東方狼人間   作:四季折々

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古代のラストは次回です。
必ず、絶対。


思いは届く、どこまでも

「たいちょー、明日で地球ともお別れっすね~」

「今は壁外の監視中だぞ、気を抜くな」

「ていっても、最近めっきり妖怪みなくなっちゃったじゃないすか。

きっと妖怪もここら辺の人間がいなくなるのを察してどっか行っちゃったんすよ~」

「まったく…暇なのはわかるがこれも仕事だ。

気を抜いていたらもしものことがあった時、動けなくて食われるのは自分だぞ」

「隊長も堅いっすね~。

そんなんだから永奈ちゃんに振り向いてもらえないんすよ~」

「ばっ!それとこれとは話は別だ!

…なんでそれを知ってる?」

「え?気づいてないんすか?隊長のこと結構みんな知ってますよ~」

「…そうなのか」

「そうっすよ。

ま、俺は隊長が妖怪に恋していたって応援しますよ!

俺は守れるならなんでも守るっていう隊長の信念に惚れて守護隊にはいったんすから!

俺でよければなんでもお手伝いしますよ!」

「…そうか、ありがt」

 

想司が新人の守護隊員にお礼を言い握手をしようとした瞬間なにかが新人の腕をなにかが貫いた。

 

「おい!新人!」

「ぐっ、俺は大丈夫です」

「くそ!なんなんだあ…れわ…!」

 

想司がなにかが飛んできた壁外の方を向くと無数の影が此方へ近づいてきている。

 

「あ、あれは妖怪…か!

こうしてはいられない!新人怪我しているところ悪いが急いで緊急警報を鳴らしてこい!

私は防衛システムを起動させる!」

「了解です!」

 

 

------------

 

 

街に緊急警報が鳴り響く

 

「っ!永奈起きなさい!緊急事態よ」

「大丈夫だよ!永琳!守護隊に合流する準備は出来ています!」

「そう!なら、私はロケットの方の様子を見に行くわ!あなたは守護隊長と合流して手を貸しなさい!」

「はい!わかりました!」

 

永琳と永奈は家を出て別々の方向に飛び出した

 

「想司!援護に来たわ!状況は?」

「永奈か!今は防衛システムを作動してどうにか時間を稼いでる。

妖怪の数は未知数だ…

今は侵入を防いでいるが時間の問題だ。

永琳様には伝令の者を行かせている、そろそろ戻ってくるはずだが…」

「隊長!ただいま戻りました!」

「来たか!結果は?」

「はい、永琳様は第3機ロケットに我々守備隊以外が乗り次第発射するようです!

我々は発射を確認後にすぐさま第4機ロケットに乗り月に向かうようにとのことです!」

「了解した!ならば守備隊に伝えろ!防衛システムは時期に突破される、幸いなことに妖怪共は南の方角のみから攻めてきている、我々はいつ抜かれても良いように南側に防衛陣を築く、人民誘導がすみ次第急いで配置につくように!」

「了解です!」

 

伝令の人が去っていく

 

「永奈、今回は私とお前がこの陣の要として動く、頼むぞ」

「まかせて、絶対に誰も殺させない」

「よし、その意気だ!いくぞ!」

「わかりました!」

 

私達は一足先に防衛陣を築く場所へ行こう

 

 

------------

 

 

ほとんどの人民誘導は終了した。

ほぼ全ての守護隊員が今は防衛陣にいる。

防衛システムはもう保たないだろうここから見ているだけでもわかる。

 

「永奈大丈夫か?」

「え、えぇ」

「…俺はな月にいったらやりたいことがあるんだ」

「急にどうしたの?想司?」

「俺は月にいったら好きな相手にこの思いを伝える!

多分その相手は頷いてはくれないかもしれない、だがそれでもいい、それでも俺はこの思いを伝えてみせる」

「…それ、フラグ?

フフッ私が緊張してるからって想司は…優しいね」

「俺は本気だ!」

「そう、ならそうなるように全力で月に行かないとね!」

「そうだな!」

 

想司と私の会話を聞いていた周りの人達もなんだか緊張が無くなってきている。

流石は守護隊長…しっかり隊長してるじゃない。

誰も死なすわけにはいかない…

誰も悲しませたくない…

集中しろ、今までの修行を思い出せ。

私はあんな妖怪共とは違う、私は妖怪の中の妖怪、負けることなんてない。

大丈夫だ、想司のおかげで緊張もしていない。

 

「っ!隊長!防衛システムが破られました!」

「わかった!皆の者!戦闘の準備だ!」

「「「「「「おう!!!」」」」」」

 

妖怪の方から何かが飛んできている?

石?投石か!

 

「“投石で投げられる石は柔らかいもの当たっても石は砂となる!”」

「投石は無効化した!迎え撃て!」

 

私の言葉により大量に飛んできた石は次々となにかしらにあたり砂になっていく

大量に突っ込んでくる妖怪に対して守護隊は陣を張りレーザーで迎え撃つ

 

「第2部隊!撃てー!」

「グギャァァ!」

「シンダヤツラヲタテニシテツッコメェェェエエエ」

 

妖怪にも頭が回る奴が居たようだドンドン此方が圧されていく

 

「そろそろいくぞ、永奈」

「わかってるわ、“私は狼!”」

 

言葉に反応し永奈の姿が変わる。

その姿は妖獣の王のような風格を纏う巨大な狼の姿だ

 

「グルルルル、ワォォォォォオオオオオオンンンン!!!」

 

永奈が大きく飛び上がり妖怪の群の元へ突っ込む。

それにあわせ想司もまた大きく飛び上がり突っ込む。

 

「私は人間の部隊の総大将!!

度胸のある妖怪はかかってこい!!」

 

想司が大声を上げる、その声に力のある妖怪達は反応し標的を想司へと向ける。

 

「キサマヲコロシテココノニンゲンドモヲワシガクロウテヤルワ!!」

 

鬼のような見た目の妖怪が想司に襲いかかるだが想司に触れることは叶わない。

その妖怪は飛び上がった瞬間巨大な牙により体を両断される。

 

「グルルルル」

「キサマァ!ヨウカイノクセニナニニンゲンノミカタヲシテイルンダ!」

「お前たちと私は違う!私は人間との共存を望む!」

「クゥ、コンナヤツガイルトハ…ガハッ!」

「私のことも忘れては困りますね」

 

永奈と話していた妖怪を後ろから想司が一突きし、絶命させる。

 

「早く片づけるぞ永奈!」

「ワン!」

 

 

------------

 

 

私は全てを守ることが出来なかった…

自分自身も血まみれだ…

妖怪達はもうこの街にはいない、力のある者達を私と想司で全て倒したことにより、妖怪は散り散りと去っていった。

 

「はぁはぁ、永奈!無事か!」

「私は、大丈夫…ただいっとき妖獣化は出来ないわね」

「そうか、なら済まないが生きてる奴らをロケットまで運ぶの手伝ってくれないか?」

「わかったわ、急いで連れて行こ!」

「あぁ!」

 

急いで怪我人を運ぼう…

死んでしまった人達、ごめんなさい。

守れなくてごめんなさい…

 

「あ~そのなんだ、そんなに思い詰めるな永奈。

死んでしまった者達はしょうがない…と言っちゃいけないのかもしれないけどこういう運命だっんだ。

ただ、お前のお陰で助かったという者も多くいるだから胸を張れ。

お前は多くの人間を救ったんだ」

「…うぐっ…ひぐ…ありがとう…想司」

「あぁ、こっちこそ仲間を救ってくれてありがとう」

 

こうして人と妖怪の戦争は終わった

 

 

------------

 

 

「えぇ~と、これで月とも通信がとれるは、ずっと!」

 

通信機を起動させる

 

『お、おぉやっと繋がりましたね』

「これは、司祭様!」ケイレイ

『いえ、そんなにかしこまらないで下さい、それよりも其方の状況はどうしたした?』

「はっ、妖怪のほぼ全ての殲滅は完了しました!

死傷者はでたものの生きてる者も多数おります!

今からそちらへ向かいますので手当ての準備をしておいてください!」

『守護隊長殿…それは出来ないよ』

「な、なぜですか!」

『貴様達は多くの穢れ共の血を浴びたのだろう?

そんな奴がこちらにきてみろ、せっかく月に来たのにまた穢れが蔓延ってしまう、だからな貴様達には地上ごと洗浄されてもらう』

「な!それはどういう」

「想司!今、上空からなにか爆弾のようなものが!」

「司祭様、これは?」

『核だ、それも通常の数倍の威力にしてある。

これで、そこの穢れ共々浄化されるがいい。それでは、さよならだ。』

 

そういって通信はきれた

 

「永奈、今爆弾はどうなっている?」

「私の能力で上空で動きを止めてるよ、でも強大な力が内包されているせいか効果がきれそう…」

「そうか…後どのくらいだ?」

「もって1時間くらい…」

「皆を集めてはくれないか?」

「…うん」

 

その後、想司は皆に今の状況を全て説明した、そして救えなくてすまないと謝っていた。

 

「私がこのロケットが破壊されないように能力を使い加護を与えます」

「ということだ、だがここに残ってもほぼ確実に死ぬだろう、皆うちに帰るなり好きにしてくれ…」

 

無言で1人また1人と去っていく

 

「永奈大丈夫か?」

「怖い…すごく怖い…でも今は1人じゃない、あなたが側にいてくれる、それだけでも私は…」

「すまない、お前を守ると誓ったのに…」

「ううん、もう十分守ってもらえたよ。

今もこうして落ち着いていられる、可笑しいよね今から死んじゃうってのに、こうして落ち着いて話せるなんて…」ポロポロ

「そうだな」

「…想司、私死にたくない…もっと色々知りたい…もっとみんなと…いたかった…」グスッ

「すまない、俺はこうして話し相手にしかなってあげられない…」

「私…こそ…ごめんね、もっと力があればみんなを救えたのに…

想司だって辛いのに…甘えちゃってごめん…」ヒグッ

「俺のことは大丈夫だ。

みんなも出て行ってしまったがこの仕事に就いた以上こうなることは覚悟していたはずだ。

自分のことを責めないでくれ」

「でも…それでも…」

 

その瞬間、想司が私を抱きしめ来た。

…暖かいこれが、人の温もりなのだろう心が落ち着く。

 

「こうしてれば少しは落ち着くか?」

「…うん、ありがと」

「それじゃあ無駄な足掻きだろうけど、頼む」

「うん、“このロケットは爆発や衝撃、圧迫では傷つかない”」

 

私が言葉を話した瞬間、ロケットを光が包む。

それと同時に上空で停止していた核が地上に降ってくる。

 

「なぁ、永奈?」

「なに?」

「愛してる」

「…私も」

 

核により地上のあらゆる生物が消えゆく中、永奈は1人の女性として純粋な愛を想司から教えてもらった。




次回は別の人視点で書きまた、最後に次回編の導入とかもしようと思います。
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