アトラスお姉ちゃんの日々   作:メリルメリルメリル

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 プロローグで使用された《スターダスト・スパイラル・フォース》はオリカです。
 映画で遊戯と十代の2人と一緒に遊星も《〇〇・スパイラル・フォース》って罠を使っていた記憶があったのですが、2025年にYouTubeで期間限定放送されていたの視聴して遊星だけそんなカード使って無くてビックリしました。
 なのでセイラのいる世界線ではきっとこのカードも使って元気にシューティング・スパイラル・ソニックと攻撃力2万で叫んでくれます。




姉弟でするアホな話し

 

 

 ダークシグナーとの戦いが終わり2ヶ月が経とうかという頃。

 

 サテライトとシティが繋がる架け橋の建設も順調に進んでいるらしい。

 

 以前まではサテライトの治安維持と指名手配犯狩りによる小遣い稼ぎの為に私一人、ほぼワンオペでパトロールをしていたのだけど橋を繋げるからにはとセキュリティや治安維持局が重い腰を上げてしまってやれる事なんて姑みたいに「ここが出来てない。コレだから素人は……」とネチネチクレーム入れるしか出来そうになくてさ、質は悪くても数の暴力って偉大なんだなって思ったよ。

 

 孤児院、マーサハウスも治安維持局からの手厚い支援を受けるようになっていつも通り仕送り渡しに行ったら「自分の為に使いな」と言われてしまい突き返されちゃった。

 

「……………」

 

「……………」

 

 そして現在。

 

 マーサのコネで借りているガレージハウスにて、お風呂上がりに火照った体にビールを流し込む。

 ビール缶片手にソファーをベットにして寝転がり遊星が作業をしている背中よりちょい上、私が遊星に付けたまんまになっているウサ耳カチューシャが揺れているのを眺めている。

 

「ん………………」

「ん」

「ん?あぁ、これだ。助かる」

「ん〜」

 

 自分で適当に置いた小さなスパナが何処に置いたか忘れてそうだったから取って渡してあげた。

 立った事だしその足で冷蔵庫へと向かう。

 

「〜♪~~♪……ん?あっれぇ〜?

 ……って、あぁそっか。アイス昨日ので最後だったじゃん」

「そこ。あたりめがあるぞ?」

「うえぇ〜ん。コレじゃあお姉ちゃんじゃなくておじさんみたいじゃんよぉ〜」

「気にする必要があるのか?わりと元からだろう?」

 

 ペチン!と遊星から小気味好い音が鳴る。

 

 うん。いい音だ。

 

「ま、食べるけどさ〜」

「そうか」

 

 あたりめ咥えて遊星が作業を坦々としていく様子をつまみにビールを飲む作業?に戻る。

 

 この私、セイラ・アトラスはもう少しすれば25歳になる普通な喧嘩がちょっと強いだけの普通のイケメン寄りな普通で普通の漢の娘だよ(大嘘)

 

 アトラスの苗字からわかるように元不敗神話な元キングのジャック・アトラスの血縁者でお姉ちゃんだ。

 遊星とクロウからしたら義姉にあたる存在だね。

 

 身長は母親譲りで胸も含めてスモールサイズだけど目付きは父親譲りで鋭く、顔だけ見れば女版ジャックで弟と物凄く似てるから血縁関係なのは一目瞭然。

 だから私が金髪イケメン女子なのは疑いようがない。

 

 最近はリアルファイトをする機会が極端に減ったし、せっかくの機会なので髪を伸ばそうとしている。

 まあ現状は相変わらずのウルフカットだけどさ〜。

 

「ん?どちたのニャック〜。あたりめ食べたいの〜?ほらほらここまでおいで〜」

 

 この胴長短足ワガママボディなデブ猫の名前はジャック(猫)。

 だったのだけどジャック(弟)にバレてニャックに改名させられた。

 ……あんなにさ、怒んなくたってもよかったじゃん(トラウマ)

 

「ほらほら頑張れ〜。痩せろジャック〜……間違えたニャック〜」

 

 あたりめを餌にニャックを動かす。

 でもあたりめって消化に悪いからニャックには絶対食べさせない。

 ある程度動かしたらキレさせない為のチュール用意しとこ。

 

「戻ったぞ」

「お帰りジャック〜」

 

 ジャックが戻ってきたので中断してニャックにチュール与えてご機嫌取りをする。

 

「なんだその格好は?だらしないぞ。飲むならちゃんと座れ」

「龍亜君達が居るわけでもないしいいじゃんかさ〜」

「……まあ、お前は外面が良いからな」

「子供達のお手本目指してるからね。イエーイピース☆」

 

 ジャックがこっちに来たからピースをジャックの顔の近くでブンブンと左右に振ってたらペチン!と叩かれた。

 

 うん、いい音だ!

 

「それはそうとちょうど良かった。

 ねえジャック、お姉ちゃんアイスが食べたいよ〜」

「そうか」

「買ってきて☆」

「断る」

「知ってた。………ん〜」

「ん?………ん」

「んん!?んーんー!(怒)」

 

 ちょっとお!?確かに差し出したの私だけどそんなゴッソリあたりめ持ってくことないじゃん!?

 ああ!そんな豪快に纏めてガジガジとワイルドだねぇ!?

 

「ぐおっ!くっ、蹴るな!」

「うえぇ〜ん、ゆ〜せ〜。ジャックがイジワルだぁ〜」

「そうか」

「弟がちゅめたいヤダー……って、あれ?

 ジャック〜……あとクロウもだけど今日帰ってこないんじゃ?クーちゃんは?」

「クーちゃん」

「クーちゃん……また懐かしいのを出してきたな。

 俺達は予定より早く終わったからそのまま戻ってきただけだ。

 クロウはコンビニに行っているから電話して買わせれば良かろう」

「あ〜……そっか。うん、クロウいるのか」

 

 面倒臭いけどこの格好はマズイか。

 仕方ない。ソファーにかけといた……いつの間にかルームパンツ後ろに落ちてんじゃんか。

 

「ん、ん〜……」

 

 と、届かない………

 当たり判定小さい利点はあるけどチビは単純にリーチが短いからこういう時困るなぁ〜。

 

「お〜う、戻ったぞ〜」

「クーちゃん」

「早かったなクーちゃん」

「クーちゃんおかえり〜」

「あぁ!?いきなり何だよオメーら!?

 …ったくよ、ほら。臨時収入でちょっと高めのアイス「食べる!!!」買って〜………

 ってオイ!なんで下はいてねーんだよ!?」

「あ、そうだった。

 ジャックちょっとそこ落ちたルームパンツ取って。

 お姉ちゃん手〜届かないよ〜」

「任せろ」

 

 ソファーから立って回り込めば取れるけど頼んでみるものだね!

 近かったのもあるかもだけど抵抗無くジャックが救出してくれて助かったよ。

 

「いや〜ゴメンね。

 クロウが私でも女性って意識するようになって成長を感じられるのは嬉しいんだけどさ、お姉ちゃんはクロウの事は弟としてしか見れなくて。

 どうしても他と比べてだらしなくなっちゃってさ〜。スケベ〜」

「スケベじゃねえしちっげーよ!!!というかコイツらの方がおかしいんだよ!!!」

 

 とか言ってるけどクロウだって去年まで私が上半身スポブラだけになってるの見ても何も思わなかったじゃんか……

 

 ちなみにブラだけになったのは人質にされた子供を「脅しじゃねえぞ!」とか言って川に放り込んでくれたのを飛び込んで救出し、敵をボコボコにしてコンクリの柱の高いところに十字架に縛って火あぶ……じゃなくてキャンプファイヤーの刑にした後、つなぎ服の中のシャツを絞りつつ炎で暖を盛っていたところを目撃されたってだけ。

 その時の反応は「風引くぞ?お湯もいるか?」「それ熱湯じゃないの?」「水で割ればいけるだろ」ってカップ麺片手にヤカン差し出してきて絶対に熱湯だった。

 

「って!オイ!?待て待て待てって!何で上脱ぎ始めてんだよ!?」

「まあまあまあまあまあ、ちょっと見てよ。

 クロウのスケベも全部吹っ飛ばすとっておき見せたげるから」

「とっておき?」

「とにかく全員刮目せよ!スゥー………むんッ!」

「おぉ………」

「………スッゲ」

「美しい………」

 

 背を向け、私のパーフェクトボディの威光を知らしめる。

 

 遊星は無意識に拍手をし、クロウはスゲェと絶句し、ジャックは美しいと素直な称賛をくれた。

 

 しなやかでアスリートタイプの美しさを持った私の肉体だけど、本格的にやる事無さすぎて筋トレに力が入り過ぎた事、前々から雑誌に乗ってて興味あったチョコフレーバーのプロテインに手を出した結果、筋肉がレベルアップしたのだあ!

 女性である事とマジモンのスッゴイのと比べたらあまりにも烏滸がましいかもだけどそれでもこの部屋で最高の筋肉は私だよ!

 

 筋肉の前では煩悩など容易く吹き飛ぶのは必然!

 

 お姉ちゃん的にはオシャレして見せるときに同じくらいのリアクションが欲しいなぁー!!!(切実)

 あと流石に筋肉付け過ぎて弱そうに見える擬態が難しくなって真っ向からの不意打ちがしにくくなるから元の体型に戻さないとな!大変そうヤダー!!!

 

 


 

 

「………なんだよ?」

「あ、そうだった」

 

 クロウが買ってくれたお高いラムレーズンのアイスをビールと一緒に美味しく食べ終えてクロウの顔をジーっと見て思い出した。

 

「今日もだけど最近治安維持局の事柄で忙しくて渡せずに遅刻しちゃったけどクロウの誕生日プレゼントがあったんだった」

「え?マジ?いいってガキじゃねーんだし」

「ガキじゃないから渡すんだよ」

「はぁ?」

「タバコか?」

「酒だろ」

 

 ペチン!ペチン!

 

 うんうん、いい音だね!

 

「ちょっと待っててね〜」

「ところで遊星よ〜。そのウサギ耳いつまで付けてんだよ?」

「ウサギ耳?……忘れてた」

 

 2階に上がって買っといた本を猫耳カチューシャを装着してから持ってくる。

 

「おまたせ〜」

 

 ジャックにもお揃いの付けようとしたら奪われ遊星が無抵抗に装着され、ソレを見ていたクロウが無言で外されてたウサ耳を自分に装備する。

 みんな可愛いね☆

 

「はいこれ。後で私にも見せてニャン」

「おぉ〜?……って、グラビア写真じゃねーかよ!!!」

「水着のおっ〇いな表紙を見て気になって買ったんだ」

「自分が見たくて弟の誕生日プレゼントにするか普通!?」

「確かにデカイが、少し贅肉が気になるな」

「カーリーちゃんはスリムだもんね〜」

「待て!!!」

「「?」」

「どうした遊星?」

「………今の言葉。気になって買った?

 セイラは、その………もしかしてだが…………………同性愛者なのか?」

「「ッ!?」」

「違うわよ。何そのリアクションひっ叩くよ?」

 

 遊星の言葉にクロウとジャックに緊張が走りバッ!と振り向いてくるもんで普通にイラッとした。

 

「そうね……あのさ、筋肉ってどう思う?」

 

 上下揃ってないだらしない寝間着服越しに力こぶ作りながら聞くも「何言ってんだコイツ?」って顔すんなぶっ飛ばすよ?

 

「言い方が悪かったかも。同性でも肉体美って突き詰めてるもの見ると凄いって思うものだよ?

 例えばさ、パンツ一丁の男を見たとして、その男が滅茶苦茶綺麗な逆三角形の超マッスル漢だったら見惚れるしスゲェ!ってなるんじゃない?」

「あぁ、なるだろうな」

「そうだな。間違い無い」

「そんなの見たら筋肉ヤッベェなって怖くなっちまうかもな」

「ソレ!ソレよソレ!

 確かに男よりも大きな胸に執着無いけど、女は女でデッカ!とは思うもんだよ?

 ほらこの表紙の娘見てよ。アキちゃんやカーリーちゃんよりデカくない?いや、絶対デカいって。凄くない?

 写真で見る分なら良いけど実際にこんなの……怖くない?

 アキちゃん達でもちょっと怖くなるのに………」

「………なるほど」

「ヤベェな。思ってた数十倍説得力のある答えがお出しされたぞ」

 

 これ見てクロウも立派なおっ〇い星人になるんだよ!!!

 

 確かに私も身長と胸がペッタンこなの除いたら自分の体が凄い綺麗だしイケメンだって自覚してるけどさ、クロウも良い漢なんだから私みたいなのじゃなくて夢はデッカく持たなきゃ!

 

 本当に私、体型はともかく身長ラリーより小さくて龍可ちゃん達よりちょっと大きい程度だから人としてこの身長差はどうなのって思うから真っ当?な性癖植え付けないとお姉ちゃんちょっと心配です。

 

 それとやっぱりどう考えてもクロウは弟としか見れないからお姉ちゃんその期待には応えられないやゴメンね………

 

 後でクロウにあげたグラビア雑誌を見てみたら表紙の娘よりも大きな娘がいてここまでくると流石に怖いよ〜ってなった凄かった。

 





 セイラは母親より父親の家系の遺伝子が強いので母親と比べ胸がとても小さいです。治癒力の高さも父親譲りでジャックと同じくらいすぐ骨折が治ります。
 身長に関しては本人の言うように母親遺伝なのですが、弟達に譲ってばかりで成長期に十分な栄養がとれなかった影響で母親より身長が低い。
 本人は当然母親よりは身長高いのだと思っている。

 逆に弟達は栄養しっかりとったので原作より若干身長高いし姉(筋肉)の影響で鍛えているので少しガッシリしてる。

 セイラが大声を出すのが好きなのは体育会系のノリで筋肉だから。
 意味もなく謎の叫び声を上げるのも大好きですが流石に羞恥心が勝るのであんまりしない(たまにする)
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