東方狼人間   作:四季折々

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永奈「これは、ステルスミッションだ…失敗は許されない」

コソコソ…ガサガサ…パキッ

衛兵「ん?そこにいるのは誰だ!?」

永奈「!……ぅ、わんわん!」

衛兵「なんだ、犬か……ふわぁ、と巡回の続きでもするかな」

永奈「……いった、かな?
   …ふぅ、助かった…」

輝夜「他人様の庭先でなにしてるのよ…」

永奈「!!!!!!」


ツキのない日

「……で、私にどうしろと?」

「どうしろっていうか、その…」

 

私は、輝夜ちゃんに藤原家の問題の相談に来てみました。

来たのはいいけども…。

 

「私にその人と結婚しろというの?」

「そういう訳じゃないんだけど…私は、妹紅達に仲良くしてもらいたいんだ…」

「それならなおさらじゃない。

私がその人と結婚なんてしたらより深い溝が2人の間に出来るわよ」

「う~ん、そうなんだよね…せめて不比等様の目を輝夜ちゃんから外させられればなんとかなるんだよねぇ…」

「……それなら大丈夫よ」

「え?」

 

考え込む私に輝夜ちゃんが渡したのはのは一つの封筒。

 

「あれ?この封筒って…」

「そうよ、今の地上ではないタイプの紙を使われているわ。

中に入ってるのは月から私に送られてきた一枚手紙だけ、しかも一言しか書いてないし」

 

丁寧に開けられている封筒の中を確認してみると、一枚の手紙。

そこにはただ一言だけ“満月の夜に迎えに行きます”と書かれていた。

 

「輝夜ちゃん、迎えにくるって…月に、帰るの?」

「それ以外どこがあるのよ?

……やっとこんな穢れた地上を離れられるんだから清々するわ」

「……」

「そうよ、地上は穢れで満ちているの。

あなた達のような妖怪のせいで地上は穢れに満ちてしまった、だから私達人類は月に行くしかなかった。

私は、こう教えられたけど違うかしら?大昔から生きてる妖怪さん?」

「……もし、私が、輝夜ちゃんに地上に残って欲しいっていったらどうする?」

「…あなたはなにを言ってるのかしら?

私は、月に帰りたいって言ってるのよ?

あなたみたいな妖怪は嫌いだって言ってるのよ?」

「それでも!私は、輝夜ちゃんに残って欲しいって思ってる。

だから、ゲームをしよう、私が勝ったら地上に残ってもらって、なおかつ、妹紅達の関係修復に手伝ってもらうんだから!」

「…そんなの私がのると思ってるの?」

「輝夜ちゃんは将棋が強かったよね?勝負はそれでいいよ」

「なに1人で話進めてるのよ……たく、なら私が勝ったら…勝ってから決めるわ」

「!わかった、なら将棋の道具をだすよ」

 

 

------------

 

 

結果から言わしてもらいます………惨敗です。

 

「ふ、ぐぅ、え、ぐぅ…」

「なに泣いてるのよ」

「だ、だってぇ」

「最初から負けるってわかってたでしょ?」

「い、いっぱい練習したもん…次は負けないようにが、頑張ってたもん」

「………」

「う、うぅ…」

「…勝ったのは私だから、永奈に罰ゲーム、“私のことは、もう忘れなさい”」

「え、そ、そんなこと」

「…早く出てって、さもないと人呼ぶわよ?」

「ま、待ってよ、輝夜ちゃ(パンッ

「え?」

「目障りなのよ、あなた」

 

ゆっくりと後退し、窓の近くまでくると永奈は勢い良く飛び出した

 

「……私だって、こんなこと、したくないわよ…。

好きな人たちと、離れ離れになるなんて、いや、よ。」

「ぐす、ひくっ、いや、いや、よ……」

 

 

------------

 

 

「う、うぐ、どうして、なんでぇ……」

 

1人、月明かりすらない真っ暗な道を歩く

 

「やっぱり、わたし、が妖怪なのが、いけ、ないの、かな」

 

歩いていると生暖かい風が吹き抜ける

 

「こんばんわ、永奈様」

「あ、あなたは、青娥、さん?」

「…あら、頬が赤く腫れてるじゃないですか」

 

青娥さんが優しく頬を撫でてくれる。

青娥さんの手、冷たくて気持ちいい…

 

「誰かと喧嘩でもしちゃったんですか?」

「……私が、悪いんです。

原因は、私にあるんですから」

「そうなんですか、原因っていうのは伺っても?」

「え、あの、それは…」

 

青娥さんは優しく見つめてきている。

この人なら、信用、しても、大丈夫……かな?

 

「な、なにを聞いても、他の人に話したりしないですか?」

「えぇ、私は口が堅いことで有名なんですよ♪」

 

どこか、軽い口調で答えてくる…青娥さんなりに気を使って明るく振る舞ってくれてるのかな…。

 

「じ、実は、私は人、じゃ、ないんです」

「あら?そうだったんですか?なら妖怪とか、かしら?」

「え?ま、まぁ妖怪ですけど…驚かないんですね…?」

「うふふ、そうですね♪」

 

気づけば先ほどまでの優しい表情が消え、青娥の顔は張り付けたような笑顔へと、変わっている

永奈の背にツーっと冷たい汗が流れる

 

「おや?こんな所にいましたか青娥」

 

永奈の背後から薄い茶髪を耳のように頭の上に纏めた少女が現れる

 

「これはこれは、豊聡耳様♪

この方が永奈様ですよ♪」

「ほぅ、君が3人見たっていう少女ですか」

「え、えと、あなた様が輝夜ちゃんの話を聞きたいって言っていた、豊聡耳様、ですか?」

「輝夜ちゃん?なんのことですか?」

「え?」

「そ・ん・な・こ・と・よ・り♪

豊聡耳様、いかがなさいますか?」

「ふむ…連れて行こうか」

「ちょ、ちょっと待って下さい!私は、ついて行くなんて一言も…ひっ!」

 

永奈が同行を否定した瞬間、喉元に冷たい感触を感じる

 

「妖怪風情が図に乗らないでくださいね。

君のような妖怪など首を落とすだけで動かなくなるんですから」

「豊聡耳様、そんなことしなくても私の作った眠り薬で動かなくしますよ♪」

「お願いします、青娥」

 

永奈の驚きで硬直していた体は意図も容易く押さえ込まれる

 

「さぁ、お口を開けてくださ~い♪」

「い、いや、やめっ、んぐぅ!」

 

飲まされた薬は相当強力だったのか、見開かれていた潤んだ瞳は数秒もたたぬうちに閉じられていた

 

「ささ、行きましょうか♪豊聡耳様♪」

「そうですね」




神子さんの髪ってこの前までケモミミかと思ってました。(割とガチ)
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