聖園ミカにTS転生した 作:魔女じゃんね☆
因みに野球と言えば野正レイですが無事ピックアップで引く事が出来ました。
最近は通常ガチャをチケットで引きまくっていたのですがアロナが出てくると最低保証でプラナが2回連続で出てきたらアズサとユズがゲット出来ましたよ。やっぱりプラナちゃんは最高ですね!
「野球の助っ人? 私が?」
「はい! どうかお願いします!」
日課のゲヘナ狩りへと向かおうとしていたミカは突然見知らぬトリニティ生に呼び止められた。話によれば彼女たちはトリニティの野球部のメンバーであり、様々な事情で部員が定員割れしている為にミカに助っ人を頼みに来たのだという。
「ミカ様はとてもお強いと聞きました! それにゲヘナ生を軽々と投げる膂力……、正に野球に相応しいと思います!」
「私としては構わないけど野球はやったことはないよ?」
「大丈夫です! ミカ様なら直ぐにエース級の実力者になれますから!」
そんな後輩たちのキラキラとした瞳にミカは断り切れなかった。トリニティでは基本的に腫物若しくは憧れの目で見られる事が多いミカもここまで純粋な瞳で見られることは早々なかったしミカも野球はやったことがないだけで嫌いではなかったので彼女たちに協力する事になったのだ。
「あら? ミカさん。今日はゲヘナには向かわないのですか?」
「うん。しばらく野球部の助っ人に行くことになったからゲヘナ狩りは当分しない事にしたよ★」
「……ミカさんが、ゲヘナ狩りをしない? 貴方は誰ですか?」
「人をそこで判断するの酷くない?」
「ミカ、普段の行いのせいだよ。私だって驚愕でこんな風に固まってしまっているからね」
ゲヘナ狩りをしないで野球部の助っ人に行くといったときには険しい表情で偽物だと言ってくるナギサや驚きのあまり体が硬直しているセイア等の一件もあったが無事にミカは野球部の助っ人に向かう事になった。
「あ、あの。ミカ様? 何で私まで……?」
「野球部の部員が後5人必要って言ってから適当に知り合いに声かけたんだよ★ 最近正実も余裕が出て来たって聞いたから構わないでしょ?」
「いや、私、一応部長……」
そして、最低でも後5人必要と言われたミカは適当に知り合いを呼ぶと言って大物を連れてきていた。正義実現委員会からはたまたま待機していたツルギと隠れて本を読んでいたコハル、ダイエットになるかもと勝手についてきたハスミ。自警団からいつの間にか来ていた宇沢レイサ、シスターフッドからサクラコの代理で若葉ヒナタ、救護騎士団からミネ団長と鷲見セリナ。それと中退しているが無理やり連れてこられた河駒風ラブであった。
まさにトリニティの最高戦力が一堂に結集している形となり、逆に野球部の部員たちが委縮する結果となっていた。
「えっと、皆さんの中で野球をしたことがある人って……」
「私はないよ★」
「経験はない」
「私も無いわ」
「そう言えば私もやったことはありませんね」
「経験はないですがこの宇沢レイサにお任せあれ!!」
「バットは握ってもつぶしてしまって……」
「小さいころに少しだけ」
「私は救護班として参加するので」
「これをバット代わりに振り回すなら……」
戦力と言えるかは微妙なラインではあったが試合までは時間もあるので練習する事になった。しかし、当初の不安はどこへやら、練習を重ねるうちにみるみるうちに全員が上達していった。特に最初から助っ人として呼んでいたミカは160キロを平然と投げるピッチャーとして成長し、ツルギやラブなどはホームランを量産するエースとなっていた。宇沢レイサはその俊敏な動きで幅広い守備範囲を持ち、ヒナタはどれだけの剛速球を投げられても平然とキャッチできるキャッチャーに、ミネはオールラウンダーな選手へと成長していた。
元々トリニティを代表する実力者であったために彼女たちの力は野球でも生かされる事となったのだ。ちなみに、この中で唯一1年生のコハルだけは野球部員と同様に平凡な実力だったとだけ記載しておく。
「アハ★ まさかここで会うなんて思わなかったじゃんね★」
「うへぇ。それはこっちのセリフだよ」
そうして迎えた試合当日。相手はミレニアムの野球部という事だったが何とアビドス対策委員会のメンバーが助っ人となっていたのだ。これにはミカも驚きを隠せず、ついついホシノと視線をバチバチと交差させてしまう。
「報酬がとても良かったからねぇ。野球は初めてだったけど皆実力を付けて強くなっているよ」
「それはこっちも同じじゃんね。トリニティの実力を見せてあげるよ」
あの、ミカさんはあくまで助っ人……、と野球部の部員がか細い声で言っているが誰も聞いていないし聞いてくれていない。1年生しかいない野球部に3年生且つティーパーティーというトリニティトップの権力者を前に意見など出来るわけが無かったのだ。
こうして事実上ミカが乗っとるような形で始まった試合だが最初からミカが猛威を振るった。
「打てるもんなら打ってみろ、じゃんね★」
「ん。無理」
1番、2番、3番と持ち前の剛速球で三者三振に追い込み、あっという間に裏に回ると今度はミレニアムがその力を振るった。正確には助っ人のアビドスが、であるが。
「ん。喰らう」
ピッチャーの砂狼シロコはストレートといくつかの変化球を組み合わせた変幻自在な球種でもってトリニティナインを三振に抑え込んだのだ。3番にはツルギが入っていたというのに三振に追い込んだ時には大歓声が上がったほどである。
『さぁ! 試合はお互いに三者三振に抑え込みあっという間に2回の表になりました! 解説のセイアさん。今後どのようになると思いますか?』
『ミカのあの剛速球を打てるバッターがいるとは思えない。ミカが投げる限りまず負ける事はないだろう』
『分かります。あのミカさんの前に弱小で名が通っているミレニアムごときにどうこうできるわけがありませんね。さぁ早く、ミカさんの雄姿をもっと見せてほしいものです!』
『ナギサ。せめて実況らしく中立的な物言いを……』
実況席ではミカの雄姿を見ようと金と権力に物を言わせて実況と解説の地位を奪い取ったナギサがセイアを巻き込んで偏向報道を行っていた。セイアはどうにでもなれと言わんばかりの虚無の表情で流されるままとなっていた。
「アハ★ 楽勝じゃんね」
「ぐっ! こんなのデータにありません……!」
1年生でありながら期待のエースとして4番に入っていた野正レイは170キロに達し、速度がグングンと伸びるミカの剛速球を前にバットに当てる事さえ出来なかった。それは5番、6番も同様であり、6番のミレニアム生に至ってはミカの放つ剛速球の風圧に軽く吹き飛ばされているほどだった。
『ミカさん! 凄いです! ミカさんに勝てる人などいるはずがありません! 凄いです!』
『ナギサ、興奮しすぎて前のめりになっていて危ないから落ち着いて……!』
『ミカさーん!! その剛速球を是非私も浴びたいです!』
『後にしてくれ!』
実況席が騒がしいが兎にも角にも2回表もあっけなく終わり、ミレニアム・アビドス連合はいったん作戦会議を余儀なくされていた。
「うへぇ、まさか聖園ミカがここまで強いなんて思ってもいなかったよ」
「ん。理不尽。あんなの打てない」
「最後に関しては180キロを出していましたね。これ、試合が終わる頃には200を超えているんじゃないですか?」
「そんなのどうやって打てばいいのよ!」
最初は楽な依頼だと思っていた。楽しみながらお金がもらえるものだと。だが蓋を開けてみればトリニティの野球部ではなくオールスターが出張ってきているのだ。こちらもC&Cを呼びたいと思うが今更だ。
「とにかく私たちに出来るのは相手に点を取られないようにすること。打てない以上引き分けに持ち込むしかないね」
「くっ! 打倒トリニティ野球部、ならずですか」
「レイさんには悪いですがこればかりは……」
「でもあれだけの剛速球ならバッターとしても……」
セリカの言葉に皆は一斉に作戦会議が終わるのを待っているトリニティ側を見た。そこには4番に入ったミカが素振りをしている様子があった。彼女がバットを振るうだけで大きな衝撃波が発生し地面が軽くえぐれている。数回の素振りの末にバットは塵となって消し飛び、ミカは不思議そうにしながら予備のバットを取りに向かっていた。
そんな規格外のミカを見た皆の心は一つだった。
「ミカの時だけフォアボールにしようか」
「それしかないですね」
「下手にバットを振るわれるとキャッチャーが死ぬ」
「わ、私まだ死にたくないんだけど!?」
「セリカ、頑張って」
「うへぇ、流石にかわいそうだからおじさんが代わるよ」
「ホシノ先輩……!」
トリニティナイン対ミレニアム・アビドス連合の試合はまだ始まったばかりだった。
野球そこまで詳しくないので守備位置は適当です
トリニティナイン
1番・野球部モブA(ニ)
2番・野球部モブB(三)
3番・剣先ツルギ(遊)
4番・聖園ミカ(ピッチャー)
5番・蒼森ミネ(一)
6番・若葉ヒナタ(キャッチャー)
7番・野球部モブC(左)
8番・野球部モブD(右)
9番・宇沢レイサ(中央)
控え・羽川カスミ、下江コハル、河駒風ラブ
因みにスタメンの野球部モブは全員1年生です。先輩方は食中毒、補習、交通事故、行方不明等で参加できなくなっています。
ミレニアム・アビドス連合
1番・砂狼シロコ(ピッチャー)
2番・野球部モブA(左)
3番・野球部モブB(ニ)
4番・野正レイ(遊)
5番・十六夜ノノミ(三)
6番・黒見セリカ(キャッチャー→一)
7番・野球部モブC(右)
8番・小鳥遊ホシノ(一→キャッチャー)
9番・野球部モブD(中央)
控え・奥空アヤネ
書き終わってからノノミキャッチャーの方が良かったんじゃと思いましたが今更なのでこのままで行きます