うさぎちゃん「…」チョンチョン
永奈「ん?どうしたの?」
うさぎちゃん「…」ナデテナデテ
永奈「よしよし~、かわいいな~」
うさぎちゃん2「…」チョンチョン
永奈「うん?」
うさぎちゃん3「…」チョンチョン
永奈「こっちも?」
うさぎちゃん4「…」チョンチョン
永奈「……囲まれちゃった。」
うさぎちゃん2,3,4「…」コッチモナデテ
永奈「……ハァハァ」ヘブンジョウタイ
ザッザッ、ドサッ
「ふ~、ワシも歳じゃな。ちょいと竹を取りに来ただけでここまで疲れるとわ…
やはり、歳には勝てんのぅ」
1人の老人が言葉をこぼし、近場にある岩に腰掛ける。
「結局、ワシと婆さんの間じゃ子をなせんかったしのぅ……。
ワシ達はどちらかを残しこの世を去るのが定めなのかもしれんのぅ…」
休みながら独り言を呟く老人の前に1羽の野うさぎが竹林の奥から現れる。
「こりゃあたまげた、野うさぎが人によってくるとはのぅ。
今夜はうさぎ鍋でもするかのぅ」
老人が野うさぎに近寄る。
野うさぎは一向に動こうとしない。
そして、老人が野うさぎを手に取った。
「……なぜ、お主は人から逃げんのじゃ、人に捕まえられれば食われるとは思わんのか?」
老人は手に取る野うさぎに話しかける、だが、野うさぎは手の中で逃げたそうと身動きをすることはなかった。
「……なんじゃ、詰まらんうさぎじゃのう、こう生きが悪いと食っても美味くは無かろうに」
老人はそっと地面に野うさぎを降ろす。
「食われるとしてもこんな老いぼれでは嫌であろう?
ワシはお主を食いはせん、お逃げなさい。」
だが、地面に降ろされた野うさぎは老人を見つめまた、動こうとしない。
「ん~、なんなんじゃ?ワシに何か伝えたいことでもあるのか?」
もう一度老人が野うさぎに近寄ると、野うさぎは後ろを振り返り、こちらを何度も振り返りながら歩いていく。
「…ワシに付いて来いと申しておるのか?
行ってみるのもまた一興、かのぅ…」
野うさぎの後を老人がついて行く。
それから、少し竹林に入ったあたりで野うさぎが止まる。
「ん?どうしたんじゃ?」
そう言って、老人は視線を下から前を向くようになおす。
目の前には黄金色に輝く一本の竹があった。
「こ、これは……
これが、お主が伝えたかったことなのか?」
老人はもう一度視線を下に戻すが、そこにはなにもいなかった。
「い、いない……ワシはうさぎにでも騙されておるのか?
じゃが、この黄金色に輝く竹はなんなんじゃ?
……切ってみると、するかの」
老人が竹を切ると、中からとても小さな赤子が現れる。
「な、なんと!中から赤子がでおったわい!
これは、神様からの贈り物かのぅ…ありがたや、ありがたや。
婆さんにも伝えてやらんとな」
老人は、赤子をとても丁寧に抱きかかえ竹林から去っていった。
「これで、よろしかったのですか?師匠」
「えぇ、十分よ。帰還してちょうだい」
「了解しました。直ちに帰還します」
竹林の奥に光が集まるのが見えた。
その光の中心にはうさぎの耳を付けた奇妙な着物を着た少女がいた。
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「というのを見たらしいうさ」
「その話によると老人、もといお爺さんを誘導したのはその変な少女だよね」
「そううさ、しかもそのあと、そいつは光が輝いたと思った次の瞬間には消えてたらしいうさ」
あ、どうもこんにちは。永奈です。
私は筍を取りに来たあの日以来、てゐの家で暮らしています。
なんでも、言葉を話せるのはいいものの、話し相手がいないから暇をしていたらしいです。
私の旅も急ぐような物じゃないということで、ここ数ヶ月間共同生活をしています!
数ヶ月間いるのは、流石にいすぎかな…?
「あ、話は変わるけど、私がこんなに長居してて、てゐは迷惑じゃない?」
「へ?いきなりどうしたうさ?迷惑なんかじゃないうさよ?
永奈はなにかと力仕事は出来るし、鼻がいいから食べ物見つけだすのは上手いし、私も色々助かってるうさよ?」
「…えへへ、そうかな?そういわれると嬉しいよ」
「(あと、性格が緩いからなにかと便利うさ)」
「ん?てゐ、今何か言った?」
「こんなに家庭的な子がいてくれて嬉しいって言ったうさ」
「そ、そうかなぁ?えへ、えへへへへ//」
「……」
まさか、てゐがそんなこと思っていてくれたなんて!
うれしいな~、もっと色々手伝ってあげたら、もっともーっと喜んでくれるかな?
「あ、そういえばうさ、永奈も旅をしてる途中じゃなかったうさ?
そっちの方は大丈夫うさか?」
「あ~、旅のことは心配しなくても大丈夫だよ。
私、歳は取っても体が衰える事がないからね~」
「え?そんなの聞いてないうさ。なら、永奈はどのくらい生きてるうさ?」
「ん~、どのくらいっていってもな~。
私は閉じこめられていた時に時間を早く感じれるように能力を使い続けてた時があったから今じゃわかんない、かなぁ?」
「……閉じこめられてたってなにしたうさよ」
「…なんにもしてないよ?ただ、生き残るためにはそうするしか無かったからね。
強いて言うなら、私が妖怪だったから、かな?」
「……そんなことするのは誰うさ、それは、酷すぎるうさ」
「怒ってくれてありがとう。でも大丈夫だよ、私はもう昔は振り返らないって決めたからね。
もう、あの時の誤解も解くことが出来たし、どうしてああなったかも教えてもらったから」
「永奈は強いうさね。私がそうなったら誤解であったとしても憎み続けるうさよ」
「まぁ、それもそうだよね。私もそんな感じだったもん…
でもね、私はそれじゃダメなんじゃないかってずっとどこかで思ってたからね…
変わるにはちょっとしたきっかけって言うか溜まったものを吐き出す場所があれば大丈夫だったんだよ」
「…そううさか」
「な、なんか暗い話になっちゃったね!そ、それでなにかその、なんだっけ?」
「竹の話うさか?」
「そう!それ!なにか進展とかないの?」
「今は特にないうさね。この話も三日前にあった話らしいうさから」
「その話の赤ん坊が私は妙に気になるんだよね…」
「それなら、行ってみるといいうさ。
そのお爺さんの家はその時に見ていたうさぎが知ってるうさ」
「わかったよ!それじゃあ、ちょっと行ってくる!」
「気をつけて行ってくるうさよー」
「はーい!」
永奈はうさぎを連れて家から出ていく。
「……私の力では永奈に幸せをあげることは出来ないうさ。
……せめて、ここにいる間は幸せでいて欲しいうさね」
今後の話ですが、もしかしたらもう一つくらい小説()を投稿するかもしれないです。
内容は全然関係ない、まったく別ジャンルなんですけどね…
そうなった際は投稿スピード()が少しばかり落ちるかもしれないです。
まぁ、もしもの話ですけどね。