東方狼人間   作:四季折々

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永奈「妹紅って名前だったんだね!」

妹紅「あ…うん、教えなくてごめんね…」

永奈「だ、大丈夫だよ!妹紅には妹紅の事情があるんだから!」

妹紅「そうだけど…ごめん」

永奈「私は、気にしてないよ?それよりも、これからもよろしくね、妹紅?」

妹紅「…!よろしく、永奈!」

不比等「ええ子たちやぁ…」シクシク


叶えし者

あれから数日、私は藤原家にいる…。

てゐとは牙丸を使って手紙のやりとりをしている、牙丸は竹林でも迷わずにてゐの所まで行けるらしい…私は行けなかったのに…。

まぁ、そのおかげでてゐにも都に住んでいることは伝えられたからよかったんだけどね。

藤原家の暮らしは屋敷を見てわかるとおりとても裕福な家なので私も三食しっかりもらってます。

竹林では毎日、筍やてゐが育てた野菜を食べていたのでこちらの食事には満足しています。野菜が嫌いなわけじゃないですよ?お魚なんかも好きなだけです!

まぁ、そんなこんなで藤原家の暮らしもとても楽しい生活を送っています。

 

「えーなー、甘味処行こうかー」

「甘味!行くー!」

「まったく、永奈は食いしん坊だな」

「ち、違いますよ不比等様!これは、妹紅が誘うから…」

「父上様、今から永奈とお出かけするんですから邪魔をしないでください」

「……お父さん悲しいです」

 

 

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私達は甘味処で楽しくお茶をしています。

甘味処は妹紅と初めてあったところです、味はいいしおばちゃんは優しくていつもおまけをくれるし…しあわせ…。

 

「永奈…今にも天に昇りそうな顔してるけど大丈夫?」

「いや~幸せだなぁって思って」

「ふふふ、変なの…ん?永奈あれなんだとおもう?」

「ん?…うーん?牙丸?」

 

妹紅が指を指した先にはこちらに手紙を咥えて走ってくる牙丸がいた。

いつも、都の外で会ってるのにどうやってきたんだろう?

 

「へっへっへ」

「おー、よしよし、そんなに急いでどうしたの?」

「え、まさか永奈の知り合い?」

「ん~…知り合いっていうか手下のやうなものだよ。えーとなになに……」

「手下…さすがは犬妖怪。ってどうしたのそんな青い顔して!?」

 

ヤバいヤバいヤバい!忘れてた、輝夜ちゃんに手紙を送ってなかった…。

ていうかなんで輝夜ちゃん?手紙送ってないから輝夜ちゃんは牙丸のこと知らないはずだし、まさかてゐ?いや、そんなはずはないてゐは家の事が忙しいから竹林から出てないはずだし…。

そ、そんなこと今はどうでもいいか!それより、どうしよう輝夜ちゃんかなり怒ってるよ…う、うぅむ…。

 

「いきなりどうしたの永奈?その手紙が原因なの?ちょっと貸して」

「あ、これは、その…」

「いいから、なになに…永奈へ、どうして手紙を私には送らないんですか、今日引っ越すのでたっぷりお話しをしましょう。輝夜より」

「怒ってる絶対怒ってるどうしよう…」

「永奈…うしろ、見て」

「え?」

「お久しぶり~え・い・なちゃ~ん♪実は昨日のうちに引っ越して先ほどその狼に手紙を届けさせて見ました~♪どうビックリした?」

「あ、はは、会えてう、嬉しいよ、か、輝夜ちゃん」

「そうね~、それじゃ行きましょうか?」

「あ!ちょっと待ってください!永奈は今、家で飼ってるんです!

連れて行かれたらその、なんていうか…」

「大丈夫よ、明日の夜には返すわ」

「あ、明日!?も、妹紅…たす「あ、それなら大丈夫です」人でなし!」

「それじゃあ、交渉成立。行きましょう、永奈ちゃん」

「永奈…」

「妹紅…」

「明日帰ってくるって父上様に伝えとくから。

もしかしたら、もっと遅くなるかも、とも言っとくからゆっくりしてきてね?」

「うー!うー!人でなしー!」

 

 

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輝夜ちゃんに連れられ少し坂道を行くとそこには少しばかり大きめの真新しい屋敷が建っていた。

 

「さあ、ついたわよ。ここが私達の新しい家よ!」

「綺麗だね、それに此処からなら都が少しだけ見渡せるね」

「そんな高台じゃなくても家は平屋ばかりだからね。これで都って言うんだから月との違いがわかるわね!」

「…こんな都は嫌い?」

「冗談、こんな都でも月と違って人が生きてるってのを実感出来るから私は好きよ。

それに、ここにはお爺さんにお婆さん、あと永奈もいるからね」

「…ありがとう、そういってもらえると嬉しいよ」

「…さて、中に入りましょうか?逃げようとしても無駄よ?

私は、手を離さないからね」

「…くぅ~ん」

 

 

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それから、家にはいるとお爺ちゃんとお婆ちゃんが出迎えてくれました。

2人とも私を笑顔で歓迎してくれた…照れちゃうな。

 

「な~に、赤くなってるのよ」

「て、照れてなんかいないよ!ただ久しぶりに会ったから嬉しいだけ!」

「ほっほっほ、そう言ってくれると嬉しいねぇ、お爺ちゃん照れちゃうよ」

「お、お爺ちゃんまで!」

「ふふ、いらっしゃい永奈ちゃん。今から輝夜のお話しをするんでしょう?

お茶菓子でも持って行くからさぁさぁ、上がりなさいな」

「…ありがとう、お婆ちゃん」

 

お婆ちゃんに礼を言うと輝夜の後に続き家の中に入っていく。

この家の中はシンプルに作られているようでとても住みやすそう…ちょくちょくお泊まりに来よう。

そんなことを考えていると廊下の角に階段があった。

 

「あれ?この家2階建てなの?」

「ふっふっふ…よくぞ気づいてくれたわね!

なんとこの家の設計には私も参加しているのよ、私の建築センスを使って今の時代ではない家を作って見たわけよ!

ふふふ、また歴史を1つ加速させてしまったわ…」

「あー、うん、楽しそうでなにより、だね」

「ふ、ふふ、ふふふふ」

「まぁ、それはおいといて…輝夜の部屋はどこあるの?」

「おいとくのね…部屋はこの階段を上がって廊下の突き当たり、丁度窓から街を見えるようにしてみたわ!」

「そうなんだ、街を見渡せる窓ってやっぱり理想だよね!」

「私は、理想を叶えてしまったわ!」

「…そうだね、早くお部屋に行こ?」

「わかったわよ!私がボケるとすぐ冷ますんだから…」

 

輝夜ちゃん…多分寂しかったんだよね、だからこんなよくわからない話し方になってるんだよね…。

今度からはちょくちょくあって遊んであげよう…。




そろそろ竹の子物語も終盤です。
シリアスは無い(多分)とか言ってましたけどあるかもしんないです。
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