聖園ミカにTS転生した 作:魔女じゃんね☆
それとゲヘナ編のネタバレが多少あるので気を付けてください。というかゲヘナ編見てから見る事をお勧めします。
時系列は案の定バラバラですがゲヘナ編よりも大分前だと思ってください
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!???」
「アハハ★ ゲヘナは元気がいいじゃんね★」
ある日、ゲヘナでは何時もの如く聖園ミカという災害に見舞われていた。対象は温泉開発部。今回は温泉開発の為に迷惑をかけているわけではなくただただお昼ご飯を食べていた所をミカに見つかりその暴力の餌食となったのだ。
モブ部員たちは某〇神家のように地面に突き刺さり、メグは簀巻きにされた上で「私は能無しのお馬鹿さんです」という看板を首からぶら下げて建物の外につるされている。カスミは往復ビンタを最初にくらわされた後に小学生男子が蛇を振り回すように尻尾を掴まれ振り回された後に抱き着かれると一気に上空に飛翔。そのまま落下する時に回転しながら勢いをつけるとカスミを地面へと叩きつけたのである。結果、カスミの身体は地面へと突き刺さり、辛うじて靴だけが露出している状態となった。
「んん~~~!!! 今日はこの辺でやめておこうかな。スッキリしたし★」
そう言って笑うミカだが周囲の状況を見れば他人は笑えないだろう。先生でさえ顔が引きつるはずだ。何しろ周囲には死屍累々の光景が広がっているのだから。この光景を見たうえでミカにお説教が出来る先生は勇者だろう。
「って、そろそろ帰らないとナギちゃんとのティーパーティーに遅れちゃうじゃんね! よし……」
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁっ!!!!!」
ミカが勢いよく飛んで帰ろうとした時だった。彼女を呼び止める声が周囲に響き渡る。帰宅を邪魔されたミカが青筋を浮かべながら後ろを振り返ればそこには見知らぬゲヘナの生徒が三人いた。真ん中に立つ少女が呼び止めた本人らしく自信満々な表情を浮かべている。右に立つメンヘラみたいな少女は地雷系のヤバそうな雰囲気を醸し出しているがそれ以上に強者としてのオーラを纏っていた。左の子に関しては見た目は書記、と言った感じだが何処かゲヘナとは思えない異質な雰囲気を醸し出していた。
「……誰?」
総評で言えば本当に誰? としか言いようがなかった。ミカが記憶の中を探してみても彼女達と直接かかわったことはない。しかしミカの直感が三人ともにゲヘナ生で間違いないと言っており、そうであるならばとミカはやるべきことは変わらないと拳を握った時、真ん中の少女が言う。
「私たちはゲヘナ再興委員会! トリニティ総合学園ティーパーティーの聖園ミカ! 私たちは貴方にこれ以上ゲヘナを荒らさない事を要求する!」
「知らないじゃんね★」
ゲヘナ生の話を聞く必要は無い。一部例外はいれどミカのスタンスはそうである。故に地面の中に埋まっていたカスミを引き抜くとそのまま彼女をゲヘナ再興委員会と名乗った生徒達に投げ飛ばした。50kgの肉塊が剛速球で飛んでくるがメンヘラの少女が軌道を変えるためにカスミの頬を叩く事で直撃を回避した。殴られるついでにあらぬ方向に軌道修正されたカスミは近くの建物に突っ込んでいった。
「……へぇ? 意外とやるじゃんね」
「ヤハッ。こう見えても私、強いからね」
「ちょ、ちょっと待ってよ! 私たちは別に戦いたいわけじゃ……!」
「ゲヘナ生の話なんて聞くだけ無駄じゃんね★」
「理不尽!」
真ん中の少女、ゲヘナ再興委員会の委員長である降旗マユミは予想以上に話を聞いてくれないミカに涙目になりながら叫んだ。
簡単に言ってしまえば彼女達ゲヘナ再興委員会はかつてキヴォトス中に恐れられていた頃のゲヘナを取り戻したいと考えて結成された部活であり、その第一歩としてゲヘナを地獄にしている聖園ミカの暴威を止めようとしていたのだ。しかし、悲しいかな。彼女たちがゲヘナ生である限りミカが話を聞いてくれる可能性は限りなく低いだろう。例外はゲヘナ生と思われなかった陸八魔アルとその境遇に同情した愛清フウカくらいである。
「委員長、やっぱりここは引きましょう。結成して最初の目標が彼女の説得なんてハードルが高すぎたんですよ」
「で、でもショウコも分かりやすい功績になるっていったじゃん!」
「彼女がここまで人の話を聞かない人だとは思いませんでした。トリニティはお嬢様学校と聞いていたので話し合いの余地があると思っていたのですが……」
マユミの嘆きに書記のショウコが想定外と言った感じで答えるがそうこうしているうちにミカは次の手に出ていた。ミカは地面を蹴り、一気に接近すると正拳突きの姿勢に入るもそれを先ほどカスミを殴り飛ばした委員長補佐の明楽カレンが受け止めて見せた。そのことにミカは驚きの表情をした。まさかこの一撃を止められるとは思っていなかったのだ。
キヴォトス最強と自他ともに認める自らの一撃を止める者がいるなんて……、とミカが固まった隙をついてカレンが自らの愛銃を放つ。サブマシンガンによる連射された弾丸は至近距離でミカに直撃するもそれを鬱陶しそうにしてもダメージを受けているようには見えなかった。
「やは……。硬すぎじゃない?」
「そっちの攻撃が柔らかいだけだよ」
「え、なんかバトル漫画始まっちゃった……」
「何呆けているんですか。逃げますよ。説得は無理だった以上カレンに任せましょう。私たちでは足手まといになるだけです」
「ぐぇ!? し、ショウコ首、首が……!」
強者二人による戦いを呆然と見ていたマユミをショウコが首根っこを掴んで引きずるように退散する。説得に失敗した時は戦闘になるだろうからと予定していた行動をとれなかったマユミに容赦はなく窒息しかけているマユミの嘆願を無視してショウコはさっさと退散していった。
そして、この場には明確な強者とそれに挑める程度には強い実力者だけが残された。直前までミカが〆ていた温泉開発部? 目を覚ました部員たちが大慌てで回収して逃げていったよ。カスミだけが吹き飛んだ先の建物で気絶しているよ。
「お友達、逃げちゃったみたいだしさっさと終わらせてあげるよ★」
「ヤハっ! 私だって負けないよ!」
そこから始まるはまさに強者の戦いだった。接近戦を主体とするミカと接近戦も熟せるカレン。二人の戦いは銃社会のキヴォトスにあってあり得ない程の至近距離で行われた。拳と拳が飛び交い、蹴りが空気を切り裂き、衝撃波で周囲の建物とついでカスミが吹き飛んでいく。まさにどこぞのサイヤ人の戦いのようだった。
しかし、キヴォトス最強とキヴォトス最強クラスの戦いである。どちらが勝利を掴むのかなど明白だった。激闘から数十分。先に膝をついたのはカレンだった。と言っても膝をつかなかっただけで既に彼女の肉体はボロボロだった。荒い呼吸を繰り返し、彼女の服はボロボロ、メイクも残念な事になり、最早戦える状態でない事は明白だった。
「アハハ★ 貴方、ゲヘナの癖に強いじゃんね。ヒナちゃんや雷帝に次ぐくらいには強いんじゃない?」
「ヤハ……。そんなピンピンした姿で言われても説得力無いですよ……」
対するミカは動いたことで多少汗をかいたようだがそれだけだった。服が少ししわになり、汚れている所以外で目立った外傷はない。マガジンが幾度も空に成る程撃ち込んだというのに本当に効いていなかったことにカレンは顔が引きつっていた。
「それじゃそろそろ終わりにしようか。そう言えば何でこんな戦いをしているんだっけ? ……ゲヘナ生だしどうでもいっか★」
そして、それがカレンが最後に聞いたミカの言葉だった。彼女は脳天に重い一撃を受けて地面に沈み気絶した。そしてミカは予定よりも大分遅くなり、怒りをあらわにするナギサが待つトリニティへと帰宅するのだった。ちなみに、カレンはその後マユミたちによって助けられ、数日入院して全快したという。
この世界でNKウルトラ計画が始動した場合
マコト「ゲヘナを再び偉大に!」
ピンクゴリラ「は?」フルボッコ
マコト「あばばばばばばばば」洗脳解除