アトラスお姉ちゃんの日々   作:メリルメリルメリル

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リトルゲヘナ

 

「(コイツが何なのかよく分からないけど、高い知能があって理性的な存在で助かった。

 敵と認識すれば魔女を巻き込もうが関係無い、人質を人質として認識できない存在だったのならば無傷での離脱は難しかったかもしれない)」

 

 黒薔薇の魔女の背後を取りデュエルディスクへカードを置く為の右手、そして視界。

 その両方の自由を奪っている状況。

 

 そんな状況で薔薇の龍は動かない、動けない。

 

 見て理解したのだろう。私が魔女を盾にして龍の攻撃を防ぐつもりだと言うことを。

 

 ある事が当然だった視界と片手の自由を奪った状態で彼女の耳元へ口を近付け語り掛ける。

 コレで十分。人に痛みと恐怖を与えるのに特別な力なんて何もいらない。

 

「焦って余計な事はしないほうが良いよ?

 ムチで攻撃してきても黒薔薇の魔女という都合の良い肉の盾を手に入れたから。

 コレでどんな攻撃でも防げちゃうよ?」

「い、痛い……」

 

 ……あれ?思ったよりずっと可愛い声。

 

 …………主に胸とか身長、あと魔女って名前による先入観もあって歳が近いか一回り上なのかと想定していたのだけど、もしかして予想よりずっと若い感じ?

 私の手が硬すぎるというのもあるかもしれないけど、肌の柔らかさ的にもその可能性があまりにも高すぎる……

 

 あれ?私、今ちょっと大人気ないことしてる?いやでもこの惨状だしコレくらいしても何も悪くないよね???

 

「……………大丈夫?手、痛くない?」

 

 無理ッ!!!

 どんなに言い訳並べても自分の気持ちに嘘をつけない!

 

 男の子だったらゲンコツの1つや2つ浴びせたかもしれないけど、ジャックより歳下だとほぼ確定なシティっ子って、それってつまり女子高校生じゃん!?

 自分が経験できなくて夢見過ぎなのかもしれないけど、それでも確かに夢見た青春を経験している最中の子を理不尽極まりない暴力で沈めるなんて私にはできない!

 元から沈める気なんて無かったとかもどうでも良い!

 どう考えても保護対象って事が肝心なのよ!!!

 

「どう?痛まない?」

「……………」

 

 ほぼ捻るような勢いで掴んでしまった手を両手で軽く揉み痛みがあるか確認する。

 仮面越しで表情がわからなければ何も言ってくれないけれど痛みを感じていないようでホッとする。

 

 いやさ、私としてはあまり強く握ったつもりなかったんだよ?全力の4割くらいかな?

 とにかく強めに握ったのは確かだけどここまで痛がるのは貧弱が過ぎるけど……たぶん私の握力がおかしいのであってこの子が普通なんだろうなぁ………

 高校かぁ……どんな感じなんだろう?意地悪なお嬢様とかいるのかな?

 あの漫画、バイト先に1巻と4巻しかなくて抜けた巻数の間でお嬢様が牢屋に入れられてたけど、本当に何があったの???

 

「ごめんね。貴方が予想以上に不思議な力を使っているのを見てお姉ちゃん驚いて加減を間違えちゃったよ。

 未成年に手を上げるなんて大人として恥じるべきだわ。本当にごめんなさい」

「………………」

 

 頭を深く下げて謝罪するけれど返事は無い。

 10秒程下げていたけれど未だに攻撃される様子も無くお互いの時が止まり続ける。

 

 このまま頭を下げ続けても言葉を貰えなさそうだと諦めて顔を上げようか悩み始めた時だった。

 

「何やってんだチビの姉さんよおッ!!!」

 

 この子から逃げていただろう1人の男性が大声を上げた。

 その男の周辺にはさっきまで逃げていた人達が足を止めるどころか、人の壁を作っていて完全に見せ物を見る形になっている。

 

「魔女にどんな事されたのか忘れたのかよ!?」

「そんな奴ぶっとばせよ!何のつもりだテメェ!?」

「巫山戯んなーッ!!!」

 

 私が魔女ちゃんを捕らえていた所も、頭を下げている様子も見ていたのだろう。

 魔女ちゃんの力の前に何もできず逃げ惑うしかできなかったくせに。

 拘束を解かれたとはいえ私という抑止力を目の前にして魔女ちゃんは力を使う隙が無いのだと勝手に判断した野次馬共が声を張り上げ罵声を浴びせてくる。

 

 そんな野次馬共の考えがわからずコイツらいきなり何でこんな強気になっているんだろうかと思った。

 しかし顔を上げてその理由を理解した。

 

 龍がいない。

 

 おそらく魔女ちゃんは私の謝罪を受け入れてくれた。

 だから敵じゃないと龍を消してくれていた。

 あの龍はそこに居るだけで威圧感があり恐ろしいのだが、謝罪を受け入れたという意思表明の為に魔女ちゃんは自身を守る龍を消してしまった。

 

 そして、あの龍がいるから魔女ちゃんには勝てないという幻想を私が壊してしまった。

 例えもう一度龍を出してもコイツらは止まらない。

 たった1人に破られた龍なんてこれだけ数がいるのだから今更怖くないと1人が叫べば全員が叫ぶ。

 

「ねえ魔女ちゃん。……って呼んで良いかな?未成年って言った時に特に反発しなかったもんね?

 魔女ちゃんはアイツらがさっきと全然違うのがわかる?ああいうのを暴徒っていうんだ。

 ただ逃げるだけだった奴等が暴徒になっちゃったらいくら魔女ちゃんが変わった力を使えても関係無い、数の差を活かして石でも何でも投げるようになる。

 たとえ味方に……危ないッ!

 

 魔女ちゃんを押し退け飛んできた石をデュエルディスクではたき落とす。

 

 その瞬間。世界から音が消えたと錯覚するような程の恐ろしい静寂が訪れ、魔女ちゃんがあまりの空気に文字通り唾を飲み込み、乾いてない筈なのに喉が乾くような異様な空気を誤魔化す音が聞こえてくる。それだけの静寂だった。

 

「たとえ味方に当たろうが標的がそこにいると思えば投げ続ける。

 だから逃げる術があるなら逃げて。

 こうなったのは私にも責任がある。だから、責任は大人である私が取るから。

 大丈夫、私が守る。守ってあげるから。ね?

 だから怯えないで」

 

 野次馬の怒りが爆発し暴徒へとなり咆哮を上げる。

 それを無視して語り掛け、表情の無い仮面を付けている筈なのに恐怖の感情が読み取れる魔女ちゃんへ笑顔を投げかけ………

 

 ウォールクラッシャーで地面を割りデュエルディスクを突き刺し黙らせる。

 

「グダグダるせーなァ!?!?あ゛ぁ!?

 サテライトの生きる伝説と呼ばれたこのリトルゲヘナ!そして魔女が話付けた内容ケチ付けるたぁ死にてーみてーだなぁッ!?!?

 そんなに死にたきゃ! この時!! この場所をッ!!!

 第2の狂乱の宴会場にしてやろーじゃねーかよぉッ!!!!!!」

 

 黙らせたほんの一瞬に差し込んだ何よりも大きな咆哮。

 守るべき子供のためならリトルゲヘナだろうが、本物の悪魔になろうが構わないという覚悟と魂の叫びが口から放たれる。

 

 けっきょく天兵君と龍亞君を怖がらせちゃうなぁ……

 

「《赤い忍者》」

 

 人の壁へと真っ直ぐ突進し距離を詰め、《赤い忍者》を召喚し突撃させる。

 

「ただのソリッドビぐほぉ!?」

「なにッ!?」

 

 ただのソリッドビジョンじゃない、ソリッドビジョンに被さるように石を投げつけた。

 この石はさっき私がはたき落とした石でお前達の誰かが魔女ちゃんめがけて投げた石だ。

 

 そして気持ちは分かるがよそ見はいけないよ?

 

「ッ!?……げぼぉ」

 

 ハートブレイク

 

 タックルにより男の体が浮いた。だが、まだ止まらない。

 浮いた体を握力で無理矢理掴み男の体を盾にして中へ突撃し突き破り……

 

 見えない死神

 

 罠カード《閃光弾》を発動させ姿を中央に入り込んだ状態でありながら敵である私の姿を見失させる。

 見えない死神は夜でこそ真価を発揮するが喧嘩慣れしていないコイツらは暴徒になりながらも自分を守る事の方に意識を強く持っているらしく面白いように怯んでくれた。

 ここがサテライトなら目を守れば確実に殺されると覚悟決まったチンピラが一斉に飛びかかってくるところだと言うのに、中途半端なシティ育ちのあまちゃんなお陰で殲滅できる可能性が出てきた事で自然と口角が上がるのがわかる。

 

 デモンズアーツ

 

 蹴り技と握力と引っ張る力が主になる実戦で完成させた武術、それがデモンズアーツである。

 とにかく素早く纏めて複数人を倒し敵に捕らわれない事を目的としたものであり、膝を蹴り体勢を崩した相手を別の相手に投げて纏めて回し蹴りやかかと落とし等、状況に応じて変化させ、攻撃でありながら攻撃がその場からの離脱へと繋がっており相手からしたら仲間がヤラれたと意識を向ければヤッた相手はその場に居ないという状況が続く。

 敵を踏み台に空を飛ぶ姿から本当に悪魔の翼でも生えてるんじゃないかと言われた事からデモンズアーツと名付けた。

 

 敵を踏み台に、時にサマーソルトで敵を吹き飛ばす中でソリッドビジョンの色とりどりの忍者達が周囲が飛び交いより乱戦を加速させていく。

 

「コッチに来やがった!?」

「イテぇ!おいもうコッチにはいねえって!?石投げんな!」

「テメーどさくさに紛れて何のつもりだ!?」

「金返せ屑が!!!」

「どけ!退けって!のしかかんな重いんだよデブ!」

 

「よ、よし!捕まえ……」

 

 デモンズハンド

 

「ぃぎゃああああああ!腕がああああああ!!!!」

 

 私の手を偶然掴んだその腕に飛び掛かり、握力、突撃の勢い、全身を使った回転で男の腕を180度無理矢理回転させ腕をイカれさせ、即座に離脱。

 

 飛び交う痛みによる悲鳴や罵声の数々はタダでさえ暴徒化していた彼等から冷静な判断を奪い逃げ時が更に分からなくなっていき、そして……

 

 


 

 

「な、なあ遊星。ステラねーちゃんは約束通り魔女とデュエルができるよう話し合いをしてくれようとしてたんだ。なのに、何なんだよこれ、どうしてこんなんになるんだよ……」

「………昔、似た光景を見たことがある」

「噂の狂乱の宴か?」

「いや、それよりも前だ。………あの人は、昔から子供に優しく、子供のためなら自分を犠牲にできてしまう人だった。だがそれは恐ろしく強いから無事だっただけで………おそらくあの魔女は子供だったのだろう。

 それなら辻褄が合う。セイラなら、一度保護対象と決めた相手の為ならこれくらいできてしまう」

「え?セイラって……?」

「転がってんのは50人強ってところか……逃げてたのは20人ちょっとだったところをみるとサテライトの環境が生んだ怪物、戦歴100を越え狂乱の宴を終わらせ小さな地獄を創造したリトルゲヘナってのは誇張でも何でも無い事実だったって事だな」

「魔女がシグナーって事とか色々あったが、この光景のインパクトが強すぎて全部埋もれたな……リトルゲヘナ、コレに合う言葉はねーよ」

 

 まったく人が疲弊しきっているのに好き勝手言ってくれて………

 っていうか、龍亞君と遊星はいつあんな風に話せる関係になったのさ?

 雰囲気的に絶対以前から知り合いっぽい感じだけどシティっ子のしかも富豪層の子と知り合いとかサテライトじゃ有り得ないしこっち来てからだよね?お姉ちゃん全然聞いてないんだけど?

 

「ふっ……ふっ……ふっ…………」

 

 うるさい。心臓の音がやかましくて索敵に影響が出すぎている。

 こんな時こそいつもより丁寧に周囲の警戒をしなければあの時の繰返しになる。油断するな。

 

 不可解な金属音は無し……窓、倒れた人の下、壁の影、倒れたテーブルなんかの隠れられそうなモノの位置…………残敵となり得る存在は無し。

 

「………ふーっ」

 

 あ〜あ……魔女ちゃんが逃げたら適当に当たって逃走するつもりだったけど、コイツら1人1人が予想以上に喧嘩慣れしてないおかげで殲滅できるって頭過ったら逃げられなくなっちゃったじゃん。

 だってさ、もし逃げて私の居ない所で天兵君と龍亞君に何かあったら怖がらせちゃうじゃん。

 ああなったら暴徒ってどさくさに紛れて何をするかわかったものじゃないから、無力化できそうだってなったら無力化した方が絶対安全だもん。

 

 まあ魔女ちゃんがわりと早く逃げてくれたからやりやすかったけれど今回はマジでヤバかったのも事実だね。

 逃げながら戦う事が許されない状況なのが一番キツかった。

 ビルからビルへ飛んだり5階くらいから出っ張りとか使って飛び降りるとかして戦力分散させられないってキツいね。

 

 狂乱の宴の時は大まかにわけて敵対組織①VS②VS③VS④VSセキュリティVSチームサティスファクション(作戦内容の都合上実質私1人)VSその他ツワモノな個人勢の7派閥(暗黒行商人なんかはその他枠)による乱戦だったから数こそあの時のが多かったけれど、今回は61人VS私1人は流石にキツイって。

 沈めた数しか数えてないから逃げたの含めればもっといたし……

 

 ついでに言うと狂乱の宴で唯一味方寄りだったセキュリティ陣営は軽く当たって乱戦具合から危険過ぎると判断し戦略的撤退してくれちゃって何も間違ってないけどマジか……って血の気が引いたね。

 しかも撤退の判断が唐突で孤立したセキュリティの人の救出(猫の手も借りたいので)の手間が増えたり……やっぱ比較対象が悪いや。ダイナマイトもRPGも出てくる第一次狂乱の宴のが圧倒的にヤバかったよ。

 今回のを第二次狂乱の宴って言ったら第一次に失礼かもしれないくらいに第一次のがヤバかったね。

 

「いつっ……」

 

 右手から痛みが走りその場に座り込み確認する。

 

「あ~………うん」

 

 これ、右手いっちゃったかな?手の甲の腫れ具合的にたぶん小指近くの骨にヒビは入ってる。

 いつも付けてる手袋してなかったからなぁ~。

 まさかシティに来てまで人を殴ることになるなんて普通思わないじゃん?

 

 まあ私両利きだしジャックのお姉ちゃん(ジャック並に怪我の治りが早い)だから、しっかり固定して安静にしとけばすぐに治るよ。

 

「はぁ~……お姉ちゃん流石にしんどいよぉ~。シャワー浴びたい〜。ゆ~せ~、後片付け手伝って~」

「良いぞ。丁寧にやってられる時間は無いが、ステラはその間自分の手当をするんだ」

 

 あ〜もう、砂が付くとかもうどうでもいい。

 大の字で寝転がって遊星に甘えると、手伝いどころか快く代わりにしてくれて本当に助かった。

 

「えぇ!?ステラねーちゃんって遊星のお姉ちゃんだったの!?」

「そうだよ〜。お姉ちゃんだよ〜」

「……違う」

「何照れてんの似たようなモノじゃん。……と、ありがとう」

 

 遊星に起き上がるの手伝ってもらい「おんぶして~」って悪ふざけしたら本当におぶってくれてビックリした。

 ただ、降ろすときちょっと雑だったのは頂けない。いやさ、信用の表れなのは分かるのだけど。

 適当な飲食店(乱闘騒ぎで店員含め誰も居ない)の椅子に座らされ、準備してもらった湿布と包帯で右手の応急手当を済ませ、上着を脱ぐ。

 

「ねーちゃん!?」

「何してんだよ!?」

「あ、ごめん。いきなりは驚くよね。

 さっき流れ弾で石を1発、ほら、この辺、背中のこの辺に貰っちゃったからちょ~っと見てくれないかな~?」

「え?怪我して……って、うわっ!?」

「すご……大丈夫?痛くないのそれ?」

 

 シャツをめくり上げ背中を見せると私が思ったより酷かったらしくて凄い反応をされて……

 

 あれ?なんか、龍亞君に湿布を渡したのだけど石が当たった箇所と離れたとこに貼られた?

 

「ん〜?どうしたの?そこちょっと違くないかな~」

「え?だってここ傷凄くない???」

「いや、龍亞!そうだけど!そうだけど違う!変わって!」

「そうその辺~……あっ。………もしかして、ナイフの傷、古傷になってまだ残ってる感じ?」

「ナイフなんだこの傷」

「うん、アザよりずっと凄い。なんていうか、カッコイイ感じの傷。……というか消えるの?こういう傷って」

「あ~……うん、ごめんね。痛々しいモノ見せちゃって。私からは見えないからお姉ちゃんすっかりそこに傷があるのを忘れていたよ~。……そんなに傷深いの?」

「「うん」」

「………カッコイイ感じなの?」

「「カッコイイ!」」

「そっか〜……………なぞってみる?傷跡」

「え……それ、良いの?痛くない?」

「痛くないし良いよ〜」

 

 ……まあ傷やら諸々含めて天兵君も龍亞君も怖がってないみたいだし結果良しだね!

 一応怖くなかったかと直接聞いてみたらアクション映画を見ている気分になったって返しが来た。

 同じ子供でも娯楽を豊富にある場所で育つと発想がちがうね~。

 





 狂乱の宴事件
 チーム・サティスファクションメンバーが原作より強化されているのでサテライト統一の速度が速まり、混乱から本来発生しなかった誰も所有しない空白の土地が発生するイレギュラーが発生した。
 しかも物流や他派閥の抗争を考えるとかなり魅力の高い土地。
 その土地を得る為に4大デュエルギャングが長期に渡る抗争を始めチーム・サティスファクションであっても下手に動けない状態になってしまった。
 そんな硬直した状況を打破しないと不味いと感じたセイラがチーム・サティスファクションに臨時で介入し、4つの組織を刺激して大きな祭りを開催させ、その間に手薄になったそれぞれの本拠地に同時に乗り込んでボスを獲りサテライトを完全統一する作戦を立案し採用される。
 そして見事勝利しサティスファクション条約を作る。

 だがヤツは弾けた

 落ち着いてきていたとはいえ狂乱の宴の後始末で書類に押し潰されていたセイラに鬼柳がセキュリティを爆破したという報告が襲いかかる。

 セイラが書類仕事に潰される日々は半年間続いたし最初の方は3徹突入する事もあって遊星が本気で心配したがセイラ的には今が弟達の青春だからと手伝う申し出を断り続けていた。
 断り続けていて終わりの目処が立ったらヤツは弾けて報告受けたセイラの意識も爆散して1日中気絶した。
 ここで気絶しなければ救出できていたかもと後悔しているが本人を除いてセイラが悪いとは誰も思っていない。

 セイラがやけに悪い大人と仲が良いのは大人も一緒に書類仕事をしていたしこういう所を見ていたから。
 それはそれと必要ならば抗争も辞さない。
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