「それでは、私はこれで一度学園の方に戻ります」
「もう二度と来なくていいから」
"またね"
ミリアはレイナの悪態を静かな微笑みで返して、手を振りながらタクシーに乗って去っていく。
「変なヤツ」
"でもいい子だよね"
「どこが!?あんな…………ワガママ身勝手で変な…………!!」
声にならない声のような呻き声を出して、彼女は騒ぐ。
"どおどお"
「私は猛獣かっ!!」
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ヤヌスという彫刻を私は管理している。
なんてことのないただの彫刻で、意味としては表裏一体、物事の始まりと終わりを示すと言われている芸術。
私は特段この彫刻に思い入れはないのだが、西条レイナという人間がこの彫刻によく似合っていると思う。
特に最近の彼女の様子を見るに…………
【アキラ:本日はご協力ありがとうございました♪】
【レイナ:お前の事が嫌いになった】
【レイナ:アッカンベーをするウサギのスタンプ】
……感情表現が多彩になったと言うのだろうか。
笑ったり怒ったり、驚いたりする事が増えている。
何よりも私が彼女と初めて出会った時の『牙』が無くなっている事。
冷酷で冷淡で、誰かが死んでも何とも思わないようなあの顔が見る影もない。
何故だろうか?
先生と関わったから?
それとも彼女の中で何か大きな心境の変化があったから?
友人である私にも、彼女の心は分からない。
私に心は分からない、盗めない。
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結局あの白猫が何をしたかったのかはよく分からない、訳が分からないヤツだ。
何よりもあの質問。
最後に私を試すような質問をして、彼女は微笑んだ。
何を……私の
私は西条レイナだ、ただ唯一の……生徒でもあり、研究者の一人だ。
不愉快極まりない。
かなりスッキリとした自分の部屋の中を見渡して、息を吸う。
絵画も彫刻もよく分からないなにかも無くなって、あるのは自分の物だけ。
ペンを握って日記帳に記す。
テーブルランプの灯りを頼りに、シャープペンシルで書き上げて……最後の読点を記して閉じた。
ふと、窓の外を見るとすっかり夜で月は三日月、しばらく
そう思って静かに椅子から立ち上がり、窓のカーテンを閉めようとした時─────
鈍い音が床に響いて、何故か床に落ちた視界が段々と暗くなった。
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蠢く。
黒い彼は、ヒソヒソと独り言を呟く。
呟いて、ノートのよう何かに記したと思えば───金切り声で叫び、息を切らしながらボロボロの机を力強く叩く。
「黒服も……マエストロもッ、マダムもッ!今のゲマトリアの連中は
「契約!?約束!?そんなモノは必要ねェのさ!」
「必要なのはつけ込む弱み!己の身を超えた力を持つ
「それを、よりにもよって対等な立場で扱う!?ゲマトリアが聞いて呆れる!」
「特異点であり、まがい物でイビツなあの娘を最も上手く使えるのは小生のみ……!それを、今から魅せて……!ヒッヒッヒ…………」
長い間待たせたわよ
そんでもって短くてすまねぇのサ
ユナのif外伝いる?
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いぃらないですねぇ……
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欲しい