「共食いとは原初の恐怖の一つ、それに連なる都市伝説は数に限りはないでしょう」
「今回先生が対峙するのはそんなものの一つ」
「ハウンズ初期に行われていたスカウト事業、それを何かしらで逃げることに成功した者の間で語られる恐怖」
「人体実験、奴隷事業、はたまた禁断の果実の探求か。」
「そうそう、先生、今回ハウンズには協力を要請しないほうがいいでしょう」
「あれにはハウンズへの恐怖が変質したもの、何かあってからでは遅いでしょうから」
総力戦 人食い装甲車 解放
アロナ「先生!今回の総力戦はいつもとは違いハウンズへの助力依頼はできません!」
アロナ「代わりに各企業さんの助力を超えます!ですが多大なるクレジットと信頼実績が必要です!」
アロナ「片方でも両方でも可能です!」
ハウンズ 使用不可
レッドガン 1回使用可能な単体への強力な攻撃
ヴェスパー 1回使用可能な全体攻撃
”あれが人食い装甲車……”
ヒナ「噂通りに今回はブラックマーケットの路地裏にひっそりといたわね」
ホシノ「うへー、あぁも怪しい空気だと誰も近づかなそうだけど?」
マコト「キキキ、そうでもないぞ?ここでは不良が何名もあの装甲車によって返り討ちにあっている、それに不定期に移動を繰り返し不良のたまり場への襲撃を繰り返すらしい、まぁ満足いくまで暴れまわる動物とでもいったところか?」
ホシノ「うへー、そりゃ厄介だねぇ」
ミカ「ゲヘナと一緒に作戦にあたるなんて普段なら嫌なんだけど、今回はね、ゲヘナもトリニティも被害を受けてるから」
コハル「みんなに迷惑をかけるなんて許さないんだから!」
ヒマリ「今回は特異事象なのでしょうか?」
????【聞こえてるか先生と生徒たち!】
”ミシガン総長!今回はよろしくお願いします!”
????【今回の作戦はトリニティとゲヘナの共同作戦です、不定期に表れる装甲車の調査、および撃破になります】
”スネイル第二隊長さんもよろしくお願いします!”
スネイル【既にブラックマーケット外周は企業のACによって封鎖済みです、今回の作戦には由来不明の転移技術による逃走阻止のため歩兵戦力による油断を誘う作戦です】
ミシガン【要するに貴様たちは貧乏くじを引いた!ここにアサインされたのは装甲車に化けた謎の化け物の退治だ!】
”みんな!来るよ!”
ゾアリ、ゾアリと不気味な音がこだまする、それはどこから流れる音か、まるで下水管でも詰まったかのような、安っぽいB級ホラーのような音だ。
ガタンガタンと装甲車が揺れる、装甲車のエンブレムは既にかすれてどこのゾ式なのかが判断できない。
背面の扉が開く、そこには何もない闇の空間があった、だがそこから現れるものがある。
ミシガン【来るぞ!】
背面の扉から亡者の腕のような白い腕が何本も、まるで獲物を求めるタコの如くゆらゆら動く。
同時にはい出るように十数人の兵隊が現れる、それもまた幽鬼ともいえる不気味な姿をしていた。
PMCのような装備の生身とオートマタのパーツが不規則に合成されたソレはこれまた安っぽいホラーのような姿。
だが不気味と嫌悪感は映画という架空ではない、現実を侵食する恐怖だ。
マコト「キキキ!くらうがいい!」
ヒナ「いくわよ」
マコトの迫撃砲とヒナのビームのごとき機関銃が発射される!
幽鬼が何体も吹き飛ぶがそれでも全滅には至らない、まるで重力なんてないかのように起き上がるのは正に幽鬼ともいうべき動作をしている。
”ミカ!ヒマリ!”
ミカ「貴方のために、祈るね」
ヒマリ「これはどうでしょう」
ヒマリの計算式を与えられたミカの聖なる銃弾が装甲車の闇に着弾する、まるで着弾音が発生しないが腕が苦しそうに揺れる
どうやら効いているようだ。
だがまるで守ることを思い出したかのように攻めから守りへの陣形を変更する人食い装甲車の歩兵部隊、ガタガタギィギィとなる金属がこすれる音が皆の調子を崩そうとする。
”スネイルさん!”
スネイル【EN自走砲部隊、撃ちなさい】
エネルギーの砲弾が装甲車の歩兵部隊を包み込むように爆破していく、流石の指揮能力と言えるだろう。
傲慢だが腕は確かなのだ。
スネイル【私が作った隙に調子を整えなさい】
ホシノ「ありがとうねスネイルさん!」
ホシノがいち早く復帰し、皆への攻撃をひきつけるように攻撃する。
ショットガンが一つ、また一つと幽鬼の兵隊を対処していく。
合間合間にヒナの機関銃やマコトの迫撃砲がダメージを蓄積させていき、その小さな隙にコハルのグレネードによりホシノや皆を回復させていく。
ミカ「貴方のために、祈るね」
ヒマリ「ここですね」
ヒマリの補助効果を受けたミカの攻撃が幽鬼の隙間を縫うように装甲車へと攻撃を到来させる。
少々の震えののち、それは動きを停止した。
”終わった……?”
アロナ【いえ!まだです!】
装甲車が再び動き出し、周りの動きを停止したすべての幽鬼をつかみ、自身の中へ収納していく。
全員が装甲車へ攻撃するが、本来ならばあの程度の装甲車ならば破壊できる生徒の攻撃ですらあまり効いていないようだった。
ガタン
扉がひらき、そこから巨大な何かが影をさす。
オートマタと青白い生身で作られた巨大なゾンビカラスがそこからはい出るように、敵対者を食らおうと現れた
”ミシガン総長!”
ミシガン【どうやら化け物も追い詰められれば弱点の姿を現すようだな!コンバットマン!撃て!】
訓練生「はい!」
周辺で待機していたコンバットマンからLR-036 CURTISがフルチャージで放たれる
ガオンとゾンビカラスがよろける。
だが同時に口から何かを放とうと何かをチャージしているようだ。
ここが正念場だと誰もが理解していた。
そして相手もそれは同じだろう、ゾンビカラスの体からいくつもの兵隊が生み出される
”みんな!”
ホシノ「うへー!」
ヒナ「さっさと死になさい」
ミカ「グロいじゃんね☆」
コハル「どんな姿でもみんなに迷惑かける存在はしけぇ!」
ヒマリ「装甲の計算はお任せください」
マコト「全弾発射だぁ!」
総戦力の攻撃がゾンビカラスに着弾する、あまりの威力に爆発が起き上がる。
ゾンビカラスの兵隊はなすすべもなく倒れ伏していく、迫撃砲が、銃弾が、全てが彼女たちが試練を打倒していく。
【ガァァァァァ!!!】
ゾンビカラスが吠える、同時に倒れ伏し、装甲車と生み出された兵隊が、カラスの体も煙のように消え去った。
WIN!
ミシガン、スネイル(どうしてヒナとホシノは水着だったんだ?)