東方狼人間   作:四季折々

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あと数話で大和編も終わりです!


眠れる夜~熟睡~

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『ギヒヒヒヒ、その人間をよこせぇ旨そうでよだれがたまらんわぁ』

『気持ち悪いよだれを垂らすなでかいだけの蜘蛛が』

『う、うるせぇ気にくわねぇからまずはお、お前からく、食ってやる』

 

これは…いつの話だっけ?この狼は私だから…

あ!永琳が森に入ってきた時のことか!

 

『怪我はないか?』

『えぇ、ないわ』

『そうか、ならゆっくり後ろを向いてまっすぐ進めそうして人間の街に帰れ』

 

たしか、永琳と初めて話したときだったんだよね…

 

『そうなの…なら永奈なんてどうかしら?』

『…名前の意味とかあるのか?』

『特にないわね、強いて言うなら私の名前から一字入れたかっただけね』

『…まぁ、それでいいや』

 

永奈…永琳からもらった大切な名前。

初めての友人であって唯一無二の家族からもらった名前。

 

『フン!お主ら妖怪にはその怯えた姿が一番似合っとるわい。

俺の能力はふれた相手を弱体化させ姿を変える程度の能力、お主がどんな姿になるか楽しみよのぅ』

『い、嫌だ…やめてくれ…』

 

この時は本気で死を覚悟してたなぁ、あのあと永琳が来てくれなかったら私は死んでいたのかな?

死んでいなくても今のような生活は送れなかっただろう…

 

『隊長、本気でするんですか?』

『なにビビってやがるこんな上玉そうそうに捨てるのは勿体ねぇってやつだ』

『しかし…』

 

うん、やっぱり最初会った想司の印象は裏切りものーって感じだったね。

あの後の熱意がなければ私の気持ちが揺れることは絶対になかったと思う、今は…うん、愛してるよ。

 

『私の名前は天照、この街の最高責任者にして太陽を司る神よ』

 

天照…たしか私が初めて月面移住計画を聞いたのは彼女からだった。

私を閉じ込めたやつの主…

 

『私の名前は月夜見、この街の副責任者にして月夜を司る能力を持つ月を司る神だ』

 

天照の弟神、街の守護部門の最高責任者、私のことを家族と言ってくれた。

だけど天照の弟…

 

『あ~そのなんだ、そんなに思い詰めるな永奈。

死んでしまった者達はしょうがない…って言っちゃいけないのかもしめないけどこういう運命だったんだ。

ただ、お前のお陰で助かったという者も多くいるだから胸を張れ。

お前は多くの人間を救ったんだ』

『…うぐっ…ひぐ…ありがとう…想司』

『あぁ、こっちこそ仲間を救ってくれてありがとう』

 

…私には力が足りなかった、救えたはずの命がまだまだあったはず。

想司は優しいから、妖怪を憎んでもおかしくないのに…

妖怪の私にまで優しくしてくれた、お人好しだけど頼りになる人。

 

『こうしてれば少しは落ち着くか?』

『…うん、ありがと』

『それじゃ無駄な足掻きだろうけど、頼む』

『うん、“このロケットは爆発や衝撃、圧迫では傷つかない”』

 

…やめて、これ以上見せないで

 

『なぁ、永奈?』

『なに?』

『愛してる』

『…私も』

 

嫌だ、やめて…もう、これ以上は見たくない…

 

『いやだ、やだやだやだ!』

『すまない、俺は永奈こを…愛してるよ』

『私も、想司のことを愛してる、だから目を開けて、もっと声を聞かせて、一緒に、いてよ』

『』

『ねぇ、想司、そんな意地悪しないでよ、目を、覚ましてよ』

 

あぁ、死なないで、一緒にいて…

じゃないと私は、私は…

 

 

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「永奈さん!大丈夫ですか!」

「へ?あ、あれ?ここは?」

「まったくー、昨日ルーミアちゃんとみすちーさんのところに行って、永奈さんは飲みすぎで寝ちゃったんですよー!

ここまで連れてくるの大変だったんですから!」

「あれ?私飲んじゃったんだ…覚えてない…」

 

お酒を飲んじゃったからあんな夢みちゃったのかな?

想司…必ず仇はとるよ。

 

「それよりも、永奈さんうなされてましたけど大丈夫ですか?

さっきから黙っちゃってるけどチルノちゃんも心配してるんですよ?」

「あ、チルノちゃんいたんだ…

大ちゃんもチルノちゃんも心配してくれてありがとう。私はやらないといけないことを思い出しただけだよ」

「永奈」

「ん?どうしたのチルノちゃん?」

「あたいはさいきょーだけど人の考えまではわからない。

あたいは永奈も友達だと思ってるし大ちゃん達と同じぐらい大切だとも思う、なにがあったのかあたいに教えてくれない?

あたいは苦しんでる友達をそのままにするほど冷たいやつじゃないわ」

 

…チルノちゃん、話したい、話して協力してもらいたい…

でも、それはだめだ、話せばチルノちゃん達は協力してくれると思う、だけど相手にするのは神だ、これ以上失いたくない。

 

「話せないよ、これは、私の問題だから…」

「永奈ー、あなたは私達を巻き込まないようにしてるんだろうけど、私達は苦しんでる友達を野放しにするほど甘くないんだよー」

「ル、ルーミア!?」

「そ、そうてすよ!私達じゃ不甲斐ないかもしれないけど一生懸命頑張るから、だからあなたを助けさせて?」

「リグルちゃん…」

「まぁ、私はただ飯食われただけだけどね、親友の友人もまた友人、私も協力してあげるよ?」

「みすちーさん…」

「そうですよ!私達はもう親友なんですから!私達からは逃げられませんよ!」

「大ちゃん…」

「さぁ、永奈、あたい達に全部はなしなさい!さいきょーのあたいに頼ればいいのよ!」

「チルノちゃん…ありがとう」

 

私は全てを話した、それでも彼女たちは協力してくれるといった。

自分たちよりはるかに強い相手をするはずなのに臆することもなく返事を返事をしてくれた。

ありがとう、 みんな。




遅れてすみません、最近寒いせいかすぐに寝ちゃうんですよ…
次からゆかりん作戦が開始されますよ、そまた見に来てください。
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