激重感情持ちが増えた   作:Mtru

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自分で考えるのは大まかな流れだけなので、サブタイトルつけるの難しい。
みんなセンス良くてすごいですね。

今日は打ってないので出玉報告はないです。
ちょっと手書きを増やしてみました。
誤字は加速度的に増えてくると思います。

相変わらず見切り発車
どんな流れにするかとか考えた方がいいかな
あとはキャラクターのタグ付けるべきなのかな
タグはよくわかりません




光糸

 

そろそ外の世界を知らないと危ないかもしれないと危ぶみ始めた未来によって買い物に連れ出されてしまった。

 

別に響と未来さえいればなんでもいいのに。

 

「紬はこっちで卵選んでて!」

 

「え、うん」

 

そういうと 未来の声がスーパーの喧騒にかき消えた。

小さな買い物袋を手にした紬は、うなずきかけ――視線を逸らした瞬間に、人混みではぐれてしまった。

 

「……未来?」

 

よく見れば、安いって書いてある看板のところに未来の気配がする。

これがばーげんせーるってやつかな?

 

そんなことを思っていた矢先

 

耳を裂く悲鳴。

目の前の壁を通り抜けるように、異形の群れが現れる。

ノイズだ。

足がすくむ。

視界の奥で逃げ惑う人々。

自分も走ってシェルターへ――そう思ったのも束の間、シェルターへとつながる道はすでにノイズがあふれていた。

 

「あれ……未来?」

携帯を鳴らす。応答はない。

胸がざわつく。喉が渇く。

身体に力が入らない。

 

ノイズは一定速度で僕の元へ向かってくる。

 

「絶体絶命」そんな言葉が頭によぎる中、脳裏に浮かんだのは、大切な2人の幼馴染の顔だった。

 

「まだ……3人で一緒にいたい……! こんなとこで死んでられない!!」

 

叫んだ瞬間、胸の奥が焼けつくように脈打つ。

息が詰まり、体の周囲に光が散った。

――揺らめく糸。

心電図の波形のように脈打ちながら、ノイズへと伸びていく。

気付けば、それは怪物の体を絡め取り、動きを封じていた。

 

「な……んだ、これ……」

 

紬は自分の手元を呆然と見つめた。

胸の奥で、心臓が大きく脈打っている。

 

その刹那――。

鋭い閃光が走り、ノイズが一瞬で斬り裂かれた。

 

「立ち上がって、下がりなさい!」

 

風鳴翼。

あの時と、一緒……

 

歌いながら蒼い鎧を纏い、刃を振るう彼女の姿がそこにあった。

残ったノイズを一掃すると、冷たい視線が向けられた。

 

「……司令。報告です。ノイズを“拘束”していた者を発見しました」

 

一言二言話して、翼さんはこっちを横目で見てきた。

 

驚く間もなく、鋼鉄の冷たさが手首を縛った。

 

「っ、手錠……?」

 

「すみませんが、規則なんです」

 

音もなく表れた黒服の人によって手錠をつけられていたらしい

 

「え、え?」

 

混乱のまま、半ば引きずられるように連れて行かれる。

気づいた時には、重厚な門をくぐり、リディアン女学院の教員棟に到着していた。

 

「なんで、リディアン?」

 

 

---

 

教員棟の奥、重い扉の向こうにひっそりと隠されたエレベーター。

翼に伴われた紬は、その前に立たされていた。

 

「……こちらです」

 

緒川さんという人の言葉に、戸惑いながらも頷く。

エレベーターに乗り込むと、スーツ姿の男――緒川慎次が操作盤にカードを差し込んだ。

 

「手すりをお掴みください」

 

「え……?」

 

問い返す間もなく、床が崩れ落ちるような衝撃。

慌てて手すりにしがみつき、胃が浮き上がる感覚に目を見開く。

数秒後。

衝撃が収まり、扉が開いた。

先を行く2人についていくと、そこに広がっていたのは――巨大な管制室。

モニターが林立し、職員たちが忙しなく動き回っている。

まるで別世界だった。

 

「ようこそ、特異災害対策機動部、通称“二課”へ!」

 

豪快な声とともに現れたのは、巨躯の男。

その笑顔は陽気に見えて、どこか揺るがぬ強さを秘めていた。

差し出された手を握り、熊みたいな人だなと思っていると、

 

「俺は風鳴弦十郎という。君は高坂紬くんだな。緊張しなくていい。ここは君を守る場所でもある」

 

熊みたいな人だなと思っていた僕には、ただ小さく頷くことしかできなかった。

 

「そして私は、櫻井了子よ。……いろいろと聞きたいことはあるだろうけど、とりあえず

脱いでもらいましょうか」

熊十郎さんの隣にいた白衣姿の女の人からも手を差し伸べられ、にっこりと笑われる。

 

「変なコトはしないわよ? ただちょぉーっと気になることがあるから検査させてほしいのよね」

 

まあ脱ぐくらいならいいかと、検査を受ける。

血液採取と心拍・肺のモニタリング。

画面には異様な波形と、血中に漂う微細な光の粒子が映し出される。

 

「体内で砕けた聖遺物の欠片が循環しているわ。それに、心臓と肺に独自の細胞が形成されてるわねぇ。これで死んじゃうなんてことはないとは思うケド。ノイズを拘束してたって言うのも、これが原因とみて間違いないでしょうね。あと、心拍数が異常ね。こっちは聖遺物が原因というより、パニックとかが理由ね」

 

おねーさんは興味深げに眼鏡を押し上げた。

でも、そんなことはどうでもいい

 

「あの、脱いだら聞きたいこと応えてくれるって」

 

「いや、別に脱ぐことが話す条件だったわけではないのだが……」

 

「未来は、小日向未来っていう子は、無事ですか!?」

 

「友人か。安心するといい。君の尽力により、今回の人的被害はゼロだ。けが人のリストにもその子の名前は載っていないから、無事に帰宅しているだろう」

 

「そ……っか。よかった……」

 

力が抜けて倒れこんでしまった僕を支えてくれたのは、緒川さんだった。

 

---

 

「君の体内にあるモノについての話なのだが、これは聖遺物と呼ばれる古代の遺産みたいなものだ。聖遺物というは各国が血眼になってほしがる力。それを体内で微量とはいえ生産し循環させている君は等しく危険なのだ。放ってはおけない」

 

くまさんの声が重く響く。

 

「だから――リディアンに通ってもらう。表向きは生徒、だが実際は我々の護衛を常につける形なる。もちろん、日常生活に干渉はしないと誓おう」

 

「リディアンに……? あそこは女子高ですが……」

 

僕は思わず顔を上げた。

教師できるほど頭よくないし……

ん、でもリディアンなら響と未来と一緒にいられる!

弦十郎は力強く頷く。

 

「それは俺が何とかする。俺たちが守りたいのは聖遺物ではなく、人の命なんだ。君の命を俺たちに守らせてくれ」

 

何この大人かっこいい

どっちにしても

 

「リディアンに行きます! ぜったい行きます! よろしくお願いします!」

 

「お、おう…?」

 

思わず大きな声が出てしまったけど気にしない。

響と未来と同じ高校で一緒に居られるんだ。

僕の知らないところで守ってくれるらしいけど、ささいなことは忘れよう。

 

高校は離れてしまうと思ってたんだ。

こんな奇跡みたいな話があったなんて。

 

僕はウキウキで緒川さんに家の近くまで送ってもらうことになった。

 

 

---

 

助手席に座って窓の外に流れる景色を眺めながら、頭の中に先ほどのくまのぷーさんの言葉を思い出していた。

――君の持っている特異性を、意のままにしようと考える者はきっと少なくない。

――君の安全、そして君の周りの人間の安全のためにも、このことは俺たち二課との間だけの秘密にしておいてくれ。

 

(……響や未来に、危険が及ぶかもしれない……)

 

そう想像した瞬間、胸が痛んだ。

 

「わかりました」と答えた時の自分の声が、まだ耳に残っている。

「着きました」

 

緒川が穏やかに声をかける。

降車した紬に向かい、深々と頭を下げた。

 

「お気をつけてお帰りください」

「……ありがとうございます」

 

紬も慌ててお辞儀を返した。

ポケットから携帯を取り出す。

画面には、未来からの大量の未読メッセージと着信の履歴が並んでいた。

 

(未来、心配させちゃったよね……)

 

苦笑いを浮かべながら家に帰り着くと、玄関の前で未来が待っていた。

 

「紬!」

 

泣きそうな顔で飛びつかれる。

 

「はぐれちゃったときにノイズが出てきて、メールも電話も返ってこないし……何かあったのかと思ったんだから……!」

 

胸に顔を押し付け、涙をこすりつけながら声を震わせる未来。

紬は説明しかけて――キン肉マンからの口止めを思い出した。

 

「……ごめん。避難するのに夢中で、全然気づけなかったんだ」

 

そう言うしかなかった。

未来はしばらく嗚咽をこらえ、ようやく落ち着いた顔で「……帰ってきてくれてよかった」と囁いた。

 

夜。

ベッドに横たわり、未来の隣に潜り込み、同じ枕に顔を並べる。

 

「……ねぇ、何かあったの?」

 

未来の声は小さく、けれど逃げ場を与えない真剣さを帯びていた。

 

「……何もないよ」

 

紬は視線を逸らす。

すぐに未来の顔が近づいてきて、囁きが落ちる。

 

「嘘」

 

「ほんとだよ」

 

思わず強がる。

けれど未来は微笑み、静かに言った。

 

「何年一緒にいたと思ってるの。紬は特にわかりやすいんだから」

 

胸の奥で「ごめん、未来……」と呟きながら目を伏せる。

未来は少し間をおいてから問いかけた。

 

「言いたくないの?」

 

首を振る。

 

「言えない?」

 

小さく頷く。

 

「……そっか」

 

未来は優しく笑ってみせた。

 

「じゃあ、今は聞かないでおいてあげるね」

「……ありがとう」

 

かすれた声しかでない。

その瞬間、未来がそっと手を握ってきた。

温もりが伝わり、心の中にぽっかり空いていた穴を埋めるような安心感が広がる。

 

――帰ってきたんだ。

そう実感したまま、紬は静かな眠りへと落ちていった。

 

嘘をついて隠し事をしてしまっている自分を心の片隅で自傷しながら

 




最後まで読んでくれてありがとうございます。

紬をリディアンに通わせる方法思いつくのに一生頭悩ませてました。
これでも無理やりすぎるので、どうしようかなって感じです。

予定変更して明日は打とうかなとも迷ってます。
迷うことが多いのは贅沢ですね。

連続で投稿してるうちは直近で勝ってるからえす。
途切れたら思いつかなくなったか、爆負けしたかのどっちかです。

明日も頑張ります。
とりあえずアニメ一期見返してきます。
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