黄金一族のワールドトリガー   作:逆戲愛薙

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納得する話が書けない。

もしかしたら変更することがあるかも……


第6話

 

『ゴルシさん、基地南部に人型近界民です。東さん達が交戦中。至急援護に向かってください』

 

 

「お、お、お?今新型捕まえていいとこなのによぉ〜これから人参とバニースーツ着せてデコレーションが」

 

 

『それは、仕方ないですね。では、帰ってからの特性お茶漬けはゴルシさん抜きでいただきましょう』

 

 

「ジャーニー!敵の位置を教えろ!」

 

 

『マップを送りました。後はよろしくお願いします。私も、、、すぐ手が離せなくなる』

 

 

そう言ってジャーニーからの通信が切れるとゴルシはそこらじゅうに広がるトリオン兵の瓦礫の山を錨を使って道路の端に弾き飛ばしながら。

マップに表示される人型近界民の元に走る。

 

幸い南部方向に向かうトリオン兵と新型を一掃していたゴルシは少し走るだけで目的地に到着する。

 

 

「お、あれかぁ?」

 

 

危険区域、大学の真ん中を歩く黒いマントに白い角を付けた人型近界民が、目に映る。

とりあえず一発、投げようと錨を構えた直後に通信がはいる。

 

 

『待てゴルシ』

 

 

「この声は、弾仙人」

 

 

『誰が仙人だ。そんなに歳食ってねぇよ。お前が来たなら戦力として充分だ。ゴルシを中心に作戦を立てるぞ。柚宇さんゴルシにもデータちょうだい』

 

 

『ほーい』

 

 

ゴルシに送られてくる戦闘データ。ボーダーのシールドを容易に貫通する弾トリガーに連射性も備えた意外と撃ち合う感じのトリガーだ。

それに加えてイーグレットも防ぐ高性能のシールドこれだけ見ても一筋縄では行かない相手だ。

 

 

『ゴルシ、正面から殴りあっていいぞ。後は俺らが合わせる。東さんサポートをお願いします』

 

 

『了解』

 

 

ゴールドステイツの力は出水や他A級部隊が一番理解している。当時、まだ彼女達がランク戦に参戦していた時。1番苦しめられたのはゴルシだった。

 

無形であり変幻自在のパーフェクトオールラウンダー。

唯一全てのトリガーで1万点を超えるボーダー切っての異色。

 

そのおちゃらけている一面とは裏腹に全ての地形、戦術、罠に対応する瞬発力、発想力。毎回変わるトリガーセットには苦労させられた。

弾の練度なら負ける気はしないがそれでも、ボーダーの中では全ての分野において一流と言ってもいい。

 

それに、

 

 

『出水さん、ジャーニーです。そちらの戦闘データは拝見しました。ゴルシさんが近いですので向かわせます。後の指揮はお任せ致します』

 

 

ゴールドステイツの魔女も戦場にいるならこの侵攻も何とかなるだろう。

出水は、そんなことを考えながらゴルシの返答を待つ。

 

 

少し目を閉じて、戦闘データを見ているであろうゴルシ。

 

 

「おっけーゴルシちゃんに任せときな」

 

 

錨を持ち上げ鎖の部分を掴みその圧倒的重量を回転させ始める。

 

 

装具

黄金錨(ゴールドストライフ)

 

 

トリオンを錨の爪に集中させ圧縮。緑の輝きが爪を覆い高圧、高温で触れた物全てを鏖殺する。

 

ブオンブオンと風をその質量が押し出し回転数が上がるにつれてその重さと遠心力でゴルシの足が沈む。

緑の閃光が円を描きながらその輝きを増していく照らされた芦毛が翡翠に光り輝きその圧力で大学の床と天井を少しづつ掘削していく。

回転数が上がる。手から伝わる重量と速さが臨界を迎える。

 

 

「あらよっと!」

 

 

投擲。

 

 

打ち出される。巨大な鉄塊。

 

 

錨は大学の校内を解体しながらその高温と圧力をもって触れる物全てを溶解させながら暴れ、一周しながらランバネインの後方の外壁をぶち破る。

 

 

轟音。

 

高密度のトリオンを検知していたランバネインは後方から来る金色の錨を目視。

 

 

「ーーー!!」

 

 

迎撃。

 

 

左腕の掌から打ち出される光弾は錨のトリオン刃に近づく前にその存在を消滅させる。

込められたトリオンに差がありすぎる。まるで星の杖と同レベル、密度だけで言えば黒トリガーを超える。

しかしこれほど強力だと使用者のトリオンを大幅に削る武器である事は確実。

 

迎撃は不可能だと判断したランバネインは迫り来る錨をすんでのところで躱す。数センチ離れているはずなのに爪から感じる熱で自分が焼かれていると錯覚するほどの熱量を内包したそれにランバネインの顔は驚愕に染る。

 

 

(なんだ、このイカれたトリガーは!それに!)

 

 

 

間髪入れずに挟撃。

 

 

錨の影に隠れながら小さき影が迫る。

 

装備された二頭の刃。スコーピオンを両の手にランバネインの首を狙う。

 

 

「甘い!」

 

 

相手から見えない死角、マント越しからの射線を隠した射撃。

 

軌道を読ませないそれで仕留める。

 

 

「よっと」

 

 

直撃の手前で小さき戦士の動きが変わる。

空中に出現した四角い板を踏んだ事でランバネインが放った光弾の軌道から逸れる。

 

 

(初撃の錨からこの戦士まで陽動か)

 

本命はその後ろ、槍を構えた戦士が突っ込んでくる。

 

 

「幻踊弧月!」

 

 

シールドで防御するがヌルりとすり抜けランバネインの首を狙う。

 

すんでのところで躱したが少し肩を切り裂かれた。

 

 

(ヴィザ翁の言う通りだ。油断していてはこちらが食われる)

 

 

久々の強敵達。

 

 

「いいぞ!俺を楽しませろ!」

 

 

反撃。

 

 

背中から浮き出る雷の羽。

 

 

小さき戦士に向けて放つ。それを軽々避けられる。それを予測して連携して来る槍使いに向かって牽制射撃。

 

これだけで白兵2人は止められる。

 

 

後は、、

 

 

「来たな!」

 

 

轟音。

 

 

またも壁を突き破り金色の錨が姿を現す。

トリオンの爪がその込められた圧力により空気を爆ぜさせながらランバネインに迫る。

 

それをシールドを3枚。等間隔で配置することで錨の軌道を強引にねじ曲げる。

 

 

「うぉ!」

 

 

「マジ!」

 

 

「そこか」

 

 

変形させた雷の羽を錨を投げたであろう鎖の先に向かって撃ちまくる。

根こそぎ吹き飛ばさんと連射される。

 

 

「あぶっねぇゴルシちゃんの可愛いシッポが無くなっちまうところだったぜ」

 

 

すんでのところで回避したゴルシはその真横を通過した雷の羽の威力に怯えながら。

可愛く揺れるしっぽを撫でる。

 

 

(しっかし、あんな攻略をされるとは思わなかったぜ)

 

 

ゴルシが使う。黄金錨は貯めからの攻撃に少し時間がかかる。それは込めたトリオンを錨を回転させることで爪の先に集中させるからだ。

 

そのかわりその威力はボーダーの外壁をいとも簡単に削り取る性能をしている。

 

なぜ知っているかって?ゴルシちゃんが試したから。

 

 

 

脱帽、ゴルシちゃんのパワーをあいつのセンスが上回った。

 

 

シールドで防げるような代物じゃない。それはランバネイン自身も理解しているはずだ。

 

あの時、ランバネインは1枚目のシールドを爪の湾曲に沿うように配置することで爪の軌道を少し浮かせた、続いての2枚目でレールを作り軌道そのものを変える小さな歪みを与え、3枚目で角度をつけてシールドを配置することで破壊されるよりも早く錨の軌道をねじ曲げることに成功したのだ。

 

 

恐ろしいまでの才能。

 

 

一歩間違えたらそのまま決着が着いていた。シールドの許される角度の誤差は1センチ程だろう。

 

恐らくゴルシちゃんがあの域に達したのは10代後半

 

 

「こりゃ久々にヒリヒリしてきたな」

 

 

「む、手応えがないな」

 

 

「手応えオオアリクイだぜ」

 

 

「ほぉ、貴様が錨のトリガー使いか」

 

 

瓦礫の山の頂上、その上に立つ少女にランバネインは笑みを浮かべる。

 

 

「そうよ、この黄金錨の使い手ゴルシさんだぜ!」

 

 

「ゴルシかいい名だ」

 

 

「さんを付けろよ!デコスケ野郎!」

 

 

ゴルシが手もつ鎖をしならせるように波打たせ続いて引き絞る。

先程吹き飛ばした錨に繋がる鎖が打ち上がりランバネインを囲むように円になるとそのまま拘束しようと急激にその輪を縮める。

 

 

「ーーー!!」

 

 

捕まるよりも早く雷の羽の飛行モードで飛び上がる。

 

 

 

「え!すっげぇ!あたしも飛びてぇ!でもよ、空は危ねぇぜ?」

 

 

「よくやったゴルシ 誘導弾」

 

 

「チッ 厄介だな」

 

 

迫る弾トリガーを掻い潜りながら、返す刀で雷の羽で撃ち返す。

飛行進路を予測したスナイパーの狙撃。

雷の羽を逆噴射することで身を捻るがブースターを破壊される。

 

 

「こっちゃこいこい!いくぜぇ!ゴルシちゃんアルティメットエメラルドデラックスギガント〜メテオ!」

 

 

自由落下を始めるランバネインに錨を回転させながら叫ぶゴルシ。

 

チャージは終わっている。この距離、この角度確実な必中。

 

 

 

投擲、確実な勝利。

 

 

「お!らぁッーーうぇ?」

 

 

手から錨が離れる瞬間。上空より飛来する雷の羽。

ゴルシの錨をもつ右腕が吹き飛ぶ。

 

 

(こいつ、これを予測して撃墜前に撃ってたのかよ!)

 

 

「なかなか楽しめたぞ玄界の戦士」

 

 

落下のの途中雷の羽の銃口をゴルシに向ける。

それを見たゴルシの口角が上がる。

 

 

「と、思うじゃん?」

 

 

一雫の流星がランバネインの銃口を破壊する。

 

 

「ーー!!」

 

 

明らかに認識していたスナイパー外の狙撃。いや、そもそも今落下中のランバネインを狙撃できる角度にいないことは把握済み。

 

 

(どこからだ?)

 

 

探す、弾丸の軌跡を辿る。弾丸はビルや狙撃できるポイントなど存在しない。真っ青な空が見える空間から飛んできた。

 

 

その先にあった、薄氷の鏡。

 

(反射のトリガー!)

 

船から見ていた狙撃トリガー、だがここは狙撃手がいる場所よりも数キロ離れている。

 

 

「この距離を狙撃したのか、、はっはっは!やはりヴィザ翁の言う通り玄界の進歩は目覚しい」

 

 

直後、ランバネインの背中か槍と短剣が突き刺さる。

 

 

「見事、この俺がこうも手も足も出ずやられるとは」

 

 

「わりぃな1対1でやれなくて」

 

 

「気にするなこれは戦争なのだから」

 

 

「撤退よランバネイン」

 

 

声がした。凛とした女性の声だ。

 

突如現れた空間の穴が米屋を襲う。

 

 

「不意打ちも通じんとは完敗だな楽しかったぞ玄界の戦士たち」

 

 

ランバネインの背後に現れた大きなゲート。

黒い角を持つ女性のトリガーだろうそれにランバネインを回収される。

 

 

「逃げられてよかったの?」

 

 

『相手が退くならそれでいい、戦果は充分だ』

 

 

「ふぇーせっかく倒したのにー」

 

 

「ま、倒せたのはあたしの名演技のおかげだけどな」

 

 

『私の援護がなかったらガチだったろ』

 

 

「んなことねぇよ?IQ564のゴルシ様のスーパーコンピュータが弾き出した計算によればだな」

 

 

『はいはい、すげぇすげぇ』

 

 

 

 

 

 

 

「おっ、また未来が動いたな」

 

 

「ふむ?」

 

 

『ゴルシさん、ナカヤマちゃん、いずみん、陽介、駿くん、B級合同と組んで人型近界民を撃退』

 

 

「それだな、さすがゴールドステイツ頼りになるぜ」

 

 

『でも、こっちも無傷じゃない見たいだよ。メノちゃんやられちったしゴルシさんも戦線には復帰できないみたい』

 

 

「いや、充分さ。後は、、俺たち3人もメガネくんを守るぞ」

 

 

「了解」

 

 

『了解』

 

 

 

 

 

 

「来たか」

 

 

遠くから車の音がする。

目をつぶるオルフェーヴルはそこに乗っている人物をよく知っている。

うるさいうるさい、学友の姿を脳裏に浮かべる。

 

 

「オル!あんた間に合ってたのね!」

 

 

「遅くなって済まない」

 

 

「すいませんオルフェーヴルさん修達を守ってくれてありがとうございます」

 

 

「よい、姉上の采配である」

 

 

気にするなとそういう少女は瞳を開け、ボーダー最強部隊と名高い玉狛第一をみる。

 

オルフェーヴルをジャーニーと同じオルと呼ぶことを許されているのはボーダーでも3人だけだ。その一人が小南桐絵である。

 

ラービットの新型を玉座に見立てそこに座る王。貫禄だけならば城戸司令と同等のオーラを放つ彼女を高校生だと誰が信じるだろうか。

 

戦闘に置いてもそうだ。ここの区画の全てのトリオン兵を相手に修や、他のC級隊員たちですら一歩も動くことすら出来なかった圧倒的な、暴力による虐殺を展開した。

 

その場を動くことも無く、淡々とトリオン兵駆逐する彼女に修は少し畏怖の念を覚えた。

 

空閑とも違う、迅さん達黒トリガーとも違う異色の強さ。

 

 

「オルフェーヴルさんがこんなに強かったなんて」

 

 

「あったりまえでしょ?!オルはA級でもあたしの次に強いのよ」

 

 

「たわけ、余の方が上であろう」

 

 

「何よ!まだ個人戦なら勝ち越してるわ!」

 

 

「まぁ、よい。決着はまただ。小南ここを任せる」

 

 

そう言ってオルフェーヴルは新型で作った椅子から立ち上がり歩き出す。

 

 

「どこ行くのよ?」

 

 

「余はベビーシッターではない。貴様らが来るまでの繋だ。余は姉上の元に向かう」

 

 

そう言ってオルフェーヴルが歩みを進め直後、目の前にゲートが発生する。

 

 

「行かせると思うか?」

 

 

現れる白い角を生やした青年。それと同時に大量のトリオン兵が現れる。

 

 

「止められると思うのか?王の歩みを」

 

 

 

 

 

 

「おやおや、ランバネイン殿がやられるとは玄界の戦士は侮れない」

 

 

「それにしては、余裕に見えますが?」

 

 

「ふふ、それはお互い様では?」

 

 

カッ!

 

 

(何がお互い様ですか)

 

 

不可視の光が振るわれる。

予備動作などあったものではない、瞬く閃光の後全ての物は切り裂かれ崩れ去る。対処不能の即死攻撃。

 

フェノーメノのようなサイドエフェクトや超常的な反射神経でもなければ誰であれ避けることは叶わない。

 

その死の光の中、一人の少女が踊り続ける。

不可視の何か、光の軌跡が少女を切断するよりも早く少女は回避行動にでる。

揺れる長髪が黒く流れる流星を描きながら驚異的なスピードで街を走り続ける。

 

建物や障害物はあまり意味をなさないが、死角からの攻撃であっても少女は対応しまるでそこを軌跡が通ると予め分かっているかのように行動に無駄がない。

 

 

(メノさんの戦闘をレプリカさんに見てもらった結果。アフトクラトルの国宝。星の杖ということは分かっています)

 

 

「ですが、これは、、」

 

 

「いやはや、どのような仕掛けか分かりませんがここまで星の杖を凌げる方は初めてです」

 

 

カッ!

 

 

(左上からの打ち下ろし、胴体を狙った横凪、左下、右上、頭上、後方、右、左、下、斜め上、左斜め後方、左後ろ、右斜め上、右斜め下、左、横凪、下、左、上)

 

 

攻撃に転ずる隙がない。

埋め尽くされる思考の中で少しでも策を練る。

これ程までに密度の高い攻撃は二宮さんのフルアタックよりも厄介だ

 

突如、光の雨が止まる。

老人が立ち止まる。

 

追撃をやめ訝しげに何かを見る。

 

 

「む、、なるほど、、、糸ですかな」

 

 

老人がその場で杖を空中に押し当てると、反発するように何かが杖を押し戻す。

 

 

「おや、もう種が割れてしまいました」

 

 

ジャーニーの持つ固有のトリガー。

 

 

装具

念糸(フィエラ)

 

 

ジャーニーが両腕に付ける手袋にトリオンを込めることで目で認識出来る限界まで薄い糸を生成出来る。

 

それを逃げ回りながら建物や瓦礫に絡める事で即席の天然感知システムを構築。

 

光の軌跡が通過した場所に糸があればその軌道はあらかた予想が着く。

 

 

だがしかし、早すぎる。

 

 

まだ数回ほどしか振るっていないのに、まだ仕掛けも十全ではない。

 

 

全くこれだから強者との戦いは、、

 

 

(まだ、長引かせなくては)

 

 

「では、どこまで対応できるのか、、さらにスピードを上げましょう」

 

 

カッ!

 

 

「ーーー!!」

 

 

もはや、光の軌跡すら見えない。不可視の斬撃。

糸が切断されるのと左肩が斬られるのはほぼ同時だった。

 

(伝達系はやられていませんが、動きが鈍い。このままでは、、)

 

 

「削りきられる!」

 

 

「ここですかな」

 

 

背後は壁、真上からの斬撃は避けられない。

ジャーニーに振り下ろされる不可視の刃は全ての障害物を切断しその頂上で停止する。

 

 

「む?!」

 

 

「良かった、貴方が勝負を急いで下さって」

 

 

ピクリとも動かない星の杖。まるで地面そのものを引っ張っているようなそれほどまでにヴィザの手に伝わる重量は大きい。

 

 

(重い、、まさか!)

 

 

「えぇ、勘のいい貴方ならお気づきでしょう。私の糸を何度も巻き込んでくださいました。運悪く、、絡まってしまうかもしれないのに」

 

 

「斬らせた糸はデコイ、、本命は切れずに星の杖に纏わり付く糸を隠す為でしたか」

 

 

「ですので、これで決着です」

 

 

ジャーニーが右腕の拳を握り勢いよく手繰り寄せる。

緩められていた糸が地面から無数に姿を現しヴィザを細切れにしようとその刃を縮める。

 

 

「惜しいですな」

 

 

一閃。トリガーを発動するための杖と認識していたそれから一本の刀が現れる。

ヴィザを切り裂くために巻かれた糸はその全てが切り落とされる。

 

 

「そうですね。本当に惜しい」

 

 

「ーー!」

 

 

一条の銃弾。

 

 

頭部を狙ったそれを振り返りざまに弾く。

何も無い空からの狙撃。

 

 

(反射のトリガー使い。この距離も射程とは恐れ入る)

 

 

「本当に、おかしいお方だ。ですが片足はいただきました」

 

 

「おっと、これは」

 

 

全て切り落としたと思われていた糸はその存在を気取られぬように左足首から先を切断する。

 

完璧だった。糸を防がれることは想定していた。それを見越してナカヤマさんの狙撃。

これも防がれるとは思っていませんでしたが幸いさらに保険をかけておいて良かった。

 

 

「素晴らしい、これ程までに私が振り回されたのは久方ぶりです」

 

 

「お楽しみいただけましたか?」

 

 

「えぇ、それはもちろん」

 

 

キィイイイン!

 

 

不可視の斬撃がジャニーの首を捉える。

 

 

「本当に、、煩わしい」

 

 

『トリオン体活動限界。緊急脱出』

 

 




お休みがない、、

仕事が多い、、私の休みいつ?
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