接触
「そうだった、そうだったな。これから戦争を起こそうというのに隠す必要はありはしかったな。…先の三つ巴の戦争で四大魔王とともに神も死んだのさ。」
コカビエルの告げる真実に、その場にいる全員が硬直することとなった。
「神が死んでいた、ですって!」
「少し考えれば、お前らのようなものにも分かるはずだ。なぜなら、四大魔王が死に、神が生きているのだとするなら、いくら弱体化していたとしても、弱っていたはずの我々を追撃し、滅ぼそうとしない?」
コカビエルは大げさに肩を竦めながら言葉を紡ぎ出す。
「そんな神が死んでいたなんて、じゃあ私たちに与えられる愛は?」
アーシアは震えながら言葉にする。もう立っているだけでやっとの状態のようだ。
「システムさえ機能していればある程度、悪魔祓いなども効果はあるさ、だが不安定ではある。だから、先ほどのの聖魔剣のような特異な現象も起こりうるわけだ。本来、聖と魔は共存することは赦されないのだからな。」
その言葉を聞き、アーシアは完全に気を失ってしまった。
「無理もない。私だって意識を保ってるのが不思議なくらいだ。」
かくいうゼノヴィアもデュランダルを支えに立っているだけのようだった。特に、信仰の厚い者はみな、程度の差こそあれ、受けているダメージは並々ならぬものだった。
「雷よ!!」
「弱い、弱いな。それが全力か?バラキエルの力を宿すものよ。せっかくの力が泣いているぞ。」
「わたしをそのものと一緒にするな!」朱乃は、コカビエルの言葉に動揺し、語気を強める。
「悪いな、俺は弱い奴には興味がないんだ。力がなきものは、死ぬがいい。」
「しまっ!」
天を覆うような数の光の矢が朱乃に降り注ぎ、あたりの建物を根こそぎ破壊していく。
「朱乃ー!」「朱乃さーん!」
その場の全員が、攻撃を庇う行動に出ることができず、無事を祈ることしかできなかった。煙が晴れるとそこには、体育館の残骸のみで、朱乃の姿が見当たらない。
リアスは茫然自失として朱乃が居た場所を見つめるが、そこにはもう何も存在していなかった。イッセーは怒りのまま、コカビエルの方を向き、言葉を叩きつける。
「このクソ堕天使、朱乃さんをよくも!」
しかし、その言葉に我関せず、コカビエルは空中を睨んでいた。その挙動につられ、眷属たちも視線の先を追う。
全員が見つめる先には、黒い着物を
一護side
ったく浦原さんに落とされたと思ったら、どっかの学校の屋上じゃねーか。川とかじゃなかったから良かったようなものの。よし次、浦原さんにあったら、必ず一発入れよう。というか、なんかグラウンドが騒がしいような?こんな夜更けに?不良でもいんのか?
「雷よ!!」
「弱い、弱いな。それが全力か?バラキエルの力を宿すものよ。せっかくの力が泣いているぞ。」
「わたしをそのものと一緒にするな!」
なにかどーなってんのかわからねーけど、あの黒髪の子やばくないか?
「悪いな、俺は弱い奴には興味がないんだ。力がなきものは死ぬがいい。」
「しまっ!」
咄嗟に俺は代行証に触れ、死神化して屋上を飛び出す。
女子を抱き抱えるのは、少し気が引けるけど仕方ねえ。
一護は瞬歩で朱乃のそばまで行き、彼女を抱き抱え空中へ離脱した。その後の光の矢に引き起こされた光景を見て、間に合ってよかったと心の中で安堵した。
光の矢は、虚弾には及ばないものの、かなりの威力であったことを如実に示していた。
「あ、あのありがと、その重くありませんか?」
「ああ、軽いし大丈夫だよ。無事で良かったな。」
虚圏で織姫にやらかしていたのをネルに注意されたことを思い出し、言葉には気をつけてみたんだが、そっぽを向かれてしまった。
なにか、またやっちまったか?
それよりも、この視線が集まってるこの状況、どうすりゃいいんだ?
読んでくれて、ありがとうございます。