これまでにないスピードにカソクするんだ!
大豪邸なう。
今俺は永琳に抱えられ街の中でも一際大きな豪邸の中にいる。
ここにくるまで多くの人間とすれ違ったがそのどれもが俺を蔑むような目で見てきた…
まぁ、一部の例外もいたがな…いわゆるHENTAIさんってやつか、この世界も平和なところは平和そうでなによりだ。
とまぁ、そんな無駄な思考はおいといて、現在一際豪華な扉の前についたようだ。
「永奈ちょっと降ろすわよ」
「うん、わかった」
さすがにまだ足の傷は治ってないから結構痛いな…
永琳が扉を叩き「失礼します」と言い入っていく、俺は廊下で少し待つように言われた。
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あれから一時間は待っている…
中からは防音加工でもしてあるのか全然声が聞こえない…
立っとくのも辛いから今現在は壁に寄り添うように座っている、なんだか眠くなってきたな…
そんな感じでウトウトしていると中から永琳が出てきた。
「待たせちゃったわね」
「だいじょーぶ」
眠いせいか緩い感じで返事をしてしまった。
永琳もなんだか微笑ましいものでも見たような顔をしてる…
しょうがないじゃないか、眠いんだもの
「それじゃあ、私の後について来て」
「わかった」
中にはいると大人の男性と女性が奥にいた。
この二人後光が差すような神々しいオーラがある…俺と同じ妖力の類の力なのかな?
「永琳、そやつがお主の言う妖怪か?」
「はい、そうです」
「人間に似た容姿になってしまったというのは誠のことだったのか…」
「はい、私が見つけたときには既にこの姿でした」
終始男性の方が永琳と話している、女性はなんだかジッとこちらを見ている…
なんだか気まずい…
「ツクヨミ、彼女は人間に敵意は無いようですよ」
「ですが姉上仮にも小奴は妖怪、力を奪われて敵意が無いとは思えませぬ」
「ツクヨミ、貴方は私の能力を忘れたのかしら?
私の能力は“日輪を司る能力”、日輪の前ではあらゆる者が全てをさらけ出す、私の前では心も思考も全て筒抜けの状態よ。
今もこの子は貴方の事を怖がっているわ」
「え?永奈大丈夫?」
「う、うん」
凄い…今の俺の心をこの人はすべて見透かしている多分この考えも全て筒抜けなのだろう、今も彼女が此方に微笑んでくれただけで恐怖などの感情が無くなってしまった。
本当に太陽のような人だ…
「…そうでしたね、姉上の前では隠し事など無意味、姉上が認めるというならば私も認めましょう」
「ありがとうツクヨミ、それなら自己紹介をしなければいけませんね!
私の名前は“天照”、この街の最高責任者にして太陽を司る神よ」
「私の名前は“月夜見”この街の副責任者にして“月夜を司る能力”を持つ月を司る神だ」
「そして改めて自己紹介するわね私は“八意思兼神”、一応知識を司る神としてこの名前を頂いたけど私は天照様や月夜見様と違い生まれが人間なのだからあなたは“八意永琳”、こっちの名前で呼んでね、あと能力は“ありとあらゆる薬を作る程度の能力”よ」
「あ、え、えぇと、俺の名前は永奈って言います。
永琳からもらった大事な名前です。」
「永奈ちゃんって言うのねよろしくね」
そう言って天照様は俺に握手してきた。
人間の街に来て一時はどうなるかと思ったけど優しい人たちもいるようで安心した。
月夜見様も妖怪を嫌っているものの優しそうな雰囲気をまとう人だ。
「それでは、私は永奈を家に案内しますので失礼させていただきます」
「また後ほど私のところに遊びに来てもいいからね!」
「わ、私のところにも来てもいいのだぞ」
「なにを言ってるの月夜見、あなた妖怪嫌いじゃない」
「ち、違いますよ姉上、私はこの妖怪が変な気を起こさないようにと…」
「あらあら、なにをするつもりなのかしら」
「…」
月夜見様が黙ってしまった…
まてよ、これ信頼してもらえるチャンスじゃね?
「あ、あの天照様も月夜見様もありがとうございます!
お二人のところどちらとも行かしてもらいますので、その時は、え、えとその、や、優しくしてください?」
ヤバい、信頼してもらおうとして変なこと口走っちゃった…
「ふふふ、そうねいつでもおいで」
「あ、あぁいつでも歓迎するぞ」
なんだか天照様がすごくニヤニヤしてる…
そうか、この思考もだだ漏れだった…
「それじゃあ、帰ろうか永奈」
「…うん、そうだね」
「?」
早く帰ろう…足の痛みも吹き飛ぶくらい恥ずかしい…この心の声も聞かれてるんだろうな…
そうして帰ろうとする俺と永琳を天照様が呼び止める。
「永琳ちゃんその子も面白い能力を持っているようだから鍛えてあげてちょうだい、まだこの子自分の能力認識してないようだから」
「え?そうなの?」
「へ?能力?俺にもあるの?」
頭の中が?マークだらけになる能力なんて持ってたんだ俺…
どんなのか気になるな…
「わかりました、この子は私が精一杯育てます!
なんて言ったって私のペットなんですから!」
「うん!その意気よ永琳ちゃん!」
「はい!」
忘れてた、俺ペットって扱いだったんだ…
まぁ、群れを離れてぼっちになるしかない俺を引き入れてくれてるんだし感謝しないとな。
あれ?もうすでに調教されてきてない?気のせい?
調教されているほうが幸せな時もあんだよ。