私が新たな主です。
「ん…?」
私は暗闇の中ドロッとした液体に浸かっていて液体には胸から下が浸かっていた、
「なんだろ、これ…?」
体を動かせば液体は体中にヌルヌルとまとわりつく。
普通は気持ち悪いと思うかもしれないけれど、不思議と不快感は無かった。
むしろ、液体に包まれることによって安心感が増す。
「ん、ふぁ~」
気がゆるんだら大きく欠伸がでた、なんだか眠いな。
「もう少し、もう少ししたら、起きよう…」
------------
目を開けると女の子が私に跨がり顔を覗き込んでいた…
うん…普通にびっくりした…
「お姉ちゃんは…あの面妖怪のお姉ちゃん?」
「え?」
面妖怪?この女の子はなに言ってるの?
第一私は狼の妖怪だし、そもそも面妖怪なんて聞いたこと無いよ。
「ん~でも、お姉ちゃんにはお燐みたいな耳が生えてるからな~」
面妖怪の次はお燐?
誰なんだろう…ますますわかんない…
「えーと、面妖怪もそのお燐さんって方もわからないんですが…」
「え、面妖怪もわからないの?む~ますますお姉ちゃんは何者なの?」
何者って言われても…
まぁ、普通に自己紹介するけどね。
「私は永奈っていいます。面妖怪じゃなくて狼の妖怪だよ」
「へ~!狼なんだ!私はこいし!ねえねえお姉ちゃん!狼の妖怪なら私のペットにならない?
私動物が大好きなの!」
このフリルをふんだんに使った黄色い服の女の子はこいしちゃんって言うんだー
ペットになってって言われても進んでなりはしないよね。
「そんな事急にいわr「ならないなら地底中にお姉ちゃんが侵入者だ!って言いふらすよ?」
「こうみえても私、地底の管理人の妹なんだから」
ふふん、とこいしちゃんは鼻を鳴らす。
お姉ちゃんの自慢話なのかはわからないけど、そんな怖いことは言わないで欲しいよ…
…ん?地底…?
「ねぇ、こいしちゃんペットのことは置いといて地底って地面の底ってこと?」
「え?そうだけど?」
こいしちゃんがなにを当然のことを、って顔で見てる…
あれ?私がおかしいのかな…いや、そんなはずはないんだけど…
少し、状況を整理してみないと…
「こいしちゃん、少し退いてくれる?」
「はーい」
周りを見てみると気を失う前にいた和室とは違い、なんというか昔で言う洋風な部屋にいる。
あの時代ではこんな作りは見たことがない、気を失ったときに移動させられたのかな…
こいしちゃんに聞いてみるのが手っ取り早いかな?
「こいしちゃん、私ってどこからきたの?」
「え?来た?来たっていうかこれから出てきたよ」
そう言って私に見せてくれたのは白い子供のお地蔵様のようなお面。
額には少し大きめの黒子のような黒い石がはめ込まれている。
「お姉ちゃんはね~、私がこの黒子を取ろうとしてカリカリ引っかいてたら出てきたんだよ!」
黒子から?
私って黒子の精か何かなの!?いや、そんなはず無い!私は黒子の精なんかじゃない!
落ち着け!落ち着けー、ふーふー…うん、なにバカなこと考えてるんだろう…
取りあえずその仮面が何なのか聞いてみないことにはわからないよね。
「え、えーと、こいしちゃん?そのお面って何のお面なの?」
「これ?えーと…なんだっけ?」
「憶えてないの…?」
「うーん…あ!思い出した!たしか、面妖怪が希望の面とかって言ってたよ!」
希望の面?
うーん、全然わからないなー取り敢えず詳しく知ってそうな面妖怪っていうのにあってみないといけないな…
もしかしたら、何か知ってるかもだし…
「ねぇ、こいしちゃんその面妖怪って妖怪に会う事って出来る?」
「出来るよ!」
「本当!?私、面妖怪に会ってみたいの!」
「条件があるよ、永奈」
「なんの?」
「わたしの、ペ・ッ・ト」
「あ…はい…」
いきなり時間が飛びすぎだって?
申し訳ない、そういう展開なんだ(白目)