TSさせられてエイリアン生まされたけど我が子は可愛い 作:SIS
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ビッグ・ママの帰還よりおよそ数十年前。
人類、もとい宇宙連合のテリトリーである宙域から遠く離れた、人類にとっては完全に未知なる宇宙。
その宇宙に集結する、無数の光があった。暗黒の宇宙に、規則正しく集う煌めく光……もしかすると、何万年後かに地球で、動く星座として話題になるかもしれない無数の瞬き。
されどそれは星ではなく。そして決して、清らかなるものではない。
宇宙に輝くそれは、集結しつつある侵略宇宙人の大艦隊の群れであった。
『大提督。アウバ=チャルーア宙域からの船団、合流しました』
『よろしい』
その大船団の旗艦。その艦首では、着々と集結しつつある宇宙戦艦の集結状況について、全てを統括する大提督へと報告が行われていた。
地球人がセンチネルオーダーと呼ぶ軍事部門のトップの一人である大提督アパ・エシーは、皺の刻まれた頬を撫でさするとその複眼でモニターを見下ろした。
『これで全体の80%以上が合流した事になるな』
『はっ。現時点でも一万を越える大艦隊です。反逆者どもの勢力など、宙域ごと踏みつぶしてあまりある戦力かと!』
側近の太鼓判に、満足そうに頷くアパ・エシー。
そう、これらの大艦隊は、ある勢力を打ち滅ぼす為に集められたものだ。
地球人類。そして彼らが結成しつつある、宇宙連合なる知的生命体の大連合。
今現在において、それらは侵略宇宙人にとってたいした脅威ではない。一つの宇宙を支配できない程度の、総数にして京にも満たない少数民族ども。戦力においては、侵略宇宙人と比較するべくもないが……彼らが、徒党を組んで勢力として抗おう、というのが問題であった。
『愚か者どもの思い上がりは正さねばならぬ。たかが1惑星に集う種族が徒党を組んだところで、我々に適うはずもない。抵抗しようと考える事すら烏滸がましい。これは誅罰なのだよ。この宇宙において唯一絶対なのは神であり、それに従う我々だ。それ以外の者は、我々に許しを請うて初めて存在を許される。消費されるべき資源の分際で、我らに逆らおうなどと、思い上がりも甚だしい』
『はっ。全く持ってその通りでございます!』
『巨人が小虫を踏みにじるようで多少の恥ずかしさはあるがね。だがそれも使命なら止むをえまい。徹底的に、完璧に。遺伝子の痕跡すら残さず、連中をこの宇宙から抹消するには、何、必要な経費だよ。それに、なんだかんだで我々に抵抗しようだなどという勢力は久しぶりだ。たまには、演習以外で艦隊を動かさねば錆びついてしまうというもの』
せいぜい抗って、少しは楽しませてくれたまえ……そう呟いて、大提督は席へと戻った。
予定では、あと数時間もあれば全ての艦隊が集結する。それまでの僅かな時間を、酒精でも傾けて待ち受けようか……そのように彼が考えた、その時だった。
ブリッジに、ふと妙な空気が立ち込めた。
『これは……アウラ=ルー艦隊の合流が、遅れているのか……?』
『報告です。ペガ・イーラ艦隊との通信、繋がりません。とっくに通常航行に戻っているスケジュールのはずですが……』
『要塞惑星ガニシューラから確認の連絡です。惑星を出航した艦隊が、そちらに到着していないか、と……』
飛び交う、不可思議な報告。一向に残りの艦隊が出現しない事に、大提督も眉をひそめた。立ち上がり、通信オペレーターの元に向かう。
『どうしたどうした、一体何があった?』
『はっ。それが……どうも、いくつかの艦隊と、連絡が取れないようになっているようで……』
『そう大げさに騒ぎ立てる事でもなかろう。宙域マップを開け、どこぞの惑星が超新星爆発でも起こしたか? あるいは磁気嵐か……多少連絡が取れない事など……』
そこまで呟いて口を紡いだ。
宇宙で連絡が途絶える事など珍しくもない。
だが、だからといって、予定に遅れるような事がありえるのか? 普段ならばいざ知らず、今回の作戦は神の名に置いて作戦司令部が発令した作戦だ。信心深い同胞達が、果たしてそれを汚すような事をするだろうか。
『何か嫌な予感がするな……甲種警戒態勢発令! どんな細やかな変化も見逃すな!』
『了解しました』
艦橋にアラートが鳴り響き、俄かに騒々しくなる。警戒態勢に入った艦橋で、大提督は仁王立ちしたまま腕を組んだ。
『何だ? 何が起きている……?』
『大提督、報告します!! 座標XX-AA-GGにて、マイナス質量の移動を確認! 何か、得体のしれない存在が、まっすぐ艦隊に向かってきています!』
『続けて報告、座標YY-ZZ-CCにて、原因不明の視界不良現象を確認。白い霧のようなものが、急速に膨張……あと30秒で艦隊に接触します!』
間一髪で齎される異常の報告。その知らせに、むしろ大提督は喜ぶかのように口元を歪めて笑って見せた。
『連中の差し金か? 上等だ……格の違いというものを教えてやろう! 第一種戦闘態勢! 下等生物どもの切り札を叩き潰せ!!』
大提督の指示に、一体となって動き出す一万の大艦隊。銀河系すらも粉砕する、圧倒的な暴力が胎動する。
それに向かって突き進む、二つの力。
暗黒の宇宙を飛ぶ、虚無の黒獣。
全てを停止させながら広がる、白亜の霧。
その二つを前にしながらも、侵略宇宙人は自分達が敗北するなどとは、微塵も考えていなかった。
だが彼らは、まだ一つ見落としている。
戦場となった宙域の近く。無数の小惑星が犇めくデブリベルトで、バチッ、と大きな雷鳴が嘶く。宇宙の大きな力が生み出す、宇宙嵐。それがまるで生き物のようにのたうっている事に、気が付いている者はいない。
『lraata-djyaxi-03348ajgaa…………』
後の三大厄災、その最後の一つ。
それは最も曖昧で、最も単純で、故に最も致命的な怪物。
光喰らう黄金……アルファゴールドが、動き出す。
◆◆
侵略宇宙人の戦艦は非常に優れた侵略兵器である。
単体で銀河を渡る事の出来る跳躍航行システム、100年近く無補給でも活動できる艦内循環システムに一つの星を制圧するだけの人員を乗せる事の出来る居住性能、さらには惑星を破壊する事が可能なプラネットバスターなどの装備と、敵対する異文明の居住惑星を制圧するために必要な物は全て揃っている。
これまでにおいて侵略宇宙人が宇宙空間での艦隊戦に敗北した事はなく、また彼らに比する戦力にも遭遇した事はなかった。名実ともに、彼らはこの宇宙における最強戦力である事は疑いようがない。
しかし。
今日この日において、彼らはついにその最強の看板を下ろさざるを得ない相手と遭遇した。
『グゴルルル……』
宇宙空間を疾駆する、虚無の鎧を纏った巨大生物。虚数防壁によって包まれたその姿ははっきりとは見えず、またレーダー上にもマイナスの質量が表示されるのみである。
それに対し、侵略宇宙人の照準システムは非常に優秀な性能を見せた。対象が通常のロックオンができないと見るや、周辺環境の差異からマイナスの質量座標を特定。指示されずとも、レーダーには見えぬ敵影を捕らえて砲撃してのけたのである。
放たれる陽電子砲や荷電粒子砲の弾幕。それらは確かに、たかだか光速も出ていない巨大生物をしかと捉えて宇宙に炎の華を咲かせた。
……その中を、突っ切ってくる巨大生物。
物質を崩壊させる超熱量も、超運動エネルギーも、この怪物の纏うゲシュタルト・シャッターを突破する事はできない。およそこの宇宙に存在しうるあらゆる破壊の力を相殺する鎧を纏った黒獣が、一番近い宇宙戦艦に襲い掛かる。
自らを巨大質量弾として艦尾に激突。そのまま艦上に這い上がり、手あたり次第に破壊の限りを尽くす。やがて動力炉を破壊された艦はオーバーロード、超新星爆発もかくや、という大爆発を起こした。
……その中から、平然と姿を現す巨大生物。その身を護る虚数防壁は薄れつつあり、巌のような厳めしい顔つきが露になっている。しかし、変わらずその防壁は強固であり、なおも続く砲撃をものともしない。報復と言わんばかりに、その口から熱戦のようなものが放射され近隣の戦艦を纏めて薙ぎ払った。
一方。
艦隊の別の方角では、無数の戦艦が宇宙に漂う白い霧のように飲み込まれつつあった。
突如として広範囲に出現したそれに、対処に迷って観察を選ぶ戦艦の司令官。
それが彼らの最後の過ちとなった。白い霧の範囲内にいる全ての戦艦が、一瞬で凍結、分子結合を芯まで破壊され、分子の欠片へと崩れて消滅する。
瞬くまに数十隻の戦艦が葬り去られる中、白い霧の奥に鎮座する白い竜が、低く唸り声を上げる。辛うじて巻き込まれずに済んだ戦艦がその竜目掛けて砲撃を開始するが、あらゆる攻撃は白い霧に飛び込んだ瞬間、その力を失って霧散する。そしてその熱を吸ったかのように爆発的に膨張した白い霧が、他の戦艦を飲み込み……その全てが、形状を失って白い砂となった。
正体不明の黒と白の怪物。その猛威は圧倒的であり、抵抗も出来ずに瞬く間に戦艦が葬られていく。
その様子を見た大提督は、口の端に嘲笑を浮かべた。
『その程度か』
そう。その程度。
確かに怪物どもは強い。圧倒的だ。今もなお、数十隻の戦艦が破壊され続けている。……一万隻のうちの、たった数十隻。
損害というのも生ぬるい被害だ。どれだけ暴れた所で、あの怪物達が艦隊を壊滅させるのに一体どれだけの時間がかかるのか。
宇宙を支配する者としての傲慢と、絶対的な数字の事実として、大提督は二匹の怪物を脅威ともみなしていなかった。
『アヴェレウス前衛艦隊、壊滅!』
『クレグナール強襲艦隊、損害率7割を突破! 後退を求めています!』
『構うな。それよりあの怪物どもの解析を続けろ』
味方の損害を気にも留めず、大提督は冷徹な対応を行った。
被害は大した事はないが、怪物が強力な存在である事には違いない。その力はおよそ生物のソレを超越しており……そこには何らかの仕掛けがあるはずだ。
であるならば、そのトリックを見破る事が肝要。多少の被害は、その為なら許容すべきである。
『了解しました、解析を続行します』
『うむ。……しかし、妙な化け物どもだ。この宇宙に、あのような生物がいたか?』
顎に手をやって記憶を辿る大提督。
そこではたと、彼はとある報告を思い出した。地球とかいう惑星へ派遣された艦の生き残りが、確か妙な事を言っていた気がする。
『ノワールクイーン……神獣兵の新たなる統括者。ふぅむ。落伍者どもが、己の無能の言い訳に考えた戯言だと思っていたが……案外、本当なのかもしれんな』
であるならば、この戦闘力も頷ける。
とはいえ、どのみちたったの二匹。他に何匹かいたとしても、一万の艦隊の敵ではない。
生物である以上、そのうち息切れするだろう。それまでに解析を済ませ、勢いが衰えた所で叩けばいい。大提督はそう判断した。
事実として、その判断は正しい。
二匹の怪物……デルタブラックとホワイトオメガでは、確かに侵略宇宙人の大艦隊を撃ち滅ぼす事はできない。これがアースであれば話は違うが、所詮準アース級、上級ディスペアである彼らでは、単体で恒星間文明を滅ぼすほどの力はない。
……だが。
何事にも、相性というものがある。
今。二匹の兄弟の大暴れに乗じて、文明にとってもっとも恐るべき怪物が艦隊に襲い掛かろうとしていた。
『……ほ、報告! 大提督に報告します!!』
『なんだ騒々しい。あの程度の被害でいちいち騒ぐな……』
『か、艦隊の! 艦隊の43%の艦が、データリンクから消失しました!!』
『…………なん、だと?』
まずは手始め。
艦隊のおよそ半数が、その顎に消えた。
◆◆
侵略宇宙人の集めた大艦隊。
一万を越えるその艦の、およそ半数。実に4000隻以上の船が、データリンクから消失した。
言葉で言うのは簡単だが、それがどれだけあり得ない事かは、もはや説明するまでもないだろう。
『どういう事だ!? 撃沈されたのか?!』
『わ、わかりません! 完全に通信途絶しています! こちらからの再三の呼びかけにも応答しません!』
『まさか、反乱か!?』
大提督はあり得うる可能性としてそう考えた。
あくまでデータリンクから消えたというなら、登録を抹消した、あるいは別のリンクに接続したという話もあり得る。
センチネルは神に忠誠を誓った者達ではあるが、一万という大艦隊を前にしてよからぬ事を考える者が出てこない、とは言い切れない。あくまでも神に忠誠を誓ったまま、大提督への反抗……頭のすげかえ、という形で反乱を起こすという可能性はある。
だとしても、4000の艦が一斉に裏切ったとは考えづらい。仮に反乱だったとしても、大半はコンピューターウィルスか何かで艦の機能を喪失しただけであるはずだ。
とにかく状況を把握せねば。そう判断し、大提督は部下に命令を飛ばした。
『データリンク喪失した艦の最終座標を確認! 一番近くの艦の拡大映像をモニターに写せ!』
『りょ、了解! 記録照合中、戦闘巡洋艦“エンデの夜明け”号の拡大映像をメインモニターに出します!』
即座にオペレーターが命令を実行し、正面モニターに巨大な艦のちっぽけな映像が表示される。限界まで引き延ばされたその映像が補正され、クリアな輪郭を取り戻す。
『熱源反応、ごくわずか。動力反応なし、完全に艦のシステムがダウンしているようです』
『外部からのアクセスにも応答ありません、動力が完全に落ちています。外部からの復旧も困難かと』
『これでは恐らく、生命維持装置も停止しています。乗員の生存は絶望的かと』
次々と告げられる、深刻な状況報告。
だが不幸はこれに終わらなかった。
『で、データリンク消失、拡大止まりません! 既に艦隊の60%以上の艦が喪失しているものと思われます!』
『ば、馬鹿な、何が起きている……?! コンピューターウィルスか、それとも動力に何か仕掛けられていたのか?!』
『わ、わかりません!』
優秀なオペレーター達が解析を続けるが、混乱と困惑は広がるばかり。何の手立ても打てないまま、謎の現象が艦隊を飲み込んでいく。
そしてついに、旗艦の番が来た。
ガクン、という衝撃。さらに床を踏みしめていたはずの足が宙に浮く。
人工重力が断たれた。
『何が起きた!?』
『メインリアクター炉に異常発生! 過剰な負荷がかかっていて……稼働率10000%!? だ、駄目です、動力炉、臨界突破、停止します!』
『補助動力炉、次々に停止! メインスラスター、運転不能! メインサーバー、電力ダウンにつき停止! せ、せ、生命維持装置……オフライン……』
ブリッジから、光が消えていく。
瞬く間に真の闇に閉ざされる艦内部。あらゆる扉は開かないまま閉ざされ、酸素も新たに生成されない。
星の海を渡る箱舟は、一瞬にして彼らを閉じ込めた冷たい墓標と化した。
『ば……馬鹿な……』
唖然とする大提督。
旗艦がこうなったのなら、恐らく他の艦も同じ。集結した一万もの戦艦は全て動力を喪失し、宇宙を漂う鉄くずと化したのだろう。
だが一体なぜ? まるで、艦から無限に電力が虚空に吸い出されでもしたかのようだった。強制的に失われた天文学的な電力は、では一体どこに消えたのか?
目の前に広がるのは、窓越しの大宇宙。皮肉にも、全ての光を、電気を失った艦内からは、大宇宙の星の輝きは眩いばかりに輝いて見える。
その輝きの中に、パリ、と黄金の稲光が煌めいた。
『な……』
それは吹き荒れる嵐の風のように。瞬く間に勢いを増した金色のつむじ風は渦を巻き、暗黒の大宇宙に荷電粒子の像を結んだ。
長い体に、大きく割けた口。鋭い牙に、後方に向かって聳え立つ角。
地球の文明に置いてドラゴン、あるいは竜と呼ばれるその概念を侵略宇宙人は持っていないが、彼らには彼らの文化があり、言葉があり、同様の天災じみた、空想上の存在を示す言葉はある。
『ば……化け物……』
身を捩る黄金の竜。それは明らかに自然現象のそれではなく、まるで雷が意思を持って形を成しているようにしか見えなかった。
『まさか……艦隊のエネルギーを、全て吸い上げたのは……お前なのか……?!』
大提督の言葉が聞こえた訳ではあるまいに、窓の向こうで巨大な黄金の竜が牙を剝く。
その虚空を宿した視線が、漂う侵略宇宙人艦隊を見下ろして歪んだ。
それは、嘲笑である。
こうして、宇宙連合殲滅を目論んだ侵略宇宙人艦隊は壊滅し、宇宙連合にはわずかばかりの猶予が与えられ。
その猶予をもって、ビッグママは空白の玉座へと帰還した。
そして三大厄災、アルファゴールド、ホワイトオメガ、デルタブラックはかの母がこの宇宙に君臨する下地を整えるべく、今日も侵略宇宙人の庭を荒らしまわっているのである。
彼女がそれを、望んでいないとしても。
●アルファゴールド
形態:事象生命体
特殊能力:文明喰らい
詳細:アースがこっそり生み出し侵略宇宙人の勢力下に送り込んだ、上級ディスペアが一体、その長男。
三男であるデルタブラックが超生命体、次男であるホワイトオメガが半概念存在であるならば、アルファゴールドは完全なる事象生命体、意思を持ったエネルギーそのもの。すなわち、かつて地球に出現したディスペア本体と同じ、物理法則を超越した上位存在である。
ただし、残念ながらその有り様は完全には程遠く、自ら脳波動を生み出す無限の超エネルギー存在でもあったディスペア本体と違って、アルファゴールドはあくまで電力という消費すれば失われるエネルギーによって成り立ち、また自分で無から電力を生みだす事が出来ない。そのため宇宙の法則を乱すどころか非常に不安定であり、意思と呼べるモノがあるかどうかもはっきりとはしない(少なくとも兄弟たちはアルファゴールドに人格があると認識してはいるが、スムーズな交流はできていない様子)。
普段は宇宙嵐や木星型惑星に潜み、そこで生み出される膨大なエネルギーを吸収する事で辛うじて存在を維持しており、そういう意味では三兄弟でもっとも脆弱な存在かもしれない。
ただし、文明にとっては話が別。おおよそ宇宙に存在する全ての機械文明は電気を用いる以上、それを無尽蔵に吸収するアルファゴールドはまさに文明にとっての終焉、知性体にとっての死神に他ならない。存在が不安定だからこそほぼ無限にエネルギーを取り込むアルファゴールドにかかれば、一つの宇宙を内包しているとさえ言われるリアクター炉のエネルギーを吸い尽くして機能不全に追い込むなど容易い事であり、事実それによっていくつもの侵略宇宙人の艦隊や拠点惑星、要塞惑星を宇宙に漂うただの鉄くずに変えてきた。
前述のように非常に不安定で儚い存在であるが、だからこそ文明にとって脅威足りえる。相性というものは大事、という話である。なお、もしビッグママと接触さえできればそのバックアップによって存在が安定するかもしれないが、その場合に一体何が起きるかは未知数である。
他にホワイトオメガ、デルタブラックという兄弟がいる。侵略宇宙人が宇宙連合の本格的な殲滅に取り掛かれないのは、かつてその為に集めた一万隻をこえる大艦隊をこの3兄弟に襲撃され殲滅されたからである。
大量のエネルギーを吸収した時には一時的に人格らしきものが安定するようで、そういう時は弟達と一緒に過ごすのを好むようである。案外弟煩悩なのかもしれない。
関係者のコメント
ヨーグ:「しれっと上位存在の一歩手前で足踏みしてる……」
侵略宇宙人:「宇宙の大災害」
神:「なんと儚く、美しい生き物だろう」
ヴォイドレイダー:「破壊神その3」
アース:「最初に創ったからちょっとこう、ね。反省」
フレンド:(泡を吹く)
ピカリン:(胃薬ガブ飲み中)
デルタブラック:「近くに居るとなんかパリパリする」
ホワイトオメガ:「普段ちょいと気難しいから面倒なんだよね……」
ママ(夢の中):「あれ、こんな子いたっけな。黄色に白に黒、ふふふ、団子三兄弟かな? ほらほらー、遠慮してないで、こっちおいで。撫でてあげよう。うりうり~」