今回はゆっかりん視点でやります。
ボッシュートになります。
「あぁ、そうだ。紫、ここからでるとき私も一緒に連れて行ってちょうだい?」
「いいけど、どうして?」
「ここからでるにはどこかに穴を開けなければいけないでしょ?
動力が壊れちゃって外にでる扉は開かないし。
あなたは急にここの中に現れた、ならここを壊さないで出れるでしょ?」
「確かにそうだけど…
私がここの中に入ったときから気づいていたような口調ね?」
「当たり前じゃない。私は耳がいいから、あなたの足音で最初から気づいてたわ」
これは…もしかするかもしれないわね…
ちょっと揺さぶりをかけてみるのも、いいかもしれないわね。
「あら、ならあなたは私が近くに寄ってくるのに気づいていながらあんな会話を急に始めたのかしら?」
「な、なにがいいたいのかしら?」
「いいえ?ただ、どうしてあんな会話を“私に気づいていながら”急に始めたのかしらと思って」
「そ、そんなのあなたには関係ないわ!」
動揺してるわね…面白いことになりそう♪
「私の能力は“境界を操る程度の能力”あなたは狂気と正常の境界ははっきりしてるわ。
さて、なんでそんなことになってたのかしら?」
「う、うるさい!そんなのあなたに関係ないじゃない!」
「あらそう、ならあなたをここに置いていっても構わないわね?」
「わ、わたしを置いていったら協力しないわよ!」
「フフッ構わないわ、もっと妖怪を集めればいいだけのことよ」
「そんなことさせない!私を連れて行かないならあなたをここから出さないわよ」
この子…まさか…
「あなた、自分じゃここからでれないのね?」
「………。」
「だんまりね…それじゃあ、お暇させてもらおうかしら?」
「ま、待って!言うから!本当のこと言うから置いてかないで!」
「フフッ最初からそう言えばいいのよ。
さ、話してちょうだい?」
この永奈って子、遥かに私なんかより力が強い筈なのに根が臆病なのかしら?
おもしろいわ♪
「え、えぇと、その、いきなり足音が聞こえてきて、その、ちょっと怖かったんだけど物音が足音以外しなかったから危なくなさそうな気がして…
もしかしたらここから連れ出してくれるかなって思って気づかせようと思ったんだけど、妖気を感じたからいつも通り接したら格下に見られるかな、と思って…」
驚いたわね…ここまで妖気が強いのに自分に自信がないなんて…
もしかしたら、私はすごい物を見つけてしまったのかしら…
「フフフ、そうだったの、大丈夫よ私はあなたに対等に接するわ」
「ほ、本当?良かった…紫がいい人で本当に良かった…」
「それなら、あなたは私の作戦のこともここからでるために頷いてくれたの?」
「違うよ?私は天照を殺すから、安心して?」
殺気が恐ろしいくらいに高まった…
この子の愛する人を殺されたってことは真実のようね…
「それじゃ、あなたの本当の姿も見れたことですし、ここからでましょうか!」
「紫、どうやってでるの?」
「そんなの簡単よ、ちょっとこっちに来てちょうだい」
「ん?わかった」
こちらに向かってくる永奈の足下に“隙間”を作る。
「へ?」
「作戦決行する前にはまた呼ぶわ。それまでさようなら~」
「待ってぇぇぇええええ!!こんなのいやぁぁぁああああ!!」
永奈の声が隙間から聞こえなくなる…
「ふぅ、さて次に行こうかしら。…ん?」
永奈が最初にいた部屋を見る
「これは…」
そこにあったのはとても綺麗な男性の死体。
あたかもついさっき死んだかのような見ためであった。
「まさか、あの子が言っていた愛する人というのは…」
あの子は愛する人の死体と一緒にどれくらいの時間ここに閉じ込められてはいたのかしら…
…でも、このことを聞くのはやめた方が良さそうね。
今日中にもう1話書きます(多分