【完結】俺は死んだはずだよな?   作:破れ綴じ

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3. 酒屋
死ぬほど美味かった酒と次への目的


 ──はぁっ……はぁっ……おえっ。

 俺は死んだはずだよな? 

 

「うっ──────ぁああああああっ!!?」

 

 パニックになりながら跳ね起きるみたいに目が覚めた。急いで呼吸すれば、冷えて澄んだ空気が喉の奥に入っていって、さっきまでのとんでもない苦痛が引いていった。まだ吐き気がする、クソ……。

 喉がまだ焼けたような感じ。胸の中で熱がゆっくり縮んでいって、代わりに耳の奥のざわめきが戻ってくる。外のどこかで笑い声。木の盃がぶつかる軽い音。床の石は冷たい。背中のシャツが汗で肌に貼りついている。

 暗い。窓が見えたが、外は夜だ。厚いガラスに黒が溜まって、薄い月明かりだけが見える。壁は白っぽい塗りで、端に亀裂。窓の脇に釘が並んで打ってあって、見たこともねえ外套が引っかかってる。

 

 なんだここ、どうなった。俺はさっき確かに死んだよな? 誰かが助けてくれて、なんとか生き延びたのか? 

 それか……まさか……。

 

「『また』……?」

 

 ふと自分の体に目をやれば洗いたてのリネン。これ、ベッド……か? 最高級品とまではいかないが、そこそこに上等な奴。上流階級ってほどじゃないが、そこそこ儲かってるとこのレベル。こういうとこは金目のものも多いし、警備もザルで、昔はよく盗みの的にされてた記憶がある。

 喉の熱はまだ薄い糸みたいに残っているが、息は通る。部屋の輪郭を一つずつ指で確かめた。ベッドの縁、机の角、低い棚、扉のラッチ。床は石で、素足に粉がつく。

 窓際まで歩くと、大がかりな建物が一つととにかくデカい庭が目につく。おかしい、少なくともここはベラの家じゃねえ。アイツの家にこんな広い庭は無かった。どっかの医務室って線は猶更あり得ねえ。怪我や病気を治す場所にデカい庭を作る必要性は無いからな。

 机に戻って、上段の引き出しに爪をひっかける。木が低く鳴って開いたその中には硬い羊皮の手触りの筒が二本。紐は荒い麻で、結び目が手汗でほどけにくい。ああ面倒くせえな、爪で押し広げて、指の腹で解いて……。

 

 一つ目を広げると、皮の匂いと硫黄のような粉っぽさが鼻を刺した。淡い線の海。海岸線は太く、内陸は山の斜線と太い街道で満ちている。こりゃ地図だ、それも王国全体の。王都の印は濃い朱で、他より深い。そこから街道がいく筋も走って、端に尺度。指を置く。朱から北西の道を辿り、指幅で距離を刻む。

 もう一本。川の蛇行、丘の影、農地のしわ。家の印が幾つか点り、端に蔓と槌の紋が小さく描かれている。窓から見える建物の位置と庭の形をこの図の線と比べてみたら、庭の石の並び、門までの直線が合った。てことはこっちが今いる場所の地図だ。

 王国の地図を見れば、端の方に該当する場所が見つかった。指で今いる印を押さえて、全域図の尺度を指先に移して王都との距離を測り直す。が……思っていたより多いぞ。もう一回…………やっぱり多いな。

 

「遠すぎるだろ……」

 

 小さく声にした瞬間、背中の汗が冷えた。今夜、喉を焼かれるみたいな思いをして倒れた。どう考えてもその直後に運ばれて来られる距離じゃねえ。もし運べたとして、目覚めた場所がこんな治療に似つかわしくない部屋なのもおかしいし、あんな重症なのに看てる奴がいねえのも、俺の体がすっきり元に戻ってるのもおかしい。

 

 その直後、扉の外からドタドタと石を叩く軽い足音がした。止まる気配がなく、そのままラッチが乱暴に鳴った。扉が音を立てて開いて、廊下の冷たさが帯になって流れ込む。

 どっからどう見てもガキって感じの、15にもなってなさそうなガキだ。

 

「おい兄貴! 夜中に何叫んでんだよ、俺の部屋まで響いてんだって! 腹でもいてぇのか!」

 

 刺さる声。若い、尖った調子の。叫ぶってのは──さっきの目覚めたばっかりの俺の声か。コイツの声も十分うるせえが。

 っていうか、兄貴? 

 

「……誰、だ。お前」

 

 喉がきしむ。ソイツは目を見開いた後、これでもかってぐらい眉を吊り上げて──

 

「んだと!? スペアだったら弟の名前だってどうでもいいっていうのか!?」

 

「! い、いや。悪い、そんなつもりじゃ──」

 

「リアンだ! そんなつもりじゃなかったのかよ! なら俺が悪かった! じゃあな! さっさと寝ろよ!」

 

「お、おう?」

 

 ──そして嵐のように過ぎ去っていった。なんだアイツ……? 

 リアンって名乗るガキが出ていって、ゆっくりと思考が冷えていった。自分より昂ってる奴を見たら人は落ち着いていくもんだ。

 

 状況を整理しろ、俺。全く異常のない体。運ぶには無理のある現在位置。俺を「兄貴」と呼ぶ身に覚えのない弟(仮)。よくよく考えればさっきから俺の声も違う。てことは、もう答え一つじゃねえか。

 最後に外套を見れば、そこにはくすんだ『バレク家長男 アシェル』の文字。ゆっくりと、胸の内側の何かが所定の位置に落ちる感覚があった。息が一段深く入る。

 

「……これは……四回目なのか?」

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 

 朝。扉をこつこつ叩く音がして、短い声が落ちてきた。

 

「若──今日もいつも通りで」

 

 それだけだ。足音はすぐ去っていった。いつも通り、ってなんだよ。俺はそれ知らねえんだぞ。もうちょっと分かりやすく説明してくれねえのか。

 って怒鳴り散らしたいのは山々だが、実際にする訳にはいかねえし。今回も「いつも通り」やるフリをしてなんとか流れをつかむしかないか。昨夜の苦しみは今の体になってさっぱり消え去った。やるフリくらいはできるはず。

 

 廊下に出る。まずは黙って目につくものから拾っていかなきゃいけねえ。隅に丸めた布、壁に立てかけた刷毛、半端にずれた椅子、表に返った見本札。鼻を抜けるのは穀物の甘さに金具の匂いが混じった空気。にしてもここは何してる家だ? そこそこ稼げてるってことは何かのシノギやってるはずだろ。とりあえず屋敷の中を歩いて回る。別にここまでなら怒られないはずだ。誰も止めに来ないし、足音は遠い。よし、問題ないな。

 そうやって外に出て、角を曲がった瞬間、胸の奥が一気に熱くなった。酸と甘みの層が濃くなって、遠くで木槌が一定に鳴っている。

 

 ありゃ、樽を締める音だ。

 指先まで一気に血が走る気がした。穀物の匂い、木の杯がぶつかる音、樽の存在。ここまで来れば、思い当たる答えは一つ。少なくとも今の俺には一つしか思いつかなかった。

 

「──ここ、酒造職人の家か。マジかよ」

 

 前世、文官時代にバカほど飲んでた酒を、造ってる側の家。俺はそこの長男、跡取り息子。儲かってるってことは結構有名な酒だろ。何だ、何を造ってる。

 

 裏庭に回る。空気が変わった。酸の奥に甘さ、木の湿り。遠くで木槌が等間隔に鳴る。胸が勝手に上がる。壁沿いの木箱に焼き印。家紋と一緒に、太い活字が並んでいる。目がそこで止まった。

 ──あの名前、知ってるぞ。っていうかつい最近、つい昨日見た。俺が前世で死ぬ原因になった、ベラのお気に入りの酒だ。前世で最後に飲んだアレが、記憶ごと身体の内側を撫でていく。ここで生まれてるのか。アレは俺を殺した酒でもあるが、同時に今まで飲んだ中で一番美味い酒でもあった。

 思わず笑いそうになった。とんでもないとこの人間に俺は成り代わっちまったのかもしれない。

 

 よく見れば裏口が半開きだ。鼻と目だけ差し込む。人の気配はあるが、遠い。手前の台に小瓶が並んで、札には「試飲」。造る人間が味の状態を調べるための奴か? 色々気になることはあったが、俺の指が先に動いた。前世の終わり方がヒドかったのもあってちょっとヤケだったのかもしれない。

 

「少しだけ、少しだけだ。俺がここの跡取りだってんなら一口ぐらい大丈夫……」

 

 置いてあった木の盃を持ち上げて、少し傾けた瓶口から一口分だけ出す。

 ああ! この匂い、確かにそうだ。あの酒の香りだ。そのまま期待を胸に、口の中に流し込もうとして──

 

 ──凄まじい拒絶感が全身を襲った。

 視界が白く跳ねた。喉が石みたいに固まり、舌が縮む。胸が逆流の形に固まって、足がすくむ。机の角を掴んだ。咳が先に出る。涙がにじむ。酸が鼻に上がって目の奥が痛い。な、なんだ!? 何が起こった!? 

 

「あ? おい、誰だ──」

 

 靴音が二つ、近づく。うずくまる俺の側に影が落ちる。

 

「……若? 朝から何してるんです」

 

「か、かはっ……おえっ……」

 

 脳裏に、昨夜のとんでもない苦痛が蘇る。なんでだ……? また吐き気がする、クソ……。

 

「若、その列は職人の味見用でしょ。なんであんたが触ってるんですか」

 

「……し、知らねえ、俺は……げほっ」

 

「知らないわけないじゃないですか──だって、あんた酒飲めないのに」

 

 言いかけて、口をつぐむ。

 は……? なんて言った? 飲めない? 

 

「喉、真っ赤ですよ。水、持ってきますから。手、離して」

 

 盃をそっと外される。布で縁を拭く手つきが慣れていて、胸の奥が余計にざらつく。俺は台の角から手を外し、壁に背を当てた。喉の内側が紙みたいに擦れて、息の入りが浅い。昨夜の白い爆ぜが、音もなくぶり返す。

 

「……今、何つった。俺が、飲まない?」

 

 かすれた声で吐き出すと、年上のほうが目を細めた。

 

「若は『飲まない』じゃなく『飲めない』でしょ、前から。なのにどうして飲もうとしたんです? 普段から『酒はいい』って言ってたでしょ──忘れたんすか」

 

「忘れた、というか……」

 

「おい、もう止めろ。どうせ若は何も考えてねえんだから。酒の味が分からねえ奴に言ってもしょうがねえだろ」

 

「……そうだな。なあ、若! 今まで通り、通路の掃きとお勉強だけして、こっちには近づかんでください。現場を知らないあんたは仕事の邪魔になるんだから、ほら!」

 

 俺を見下ろしながら、頭の上からガンガン声を響かせてくる二人。背中を強く推されて、消え入りそうな声で「すまん」とだけ言って、足早に俺は逃げていった。二人とも上辺だけは多少取り繕ってたが、俺に対して明確な嫌悪感を持って接してた。

 あの味が最高だったことは覚えてたのに、今じゃ匂いを思い出しただけでまた頭がおかしくなりそうだった。前の体験が俺を完全に縛っちまってる。今飲んだとしても何もならないことは分かってるのに、全く同じ味だから、前のこと思い出して俺の精神が拒否反応出してやがるんだ。

 

 でも、それだけじゃない。一口だけなのに赤くなった喉がそれを物語ってる。

 冗談だろ。ふざけんなよ。お前は酒屋の跡取り息子なんじゃねえのか。せっかく俺の喜びそうなとこに来れたって思ったのに、さっきと今とで俺の気分は急降下中だぞ。

 

 この体、酒に弱いのかよ……! 

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 

「……飲めもしねえのに試飲の酒に口つけたって? 相変わらず何考えてんだか」

 

「まあ、若だしな。この家に生まれた癖に酒が飲めねえから頭がバカになってんだろ」

 

「『若だし』で済まされる側も大変なんだよ。邪魔ばっかりしやがって」

 

 結局俺は言われた通りの場所に立ち、言われた通りに体だけ動かすことに専念した。

 ふと意識を傾ければ、笑っていない笑い声が聞こえる。周りの事は考えてない、ただの陰口だ。だから近くを通るたびに俺の耳に入ってくる。

 

「現場のことが分からねえのに、あんな真面目ぶってるからな。お飾りってことを自覚してくれよ」

 

「飾りも転がると割れるからな、長く持たなさそうだ」

 

「リアン様に替えとけばいいだろ。スペアだが長男よりは頼りがいがある」

 

 ……聞いてる感じ、この体の元の持ち主は家の人間から相当嫌われてるらしい。仮にも家主の息子だろうに。ここまで言われっぱなしってことは家主からもあんまりよく思われてないってことか? そこに前世からの酒好きが残った俺がバカやらかして余計熱が上がってる感じか。元の持ち主に会うことがあったら謝っておこう。

 で、後継ぎの俺がうまくいかなかった場合として、スペアに次男のリアンが準備されてると。大体事情が分かってきたぞ。アイツが俺に対してピリピリしてんのも、スペアとして作られておいて、目の上に「家業に積極性が見られない正統後継人の兄貴」っていうたんこぶがあるからなんだな。

 そんなに嫌ならさっさと次男に鞍替えすればいいんじゃねえかと思うが。元の体の持ち主然り、今の俺然り、この家をデカくするための努力なんてものをするつもりはないみたいなんだから。無駄に意識の高い連中だとそう簡単にいかないんだろうか。考えたこともなかった。

 

「せめてもっとやる気があればなぁ。それだけでもだいぶ愛想よくなるのによ」

 

「上の方は上の方で色々考えてるみたいだがな。上手くいくんだか」

 

「俺らみたいな下っ端が考えたってどうしようもねえよ。薬家に対してどう対抗するつもりなんかね」

 

「若の中身がまるごとそっくり変わっちまうぐらいしか方法ねえって」

 

「そうだそうだ、違いねえ」

 

 場所を変えても声はずっと聞こえてくる。愚痴る奴らがついてきてるんじゃない。俺が言った場所でまた別の愚痴を言われてるんだ。元の奴は何をやってた? ここまで嫌われることがあるのか? それとも何か別の原因が? ってか薬家って何だ? 考えたって分からねえ。

 少なくとも本業である酒造りに一切手を付けさせてもらえない辺り、上、つまり今の俺の親は俺を経営の管理役として運用するつもりなんだろう。実際に酒と触れ合える仕事に関わらせる気は無さそうだ。

 まあ、そのために叩き込んだであろう座学の知識云々は今の俺の頭からすっぽり抜け落ちているワケで。遠くない将来俺はとてつもない無能としてこの家を追い出されることになるんだろう。

 

 簡単に整理すりゃ。

 表向きは面倒かもしれねえが、裏じゃ皆が俺の事を追い出したがってるし、勝手に抜けられても引き留めようとしない、はず。俺がいなくなっても、既に俺より有能だとされているスペアが存在する。むしろ代わってほしい奴らの方が多そうだ。そして、それは俺の親であっても例外じゃないし、何なら俺でさえさっさと弟に鞍替えすべきだって考えてる。俺みたいな無能な後継ぎのせいであれほど美味い酒が今後造られなくなると思うと、残念で仕方がない。

 

 盗賊の頃みたいに俺を物理的に拘束する手錠は存在しないし。

 兵士の頃みたいに逃げた奴を疑う罰に欠けるルールもないし。

 文官の頃みたいに勝手に抜け出すことが罰になる訳でもない。

 つまり結論、俺はこの屋敷から抜け出すことが容易ってこと。

 人生四周目にして、俺は遂に自由を手に入れられる立場を手にしたって訳だ。

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 

 部屋に戻って、使えそうなものを探そう。

 生憎お飾り息子の部屋に大したものは無さそうだったが、俺が抜け出すときに仕えそうなものがあればそのまま拝借して行こう。家の奴らだって多少の荷物で俺をお払い箱にできるなら嬉しいはずだ。

 

「まあ、まずは地図だな」

 

 あの二つの地図。正直あれにどれだけの価値があるかは知らねえが、あれがあればそのまま王都まで戻れるかもしれねえ。

 地図を丸めて筒に戻す。革の縁が指腹にざらついて、粉っぽい匂いが立つ。紐は固いまま結ばず、いつでも引き抜けるように軽く巻いて机の端へ寄せた。次に引き出しを片端から開ける。布、古い封蝋、折れた金具、乾いた筆。使えるのは少ない。

 

「……紐と刃物、あと靴と服。最低それだけだな」

 

 王都に戻れたらどうしようか。

 何度も死んだ身でルシアやタリエやソラナに会いたいと思うのは贅沢な気がするが……。まあ今、アイツらが無事にやれてるかどうか確認しに行くぐらいはいいだろう。

 それにベラも心配だ。アイツは俺よりあの毒酒を飲んだ量が少なかった。もしかすれば生きてるかもしれない。時間がかかっても構わないからそれは一度見に行っておきたい。

 

「それを確認したら、あとはどうするか……」

 

 そうなったらついに念願の自由だ。今の俺には前科が無いから、どんな道だって選べるはず。道が無いから仕方なくやってた盗賊も、規律だらけの兵士や文官にだってもう戻らなくていい。自由に過ごせばいい。

 そしたらまたたらふく酒を飲んで、好き勝手やれる生活を……。

 

「ああ畜生。ダメだ、今の俺は飲めねえんだった」

 

 ここが一番惜しいポイントだ。一番自由な立場になれたのに、今の体はあんなに美味い酒をもう飲めねえんだと思うと、悲しくてしょうがない。

 なんとかして飲める方法を探すか、俺でも飲めるような酒を造れればいいんだが。

 

「──自分で造ればいいんじゃねえか?」

 

 ……だよな? ベラと最後に飲んだ酒、あれは格別だった。酒に弱いから、過去の苦い思い出が蘇るから。そんなものはとりあえず忘れて、死ぬまでにあれをもう一回飲みたい。

 今の俺は多少嫌われてるとはいえ、ここにいるのは俺に暴言を投げつけてくる奴らだけだ。今までと違って愛着とか罪悪感とかすら湧かねえ。そんな奴に嫌われようと俺としちゃどうでもいい。逆に言えばどれだけここにいても俺としちゃ問題じゃない訳だ。規則だって無さそうだし、期待されてないせいで仕事だって大したこと任されてない。

 

「そうだそうだ、そうしよう」

 

 この人生での俺の新しい方針は決まった。

 俺はここで、前世で死んだ思い出を克服する。

 そして、いられるだけここにいて、独力で「味はそのまま」「俺でも飲める」ような酒を造る。

 それで満足してここを去り、王都に戻る。そっちの方が効率的だ。

 

 よし! 新しい目的が決まって、だいぶ気分も良くなってきたぞ。

 明日からどうしていくか、それが今から楽しみだ。




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