激重感情持ちが増えた   作:Mtru

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お久しぶりです
全然書く時間取れませんでした。
パチの調子はだ~いぶ悪いです()

4は負け続きです
でも3の甘デジでは勝ててます
3めっちゃおもろいですね

頑張って続けていきますので、ぜひ見てやってください




頭の中で、さっきのブリーフィングが何度も反芻されていた。

――敵の狙いは、二課に保管されている聖遺物《デュランダル》。

安全な場所へ移送するため、了子さんが直々に運転する車で搬送を行う。

護衛は響。

「僕も一緒に……!」そう言ったけど、返ってきたのは弦十郎司令の冷たい言葉だった。

『ダメだ、紬君。シンフォギアを纏っていない君の身体は、普通の人間と変わらん。戦場に連れて行くわけにはいかん!』と強く否定され、何も返せなかった。

 

(……僕だって、響の力になりたいのに)

 

爪が掌に食い込むくらいに握りしめても、どうにもならなかった。

 

「紬……大丈夫だよ」

 

隣を歩く響が、少しだけ不安そうに覗き込んでくる。

 

「僕は、大丈夫。……響こそ、気をつけて」

 

声が少し掠れた。守られる側じゃなく、守る側でありたいのに。

 

そんな想いを隠して、僕は響と並んで歩いた。

 

廊下の角を曲がると、見慣れた部屋の前に着く。

無機質なドアが静かに佇んでいて、僕らの影だけがそこに重なっていた。

ドアを開けた瞬間、未来の姿が目に飛び込んできた。

腰に手を当て、頬をふくらませている。

 

「響! いきなり修行なんて、いったいどこで何してたの!? 紬も授業さぼってるのかと思ったら居なくなってるし!」

 

怒り混じりの声に、思わず背筋が伸びる。響はあたふたと両手を振った。

 

「ご、ごめんっ! あの、もう行かなきゃ!」

 

慌ててカバンを掴むと、未来に返事をする間もなく、バタバタと部屋を飛び出していった。

残された未来は、その背中を見つめて、小さく息を吐く。

 

「……心配もさせてくれないの?」

 

強がるような声色の奥に、不安と悲しみが滲んでいた。

紬は言葉を探して、それでも絞り出すように口を開いた。

 

「僕も行く……から」

 

未来の視線がこちらに向く。ほんの一瞬、止めようとする光が宿ったが――やがて、無理に作ったような笑みへと変わった。

 

「……うん。気をつけて。あんまり遅くならないうちに、帰ってくるんだよ?」

 

その笑顔が胸に突き刺さる。

僕は唇を噛みしめ、小さく頷いた。

 

 

---

 

 

ヘリのローター音が耳を震わせる。

響たちを乗せた車列を上空から追っていると、体にガツンと衝撃が走った。

 

「あたっ……!」

 

毛布をめくった瞬間、頭に落ちてきたのは熊おじさんのげんこつだった。

 

「待機を命じたのに、何をやってる! 命令違反だぞ!」

 

額を押さえながら、僕はうつむいて、それでも必死に言い返した。

 

「……響と一緒じゃないと嫌です」

 

熊おじさんは大きくため息をつき、険しい顔で言い聞かせる。

「まったく……いいか、俺の目の届くところにいろ。それが条件だ。帰ったら響君と同じメニューをやらせるからな!」

 

「……ひゃいっ!」

思わず背筋が震えた。熊おじさんの修行――つまり地獄行き確定だ。

そう思った矢先だった。

 

轟音。前方の橋が崩れ、黒い護衛車の一台が巻き込まれて傾いた。

そのままでは、海に落ちる。

 

 

「危ない!」

 

思わず手を突き出した瞬間、淡い薄緑色の糸が奔り、車体を絡め取る。

ぎりぎりのところで宙に吊り上げ、落下を必死に食い止めた。

 

「……っ!」

 

腕に重みが食い込み、鼓動が乱れる。それでも歯を食いしばり、糸を放さない。

通信越しに響の声が届く。

直後に熊おじさんの叱咤が飛んだ。

 

「すぐに車から降りろ!」

 

吊られた車のドアが開き、黒服の人たちが次々と海へ飛び込んでいく。

それを確認して、僕は糸を解いた。

車体が白い水飛沫を上げながら沈んでいく。

息を吐き出し、震える手を胸の前でぎゅっと握りしめた。

ノイズの群れが道路を塞ぎ、炎と煙が視界を揺らしていた。

響たちの車は蛇のように車線を縫い、何とか薬品工場へ向かって突き進む。

僕はヘリの扉から身を乗り出し、糸を何本も紡いでいく。

前方のノイズを絡め取り、道路脇へ弾き飛ばす。車体の周囲に罠のように糸を張って、飛んできた破片を弾く。

 

(絶対に、響をここまで連れていく!)

 

やがて、工場の巨大な煙突が視界に現れた。

「もう少しで到着する!」熊おじさんの声が轟く。

 

だが、次の瞬間――

轟音。地面が爆ぜ、響たちの車が衝撃波に弾き飛ばされた。

宙を舞う車体が、ゆっくりとスローモーションのように見えた。

 

「響!!?」

 

叫びと同時に、手が勝手に動いた。

光糸が奔り、車体を包んで落下の衝撃を必死に和らげる。タイヤが地面に接触した瞬間、糸が軋むように震えた。

 

だが、その衝撃で――響の身体が、窓から投げ出された。

 

「……っ!!」

 

頭の奥が真っ白になった。

考えるよりも早く、身体が動いていた。

 

「響っ!!」

 

次の瞬間、僕はヘリの扉を蹴り開け、後先も考えず飛び降りていた。

風圧が全身を叩きつけ、視界がぐるりと回る。

遠ざかるヘリの轟音と、響に手を伸ばす自分の声だけが、耳の奥で反響していた。

 

「紬君!?」

 

ヘリの中から、熊おじさんの怒声が響く。

けれどもう遅い。僕の身体は空へと投げ出され、落下の風圧が全身を叩いていた。

必死に腕を振り、近くの建物に糸を放つ。

光の帯が柱や外壁に絡みつき、衝撃を引きずりながら少しずつ速度を殺していく。

 

「えぇ!? 紬!?」

 

地上へと投げ出された響が、驚きと安堵を入り混ぜた声をあげ、両手を広げて僕を見上げていた。

 

(響……!)

 

最後の一瞬、僕は糸を編み込み、二人を包み込むように大きな網を紡いだ。

まるで柔らかなベッドのように糸が膨らみ、僕と響を受け止める。

重力が一気に抜け落ち、地面へ叩きつけられる衝撃はかすかに和らいでいた。

 

「……っ、はぁ……響、大丈夫?」

 

「うん! でも、紬こそ……無茶するんだから!」

 

響が息を吐いた直後、周囲のノイズが一斉に牙を剥いた。

光糸を再び繰り出し、防壁のように張り巡らせる。

だが数が多すぎる――!

そのとき。

ノイズが牙を剥き、こちらへ一斉に迫ってくる。

僕は必死に糸を広げ、盾のように編み上げた。けれど数が多すぎる。

 

「くっ……!」

 

その瞬間、前方に光の壁が展開した。

ノイズの群れが叩きつけられ、火花のように弾かれる。

 

「……お姉さん!」

「了子さん!」

 

姿を現したのは、いつもと変わらない微笑を浮かべた了子さんだった。

その瞳は柔らかく、けれどどこか底知れない光を帯びている。

 

「仕方ない子たちね。あなたたちのやりたいことを、やりたいようにやりなさい」

 

声は優しく、けれどどこか挑発的でもあった。

バリアの輝きに守られながら、僕と響は息を整える。

 

「……了子さん」

「紬、今のうちに!」

 

 

響が拳を握りしめ、立ち上がる。

僕もまた、糸を紡ぎながら隣に立った。

ノイズはまだ消えていない。

けれど、もう怯えるだけじゃない。

 

(響と一緒なら、きっと……!)

 

薄緑の光糸が幾筋も奔り、ノイズの群れを絡め取る。

僕は腕を振り、奴ら同士をぶつけ合わせるように操った。鈍い音と共に互いが砕け、黒い粒子が舞い散る。

 

「はぁっ!」

 

響の拳が炸裂し、残ったノイズの胸を一撃で砕いた。

その動きはどこか映画で見たアクションを思わせるようで、荒々しいのに妙に決まっていた。

 

「響、すごい!」

「えへへ、特訓の成果だよ!」

 

互いに短く声を交わし、さらに前へ進む。

僕は糸を伸ばし、飛びかかってきたノイズを絡め取って高速させ、響の拳の射程に送り込む。

次々と倒れていく敵に、胸の奥の緊張が少しずつほぐれていく――

だが、その時。

 

(あれは……!)

 

視界の端に、あの日見たぴちぴちスーツの少女が映った。

翼さんを追い詰めた、あの敵。彼女が一直線に響へ突撃してくる。

 

「響、危ない!!」

 

叫ぶと同時に、僕は腕に力を込めた。

あらかじめ、命綱のように響の腰へ巻き付けていた糸を一気に手繰る。

 

「えっ!? わっ!」

 

驚く響の身体が引き寄せられ、僕の胸元へと飛び込んできた。

刹那、少女の攻撃が地面を抉り、土煙が舞い上がる。

心臓が跳ね、鼓動が耳を打つ。

 

(……間一髪だった)

 

僕は震える手で、響を強く抱き寄せていた。

少女が舌なめずりをするように笑い、杖を構え直した。

 

「今日こそはモノにしてやる!」

 

そのまま弾丸のように僕たちへ襲いかかってくる。

光の糸を広げて必死に防御するが、鋭い突進は網目をかいくぐり、響へと迫った。

 

「っ――!」

 

響の身体が蹴り上げられそうになる。

 

(だめだ! これ以上、響を傷つけさせない!)

 

恐怖よりも強く、胸の奥で燃え上がった衝動に突き動かされる。

僕は咄嗟に身を投げ出し、響の前へ躍り出た。

 

「紬!?」

 

次の瞬間、強烈な衝撃が胸を打ち抜き、世界が回転する。

肺が潰れるような痛みに意識が揺らぎ、そのまま地面へ叩きつけられた。

 

「紬ぃぃ!!」

 

悲痛な響の叫びが耳を震わせる。

彼女の腕が僕の身体を抱き留め、必死に支えてくれていた。

少女は舌打ちをして顔を歪める。

 

「しまった……! 生身のヤツには手を出さないでいたのに!」

 

その時だった。

ひときわ眩い光が立ち昇る。

巨大な剣――《デュランダル》が空へ浮かび上がったのだ。

 

「デュランダルか……」

 

少女の瞳がぎらりと光り、一直線にそこへ飛び込む。

だが、間に割り込む影があった。

 

「させないっ!」

 

響が全力でタックルし、少女を押し退ける。

その手は伸び上がり、浮かぶ聖遺物の柄をしっかりと掴んでいた。

響の手に握られた《デュランダル》が眩い光を放つ。

次の瞬間、獣のような咆哮が響き渡り、響は振り上げた剣を乱暴に構えていた。

 

「響! どうしたの!?」

 

声を張り上げるが、届かない。

少女は不敵に笑い、杖を振る。

 

「そんな力を見せびらかすんじゃないよ!」

 

無数のノイズが空間に湧き上がり、黒い群れとなって押し寄せてくる。

 

「響! そんなに響を変えちゃう力なんていらないよ! だから捨てて!」

 

必死に叫びながら、僕は響の腰に繋げていた命綱の糸を手繰る。

体が引き寄せられ、乱暴に舞う風を裂いて響のそばへ。

肩を掴み、揺さぶり、何度も呼びかけた。

 

「響! 僕だよ、紬だ! 目を覚まして!」

 

だが響は、剣を握ったまま咆哮をあげ続けていた。

僕の声が届かない。胸の奥が冷たく沈んでいく。

 

(……だめだ。僕の声、もう響には……)

 

絶望が足を縛る。

そこへノイズの群れがうねり、僕と響を呑み込もうとした。

響の瞳が赤く揺らぎ、デュランダルが振り下ろされる。

 

「待って! そっちには……あの女の子が!」

 

咄嗟に糸を紡ぎ、少女の前に防御壁を編み上げた。

だが、巨大な力の奔流は糸をいまにも両断しそうだった。

 

「ぁ……」

 

肺の奥から漏れるような声。

少女の離脱を確認し、糸から力を抜いたとき、張りつめていた糸はひびわれ、衝撃が全身を貫いた。

視界が揺れ、力が抜けていく。

僕の意識はそこで途切れた

 

 




最後まで読んでくれてありがとうございます。
時間あれば書き貯めしていこうと思います。

これから先はシンフォ3を打っていこうと思います
あれはストローク弱めで打つと結構回るのでいいですね

もちろん釘の開き方にもよりますが

タグもまだつけれてないので、ほんとにそろそろつけないと、、、

これからも頑張って書いていきます。
とはいったものの、この駄作を読んでくれてる人はいるのか()
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