
彼女がアシェルに対して抱いている感情の名前は不明だが、意外と本人は自身の重たさに気づいていない。意外と他の人間の感情にも気づいていない。脳筋は鈍感。
・人間関係
→アシェル
彼女はアシェルを「唯一無二の相棒」だと考えており、自分と彼が「完全に対等な存在である」と考えている節がある。王族だろうが隠居人だろうが関係なく、対等な立場で背中を預けたいというのが本音であり、彼が自分より「目上の人間であること」や「弱いこと」に酷く違和感を感じている。
アシェルが自分より上なら努力して追いつくか、無理やり引きずりおろすかするし、自分より下なら無理やり同じレベルになるよう強制しようとする。そしてアシェルもそれを望んでいると確信している。アシェルが王子でなくなったことには内心喜んでいるが、その結果平民になってしまったことは不満かもしれない。
余談ではあるが、装備の問題については一章以降あまり見られなくなったらしい。何か心境の変化があったのだろうか。
→ベラ
手を組んでいたこともあって意外と相性がいい。
元は近衛兵立候補に必要なコネクションのため利用するつもりだったが、今は新たな友人の一人として仲良くしている。
→レミ
ライバル。なんだかんだ言っているが彼女が強いことはしっかり理解している。
特に彼女の繊細な体捌きや家事スキルには羨望を隠せない。いざとなれば凄まじい連携を見せてくれるかもしれない。
→ノエリス
天敵。攻撃が届かないからキライだし、そもそもトカゲはキライ。
→エリザベト
敬愛する主君であり、いつかアシェルと共に彼女を守りたいと考えている。アシェルと彼女を天秤にかけた時にちょっと迷ってからアシェルを選ぶぐらいには敬愛している。
なお、主君の秘密の密会については一切認知していない。
・備考
本作のタグに「ヤンデレ」を入れる要因となった女。
作品の方向性が定まったのが五章からという事実に作者は猛省すべきである。
【タリエ】
・概要
アシェルの仲間その2。真面目系健気後輩文官。
兵士のアシェルを尋問する文官として登場し、二章では彼の後輩として行動。アシェル死亡後、上層部への忠誠心を失い、表向き普通の仕事を続けるフリをしながら知り合いだったカルと共に復讐の計画を企てる。ヴェイン死亡後はスケープゴートとして投獄され、そこでアシェルと再会できた。
現在王城勤務の文官であり、若くして様々な修羅場に揉まれたため、並大抵の人間では得られないほどの経験値を得た。ちなみに例の毒は今でも解毒剤とセットで常備しており、有事の際は平気で武器として使う気満々である。脅しとして有用なので止める気はない。
当初は真面目で融通の利かない生意気な若手……という性格だったが、アシェルとの交流を経て徐々に先輩に着いていきます系後輩へと変貌。着いていく相手が死亡したためそのまま方向性を見失った。
自分はあくまで正義を信じており、アシェルに盲信している訳ではないと主張しているが、その真偽は定かではない。そのため一応の行動論理は一般的な倫理観に基づいたもの……のはずである。
むっつりの可能性が高い。少なくとも私は、彼がむっつりではないかと考えて書いている。
自分の命を軽視しがちなのでレミと相性が悪そう。悪い(断言)。
・人間関係
→アシェル
彼はアシェルを「人生の指針」だと考えており、「先輩が言うならそれが正義のはずだ」と考えている節がある。例えるなら、殺人は許されることではないが、アシェルが殺した人物ならきっと殺すべきだったのだろう……みたいな。多分これは盲信だと思う。彼が自覚していないだけで。
男性の友人としても良好な関係を築いており、世間一般的な先輩と後輩としてのような感じでよく食事に行っている。文官時代の経験があることから、あるあるネタなどでもりあがっているかもしれない。
ちなみに、今のアシェルに対してかなり意識している気がするが、それは写本師としてのアシェルとの思い出があるというのが原因の一つ。
→ソラナ
かつての同僚。行方不明と聞いて心配していたが、元気そうかつ絶体絶命のアシェルを助けに行ったという話を聞き、ほぼ無条件に元の信頼を取り戻した。
当然彼女の裏の顔については微塵も気づいていない。
→ベラ
かつて上司であり、今も特に関係性の変化はない。一時期アシェル殺害犯の容疑者と見ていたことや、一度バチバチの修羅場を経験した仲でもあるため、正直なところ気まずいと思っている。
→リアン
年下の同性の友人。元気で素直でアシェル大好きでシンプルに微笑ましい。
→カル
店と常連の関係であり、牢獄仲間でもある友人。アシェルを救うために共に罪を犯した仲なので、奇妙な連帯感がある。
そのため、工房に遊びに行くことも少なくない。アシェルに会う口実かもしれないが。
→エリザベト
失っていた上層部への忠誠を取り戻すことになった要因。腐敗を徹底して排除する彼女には尊敬の念を感じているが、それとは同時に絶対的な上司でもあるので頭が上がらない。
・備考
元々は三章で彼に事情を打ち明け、秘密の協力者として以降の章も進めるつもりだった。
ただ、二人の合言葉とかを決める前にアシェルを殺してしまったので止めることにした。
タリエ君ヒロインルートを望む方はさっさと死亡したアシェル君を恨んでください。
【ソラナ】
・概要
アシェルの仲間その3。超大躍進系狂信者。
二章で文官アシェルの後輩として登場し、アシェル死亡後、精神的に追い詰められたところを光明の教会に拾われる。そこで「呪い」について学び、秘められた才能を開花。アシェルを蘇らせるために幹部まで登り詰め、そこで信者となったアシェルと再会できた。
教会の幹部を一夜にした全滅させるという外れ値ムーブをかました後、窮地に陥ったアシェルを救出。直後に信者を扇動して光明の教会を乗っ取り、「アシェル教」という新たな組織を立ち上げて元信者たちを管理している。当然国の平和などまるで興味がない。すべては私的な信仰心のため。
普段は気弱でオドオドした小動物のような女性で、それが原因で自分にも自信が持てず、人生はつまらないまま終わるものだと漠然と考えていた。そのためアシェルの救出劇が相当な劇薬だった。
呪いを得てからは水を得た魚のように行動力を増している。彼女によって引き起こされた問題もあるし、彼女が全部丸ごと解決してしまった問題も少なくはない。今作のジェバ〇ニ。
現在の活動について、アシェルには国を守るための平和活動をしていると誤解されているが、追及されない限りは誤魔化したままでいいと考えている。図太い。
・人間関係
→アシェル
彼女はアシェルを「絶対的な真理」だと考えており、「アシェルの指示は自分がどう思うかにかかわらず実行すべきだ」と考えている節がある。タリエのように自身の行動原理を取り繕う素振りも見せないあたり相当重症。きっちり自覚もしているのがなおさら性質が悪い。
愛の表現方法が独特すぎてアシェル本人をドン引きさせているが、本人は至って真剣。
アシェルの背中に刻んだ「追跡用の呪い」は魔法とシステムが同じなため、成り代わりを超えて残り続けるという特性があり、今も高度なストーキングツールとして彼女の精神状態を支えている。アシェルが容認してくれるのをいいことに、背中の呪いのオプションを充実させたいと考えていたりも。
→タリエ
かつての同僚。自分を心配してくれていることは理解しているが、自分の裏の顔を知られたくはない。
性格の大きく変わった自分が、大人しかった時期を知っている友人と同窓会でニアミスしているような緊張感。
→ベラ
かつての上司。自分を心配してくれていることは理解しているが、自分の裏の顔を知られたくはない。
性格の大きく変わった自分が、大人しかった時期を知っている恩師と飲食店の中で鉢合わせたような緊張感。
→ノエリス
魔法使いと呪い使いという、似て非なる異能者同士。呪い殺すのに数十分かかることから、普通に戦うと負けてしまうため、あまり距離を詰めたくはない。
アシェルを眷属呼ばわりしていることからかなりの敵意を向けている。危険な存在だと確信しているので許可さえ下りるならすぐにでも殺してやりたい。
・備考
教会入りする案は早めに思いついていたが、信者編は「初の打ち明け成功」「追跡用の呪い」という、大きく物語を進めてしまうイベントを含んでいるため出すに出せなかった。
ソラナ不在期間が長かったのはそのせい。ブランクを取り戻せるようとにかく活躍させたのでバランスは取れているはず。
【ベラ】
・概要
アシェルの仲間その4。不憫酒豪キャリアウーマン。
二章で文官アシェルの上司として登場し、アシェルを巻き込む形で毒を盛られる。アシェル死亡後、刺客からの襲撃を恐れて逃亡、グロス家の元で療養し一命を取り留める。酒家のアシェルに文官のアシェルの情報を教えられ、療養後に王都へ戻って調査開始、コネクションを駆使しながら道中でルシアと協力関係に。シェラの情報を追い求めタリエを尋問し、その後アシェルと再会できた。
現在は王城の官僚として復職し、元々の立場よりさらに上の地位に就いている。昇進したことで煩わしかった「腹黒い上層部との駆け引き」などを無視できるようになり、職場のストレスはかなり改善されている。それはそれとして、今もなおグレーなコネクションはしっかり維持している。
基本的には冷静沈着で合理的かつ理知的な女性だが、以外と情が深かったり、根に持ちすぎたり、罪悪感を抱きすぎるきらいがある。
ただ、アシェルに何度「許す」と言われても下手に出続けるのは、「罪悪感がある」「許されていない」「償わなくてはいけない」と思い込むことで、アシェルとの繋がりを維持しようとしているから。「償いをする」という口実があればアシェルを拘束することができるので。
酒好きであり、アシェルやマドリーとの飲みを楽しんでいる。アシェルとのサシ飲みをリアンに聞こえるように漏らしたりするので、結構優越感とかがあるのかもしれない。
・人間関係
→アシェル
彼女はアシェルを「相性の良い男」だと考えており、「償い続けることで繋がりを維持できる」と考えている節がある。そのため、基本的には「アシェルの頼みを断れない」みたいな態度を取っている。
しかし、本人は無自覚だが、実際に「償いをしなくてはならない」という思いは薄れているため、アシェルに不利なことをすることもあるし、それを口実にまた新たな償いに繋げようとしたりする。
あまり女っ気のない態度なので、アシェルも話していて楽しいのか、飲みの頻度は一番多い。それが優越感を加速させている要因の一つ。なお、自分が彼のことをどう思っているかは正直よく分かっていない。
→ルシア
手を組んでいたこともあって意外と相性がいい。元は表向きの活動のため利用するつもりだったが、今は新たな友人の一人として仲良くしている。
→タリエ
同じ王城で働く部下。アシェルへの想いが暴走気味なことをちょっと心配している。
→ソラナ
かつての部下。行方不明期間を心配していたが、現在は無事を確認して安堵している。だが、若干怪しい部分があることもなんとなく察している。
→マドリー
療養中の恩人であり、酒飲み仲間。彼女のアシェルへの熱烈なアプローチを「すごいな……」と思って他人事のように眺めていることが多い。「参考になるな……」と思っていたりもする。
・備考
元は二章で毒を盛ってアシェルを殺す犯人の予定だったが、なんか直前で気が変わった。
ネームドになるのがかなり後だったのはこれが原因。
【リアン】
・概要
アシェルの仲間その5。酒造一筋ブラコン弟。
三章で酒家の次男として登場し、成り代わりで生まれ変わったアシェルに深く心酔する。アシェル死亡後は薬酒を造りつつ、兄の死亡という事実を認められず、アシェルの墓を破壊し、棺桶を強奪して回るという暴挙に出て、マドリーと対立。共通の敵問題を解決し、マドリーと協力後、捕獲したネルから成り代わりの話を聞き、王都へ直行、アシェルと再会できた。
現在はバレク家の正式な後継者として、王都での酒の販売を一手に引き受けている。若くして酒造の才能を強く発揮しており、アシェルという最強の共同経営者を得てからは更に勢いを増している。本当にアシェルの手腕なのかプラシーボ効果なのかは不明。
元気で素直な少年で、酒家の人間らしくまどろっこしいことや小難しいことが理解できない。逆に直感的や簡単に言い換えた内容だったりするとフィーリングで理解してくれる。
アシェルに対しては明らかな理想を掲げており、ほぼ全ての場面でアシェルの持ち上げを止めようとしない。シンプルに「一番」「最強」という言葉が好きなだけな気もするが。
家業に誇りを持っているためとにかく帰属意識が強く、アシェルを奪ってグロス家のものにしようとするマドリーに頻繁に反抗している。そこから先走ってトンデモ発言をすることも。
・人間関係
→アシェル
彼はアシェルを「一番凄い存在」だと考えており、「兄貴に並び立つ存在はいてはならない」と考えている節がある。アシェルはすべてにおいて最も優れた存在であり、多少不向きな項目や他者に明確に負けている項目でも努力すればすぐに超えるようになると信じて疑わない。
そして、その兄の隣に立つのは自分であると信じている。そのため、アシェルの願いとは裏腹に、頻繁にアシェルの名前を広げようと活動することがあり、本人から行動を制限されることがしばしばあるらしい。
最近、女装アシェルを見てドキドキするようになった。よく分からないので、信頼できる兄に相談してみようかと考えている。
→タリエ
年上の同性の友人。アシェルとは別ベクトルで優しいため懐いている。
→マドリー
実家の商売敵であり、アシェルを巡る最大のライバル。かつては犬猿の仲だったが、アシェルという共通の目的(と利益)のために手を組んだことで、現在は「喧嘩しながらも認め合う」関係に。
ただし、アシェルを婿に迎えようとする彼女の動きには常に警戒している。
→カル
年上の同性の友人。アシェルがバレク家で寝泊まりすることが減ったため、同棲していることに少し思うところがあるらしい。
→ネル
アシェルの「妹」を名乗る生意気女。「アタシの」と言われるのが超気に入らない。
ただ、立場としては自分の方が上なことや、本人が最近エリザベトの方をよりライバル視しているため、ちょっと冷めた目で見ている。そんな自分は大人だと思っている。
・備考
年齢もあって、「リアンは飲まない」と何度も明記してきたが。
酒家の人間で酒造が得意なのに基本飲まないっておかしいんじゃないかと思っていた。
【マドリー】
・概要
アシェルの仲間その6。合理的策略家自称正妻。
三章で酒家のアシェルの婚約者として登場し、成り代わりで生まれ変わったアシェルに強く惹かれるようになる。アシェル死亡後はリアンと対立しつつも、アシェルが目指した酒を完成させる。共通の敵問題を解決し、リアンと協力後、捕獲したネルから成り代わりの話を聞き、王都へ直行、アシェルと再会できた。
現在はグロス家の代理人として王都でのビジネスを一手に引き受け、薬酒の開発や販路拡大に辣腕を振るっており、因縁のあるネルはグロス家の支店の店員として扱き使っている。アシェルの健康管理を名目に、彼に様々な薬を提供することも。
常に冷静沈着で合理的、損得勘定が得意な才女であり、感情的で単純なリアンとネルを率いている。というか、彼女がいないと二人がすぐ暴走して詰む。
なんとかアシェルを自分のものにするため、様々な策略を企んでおり、割と油断がならない存在。作戦が上手くいかなかったとしても特に落ち込むことは無く、それを次の作戦に利用する強かさを兼ね備えており、日常的にアシェルを「夫」呼びしてアピールする情熱的な一面も。
最近好きな言葉は「顔に火傷のある女を物好きな男はいない云々」。なお本人は顔の火傷など微塵も気にしておらず、ただアシェルが気にしていることだけを知っている。
・人間関係
→アシェル
彼女はアシェルを「理想の相手」だと考えており、「行動や健康状態を管理したい」と考えている節がある。自身が渡した薬の乱用によりアシェルが死にかけた経験から、彼の奔放さや危なっかしさを愛しつつも、それを自分の手のひらの上でコントロールできればという支配欲が強い。
結婚のように法的な保護下に置くことで彼を独占しようとしたり、健康管理を独占することで彼を生殺与奪の権を握ろうとしたりと、愛情表現が非常に重く、かつ実利的。
他よりアプローチが明確すぎるため、アシェルに「アプローチされてるのでは?」と気づかれ、そこから「判断を焦っているのでは?」と勘違いされてしまっているのが目下一番の悩み。
→ベラ
飲み仲間。アシェルと彼女が二人きりになるシチュエーションを何度か許してしまっているが、ベラには致命的なアプローチができないことを理解しているので無視している。
→リアン
商売敵であり、かつては犬猿の仲だったが、現在はビジネスパートナーとして協力関係にある。アシェルを巡る上での大きな障害の一つではあるが、単純なので正直どうにでもできる。
→ネル
自分の店で雇っている従業員兼監視対象。墓荒らしの件をまだ根に持っており、厳しく指導中。同時にネルが危険な欲望を秘めていることも察しているため、常に目を光らせている。
アシェルへの執着心は理解できるので、同族嫌悪と共感が入り混じった複雑な感情を抱いていたり。
・備考
登場当初は、変換時によく「間取りー」とよく出ていたため地味に面倒だった。
ゆるしてはいけない。
【レミ】
・概要
アシェルの仲間?その7。完璧超人戦闘メイド。
五章でガルトン邸のメイド長として登場し、執事長となったアシェルを監視・指導。最終的にアシェルを水槽に沈めて殺害した張本人。アシェル死亡後、カルの工房の「存在しないはずの店員」の名前が「アシェル」であることを突き止め接触。写本師のアシェルが死亡後、信者となったアシェルと再会し、彼の「死んでも蘇る」という特性を知って心酔。「ご主人様」と呼んで絶対的な忠誠を誓う。
現在はアシェルの専属メイド兼護衛として、彼に付き従っている。基本的にロエマとよくいるらしいが、仲間たちの間では「常にレミが監視している」というのが共通認識らしい。
常に冷静沈着で表情を崩さず、丁寧な言葉遣いで毒を吐く。アシェル以外の人間には徹底して無関心か事務的だが、ロエマに対してだけは少し柔らかい態度を見せる。
誰か信頼できる人間に仕え、重要な判断をその人間に全て任せて生きていたいと考えているが、それはそれとして好き勝手なタイミングで反旗を翻して暴走するヤバイ女。アシェルを殺した際は「惜しい人間を亡くした……」と本気で思っていたガチでヤバイ女。主人を殺したという過去を全く気にしておらず、むしろ「一度殺した仲」として特別な絆を感じているとにかくヤバイ女。
ルシアに敗北した瞬間は、「好き勝手自由にしていた自分」が初めて「主人に切られる可能性」を理解してしまい、少しだけ恐怖を見せた。
・人間関係
→アシェル
彼女はアシェルを「永遠に仕えるべき絶対的な主人」だと考えており、「いつ殺してもいい便利な存在」だと考えている節がある。「死んでも蘇る」という特性が、彼女の「主人が死んだら終わり」という虚無感を埋めてくれる唯一の救いになっており、アシェルが他の誰かのものになるくらいなら、自らの手で殺して「リセット」させ、再び自分の元へ連れ戻そうとする危険な思考回路を持っている。
また、扱いやすい上に、かつてアシェル本人を殺した自分を信用し、失敗しても運用を続けようとする彼の姿に少々脳を焼かれており、これほどまで自分に都合の良い主人がいていいのかと思い始めている。
主人の平穏を守ると言いつつ、その平穏を脅かす者を排除(物理)することに躊躇がなく、アシェルが知らないところで死体の山を築いている可能性が高い。
→ルシア
リセットにおける最大の障壁。物理的な強さではルシアに全く敵わないため、彼女をなんとか攻略することがレミの目下の課題。彼女を殺せるようになった途端、リセット計画は常時発動可能になる。
→ロエマ
友人。正体を知っても変わらず接してくれた彼女には友情を感じており、アシェル以外で唯一心を許している相手。ロエマとの「メイド服合わせ」を楽しんだり、彼女の世話焼きに付き合ったりと、意外と仲が良い。
勿論、アシェルを過去に殺したことは教えていない。
→ノエリス
目障りなトカゲ。魔法という大雑把な力に頼る彼女を「メイド失格」と見下している。やろうと思えばいつでも殺すことができるため、態度は強気。
・備考
作者の書く「敬語女性キャラ」は異常者になる傾向が強い。
何かトラウマがあるのかも。
【カル】
・概要
アシェルの仲間その8。無口同棲中親友職人。
六章で写本工房の店主として登場し、女性の体に成り代わったアシェルと交流し、仲良くなる。アシェル死亡後はその幻影を見るほど精神を病み、知り合いのタリエと共にアシェルが望んでいた(訳ではない)復讐計画に加担。ヴェイン死亡後はスケープゴートとして投獄され、そこでアシェルと再会できた。現在は工房でアシェルと同棲しながら平穏な日々を送っている。
隠れ家として使用していた建物を新たな工房として改築しており、現在は王族御用達の写本師として働いている。写本師としての腕は超一流で、どんな筆跡も模倣が可能であり、この技術がアシェルの政務代行に大きく役立った。
極度の人見知りで、アシェル以外の人間とはまともに会話ができないコミュ障だが、アシェルを介して仲間たちと交流するうちに、少しずつ社会性を獲得している。アシェルは成り代わりにより、既に交流していた記憶が生成されたため、問題なく接することができた。
当時はアシェルと「いずれ結婚するのだろうか」と考えていた過去があり、彼が男に戻った今でも、かつて女のアシェルに抱いていた感情と、今のアシェルへの友情が入り混じった複雑な感情を抱えている。
メイド服を着せられたり弄られたりする不憫な役回りが多いが、アシェルとの同棲生活という役得を獲得しており、今作一番の勝ち組。
・人間関係
→アシェル
彼はアシェルを「自分を変えてくれた唯一無二の存在」だと考えており、「アシェルがいない世界には耐えられない」と考えている節がある。アシェル以外の人間とろくに喋れない自分の状況から、彼がいない状況に異常なほど執着しており、同棲生活を維持することで精神の安定を保っている。
彼の「いずれ結婚すると思ってた」という爆弾発言は、アシェルがかつて女だったから抱いた感情であり、今の女装しているだけの彼に対してそのままの感情を覚えてしまうのはおかしいことなのでは、嫌われやしないかと怯えている。
この一件について悪いのはアシェルだが、カル自身はそうとは思わず、女装したアシェルを意識してしまい、そんな自分に自己嫌悪する一面も。
→タリエ
牢獄仲間であり親友。まさかアシェル以外にここまで仲良くなれる人がいるとは。
→リアン
数少ない男友達の一人。アシェルが実家に帰らず自分の工房にいることに優越感を感じつつも、リアンの真っ直ぐな好意には少し圧倒されている。
→ロエマ
大家でありパトロン。彼女に逆らうことはできず、いつも以上に委縮している。彼女の強引なペースに巻き込まれ、着せ替え人形にされたり世話を焼かれたりしているが、恩人としての敬意も忘れていない。
・備考
成り代わりや大家業が関係するためアシェルやロエマと交流があるのは理解できる。
だが、それらとまるで関係ないのに初めから交流ができているタリエがよく分からない。二人の好みのタイプが同じだったりするんだろうか。
【ロエマ】
・概要
アシェルの仲間その9。おっとりシスコン大家お姉さん。
六章でカルの工房の大家として登場し、女性の体に成り代わったアシェルと交流し、仲良くなる。アシェル死亡後は、妹を亡くしたトラウマがフラッシュバックし、レミに支えられながらかろうじて生活を続ける。信者アシェルとの交流などを経て、最終的にカルの助命嘆願によりアシェルと再会できた。
現在はアシェルたちの拠点となる工房を提供し、彼らの生活を全面的にバックアップするパトロン的存在。大家業で成功しているかなりの資産家であり、光明の教会に狙われたりもしている。レミがいなかったらどうするつもりなのだろうか。
常におっとりとした笑顔を絶やさず、誰に対しても分け隔てなく接してくれる。少々下世話なところがあり、関係ないところにも首を突っ込みがちな性分。
アシェルに亡き妹の幻影を重ね、「アシェルちゃん」と呼んで化粧やおめかしなどを教えており、これはアシェルが男だと分かった後も継続されている。一見すると無害な癒し系だが、その内面には「妹を失う恐怖」から来る過保護さと、「いっそ閉じ込めてしまえば安全」という監禁願望にも似た暗い独占欲が存在していたり。
余談ではあるが、最近ではノエリスから「窓」を作ってもらい、それをかなりの額で購入していつでもアシェルを視認できるようにしているらしい。見えていないのは怖いのだ。
・人間関係
→アシェル
彼女はアシェルを「生まれ変わった妹の代わり」だと考えており、「目を離さないように閉じ込めるべきだ」と考えている節がある。アシェルが男であることは些細な問題であり、彼が可愛らしく、自分の手元にいてくれればそれでいいと考えがち。後日談で言及していた「外の世界は危険がいっぱい」という理由で、アシェルを工房(自分の管理下)に留め置こうとするため、アシェル自身に危害は及ばないものの、中々ドロドロした感情を抱えている。
徐々に、「自分の妹」と「アシェル」の境界線が曖昧になってきており、「彼は私の本当の妹だったのでは?」と思い込むようになるのも時間の問題。下世話なところがあるはずなのにアシェルに関しては何があっても「良い人はいないの?」と聞いたりしない。
アシェル自身も彼女の目の前で死亡してしまったという負い目があるので逆らえないらしい。ロエマはそれを無自覚に利用している可能性がある。恐ろしい人である。
→レミ
友人。知り合った当初は、個人なのに大きな資産を持つ若い女性という認識だった。そのため、第一印象からシンパシーを感じており好印象。
まさかここまで強いメイドさんだとは思っていなかったが、それ以降も依然として仲良し。
→カル
知り合いの店子。彼ならアシェルを害することはないと信用しており、アシェルの同居人として認めている。アシェルの服装を準備する過程でカルの服装が準備されることもしばしば。
→ネル
正直ドン引きしている。
→エリザベト
マセてるなあ……と思っている。
・備考
出来心でAIに小説を読ませてみたら、何度やっても「彼女には未亡人のような雰囲気がある」と言われてしまった。
コイツは何を読んでいるのだろうか。
【ネル】
・概要
アシェルの仲間その10。破滅願望元盗賊少女。
七章で盗賊団の一員として登場し、リーダーとなったアシェルと再会。当初は反発していたが、アシェルが元の盗賊アシェルだということに自力で気づき、深い信頼と依存を寄せるようになる。アシェル死亡後はリアン/マドリーに捕獲されるも、成り代わりについて説明し王都へ直行、そこでアシェルと再会できた。
現在はグロス家の支店で店員として働いているが、マドリーに扱き使われていることに不満を持っている。また、リアンやエリザベトといった、アシェルの妹/弟ポジションの存在を邪見に思っており、マドリーと合わせてよく悪態をつくことがある。
生意気でちゃっかり者の年相応な妹キャラだが、その根底には盗賊時代に培った独自の倫理観と、アシェルへの異常な執着があり、平和な日常を楽しみつつもどこかつまらないと感じている。
普段の生活に馴染んでいるように見えて、心の奥底では「アシェル兄と二人きりで世界を敵に回すようなスリリングな生活」を渇望しており、アシェルが全てを失い、自分だけを頼るようになる未来を夢見るなど、危険な心中・共依存願望を持っている。
本人はそれを隠す気も無いのでマドリーに普通に警戒されている。考え無しなところはリアンにそっくり。アシェルはもう少し教育を頑張るべきだった。
・人間関係
→アシェル
彼女はアシェルを「野性的で自由主義」だと考えており、「本当はアシェル兄も今の生活が退屈に違いない」と考えている節がある。今の平和なアシェルも好きだが、泥にまみれて生きるアシェルこそが本物だと思っており、彼を再び裏社会に引きずり込んで世界中から追われながら二人きりの逃避行をかましたいと考えている。
彼に対し「アシェル兄はアタシだけのもの」という独占欲が強く、他のヒロインたち(特にマドリーやエリザベト)に対しては敵対心を隠さない。特にアクションを起こそうとしないのは、アシェルに嫌われたくないから。その一心から、ギリギリのところで理性を保っている。
彼女にとって一番の思い出は七章の森の中の生活。あの頃の二人きりの暮らしを楽しまず、ツンケンしていた自分を殴り飛ばしたい。
→リアン
アシェルを巡るライバルだが、年齢が近いこともあり、喧嘩しつつもじゃれ合う悪友のような関係。ただし、彼がアシェルを「表の世界」で成功させようとすることには反発しているし、弟とは認めていない。
→マドリー
最悪の上司であり、恋敵。墓荒らしの件で弱みを握られており、頭が上がらない。彼女の合理的で支配的なやり方を嫌いつつも、アシェルへの執着の深さには同族嫌悪に近いものを感じている。
→ロエマ
ドン引きされた。甘やかしてくれるので好感度は高いが、感性の違いについては「ロエマにはまだ早かったか……」と本気で思っている。
→エリザベト
地雷。王族という立場を鼻にかけている(ように見える)のが気に入らないし、そもそも妹というポジションで被っているのも気に食わない。
ただ、肉体が実の兄妹なエリザベトに対し、今の自分は肉体だけなら他人の精神的ガチ兄妹であると、勝機を見出している。
・備考
元々アシェルの仲間は十人にする予定だった。
だが六章終盤、計算違いで十一人になりそうなことに後から気づき、十二人の方がキリがいいかな?と考えて、本来孤軍奮闘編だったはずの七章へと急遽ねじ込んだ。
【ノエリス】
・概要
アシェルの仲間その11。全ての元凶系魔女。
四章で迷いの森のウィスプとして登場し、探検家のアシェルを面白い玩具として観察。アシェル死亡後は彼の人形を作り、魔力で仮の魂を使って動かして遊んでいた。九章で再開後、アシェルを眷属とし、最終的に死亡寸前だったアシェルへ「成り代わりの魔法」をかける。その後、ソラナの呪いを利用して再会できた。
現在はアシェルの「主人」を自称し、ドラゴン形態で乱入してきたり、人化して街に溶け込んだりしている。ロエマの依頼で、「窓」を作って売却し、その金銭で珍しいものを食べたり、見たことない場所で寝泊まりしたり、案外人間としての暮らしを満喫している。
三百年以上生きる伝説の魔女であり、人間を見下し、圧倒的な魔力を持つ。しかし、魔女になった時点で精神年齢が固定されたのか、言動は意外と幼く、ワガママで寂しがり屋な一面も。かつては自分を生み出す元凶となった邪教を滅ぼして回るなど良い奴なのか悪い奴なのか分からない。
アシェルに対しては一途な執着を向けており、至るところで「アシェルはボクのもの」と公言して憚らず、他の面々(特にルシアやレミ)と常にマウント合戦を繰り広げている。
不老であるため、アシェルが老衰で死んだ後も一緒にいられることを楽しみにしており、そのせいか若干の余裕がある。「殺し続ければ永遠に一緒にいられる」という発想に至るなど、倫理観が人間とは決定的にズレている点も。
・人間関係
→アシェル
彼女はアシェルを「眷属!」と考えており、「アシェルもボクを慕っているはずだ!」と考えている節がある。彼が他の誰と親しくしようが、最終的に自分の元へ戻ってくればいいという余裕と、今すぐ独占したいという焦燥感の間で揺れている。アシェルの「老衰で死んだ後は二人きりになろう」と約束してくれた事実が心の支え。彼を殺してリセットさせることにも抵抗がなく、むしろ「新しい死因を試してみよう」とポジティブに捉えている可能性も。
彼に成り代わり魔法をかけたのはノエリスなのでこの物語の全ての元凶は二人の関係性にある。
なお、アシェルにかけられていた魔法を把握した今、それを本人に伝える必要性を見出していない。そのため、切り札としていつか必要な時が来るまで内緒にしておくつもり。
→ルシア
単細胞な脳筋。雑魚!
→ソラナ
最大のライバル。ただ、レジストできるようにしたのでもう敵ではないと侮っている。
→レミ
天敵。ボクの方が絶対強いはずなのに! 納得がいかない。
・備考
書いている最中に、鶏と卵問題みたいな状況に気づき混乱していた。
ブートストラップパラドックスという便利な単語を見つけなければ最終章直前でこの物語はエタっていたのかもしれない。
【エリザベト】
・概要
アシェルの仲間その12。常識人枠お姫様。
十章でアシェルの妹として登場し、彼と共に腐敗した上層部と戦う。当初はアシェルを政敵として警戒していたが、彼の行動(国を想うが故の奇行)を見て信頼を寄せるようになる。最終的にアシェルが「成り代わりによる存在」であることを知るが、「今の兄上」を受け入れ、共に歩むことを決意する。
現在は次期国王として、国を治めるために日々奮闘している。普段は自分で政務を行っているが、何か課題にぶつかった時はお忍びでアシェルの元に相談に行くことも。
理知的で責任感が強く、王族としての威厳を備えている。アシェルの死亡を経験していないため、他の十一人と比べると理性的な方であり、あまり暴走しない常識人枠。周囲の人間の過剰な感情に若干引きつつある。特にルシア。
王族として責任ある存在でなくてはいけないという自負を持つが、次期国王という大きなプレッシャーから逃げ出したくなることもあるようで、アシェルと二人きりの時だけは年相応の少女として振舞ってみたりも。「兄上」と「お兄様」で公私をしっかり切り替えている。
夜一人で妄想することがあるらしく、「国を捨てて二人きりで逃避行する」というシチュエーションを具体的にシミュレーションしているむっつりスケベでもある。年相応だと思います。
・人間関係
→アシェル
彼女はアシェルを「良き理解者」と考えており、「隠居した以上、あまり大きな負担をかけてはいけない」というあまりにも常識的なことを考えている。
ただ、プレッシャーの大きい現在の立場で、「気兼ねなく話をできる兄」という存在は結構響いており、それ故無自覚に依存しかけているような場面も。それに対しアシェルは「頑張ってるから」という理由で存分に甘やかしてくれるのでさらに拍車がかかりそうになっている。
何故かアシェルの髪色が自分と同じ金髪でないことに不満を抱いている。逆に自分も同じ色になるならあまり金髪に限定する気はないらしい。髪色が同じということに血縁としての共通項を見出しているのだろうか。
→ルシア
信頼する近衛兵。非常に優秀で文句なしの存在であり、仕事だけでなく個人的にも共に仲が良い。だが、アシェルへの距離感の近さには呆れている。
ルシアがアシェルに手紙を渡していた件を暴露して自爆させるなど、たまに意地悪な一面も見せたり。
→タリエ
信頼できる部下。ただ、こちらもアシェルに対する思いが重すぎるのではないかと思っている。毒はやり過ぎなんじゃないか……的な。
→ベラ
信頼できる部下。アシェルに対して過度に罪悪感を感じているのではと理解しており、そこまで「償いたい」と言いすぎても逆に迷惑なのでは?と尋ねて、青い顔をされたことがある。
→ロエマ
どうしてマセているなど言われるのだろうか。聞かれたことに応えただけなのに。
→ネル
向こうが勝手にライバル認定してきた。立場が同じことや、破滅願望にシンパシーを感じているためか、ネルには乗せられてしまうことが多い。同年代の女性の友人は少ないため、その距離感を新鮮に思っている。
・備考
よく考えれば一章の時点で彼女はアシェルに命を救われていた。
妄想の火に油を注ぐ事実なので教えない方がいいかも。
【その他】
・ボス
盗賊団「眠らずの狼」のボス。暴力と恐怖で団員を支配していた。
団員は外の世界の常識を知らず、自分に逆らえないため油断していたのが運の尽き。
まあでも、リーダーの一人が急に外の人生六回分の経験を得て反旗を翻すなんて予想できないので仕方ないのかもしれない。
・王都オルディナ
一応地名が必要かなと思ってつけた名前。王国ではなく王都。王国の名前は知らない。
これ以降一度も出てくることは無いし、多分私は地名を考えるのが下手なんだと思う。
・教官
かつて問題を起こしていた男が実は王子だと知ったらどんな反応をするだろうか。
・冤罪で捕まった男
アシェルが冤罪を覆したため代わりに標的となった可哀想な人。
釈放後は謎の美女に連れられいくつかの職場体験を転々とした。
妄想癖があり、捕まった経緯や、アシェルの怪しすぎる紹介に戦々恐々としていた。
あの後、普通にソラナの知り合いから仕事を紹介してもらえたらしい。
・刺客
どうして一人で来たのだろうか。
もしかすると彼は斥候で、アシェルに殺されてしまっため襲撃計画が停止したのかもしれない。
・酒家の職人たち
バレク家で働いている職人たち。
リアン親衛隊みたいなとこある。あまり役に立った記憶がない。
・バレク/グロス家の当主
本編にはあまり出てこない、リアン/マドリーの父親。
どうして彼らは出てこないのだろうか。おかげで家の重大案件をほとんど息子/娘が決めているのだが。
・ウィスプ(魂)
迷いの森でアシェルの周りを漂い、生き残れるかどうかの賭けをしていた魂の群れ。
死んだばかりの人間は基本的に困惑したり取り乱したりするが、ノエリスの性格をベースとする他のウィスプたちが「染め」てくるため、全員同じ性格になる。そして漏れなくノエリスの性格の悪さを全員引き継ぐ。
おかげであの森の治安は最悪になった。
・怪物
真の迷いの森付近を徘徊する、獅子に似た巨大な四足歩行の獣。ノエリスのペット。
もし理不尽な遭遇の仕方をしたら、それは「観戦」をしている魔女が誘導しているのかもしれない。
アシェルの見立てによると、五章のルシアよりは弱いらしい。五章時点ではレミの方がルシアより強いので、レミにも勝てない。やはりノエリスはレミに勝てないらしい。
・元のアシェル(ウィスプ)
迷いの森の中にいた、アシェルが成り代わる前の存在。
彼は成り代わりの魔法で生成されたアシェルに「アシェルの魂」を入れる前に入れられていた「仮の魂のようなもの」。多分素体を作っても、何かしらを入れておかないとすぐ動かなくなるとか、そんな仕組み。
つまり
1. アシェルが死亡し、魔法が発動
2. まず素体を生成
3. 素体を長持ちさせるために仮用の魂もどきを注入
4. アシェルの魂を捕捉して、元のもどきを除外し注入
5. 元のもどき君は外に追い出され死亡と言う形に
6. 迷いの森の効果で魂もどきがウィスプに……
という仕組みになっている。
あの魂が真面目そうな性格だったのは成り代わり魔法の効果(生成されるアシェルは真面目な人間であると認識する)が魂もどきにも適用されたから。
アシェルの事情を知っていたのは、術者に「仮の魂がアシェル本人の行動を邪魔にならないように」とかで事前に情報を把握する仕組みだったから。
より詳しい内容についてはノエリスから人形生成論みたいなのを聞いてください。
・ガルトン
王都で悪名高い大富豪。詐欺や恐喝を裏で行い、アシェルを右腕として信頼していた。
仲間の男女比率を同じくらいにするため、元々は彼も仲間になる予定で書いていた。
なのに、思ったよりレミの異常性を書くのが楽しくて、途中から忘れてしまっていた。
絵面的にもちょっと微妙な感じがするので、まあ、うん。はい。
アシェルが成り代わりで生成される四章までは最も立場の高い部下がレミであり、そのレミにも様々な情報を秘匿していることから、真に信用している人は誰もいなかった孤独な人なのかもしれない。
アシェルが一気に格上になったのは、「長く一緒にいる記憶」が生成されたため、信用したから。ほぼ洗脳。
・エドウィン子爵
王女暗殺計画の黒幕。アシェルとレミによって「説得」された。
「なんかキャラクターの名前に必ずラ行の文字が入っているな……?」と気づき、急遽造り上げた非ラ行キャラ。
即座に退場し、以降も非ラ行キャラはほとんど敵として登場して即処理されることが多い。逆に主要キャラは必ずラ行が含まれているため、後の展開の予想に使えるかもしれない。
・ヴェミーニ侯爵
ガルトンのライバルであり、レミをスパイとして送り込んでいた貴族。
送り出したメイドが急に帰って来て、そのままの勢いで襲い掛かって来て、気づいたときにはナレ死しているという可哀想な人。あんな女を運用しているのが悪い。
・教会の幹部
なんか酒家の長男が遺した隠し財産があると聞いて意気揚々とやってきた幹部。
大方組織内のさらなる地位向上が目的だったのだろうが、そんな財宝はアシェルの嘘八百だし、来るや否やマドリーに薬漬けにされて洗脳させられるし、気づいた時には弱みとか情報とか諸々握られてもう後に引けないし、やっとこさアシェルを見つけたと思ったら逆に殺されるという……。
悪いことは……やめようね!
・ヴェイン(長老)
洗脳の呪いを操ると称する光明の教会の最高幹部。ベラを毒殺しようとした元凶。
従順かつ行動力のあるソラナを幹部に推薦したが、その直後にアシェルが現れたせいでほとんど言うことを聞かなくなってしまって困惑していた。
ソラナ曰く「話が上手いだけであり」、実際に聞いたアシェルの感想を踏まえると
・ペーシング
・損失回避の法則
・フィア・アピール
・因果関係の誤謬
・確証バイアス
あたりを使っていると推測される。マルチかな?
・国王
なんでコイツ出てこないの?
・側近
急に乱心しだしたアシュレム王子の公務を支える苦労人の男。
途中から出てこなくなったため、アシェルからは遠ざけられていたことが推測できる。
本編終了後は所属している派閥の頭を失ったため路頭に迷いかけたが、アシェルの口添えでエリザベト陣営に入れてもらったらしい。良かったね。
・ウッド侯爵
光明の教会と繋がっていた大貴族。女性差別者らしい。
あたかも「教会の敵ですよー」みたいな立ち位置をアピールし、教会に所属して得られた情報を「苦労して手に入れた情報」として提供することで、周囲からの印象を操作していた。
詰んだ原因は
・多額の支援をしていたため教会内で幹部クラスであったこと
・幹部はスケジュールや拠点情報が共有されるというルールの存在
・教会内に紛れ込んでいる遠隔から攻撃できる外れ値の存在
・その外れ値が平気で教会を裏切るヤバイ奴だったこと
まあ、運が悪かった。
・没落貴族
教会の残党を率いて視察中のアシュレムを襲撃し、人質に取ろうとした貴族。
多分生け捕りに成功してもルシアとレミがいるため交渉は突然謎の襲撃を受けて失敗していた可能性が高い。その場合はエリザベトの王位が確定したかどうか分からないのでアシェルからすればあれでよかったのかもしれない。
・花を持ってきた男の子
悲しい勘違いをしてしまった男の子。
彼には人生の先輩が三人いるので、上手い付き合い方を教えてもらえばいいと思う。
・破れ綴じ
作者。
もう少しアシェル君を殺したかった。自認レミ……?
文章練習でまたいくつか後日談を書こうと思うのですが、需要ありますか?
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ある
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ない