黄金一族のワールドトリガー   作:逆戲愛薙

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戦闘映写が難しくて訳分からないこと書いてるかも。

自信が無い、拙い部分は皆様の脳内で付け足して保管してくださいお願いします(´;ω;`)


第2話

 

 

少し時は遡り、、

 

 

 

「みんなお揃いで、どちらまで?」

 

 

「うおっ迅さんじゃん、なんで?」

 

 

「よう当真、冬島さんはどうした?」

 

 

「船酔いでダウンだよ」

 

 

「余計なことを喋るな当真」

 

 

遠征部隊でのブラックトリガー奪取作戦のここまでは迅の見た未来道理、問答が続く。

 

これに太刀川さんは絶対に引かないから確実に戦闘になる。

 

 

「嵐山隊ただいま現着!」

 

 

「嵐山たちがいればはっきり言ってこっちが勝つよ」

 

 

「俺のサイドエフェクトがそう言ってる」

 

 

「おもしろい、その予知覆したくなった」

 

 

さぁ、ここからだ。今この瞬間、、未来の分岐は、

 

 

ドゥン!!!!!

 

 

明らかな爆音、まるで超長距離迫撃砲でも撃ったような騒音と振動がボーダー本部から伝わってくる。

 

 

「あー、こりゃまずい」

 

 

「なんだ?」

 

 

ピューウウウウウ!ドン!!

 

 

迅と太刀川達のほぼど真ん中にそれは着弾した。

四方に広がる爆風と煙幕を迅を守るように嵐山達がシールドを展開する。

一向に仕掛けてくる気配がないことからあちら側もシールドを炊いているのだろう。

ということはどちらにとってもイレギュラー。

 

煙幕が晴れ悪かった視界も次第に色を取り戻す。

何かが着弾した地面は巨大なクレーターのように凹み人が一人程度なら入れるくらいの穴が空いている。

 

その中心、そこにはフルシールドで包まれた人間が入っていた。

 

シールドが解かれそこに居たのは。

 

 

「匂う、、、風紀を乱す匂いがするであります。ゲホゲホそれにしてもなんて乱雑な装置でありますか。隊長はもう少し安全装置に気を配るであります」

 

 

「まじかよ、ここで引くのかよ最悪を」

 

 

焦ったように迅の声が上ずっている。それほどまでかと覗き込み砲弾のように飛んできた人物を見やるそして嵐山隊もその人物を見て息を飲む。

 

まるで映画のター〇ネイターのように片膝を着くその人物、黒を基調とした隊服にまるで警官のような制帽から飛び出るふたつ耳。

 

体が覚えている。圧倒的強さを持って当時ランク戦で嵐山隊を轢き殺すように瞬殺した暴君が所属する部隊。

 

 

「まさか!フェノーメノか!」

 

 

「おいおい、こりゃどうなってる?」

 

 

「まさか、ステイツの狂犬か」

 

 

凄めば大人も殺せそうなその圧力のある瞳。服の上からでもわかる鍛え抜かれたその体は細身でありながらも迫力を感じさせる完成された肉体美。

 

 

A級番外部隊。

ゴールドステイツ所属。

 

 

『狂犬のフェノーメノ』

 

 

「で、どちらが風紀を乱しているでありますか?」

 

キリッとした佇まいで彼らの前に立った彼女は半身の状態で双方を指さし尋ねる。

 

そもそもこの任務は、遠征部隊と少数しか知らない極秘任務だ。それをどうやったのか嗅ぎつけて、いや、本当に『嗅ぎつけて』駆けつけてきた彼女に太刀川共々もはや何故?と言った状況だ。

 

周りを見回し未だに状況が掴めていないフェノーメノ。

そしてその視線はある一人の男を見つける。

 

「ん?太刀川さんじゃないですか。遠征から帰還したんでありますね。お疲れ様です。

、、、いや、まさか、また逃げ出しているでありますか、、課題から」

 

 

「ち、違う違う。今は任務でここにいる」

 

 

「任務でありますか?」

 

 

「そうだ、城戸司令からの極秘任務だ」

 

 

「ご、極秘任務でありますか!?それは、失礼したであります。本官の早とちりで申し訳ない」

 

 

そう謝り頭を下げるフェノーメノにふと顎に手を当てた太刀川は少しニヤリと笑う。

 

 

「いやいや、ちょうどいい所に来た。メノ手伝え」

 

 

「手伝うでありますか?本官が?」

 

 

「そうだ、この任務を邪魔する嵐山と迅を止めて欲しい」

 

 

「迅さん本当でありますか?」

 

 

そう聞いたフェノーメノの顔色が変わる。先程までの少女の面影はなく犯人に詰め寄る警察のような放たれる圧力がまるでブラックトリガーを相手取っているかのよう伝わる。

これには嵐山隊の面々も冷や汗を流す。

 

ゴールドステイツの所属はあくまでボーダーだが、その支配権は城戸司令にもない。他のメンバーも一癖も二癖もありあまり人の言うことを聞くような奴らではない。

 

その中でもフェノーメノは忍田本部長の事を師匠と崇めているが立ち位置こそ中立でボーダーの風紀委員(自称)であり組織体系には上司である城戸司令の命令には素直で他のメンバーがおかしいと勘違いする程だ。

 

正義に重きを置く彼女、だからこそステイツの中で1番融通がきかない。

 

 

「そうだと言ったら?」

 

 

そう余裕を持った笑みで答える迅。

 

(なるほど、フェノーメノが来た時点でこうなる未来は確定か)

 

瞬時にそう判断した嵐山は部隊全員に指示を出す。

 

(一斉射撃)

 

(((了解)))

 

全員が一斉にその照準をフェノーメノに向ける。

それを見たフェノーメノは少し悲しそうな顔をした気がした。

 

タタタタタタタタタタ

 

ダンダンダン!!

 

 

「迅さん少し信じていたでありますが、、『トリガーoverlap』」

 

 

着弾。A級のフルシールドも貫く程の弾幕だ。これで倒せたとは思わない、こんなので倒れる程度なら嵐山隊は敗北していない。

一旦距離を取ろうとしたその時だ。

 

 

「校務執行妨害!!!言い訳は署で聞くであります!!」

 

爆風と粉塵の中から飛び出してくるフェノーメノ。その両腕には少し大きすぎるガントレットが装備されている。そこから展開される円形のシールドで全ての弾丸を防ぎながら直進してくる。

 

 

「やっぱり無傷か」

 

 

「硬いね」

 

 

「大人しく確保されるであります!」

 

 

追撃のメテオラを2発。

 

その身で受けに行く。ガントレットで防御姿勢を取るとまた円形のシールドが展開され爆撃の中を突っ切ってくる。

 

 

「メノに続け!」

 

 

「悪いな迅、運はこっちに味方してるらしい」

 

 

「それはどうかな?」

 

 

フェノーメノに続き太刀川達も追撃を開始する。

 

 

「ふん!」

 

 

木虎の顔スレスレをガントレットが通過する。ビュォオ!と同じ女性で高校生でありながら同じトリオン体とは思えないほどの轟音と速度で振るわれる拳。当たれば一撃で吹き飛ばされる。怖いのはそのフィジカルだけではない、当たることが無かったガントレットが廃屋の壁に触れた瞬間。

 

 

ドゴォオオオオン!!!

 

 

まとめて2、3軒の廃屋が粉々になり吹き飛ぶ。まるで、二宮さんの爆撃をその拳で体現するが如く。ガントレットから放たれていい威力ではない。

 

 

「外したでありますか」

 

排熱音と共に肘付近まで伸びる装甲板が浮き上がり膨大な熱を放出する。

 

A級にはトリガーを改造する権利が与えられる。その中でもゴールドステイツは全員がオリジナルトリガーを保有している為個人ランク戦やチーム戦からも除外される形となっている。

 

そして司令や本部長達以外姿を一度も見たことがないゴールドステイツの隊長。ステイゴールドが手掛ける多種多様な武器達。

 

まるでSF映画に出てくるような性能と見た目に当時こぞって技術班が解析をかけたがその技術体系の何ひとつとして理解することは叶わないほどに異才でありこのボーダーの設備関係を20年ほど推し進めた天才。その異次元の機工士が手掛けた4つの武器をボーダーでは装具と呼んでいる。

 

トリガーの上から重ねるように使うoverlapはボーダーの通常兵装とは共存できない。

トリオンやトリガーの容量の問題でそのすべての機能が注がれる性能上使った後は緊急脱出するまで通常兵装に戻すことは出来ない。

その代わりそれぞれが装備者に合わせたオーダーメイドで絶大な攻撃性、万能性を誇る。

威力は破壊性能だけを切り取ればブラックトリガーにさえ匹敵する。

 

 

そしてフェノーメノが使うガントレット。

 

名を『徹甲装』

 

 

拳のインパクトと同時にトリオンを注ぎ込むことによって前方方向に強烈なトリオンによるインパクトを発生させる。その威力はメテオラの2倍から3倍の威力を誇る。その分消費するトリオン量は膨大で。並の隊員なら2、3発でトリオン切れを、起こすほどだ。

 

 

「今ので7発目!何発打つのよ!」

 

 

「まだまだ撃てるでありますよ!」

 

 

避けるしかない、紛れ込ませるように放つレッドバレットもそのことごとくを読み切られ交わされる。まるで弾丸の種類、位置を『嗅ぎとって』いるかのようにその全てを防ぎいなされる。

 

本来ならメノ相手に攻撃手は手も足も出ない。少なくとも射撃手と銃手が一人ずついないと相手にもならない攻撃手キラー。

両腕のシールドは旋空弧月をも防ぎ切る硬度を誇る。絶対防御、これを正面から破ろうと思うと太刀川や二宮のフルアタックが必要になってくる。

 

「メノ私達は忍田さんの」

 

 

「問答無用!全ては署で聞くであります」

 

 

「この、頑固者!」

 

 

押し切られる!!

 

木虎の猛攻を両腕から展開される円形のシールドで防ぎながら木虎ごとビルの壁に叩きつける。

 

 

「がっ!」

 

 

シールドと壁に叩きつけられた木虎の肺から空気が押し出される。抜け出そうにも身動きひとつ取れないほどの圧倒的パワー。その圧力に耐えられず後ろの壁に亀裂が入る。

 

 

「木虎!!」

 

「これでもう、避けれないであります」

 

 

間に合わない。出水の猛攻を防ぎなが嵐山が叫ぶ。

 

振り上げる拳の排熱が終了し浮き上がった装甲板が閉じる。

木虎の顔部分のシールドが無くなり振り抜かれる。

 

ガントレット部分が削ぎ落とされるように無くなったその腕で。

 

 

「、、、、!?」

 

 

「後ろが疎かじゃねぇか?マメちん」

 

 

「その声は!ゴルシさん!」

 

 

風で揺れるワンピースがフェノーメノの瞳に映る。

 

そこには芦毛の髪を揺らしながら真紅のワンピースの水兵服。頭に乗っかる舟形帽の横から飛び出すふたつ耳。

 

 

A級番外部隊

ゴールドステイツ所属。

 

 

『不沈艦ゴールドシップ』

 

※ここに本人希望で舌を出すゴールドシップが大画面で放送されています。

 

 

 

ゴルシの手元にある鎖を手繰り寄せる。

 

ゴゥゥン!!

 

と、風を裂きながらフェノーメノの腕を吹きどばしたゴルシの獲物が手元に返ってくる。

 

 

「あ、ピンチに駆けつけ月夜に照らす馬耳娘、月に代わってゴールドシップがお仕置よ!」

 

口上と共に巨大な錨が手元に収まる。

 

 

「面白ぇ風がアテシを呼んでる気がしてな。ふらりふらりしてたらマメちんが暴れてんの見たからよ。ゴルシGoに乗って爆速来ちまったぜ」

 

 

肩に担ぐとその重さでゴルシの立つ足場がひしゃげる。

 

 

それは、、、武器と言うにはあまりにも大きすぎた、大きく、分厚く、重く、そして、大雑把すぎた。それは正に鉄塊だった。

 

 

ステイゴールド作。

装具 黄金錨(ゴールドストライフ)

 

 

武器としての原理は装具の中では分かりやすい。ただ、錨の爪の部分全てが刃に起きかわっているただそれだけ。

 

厳密にはトリオンを超高密度で圧縮する事で高温、高圧によって対象をすり潰している方が正しい。

 

 

そして、、、重い。

 

 

重い、武器とはそれだけで強力なのだ。例えトリオン体と言えど身の丈ほどもある錨を振り回すのは至難の業だが、ゴルシはこれをまるで自分の手足のごとく振り回すことで障害物諸共対象を吹き飛ばす。

 

 

「ジャバジャバでカチカチ頭のマメちんをこのゴルシちゃんが止めに来たってわけよ」

 

 

体を海に揺られる海藻の如く揺らしながら話す。

 

 

「何故邪魔をするでありますか!ゴルシさん」

 

 

「宇宙猫と話してたらピロンと降ってきたアイデアにうつつを抜かしてたら気がついたらここにいたってわけ!」

 

 

「何を言ってるでありますか!」

 

 

そんな漫才コントをしていると少し離れた場所で緊急脱出の軌跡が幾重にも空に打ち上がる。

 

 

「なっ!」

 

 

『すまない、メノ任務は失敗だ。ゴルシも出てきた以上、これ以降の戦闘は無意味だ撤退しろ』

 

 

フェノーメノの通信に風間から撤退命令が出る。

そもそも勝手に来た彼女だが、迅に矛を向けた以上、風間達の管轄だ。

 

 

「お、お、?撤退か?負けか?マメちん負けちったか?元気出せよ〜大豆食べるか?」

 

今もクネクネと体を揺らしながらフェノーメノの周りをクルクル回り続けるこのふざけたゴルシに今すぐ拳を振り上げたいところだが、致し方なし。

 

ここで戦えば迅達やゴルシに付け入る隙を与えてしまうことはフェノーメノも理解していた。

 

 

「トリガー解除。これより本官は帰投するであります」

 

 

そう通信を受けた彼女は換装を解き、木虎とゴルシにこれ以上の戦闘意思が無いことを示すとボーダー本部に向けて歩き出す。

 

 

「ありがとうございます。ゴルシさん」

 

 

「んぁ?いいってことよ。感謝なら迅に言いな」

 

 

「迅さんが?」

 

 

そう言うと彼女も換装を解く。私服姿のゴルシはいつもボーダーでつけている帽子も耳あても無くオフの姿だった。

木虎でさえ見惚れるほどの美形のお姉さんが現れ、こう見ると先程までふざけていた人物と同じ中身なのか疑わしくなる。

 

 

「無理そうなら手を貸してやれって言われてたからな。ま、すぐ終わっちまったけど」

 

 

こう、すらっと吐くようなセリフに少し木虎の心が揺れるが、いつものゴルシが脳裏に現れ頭を降るってかき消す。

黙っているゴルシの横顔はこう見るとやはり美人なのだ。

 

 

(黙っていれば本当に尊敬できる先輩なんですけどね)

 

 

「さ、帰ってマラカスの練習しねぇと」

 

 

「ま、マラカス?」

 

 

そうして木虎は意味のわからないことを言いながら帰路に着くゴルシの背中を見届けるのだった。





またお休みの日に投稿します。

思いつき発信だから在庫ないんですすいません頑張ります
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