聖園ミカにTS転生した   作:魔女じゃんね☆

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聖園ミカ良いですよね。まぁ、最推しはホシノだしトリニティ内ならヒフミとアズサですけど
それと実は最近夢を見まして
何故か聖園ミカになった自分がどっかの高級ホテルで好き勝手するという物でよくわからない夢でした


桐藤ナギサの場合

 桐藤ナギサがその少女と出会ったのはまだ幼い、後にトリニティの代表たるティーパーティーに属する事になるとは思ってもいなかった頃であった。

 トリニティができる前からの名家に生まれたナギサは幼い頃より名家に相応しい教育を受け、どこに出しても文句のない淑女となっていたがその当時の彼女はその環境に嫌気がさしてきていた。

 本当なら教育よりも遊びたい。お行儀よく過ごすのではなく野原を駆け、泥だらけになりながらも遊びたかったのだ。その思いは成長とともに強くなり、次第に彼女は笑顔を浮かべることがなくなっていた。

 そんなときに出会ったのが彼女、聖園ミカだった。笑顔を浮かべなくなったナギサを心配して同じ名家で同年代の少女がいる聖園家と交流を持ったのがきっかけだった。

 

「わたし、みそのミカ! あなたは?」

「桐藤ナギサと言います。本日はよろしく……」

「あはは! すごくかたいしゃべりかた! へんじゃん!」

 

 この物言いには普段微笑を浮かべているナギサも固まってしまった。同時に新鮮さを感じていた。今まで彼女の回りにここまではっきりと言ってくる人は大人も含めて存在していなかったからだ。だが、同時に苛立ちも感じ、彼女の事は好きになれないと心の中で交流関係のリストから外し、無関心を装った。

 

「……」

「ナギちゃんってまるでおにんぎょうさんみたいだね!」

「……」

「ナギちゃんそんなにぴっちりしててつまらなくない?」

「……」

「あれ? むし? ひどいじゃん」

 

 ひたすら話しかけてくるミカにナギサは無視を続けていた。そうすればいずれ相手が怒るか興味を無くすと思っていたのだ。しかし、ナギサの予想に反してミカは話を延々と続けてくる。最初こそ無視を続けるナギサを声をかけていたがやがて諦めたのかひたすら返ってくるはずのない会話を始めたのだ。当然ナギサは無視するがそれでも構わないと言わんばかりにミカはずっと話を続ける。

 

「ナギちゃん! さいきんいえでしろいはながさいたんだよ!」

「ナギちゃん! おかしだったらなにがすき? わたしはロールケーキかな!」

「ナギちゃん! ゲヘナっていうところはふりょうがいっぱいなんだって! サンドバッグにちょうどいいよね!」

「ナギちゃん! こんどいっしょにでかけよう!」

「ナギちゃん!」

「ナギちゃん!」

「ナギちゃん!」

「ナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃんナギちゃん」

 

 

「……」

 

 結局、聖園ミカと桐藤ナギサの初対面はナギサの記憶にこびりつく程の衝撃を与えて終わることとなった。それ以降、ミカはナギサを気に入ったのかナギサと遊ぶようになった。ナギサの両親も同年代で親しい間柄? となったミカを気に入り、ナギサの許可なく家に上がることが増えた。

 

「……はぁ、ミカさん」

「っ!! なになに!?」

 

 そして、そんなミカにナギサは初めて自ら話しかけた。それを受けてミカはとてもうれしそうな顔になって目をキラキラさせてナギサの言葉を待つ。

 

「何故、私にここまで執着するのですか? ここまで無視しているのに」

「え? だって一緒にいて楽しいから!」

「楽しい、ですか?」

「うん! だってナギちゃんは別に無視しているだけで私を嫌っているわけではないんでしょ? でなかったら私を拒絶しているだろうし」

 

 ミカのあっけらかんとした言葉にナギサも不承不承ながら心の中で認めた。実際、ミカを鬱陶しいと感じたことはあっても煩わしいと感じたことはない。むしろ彼女と過ごした後の時間はとても静かで落ち着かないと思えることが最近は増えつつあった。

 

「だからナギちゃんと一緒にいて楽しいんだよ!」

「……わかりました。ならば今度からはもっとお淑やかにしてください。そのままではお茶会も出来ませんよ」

「お茶会!? うん! ナギちゃんがそう言うなら次からそうするね!」

「本当に出来るんですか?」

 

 ナギサはそう言ってあきれるが実際、次に訪れてきた際にはまるでお姫様と言わんばかりに礼儀作法がきっちりとしてきたこともありナギサは終始驚きっぱなしであった。ミカ曰く「出来ないなんて言っていない」との事で初対面の時からその気になればナギサ以上の礼儀作法を見せる事も可能だったらしい。それには思わずナギサは対抗心が出てくるが普段のミカがミカだけにそれも一瞬で消える事となった。

 

 しかし、このことをきっかけにナギサとミカは幼馴染として一緒にいる事が増えたトリニティ内にある難関校で知られている私立中学の入学する際にも二人はツートップで入学を果たし、卒業するまでその順位を守り続けた。ミカは決して頭が悪いわけでも作法が出来ないわけでもない。全てを出来る上であのようにふるまっている。その実力で黙らす形で。

 

「ナギちゃん。私はね、誰にも文句を言わせない形で自由にふるまいたいんだよ。だからね、私はこれからも周りが何も言えないほどの成績と実績、それらを取って自由に生きるよ」

 

 中学在学時にそう語るミカは普段の気分屋でお茶らけた雰囲気を感じさせない、まるで鋭い剣の如き剣呑さで語っていた。

 

「だからね、後は任せたよ」

「え?」

 

 そう言って飛び去って行ったミカをナギサは呆然と見送る事しか出来なかった。何故なら、彼女の回りには死屍累々となった大量の不良生徒が倒れていたのだから。

 

「合法的に相手を痛めつけられるなんてキヴォトス最高!」

 

 ()()()()()であれば決して発言しない言葉。誰もが知っている聖園ミカはこのような事をしない。

 それもそうだろう。彼女は聖園ミカであって聖園ミカではない。こことは違う世界のとある()()が彼女に転生していたのだから。

 

「うん! なんでか知らないけどゲヘナっていうだけですごく殴りたいや★ 早速ゲヘナの不良を探してぼっこぼこにしないとね★」

 

 それによって発生したバグ。それが今後キヴォトスにおいてどのような影響を与えていくことになるのか。それを知る者は誰一人として存在しなかったのだった。

 

 ただ、一つだけ言えることは……

 

「ミカさん……。また不良生徒を病院送りに……、うぅ、胃が……」

 

 幼馴染は胃薬が手放せない体になったということだ。

 




聖園ミカ(TS憑依者)
ブルアカの知識は一切ない。聖園ミカのポテンシャルに幼少期から気づきめちゃくちゃ鍛えた。銃も使えるけど殴った方が強い。後高速で飛べるように頑張った。
原作よりもゲヘナ嫌いは減っているけど代わりに「殴っても良い相手」と認識しているせいで時々ゲヘナ狩りと称する襲撃を仕掛ける。そのせいで風紀委員長からめちゃくちゃ嫌われている。
ついでに不良も同様に考えていてトリニティ内の不良生徒をシバきたおしている。その後処理でナギサは胃痛に悩まされる事に。
そう言った行いを相殺するために成績トップを維持しており決して不良生徒(ゲヘナを除く)以外には優しく接している。なので結構慕われている。
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