激重感情持ちが増えた   作:Mtru

6 / 21
こんばんは

こんな初心者の作品をお気に入りしてくださる方がいてテンションMAXです。
本当にありがとうございます。

今日は仕事終わりに打ってきました。
テンションはMAXのまま打ってると投資3.5kで初当たり。
RUSH突入しましたが、駆け抜けで800発でした。
シンフォがあの速度でRUSH消化していくの新鮮で楽しいけど、こうなんか違う感があるんですよね。
まあそこまでの負けじゃないので、帰ってから書きました。
テンションはMAXのちょっと下くらいを維持できてます。

誤字してたらすいません
気付き次第すぐ直します


始まりの鼓動

あれから3人でずっと一緒にいて

ついにリディアン入学の日が訪れた

 

入学式が終わり、ざわめく人波に押されながら教室へ戻る。

 

「まったく紬ったら、響でも寝ないでちゃんと校歌歌ってたのに、ぐーすかねちゃって」

 

じとっとした目を向ける未来

でも大丈夫、僕にはわかるこれはそこまで怒ってない。

あ、ちょっと目つきが鋭くなった。ちょっと怒ってる

 

「いやぁ…楽しみすぎて寝れなくて…」

 

と言っていると、 ふと響の足が止まった。

 

「にゃぁぁ……!」

 

見上げると、桜の木の枝に、小さな猫がしがみついて震えていた。

 

「あぁ! ねこちゃん! 大丈夫だよ、すぐ助けてあげるから!」

 

響は真剣な顔で両手を伸ばし、木に駆け寄る。

 

「響!? 入学初日から遅刻したらどうするの」

 

未来の声は焦り混じり。

でも響は振り返り、にかっと笑って答えた。

 

「先に行っててー! 私は大丈夫だから!」

 

未来は呆れ半分、困ったようにため息をつき、すぐに僕の手をぎゅっと握った。

 

「紬、行くよ。入学式で寝て、そのうえ遅れたりなんかしたら、本当に大目玉なんだから」

「あー……うん」

 

まだ半分夢の中にいるような返事をしている僕を、未来はぐいと引っ張って歩き出す。

その横顔はしっかり者のそれで、かっこいいなです。

ふと後ろをみて木の上で猫に向かって手を伸ばす響を見て、なんだかすごく安心した。

教室のざわめきに、まだ新しい机の木の匂いが混ざっていた。

未来と並んで座り、入学式のことをぽつぽつと話していたときだった。

 

「いやー、ごめん、ごめん! 遅くなっちゃった!」

 

勢いよくドアを開けて入ってきたのは、もちろん響。

――しかも、その腕には小さな猫がしがみついていた。

 

「なんとか助けてあげられたよ~、きっとおなかもすいてるだろうし」

 

なんて言いながら響は頭を掻いてる

けど、さすがに……

 

「たぁちばなさぁん!!!」

 

教師の怒声が教室に響き渡る。

ですよねー

響は肩をすくめて気まずそうに笑い、未来は額に手を当てて、ため息まじりに小さくつぶやいた。

 

「だから言ったのに……」

 

 

――

 

夕暮れの教員棟。

僕用に用意された部屋に戻り、響たちと電話をつないでぼーっとする。

これは響と未来から提案された、名付けて目をつむってれば実質ずっと一緒作戦だ。

携帯から響と未来の声が流れてきた。

 

「明日だよ! 翼さんのCD発売日! 絶対ゲットしなきゃ!」

 

響はすっかり元気を取り戻し、楽しそうに弾んだ声を上げていた。

 

「今どきCDなの?」

 

未来の声は、どこか呆れた調子だ。

「違うんだよぉ、CDは初回特典がすごいんだから!」

 

響の熱弁は止まらない。

僕はくすっと笑って言った。

 

「なら、放課後すぐにいこっか。売り切れちゃだめだしね」

「やったー! さっすが紬わかってるぅ!」

 

響の声がいっそう明るくなって、思わず笑みがこぼれた。

 

 

――

 

翌日。

 

チャイムが鳴ると同時に、響は荷物をまとめて、過去一番の速さで支度を終わらせた。

僕も鞄を肩にかけて、未来の席へ向かう。

 

「未来、まだかかりそう?」

 

未来は机に向かい、ペンを走らせていた。

 

「うーん、もうちょっとかかりそうで……」

「……」

 

未来は手を止めると、思い出したように笑った。

 

「そっか、今日は翼さんのCD発売日だったね。売り切れちゃったらダメだし、紬を連れ

て先に行っちゃって」

 

響は勢いよく頷いて微笑む。

 

「うん! 紬、いっくよー!」

「おー!」

 

飛び出していく響に手を引かれ、電車を乗り継いでお目当てのCDショップへ

 

 

「「CD♪ 特典♪ CD♪ 特典♪」」

 

響と謎の歌を歌いながらCDショップの前についた時、乾いた風が”炭”を舞い上げた。

 

「え……?」

「ノイズっ!」

 

響きは絞り出すかのように声を上げる。

響に逃げようと声を出そうとした時--

 

「きゃああああああ!」

 

乾いた悲鳴に胸が凍りつく。

視線を向ければ、まだ小さな女の子がノイズに追い詰められていた。

そして気付いたときには響は女の子のもとへ駈け出していた。

 

「響!?」

「お母さんとはぐれちゃったのかも、助けてあげないと!」

「っ、うん!」

 

少女を腕に抱き上げ、そのまま響と並んで走り出す。

 

「だいじょうぶだから、ぎゅっと掴まって!」

 

小さな体が僕の胸にしがみついて、肩に顔をうずめた。

どこをどう走ったのか、気がつけばなにかもわからない建物の屋上。

息は切れ、足は鉛のように重い。

梯子を使ったせいで腕に力が入らない。

 

「はぁ……はぁ……ここなら……」

 

けれど、安堵はすぐに砕けた。

階段の影から、再びノイズが昇ってくる。

「っ! どこまでも……」

 

どうしようどうしようという考えが頭の中を駆け巡る。

 

「死んじゃうの!?」

 

女の子が泣きながら叫ぶと響がその子をぎゅっと抱きしめる。

 

「生きるのをあきらめないで!」

「っ!」

 

それはいつかの日、天羽奏に言われた言葉。

 

「そうだね!もっと響と未来と一緒にいたい! んなところで死んでなんていられない!」

 

すると、僕の周りの空気が揺らいだように感じた。

 

――ふわり。

 

手を振った空間から、糸のような光が溢れ出し、目の前のノイズに絡みついていく。

 

「これなら!」

 

無我夢中で糸を出してノイズを拘束していると

 

「Balwisyall nescell gungnir tron.」

 

響が歌を紡いだ。

祈ように、力強く、そして澄んだ歌声。

その歌声に呼応するように、光が彼女を包み込み、鎧のような姿へと変わっていく。

 

「え!? なにこれ!? 紬のそれも何!?」

「おねえちゃんとおにいちゃん、かっこいい!」

 

腕の中の少女がきらきらした目で言った。

 

「そ、そうかなぁ……」

 

響が照れくさそうに笑う。

 

「ちょ! 照れてる場合じゃないってぇ!」

 

僕は叫びながらさらに手を振った。

舞い上がる光糸がノイズを縛り付け、動きを封じる。

 

「今のうち!」

 

響が駆け寄り、僕ごと少女を抱え上げて跳躍する。

 

「わっ……!」

 

視界が流れ、地面が迫る。

咄嗟に糸を紡ぐ。

すると光糸がふわりと広がり、僕たちをやわらかく包み込んで、着地の衝撃を和らげてくれた。

ドン、と軽い音を立てて無事に着地。

膝に力が抜けそうになりながらも、僕は少女を抱き締め直した。

その横で響は、歌を胸に宿したまま、迫りくるノイズをまっすぐに見据えていた。

 

 

---

 

特異災害対策機動部・二課司令部。

 

壁一面のモニターには、市街地の映像が揺らぎながら映し出されている。

 

「新たなアウフヴァッヘン波形を感知!」

 

オペレーターの緊迫した声が響いた。

 

「波形を照合中――……結果一致! ガングニールです!」

「ガングニール、だとぉ!?」

 

司令席の弦十郎が目を見開き、手すりに拳を打ちつけた。

 

「まさか……あの少女が……」

 

緒川が低く呟く。

その直後、別のオペレーターが声を上げた。

 

「司令! アウフヴァッヘン波形とともに、微弱な聖遺物の反応を検知!」

「何……?」

 

弦十郎が振り返る。

 

「照合の結果――高坂くんです!」

 

モニターに走る線形パターン。その横に「UNKNOWN」の文字が赤く点滅している。

 

「例の少女と高坂君は昔馴染みで同じくリディアンに通っている。一緒にいるところを襲われてしまったか……」

 

司令部の空気が一層張りつめる。

 

モニターの中、鎧を纏った響と、光糸を操る少年――二つの新たな力が確かに動き出していた。

 

---

 

 

ノイズが迫ってくる。

僕は息を呑むしかできなかったけれど――

 

「うああああっ!」

 

響が思わず拳を振るった。

その瞬間、ノイズの体が弾け飛び、黒い炭だけが残って消えていく。

 

「……っ!」

 

驚く暇もなく、僕は腕を振りぬいた。

空気が揺れ、光の糸がしゅるりと伸びて、ノイズの体を絡め取る。

 

「紬!」

「うん!」

 

息を合わせて、僕が縛ったノイズを響が拳で砕く。

 

一体、また一体。

無我夢中のまま、二人でノイズを少しずつ減らしていった。

 

「ふぅ……これなら……」

 

息をついた瞬間――地響きが空気を震わせる。

 

「な、なにこれ……でっかぁ……!」

 

街路の先に、ひときわ巨大なノイズが姿を現していた。

圧倒されていると、爆音のエンジンを鳴らしながらバイクが近づいてくる。

次の瞬間、ライダーはバイクから身を翻し、鉄の獣はそのままノイズへ突っ込んで――

 

ドォンッ!

 

大爆発。

轟音と火花に目を奪われる僕と響の耳に、今度は澄んだ歌声が響いた。

 

「Imyuteus amenohabakiri tron.」

 

青い髪が舞い、光が剣を形作る。

その人影は残ったノイズを一閃で切り伏せていった。

呆然と立ち尽くす僕と響。

 

「……あの人、翼さんだよね」

 

隣で響がぽつりと言う。

 

「翼さん……」

 

よく思い出せば、二年前。ライブのステージで、あの人は歌いながら戦っていた。

まさにその姿が、今ここにある。

 

---

 

気付いたころにはすべてが終わっていた

役人さんみたいな人があちこちで動き回っている

 

「はい、あったかいものどうぞ」

不意に差し出された紙コップ。

 

「「あったかいものどうも」」

 

声をそろえて受け取り、同時に飲む。

一口飲んだところで、緊張が切れて座り込んでしまう。

スローモーションになる視界の中、響も身にまとってた鎧みたいなのが解除されて、バランスを崩したのか倒れている

お互いの手から持っていたコーヒーをが零れ落ち――

 

「あっつぅい!」

 

二人揃って情けない声を上げる僕たちに、周りの空気がほんの少しだけ和らいだ気がした。

 

戦いが終わって、ようやく帰れる……そう思った矢先だった。

 

「あなたたちを、このまま返すわけにはいきません」

 

澄んだ声で告げたのは、剣を携えた青髪の女性――翼さん。

 

「え?」と間の抜けた声を出した瞬間、冷たい金属が手首にかちゃりと嵌められる。

 

「っ!」

 

思わず響を見ると、彼女も同じように手錠を付けられ、目が合った。

 

「「え?」」

 

声が揃う。

そのまま緒川さんに促され、翼さんと一緒に歩かされる。

辿り着いたのはリディアンの教員棟。――見覚えのあるエレベーターの前だった。

 

「どうぞ」

 

緒川さんに促され、僕たちは中に押し込まれる。

僕は反射的に手すりを掴んだ。

 

「手すりを掴んでおいてください」

 

緒川さんが淡々と告げる。

 

「え?」

 

響は時の抜けたような声を返した――直後。

エレベーターが轟音と共に急降下する。

 

「ひいやあああああ!」

 

隣の響が僕の服にしがみつき、情けない声を上げる。

僕も心臓が跳ね上がったが、必死に手すりにしがみついて耐えた。

降下の最中、響はなぜか翼さんに笑顔を向けていたけど、

しかし、翼さんは冷ややかに返す。

 

「これから向かうところに、微笑みなど必要ないから」

 

その言葉に、響はしゅんと肩を落とした。

 

 

――

 

やがてエレベーターが止まり、扉が開く。

次の瞬間――

 

「ようこそ! 親類最後の砦、特異災害対策機動部二課へ!」

 

パンッ! とクラッカーの音。

両腕を大きく広げ、赤い毛の大男が出迎えてくれた。

 

あ、熊の人だ

 

思わず心の中で呟く。前に会ったときに僕の中に聖遺物があるから保護する的なことを言って、僕をリディアンに通わせてくれた人だ。

 

ちょっと名前は出てこないけど。

感謝はしてます。ぺこり

 

「俺は風鳴弦十郎。ようこそ、立花響君。そして高坂君はひさしぶりだな」

「えっ、なんで私の名前。それに久しぶりって…?」

「はい。 その節はどうも」

 

そうそう弦十郎さんだ、思い出した。

困惑する響は一旦置いておいてきちんとお礼は言う

この人のおかげで3人一緒に居られてるんだし

 

「紬!? お久しぶりってことは前も会ったことあるの!?」

「え、うん。前にあのお姉さんに体見てもらったらリディアンに通えるようになった」

「えっ、、はぁぇ!?」

 

響がめっちゃ驚いてる。あ、僕を守るように前に立った。

ここが一番安全だと思うんだけど。

 

「何言ってるの!? いっちばん危ないよ!!」

 

なんで口にしてないのにわかるんだろう。なんて考えているとあの熊十郎さんとお姉さんがこっちに来た。

 

「何か勘違いしているようだが……君の名前を知っているのは,

 

俺たちはそういう調査はお手の物だからだな」

そう言い、……えっと熊、なんだっけ。そう、熊五郎さんは響と僕のカバンを見せてくれた。

 

「あー! 私と紬の鞄!!何が調査はお手の物ですか!学生証とか見たんでしょ! 中身隅々まで調べたりなんかしてないですよね!?」

 

焦りすぎでは…?

 

「響、響。何持ってきてるの?」

「そんなの未来からもらったお風呂上りのつむg……ナニモイレテナイヨ!?」

「そっか」

 

お風呂上り…? 入浴剤でも入れてるのかな

諸々あって緒川さんが手錠を外してくれた。

 

「では改めて自己紹介だ。俺は風鳴弦十郎。ここの責任者をしている!」

「そして私がデキる女こと、櫻井了子よ」

 

そして熊の弦さんは僕たちに向かい真剣な表情を浮かべた

 

「ここに君たちを呼んだのは、協力を要請したいことがあるからだ」

「協力……? あっそうだ、あれはいったいなんなんですか?」

 

気になる気になる。

すると医者のお姉さんがお願いがあるのと言ってきた

2つほどお願いしたくてね。まずは一つ、今日のことは誰にも内緒。そしてもう一つ……とりあえず脱いでくれるかしら?」

 

「や、やっぱり危ないじゃないですか! そうやって前も嫌がる紬に無理やり……!」

「……」

結局説明はメディカルチェックの結果を話すときにまとめてされることになった。

 

夜気がひんやりと頬を撫でる中、響がぽつりと口を開いた。

 

「紬はさ。知ってたの? こういうこと、いろいろ」

「知ってることは今の響とほとんど変わらないと思う。 さっきみたいに口止めされてて。ごめん」

「私、未来に隠し事できないし、したくないよ……」

 

響の嘆きに胸が締め付けられる。

僕は立った2人の親友に嘘をついてきたんだ。ずっと、隠し事をしてたんだ……

気づけば自然に、響と未来の部屋まで来ていた。

部屋に入った途端、どっと疲れが押し寄せる。

響と一緒にそのままベッドへ倒れ込み、身体が沈んだ。

 

「寝る前にお風呂入ってきなさいっ!」

 

未来の声が頭の上から降ってきて、僕も響も同時に「はーい」と返事をする。

結局3人並んで横になった。

右に未来、真ん中に響、左に僕。温もりが肩から伝わってくる。

 

「ねぇ、未来……」

 

響が何か言いかけて、首を振る。

 

「……ううん、なんでもない」

「私は、なんでもなくない」

 

未来がすぐに返す。声が少し震えていた。

 

「二人と連絡が取れなくて……本当に心配したんだよ」

 

次の瞬間、未来の両腕が僕と響をまとめて抱き寄せた。

響と未来の話声が聞こえ、日常に戻ってきた安心感に浸るように、僕は意識を手放した。

 

---

 

翌日の放課後

今日はメディカルチェックの結果を教えられるので、この後本部に来るよう言われているんだけど……

 

「ねぇビッキーにヒナそれにツムツム! 今日この後フラワーに寄ってかない?」

「「「ふらわぁ?」」」

 

聞いたことの無いお店だ

 

「駅前のお好み焼き屋さんです。おいしいと評判ですよ」

「あ、ごめん。僕、今日は用事が」

「ツムツムはだめかぁ、用事なら仕方ない!」

「私も今日は用事が……」

 

未来がすごく浮かない顔をしてる……

胸が苦しい。こんなのいつまでも黙ってるなんて、無理だ……

 

「また呼び出し? あんたってば、ほんとにアニメみたいな生きざましてるわね」

「ちょっ!? 私と紬の扱いの差!?」

 

そうしてクラスメイトと未来は先に帰って、教室に残ったのは僕と響だけ。

2人でうなだれていると僕らを迎えに翼さんが来た。

つけられ慣れてきた手錠と共に、本部へと向かうのだった……

 

---

 

メディカルチェックを受けて、結果が出るまでの間にノイズにあたっても炭化しなかったあの力について質問したのだが……

 

「「……」」

 

「〇※◇シンフォギア✕@¥*+」

「くぁwせdrftgyふじこlp」

「من الصعب جدًا الركض في عجلة من أمرك بعد القيام بالدوران الكامل」

 

「どうしよう紬、説明してもらっておいて全然わかんないよ……」

「うん。僕も全くわからない」

 

オペレーターの人たちがでしょうねって顔してる。くやしい

 

「まぁ、とにかく、シンフォギアをはじめとする櫻井理論の提唱者がこの私ということだ

けは覚えてくださいね」

「「はーい」」

 

よくわかんないけど、だからこそ元気のいい返事がだいじ

 

「でも私、その聖遺物っていうの持ってないですよ?」

 

了子さんがモニターをぐいっと拡大してくれる。

レントゲン写真に、胸のあたりで細かく光る破片が映し出されていた。

 

「これは……?」

 

響が目を丸くする。

 

「胸のあたりに、無数に散った小さな破片があるのよね。身に覚えはあるでしょう?」

 

了子さんが指先で画面をなぞる。

 

「手術で摘出できなかったガングニールの欠片だ」

 

弦十郎さんが腕を組みながら低く言った。

 

「それが今も、君の体の中に残っている」

「奏ちゃんの置き土産ね…」

 

響は言葉を失い、胸にそっと手を当てていた。

すると翼さんが部屋から出て行ってしまった。

……きっと、奏さんは翼さんにとってのお日様だったんだ。

その人がいなくなっちゃったから…

僕には響と未来がいるけど、翼さんにはそういう人はいるのかな……

 

「あ……そういえば、僕は?」

 

思わず声に出す。

 

「いい質問ね」

 

了子さんは次の資料を表示した。

血液検査のグラフと、心臓のスキャン画像。

 

「君の場合は少し特殊よ」

 

了子さんは楽しげに微笑んで、画面を指さした。

 

「血液中に、通常ではあり得ない成分が混ざっているの。聖遺物由来の物質よ」

「……」

 

言葉が出ない。

 

「さらに――これを見て」

 

心臓の画像を拡大すると、その中心に小さな輝きが根を張るように映っていた。

 

「君の心臓そのものに聖遺物が根付いているの。そしてそこから血液とともに全身へ循環している。君が糸を操れたのは、聖遺物が血液中であなたに最も適した形をとって命の危険にとっさに覚醒した。といったところかしらね」

 

「僕の……心臓に」

 

胸の奥が重くなって、思わず息を呑む。

響が隣で小さくつぶやいた。

 

「紬……」

 

その声に、僕はなんとか笑みを浮かべてみせた。

けれど、胸の奥は不安でいっぱいだった。

 

「――歌で聖遺物を起動し、シンフォギアをまとうことができるわずかな人間を、我々は『適合者』と呼んでいる。」

 

その言葉に、部屋の空気がぴんと張り詰める。

響は目を見開き、僕の手を力強く握り返していた。

 

「あの、このことってやっぱり誰にも言っちゃいけないですよね…」

「親友がいるんです。ずっといっしょって約束した親友が」

「…すまない。このことが知られれば、君たちだけではなく、君たちの周りにいる人たちに危険が迫ることもある。命に迫るものだ。我々が守りたいのは機密などではなく、命なのだ。そのためにもこの力を隠し通して貰えないだろうか」

「あなたに秘められた力はそれだけ大きなものだということをわかって欲しいの」

 

熊本さんの声がさらに真剣さを帯びる。

 

「立花響君。あらためてお願いしたい。君が宿したシンフォギアの力、対ノイズ戦のために役立ててはくれないだろうか」

 

響は少し考えてからしっかりと首を縦に振った。

 

「この力が誰かの助けになるのなら……私、戦います!」

「響がやるなら、僕も――協力します」

 

触れたら死んじゃうかもしれない。まだ不安はある。

でも、響と一緒なら、大丈夫だと思えた。

未来を僕たちが守るんだ。

 

 

---

 

ノイズと戦うことを決めた僕と響は先輩にあたる翼さんのもとへ挨拶に行くことにしたんだけど……

 

「私、戦います!」

「僕も、足手まといかもしれないけど、頑張ります」

 

翼さんは何も返してくれない。

なんでだろう……

 

「あ、あの、一緒に戦えればと……」

翼さんにもう一度話しかけようとした時けたたましいアラート音が施設中に響いた。

 

 

---

 

翼さんについていき、大きい部屋につくと大人の人たちが大声で話していた。

 

「ノイズの出現を確認!」

 

とチャラそうな人が

 

「本件を我々二課で預かることを一課に通達!」

 

と熊さんが

 

「出現地特定、座標でます! リディアンより距離200!」

 

とあったかいものの人が

 

翼さんはいつの間にか部屋から飛び出していてもういなくて、響も飛び出そうとしたところを熊さんが止めた。

 

……でも

 

「私の力が誰かの助けになるんですよね! シンフォギアの力じゃないとノイズを倒せないんですよね! だったら行きます!」

 

すっごく響らしい。

 

なんてことを考えながら、僕も響の後を追ってノイズのいる場所へと向かった。

 

 

 

---

紬と響が去った指令室にて

 

 

「危険を承知で誰かのためになんて、あの子いい子ですね」

 

弦十郎はそれには頷かず、むしろ真剣な面持ちで告げた。

 

「果たしてそうなのだろうか。ついこの間まで日常の中に身を置いていた少女だ。誰かの助けになると言うだけで命をかけた戦いに赴けるというのはそれは歪なことでは無いだろうか」

 

「あの子は私たちと同じこっち側という事ね」

 

「それに、高坂君に関しては響君が行くからという理由だ。ただ一緒にいたいという理由だけで自ら死地へと赴いているのは、依存と言うのではないだろうか。それも飛び切り危険な」

 

弦十郎はノイズの発生地点へと駆ける2人の映像を真剣なまなざしで見つめていた。

 

 




最後まで読んでくれてありがとうございます。
長くなった。
読みにくいかなぁ…

なんとか原作に入れました。
アニメ1話何周したかもうわかりません。

タグのこと調べて次の話出すまでにつけたい

今日は前哨戦
明日は11でゾロ目だし、土曜日に関してはビッキーの誕生日なので、出る気しかしませんよね。

今日にRUSH駆け抜けても、明日に一撃で5万発出すために、福沢諭吉が吸い込まれるのはサンドばかりでないと知れッ!

すみません

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。