てゐ「東にずっと進んだとこうさ」
永奈「なるほど…なら、こっちにまっすぐ行けばいいんだね?」
てゐ「…そっちは北うさ」
永奈「ああ、じゃあこっちだね」
てゐ「…そっちは西うさ」
永奈「…わ、わざとだもん」
てゐ「…一度確認してきた方がいいうさね」
永奈「明日する予定だから大丈夫…」
「……よし!行ってこようかな」
「ふあ~、朝早いうさね~」
「まぁ、今日は道を覚えるために行くようなものだからね」
「飛べば道を覚えなくても大体は行けるうさよ?」
「私は飛ぶより走った方が早いからね。
ま、まぁ昨日走ってて初めて気づいたんだけど…」
「ふ~ん、まぁ、気を付けるうさ」
「うん!行ってきます!」
「いってらっしゃいうさ~」
とりあえず竹林を出ようかな、竹林からでれるようにはしてあるからね!
……マーキングだけどあれじゃないよ?足跡を強く付ければそこそこ臭いを残してくれるんだよ?本当だよ?
ま、そんなことはどうでもいいか。
お弁当も持ったしゆっくりいこうかな~。
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……どうしてこうなった?
私は道に迷わないようにひたすらまっすぐ進んでいた。
時折、上空まで飛んで都の位置を確認してまっすぐ歩いてた。
まぁ、まっすぐ歩くと山があったり森があったりするわけでありまして、そういう所には多くの自然の生き物がいたりします。
……考えもなしに、立ち入らなければよかった…。
私はどうにも同族の雄に好かれやすいらしくて、今では狼や犬が集まった群が私の後ろに出来ている…
「わん!わんわん!」
「なに言ってるかわかんないよ…」
わからない…なにを言ってるのかわからない…。
人と生活しすぎたのかなぁ…能力で聞けるように出来るけどロクなことじゃないんだろうなぁ…。
聞かないでおこう。
それにしても、数が集まっちゃったなぁ、ううむ…。
「ねぇ、どうしたら離れてくれるの?」
「わんわん!」
「はぁ…聞かないとわからないよね…。
“私は昔のように言葉がわかる”」
これで、聞けるかな?昔と言葉が違ったらめんどくさいなぁ…
「私の言葉がわかる?あなた達はどうしてついてくるの?」
「そんなつれないこと言うなよ姉ちゃん。
ちょっとだけでいいから遊ぼうぜぇ」
「ダメだこの子…君はどうしてついてくるの?」
「お、お声をかけていただけた!お、俺もとうとう卒業出来る!」
「卒業?どいうこと?」
「ぐふ、ぐふふふ…」
「聞いてないし…。
ほかの子でまともそうな子は…ねぇ、あなたはなんでついてくるの?」
「あぁ?なんでかだって?そりゃあ、より強い子供を作ろうとするのが本能ってもんよ!
姉ちゃんからは雌特有の臭いと強い力を感じるからな、ついつい釣られちまうってわけよ!
ということでどうかい?俺も力になら自信があるぜ?」
「ふ~ん、臭いか、そういえば昔も臭いがどうとかって言われてたなぁ…。
力のほうは妖力だろうし…妖力を抑えれば離れていくかな?」
やり方はどうだったかなぁ…忘れちゃったんだよなぁ…。
能力で無理やり抑えようかな…。
「“私の妖力はごくわずかにしか感じられない”」
お、おぉ、私から放出されてる妖力が弱まるのを感じる…。
この感覚を忘れないようにしよ…。
「ふぅ、これでスッキリするかな?」
周りの狼や犬達は散り散りになっていく。
あれ?1匹の狼が寄ってくる…
「ん?どうしたの?」
「…惚れた、一緒にいたい」
「え?え?」
「どこに向かってるかは知らないが、ついて行ってはダメか?」
「いや、私には心に決めた人がいるから…」
「なら、配下にしてくれ、共にいるだけでいい」
「え、いや、その…旅の間だけなら…」
「いいのか?いいんだな!よっしゃー!」
「うわ、豹変した…」
こうして、お供ができました。
もちろん、都までの道のみです。
あ、効果がきれそう…
「わん!わんわん!わぉーん!」
「うん、よくわかんないけどよろしくね」
都までは長そうです…。
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「うわぁぁぁ!」
「あ!人が襲われてる!行け!牙丸!」
「グルルル…グワォォンッ!」
「な、なんだ!狼か!」
「あ!牙丸、そっちじゃない!そう、そっち!」
「ワンワンッ!ワォーン!」
「なっ!こいつ仲間に噛みつきやがった!畜生!ぶっ殺して…ぐわぁぁっ!」
「ひ、ひぃ…」
「よしよし、いいぞ牙丸!あと1人だ!」
「わんわん!へっへっへっ」
「こ、こっちに帰ってくる前にあと1人が…逃げちゃったか…」
「くぅーん、わんわん!」
「あ、うん、よしよーし」
私は今、普通に人が通る街道を歩いてます。妖力を抑えた状態だと普通の子供の見た目になるため妖怪がくるから大変だからね。
あ、牙丸はさっきの狼です。結構強かったです。
「あ、あなたは一体?」
「え?私ですか?ただの獣使いです」
「わん!」
「おお、そうでしたか…いやはや、野党を倒してくれてありがとうございます」
「いえいえ、それにしても大きな牛車ですね」
「あぁ、これですか、私は商人をしているものだからね」
「そうなんですか、あなたも都へ?」
「おや?あなたがたもですか?」
「そうなんです!ご一緒してもいいですか?」
「おお!こちらからお願いしようと思っていたところですよ!
ささ、牛車に乗って構わないのでこちらへ」
そう言って商人は隣を空けてくれた。
牙丸は歩きでいいよね、まだまだ元気そうだし、口元血まみれだし。
「それじゃあ、失礼します!」
「ん?おや、君はまだ子供だったのか。
わしは目が見えなくてな、こんな子供に助けられるとはあとで、都の甘味でもかってあげよう」
「わーい!」
子供とは心外な!
まぁ、確かにそのくらい小さいけどさ…お菓子くれるって言うし許してあげるか…。
……ん?なんで目が見えないのに子供ってわかったんだろう?
「ん?なんでわかったか気になるのかい?」
「え?う、うん、そうです」
「怪しまれるのも当然か、わしはな、小さい頃から目が見えないから肌で感じる感覚や、音で周囲を判断するようになったのさ!
まあ、こんな親父に肌で感じられたら困るかもしれんがな!ガハハハッ!」
この人も牙丸と同じタイプなのかなぁ…ま、そんなことはいいか。
この人は、私が怪しんでるのも肌で感じたってことだよね?
肌で感じられるものなのかなぁ…?
まぁ、都までもう少しだけど牛車で揺られる旅もいいものだね。
…目標にしてた1日1回投稿が最近は困難になってきました。
今後も頑張るけど、2,3日に1回投稿になると思います。
すいません…。
あと、今後の予定が大分変わったので竹の子物語編はまだまだ続きそうです。
※最後の一部を修正しました